アークがナタの寝ている部屋に戻ると、ナタは狸寝入りをしていました。アークはナタが起きている事にすぐ気付きます。
「…いつもみたいに添い寝してくれないの?」
「起きておられるようなので…」
「ごめんね…。さっきアークがおじさんと話してるの聞いちゃった」
「ナターシャ様が聞き耳を立てておられるのは気付いておりました」
「アークの気持ちはよくわかったよ」
「私がアダムからリリスを奪い取ろうなどと考えなければ良かったのです。ただ遠くから見つめていれば良かった…」
「リリスはアークと一緒にいられて幸せだったと思うよ?」
「ナターシャ様がそう言われるなら、そうなのでしょうね」
「リリスとはエッチな事しなかったの?」
「いえ、リリスとは何度も関係を持ちました。リリムと言う名の娘も産まれました」
「私ね、アークとエッチな事したいの…」
「ナターシャ様…。それは…出来ません」
「私みたいなエッチな子は嫌いだよね…」
「いえ、とても可愛いと思います…」
「嫌いじゃないならキスして…」
アークはナタに優しくキスをしました。ナタは一筋の涙を零しました。
「どうして…キスしたの?」
「ナターシャ様を愛しているからです…」
「エッチな事は…したくないんでしょ?」
「正直に言うとしたいです。でも出来ません」
「したいのにどうして…しないの?」
「私の中に封印されている、ルシファーの力が解放されてしまうからです」
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第36話です。