No.97391 真剣で私に恋しなさい~IFルート~小雪編4BUCCHIさん 2009-09-26 00:11:58 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:8139 閲覧ユーザー数:6733 |
真剣で私に恋しなさい~IFルート~小雪編4
~小雪SIDE~
「おいしいね、‥ありがとう」、男の子は僕からもらったマシュマロを食べてそう言った。
はじめてだった‥
僕からものをもらってくれた人も、やさしい言葉をかけてくれた人も
僕にお礼を言ってくれた人も、はじめてだった。
僕は男の子が僕からマシュマロを受け取ってくれただけでも
泣いてしまうくらいうれしかった。
僕はこの男の子に慰められるように抱きしめられていたときには
ついには笑顔が泣き顔になってしまっていたのに
この男の子は僕にお礼までいってくれた。
本当は声を出して大泣きしてしまうほど嬉しかったけどできなかった。
それができないほどに不思議だった。
たぶん僕と同じ年ごろの男の子なはずなのに
僕の事を誰よりも分かってくれている気がする、
僕が本当は伝えたかったけど声に出せれなかった思いも
全部わかってくれている気がした。
何故だろう?
初めて会って、はじめて言葉を交わした
お互いに名前も知らない関係なのに
僕は初めて人とのつながりというものを感じた。
~大和SIDE~
自分でも普通の言葉だったと思う、
この子に自分の気持ちが伝わればそれでいいのだけども、
もう少し言葉について勉強した方がした方がいいのかもしれない。
そんなことを思ってこの子の反応を見ていると
無反応だった、
だけど、それはあくまで表面的なところでの無反応だったが
この子の雰囲気が俺には少し変わったように見えた、
おれの感違いかもしれないけど
この子の笑顔が少し変わったように思えたのだ。
しばらくしてその子は不思議そうに俺を見つめてきた、
なぜ見つめられるのかはよく分からなかったけど
俺を見つめる瞳にいやな感じはなく
純粋そのものを現したかのような瞳だった。
俺とその子としばらく見つめあっていた、
俺はそうした時間の中で自分の中に芽生えてきてた思いを
この子に伝えてあげようと思った。
~小雪SIDE~
僕がしばらく不思議そうに男の子を見つづけていると
男の子も僕を、なにか考えるようにして見つめてきていた。
僕は、またやってしまった‥という気持ちになっていた
よく思えば僕は男の子が言ってくれたお礼に対して
何も返事をしていないではないか‥
なんて返事をしよう‥
どうしたらいいのだろう‥
返事の仕方がよくわからない僕の頭の中を
ぐるぐるといろいろな言葉たちがまわっていた。
しばらくボーっとしていると
男の子がなにか納得したように僕に話しかけようとしていた、
僕は、ついに飽きられたか‥また会ってほしいといったらこの男の子は
僕に会ってくれるかな?、などマイナスイメージを
際限なく膨らませていった。
「よかったら、むこうで皆と一緒に遊ぼうよ。いまからする遊びには人数が1人足りないんだ」
男の子は本当の笑顔で僕にこう言ってくれた。
僕は何が何だかわからなかった、
何故こんなにもこの男の子は僕に良くしてくれるのか、
何故こんなにも嬉しいことをこの男の子が言ってくれるのか、
僕は頭の中がスパークしながらもふと、あることに気づいた。
この男の子達のメンバーは8人でいまが遊ぶにはちょうどいい人数だとおもう
1人入っても支障はないだろうけども、
それでも奇数になって二つに分かれるときなどは、
やはり別れにくいだろう。
それに9人でやる遊びが僕にはなかなか思いつかなかった、
しばらく考え、また僕は正面にいる男の子を見たときに
疑問が全部解けた気がした。
優しさだ。
この男の子の優しさが僕に入りやすいようにこんな言い方で誘ってくれているんだ。
僕はまたこの男の子の優しさに泣いてしまいそうになるのを我慢し、
僕は生れて初めてできた心からの笑顔で大きく首を縦に振って笑っていた。
2日間が空いてしまいましたがなかなか今回はストーリーを長く書けたと思います。
一応この4編で皆様の感想としまして、次回のストーリーも見てもいいかな?って思ってくださった方がいらっしゃいましたら、下の支援のボタンをクリックしてもらえたら嬉しいです♪
感想などもいただけましたらとてもうれしいです。
前に感想をくださっていた
ぬこ 様
renesu 様
ろしあ 様
雪蓮の虜 様
ありがとうございました!
応援メッセージの方に
書き込みをしてくれた方もありがとうございました♪
ではではまた次回で!?・・・・・・・続くかな~‥汗
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