No.96900 真剣で私に恋しなさい~IFルート~小雪編3BUCCHIさん 2009-09-23 10:52:56 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:7818 閲覧ユーザー数:6936 |
真剣で私に恋しなさい~IFルート~小雪編3
~大和SIDE~
「マシュマロ食べる?」
俺は耳を疑った。
俺はこの女の子に興味を持ち何をしているのかを
聞いただけだったのに、なぜこんなにまぶしいほどの笑顔で
「マシュマロ食べる?」という答えなんだろう?
俺は少しの間返す言葉が見つからずその女の子を見続けてしまっていた。
するとこの子がどこか近所の子たちとは違うことに気づいた。
薄汚れたワンピース、切られていないような髪、傷だらけの腕と足。
もしかしたらワンピースに隠れているがほかにも傷があるであろうように
女の子の体には似つかわしくないほどの傷が刻まれていた。
おかしい‥
この子は笑顔を浮かべているのになぜか笑ってないような、
むしろこの子の笑顔は、泣き顔を隠すかのように笑っている気がした。
俺はその子の笑顔を見ることに耐えれなくなり、
自分の中にあるニヒルな情を捨て去った‥
~小雪SIDE~
「マシュマロ食べる?」
僕がその男の子にかけた言葉だけれど
僕は山よりも高く、谷よりも深く後悔した。
順序を間違ってしまった。
あの輪の中に入りたいと願ったのは確かだ
そして見続けていたらチャンスが僕にやってきた。
なのに僕はそのチャンスをみすみす感情の先走りによって
逃してしまった。「マシュマロ食べる?」は、僕が
仲良くなれてから使うはずだった。知らない人から食べ物をもらうのは
勇気がいることだと思うし、なおさら初めて会う僕からこんな事を
言われれば不安も増すと思う。
僕はホントは泣いてしまいたかった‥
やっと‥やっと来たチャンスだと思ったのに、母はチャンスをくれなかった
だから外の世界でチャンスを求めた。
それは僕にはじめて与えられたチャンスだったと思う、
だから僕は泣きたっかった、
泣けれない‥
自分の感情道理に顔が動いてくれないのだ。
僕はいまとても泣きたいはずなのに顔が笑ってしまっている。
母と生活した時間が長すぎて顔が笑顔以外を受け付けなくなってしまっていた。
~大和SIDE~
俺は久しぶりにクールでなくなった気がした。
その時俺は、その笑顔が悲しさを感じさせる女の子を
力の限り抱きしめていた。
なぜかは自分にも分らなかったが、こうしていないと
この子がこの子でなくなってしまうような気がした。
女の子は笑顔のままキョトンとした雰囲気を漂わせていた。
俺は女の子を抱きしめ続けながら、「無理しなくていいよ、安心して。」と
俺の口から勝手に言葉が流れていた。
俺は自分の言葉を聞いて初めてこの子が無理をしていたことに気づいた。
俺がこの子に対して感じた感情は間違いではなかった。
この子は泣けないのだ。
自分がつらいことを他人に伝えることができないのだ。
この子の笑顔からはみ出た涙がそれを語っていた。
「マシュマロ食べる?」という脈絡のない言葉も
この子が精一杯の勇気をもって、宝物のように持っていた
自分の大切なものを俺に分けてくれようとしていたのだとわかった。
この子の中で色々な言葉たちを吹き飛ばして一番最初に
出てきた言葉がそれだったのだ。他人にも自分の大切なものを
知ってもらいたいということだったのだ、それは自分の大切なものが
減ることもかまわず俺に分け与えてくれようとしたマシュマロだったのだ。
しばらくして俺は笑顔で涙を流すその子を抱きしめるのをやめ、
マシュマロをもらい、そのとても甘いマシュマロを深く味わった後
また口から勝手に言葉がながれていた。
3回目かけてよかったー!これで見習い卒業です♪
けっこ短いながら頑張ったのですがどうでしたでしょうか?
文章は下手だったと自覚しているのですが気持ちが伝わっていれば
とてもうれしいです♪
次回は1回2回3回分の作品の反応をみてから書くかどうか決めようと思います。
書かない場合にも小雪編は切りのいいところで終わらそうと思ってるので
一応子供編は書かない場合は4回目で終わりたいと思います。
書くときになったら結構長くやっていこうと思います。
できれば現在編まで長くやっていけれたらと思います
では、今回もお付き合いいただきありがとうございました♪
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3回目の投稿になります♪やっと見習いから卒業できると思うと少しうれしい思いです♪