No.96827

真・恋姫無双「三国放浪記」第五話『お試し仕官』

シンジさん

どうも、更新が遅くなりがちでやばいです。
やっと他のキャラが出せました。

2009-09-22 22:45:30 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:5379   閲覧ユーザー数:4235

俺が皆の真名を呼べるようになってから、また一月ぐらいたった。あれからも相変わらず俺たちは旅を続けていた。

 

俺は路銀稼ぎのために飯屋で働いたり、風と稟の授業を受けたり、銀や、時々星にも稽古をつけてもらったりしていた。そのおかげで俺も結構、武と智、ともに力をつけてきた。この世界でどのあたりのレベルなのかはわからないけど・・・。

ただ少し複雑なのが一番上達したのが料理だということだ。前に、俺の作った料理を食べた四人が「店を出せる。」といったほど・・・。嬉しいやら、むなしいやら・・・。

あと、盗賊討伐に同行したりしていた。少しでも慣れないといけないと思っての行動だ。人が死んだりするのを見るとまだ嫌悪感があるけど、結構慣れてしまった。・・・これも喜んでいいのかわからない。

そういえば、あの後、氣の訓練も始まったんだけど、銀曰く、筋はいいそうだ。ただ実感はない。未だに氣弾は撃てない。

 

そして今、俺は何をしているかというと・・・

 

「大丈夫ですか?一刀殿?」

 

「しんどい・・・死にそう・・・。」

 

「お兄さんがこんなこと言ってますけどー。」

 

「ほっとけ。そんなことが言える内は大丈夫だろ、・・・と、私の分が終わったから、休憩がてら街に行って来るぞ。と、その前に一刀で遊ばなければ・・・。」

 

なぜか城の一室で政務をしていた、って痛い痛い!技をかけないでくれ!・・・どうしてこんな状況になったのかというと、それは一週間ほどまでさかのぼる・・・。

 

 

―――旅の途中、荒野にて・・・

 

「お兄さん大丈夫ですかー?」

 

「うん、身体重いけど、だいぶ慣れてきたよ。」

 

鎧の重さに慣れてきた、と言ってしまったせいで銀に鎧を倍の重さがあるものに替えられてしまったのは二週間ほど前の話だ。鎧の重さを倍にするとは・・・。

 

「少しよいかな?話があるのだが・・・」

 

星が口を開く。

 

「どうしたんですかー?」

 

「うむ、考えていたのだが、そろそろ仕官先を探すべきではないだろうか、と思ってな。皆の意見も聞いてみようかと。」

 

「仕官先?」

 

よく考えてみれば、いつまでも旅を続けていられるはずもないし、それぞれに理想があるのだからそんな話がでてきてもおかしくない。というか今まで出てこなかったのが不思議だ。

 

「私は仕官するなら陳留の曹操殿にと思っています。」

 

曹操か・・・曹操は魏の王として有名だけど、この時期にはまだ魏は出来てないらしい。

 

「小規模ながらも精兵揃いの曹操か、か。」

 

「稟ちゃん、曹操さんに首ったけみたいですからねー。」

 

「だが、何の実績も、つてもない者にそう簡単に会うだろうか?」

 

「星ちゃんの言う通りですねー。」

 

「確かにそうですね・・・。以前袁招殿のところで働いていたこともありますが、実績を挙げたという訳ではありませんからね。なら星は誰に仕えたいのです?」

 

「生憎とまだ決めかねている。風もそうではないか?」

 

「そうですねー。まあ、一番良さそうなのは今のところ曹操さんのところですかねー。」

 

「では、一刀はどうだ?」

 

「俺?」

 

俺に回ってきた。けど・・・

 

「うーん・・・。よくわからないや。そこまでこの世界を回ったわけじゃないしね。」

 

「確かにそうですね。では、銀はどうですか?」

 

「・・・・・・」

 

銀は黙々と木片を削っていた。ってなんで?

 

「銀、何してるの?」

 

「ん?いや、絡繰人形を造りたくなったから造ってた。ついでに路銀稼ぎにもなるし。ちなみにこれ完成品。限定三十体の予定で。」

 

そういって渡されたのは、女性の人形、って何この完成度!?これがあの木片からできるのか!?

 

「名付けて、『からくり夏侯惇将軍』。ちなみに関節も全て動くぞ。」

 

言われてみて腕を動かしてみる。・・・ほんとに動くぞ、これ・・・。俺の世界でも造れないんじゃ・・・?

 

「それを商人に頼んでどっかの絡繰屋に売ってもらう。」

 

著作権とか大丈夫なのか?あ、そういうのはまだないのか。それにしても夏侯惇ってこんな姿してるのか・・・。本当に似てるのかな?

 

「ええ、もうそっくりですよー。」

 

そうなんだ。・・・もう風に心を読まれるのにも慣れてきてしまった。

 

「ちなみに今何個目?」

 

「これで二十九体目だ。で、何の話だったっけ?」

 

いつの間にこんな精巧なものを二十八個も造ったんだ?

 

「何処に仕官したいか、という話です。ちゃんと聞いていてください。」

 

「うーん・・・まだちゃんと決めれないなぁ。稟は曹操だっけ。私はあの雰囲気は少し苦手だ。なんというか百合百合しい。星もそう思わないか?」

 

百合っていうと、女の子同士で、ってやつだろ?そうなのか・・・・・・・・・。み、見てみたいとか思ってないぞっ!!「お兄さんも好きですねー。」ぐはっ!!

 

「ふむ、確かにそうだが、まず仕官するのが難しかろう。そこで提案なのだが―――

 

―――この先の公孫賛殿のところで客将として雇ってもらう、というのはどうだろうか?」

 

「・・・確かに曹操殿の所より仕官しやすいでしょうが、それでも困難なのは変わらないでしょう。風はそう思うでしょう?」

 

「ぐぅー・・・」

 

「「寝るな!!」」

 

「おぉ?・・・判断がしにくいのでついうとうとしてしまいましたー。それにしてもお兄さんの突っ込みも板についてきましたねー。」

 

確かに風にツッコミを入れるのにも慣れてしまった。

 

「判断しにくいとはどういうことですか?」

 

「それはですねー、風はその公孫賛という人のことをあまり知らないのですよー。」

 

「確かに私もあまり知りませんが、星は何故公孫賛殿を?」

 

「うむ、それはな、公孫賛殿は地位も武もそこそこあるらしいのだが、ここ最近、賊が増えていて、それの対処に追われているそうだ。そこそこの部下はいるのだが、人材不足で太守自ら討伐に出ているらしい。ならば我らも雇われやすいのではないか、と思ってな。」

 

そこそこが多いな、公孫賛。

 

「もしそうなら仕官しやすいですが・・・それは確かなのですか?」

 

「そうなのだろう、銀?」

 

「ん?ああ、間違いないな。最近特に黄色い布巻いた賊の集団が各地で暴れ始めたせいで、内政にもなかなか手が回らないらしい。まあそれでも、他の愚図共の領地とは比べ物にならないくらい治安はいいらしいけどな。」

 

黄色い布・・・多分、黄巾党の事だろうな・・・。もうそんな時期なのか。

 

「・・・さっきの情報は銀から訊いたのですか?」

 

「うむ。仕官するにあたって、どこが一番しやすいか、と尋ねたのだ。」

 

「・・・あなたは何処からそのような情報を持ってくるんですか・・・。」

 

「・・・」(ゴリゴリ)←木片を削る音

 

「無視するな!!」

 

「まあ、その話が本当でも風たちを雇ってもらうのは難しいのではー?恩を売っているというわけでもないんでしょー?」

 

「まあそうなのだが、その前に意見を纏めたくてな。どうだろうか?」

 

「風はいいと思いますよー。まあ雇ってもらえるかはわかりませんけど。」

 

「俺もいいと思うよ。まあどっちにしても今はまだみんなに付いて行くしかないんだけど。」

 

「・・・ん?私はかまわないぞ。お試し仕官するの。そのえーと、ハムソンさんだっけ?まあ方法はないこともない、というかある。」

 

「公孫賛!公孫賛だから!どうやったらそう間違えられるの!?」

 

確かに公を分解したらハムだけど。こっちにカタカナなんてないだろうに・・・。なんでそう読める?

 

「ところでハムってなんだっけ?」

 

そういえば、ハムって言葉もこの時代にはないんだよな。自分で言っといて俺に訊くとは・・・。というか、ハムなんて言葉どこで覚えたんだ?

 

「確かお兄さんが以前言っていたのですよー。」

 

・・・確かにいった覚えがあるな・・・。

 

「・・・まあ、いいでしょう。特に駄目だという理由もありませんしね。とりあえず公孫賛殿の下へいきましょうか」

 

『ぅぉぉぉ・・・』

 

「ん?」

 

「お兄さん、どうかしましたかー?」

 

「なんか声が・・・って、なんだろう、あれ?」

 

「あれは・・・公孫賛殿の旗のようですね。」

 

「ということは、今ここは戦場になっているのやもしれぬな。」

 

「相手は黄色の賊集団だろうな。」

 

『ぅぉぉお・・・』

 

「・・・なんか声が近づいてきてないか?」

 

「・・・そうですねー。」

 

「おそらくは賊の方だろうが・・・」

 

「公孫賛殿の兵は何をやっているのですか!?」

 

「情報によれば、兵数だけじゃなくて指揮官も足りないから、賊を追い返すので精一杯らしいぞ。ここで一刀に問題。何故追い返すので精一杯ということと指揮官が足りないということが関係あるのでしょう?」

 

「え!?え、えーと・・・」

 

「はい、時間切れ。正解は外敵がその賊の集団だけとは限らないから。もし追撃して本拠地から指揮官が離れすぎるとそこが危険に晒されるからだ。本拠地に兵がいても指揮官がいないと何もできない。追撃はするだろうが、まあ早めに切り上げるだろうな。」

 

「あ、そうか・・・。」

 

「今はそんな事を言っている場合ではないでしょう!!」

 

「でもそれじゃ、根本的な解決にいつまでたってもならないんじゃないか?」

 

「そう、だからこそ・・・

 

     ・・・恩が売れる。」

 

「えっ?」

 

銀がにやりと笑みを浮かべる。

 

「賊の数は・・・まあ私一人でもやれるぐらいの数だし、星と二人でやれば大丈夫だろ。」

 

「・・・まさか、銀、お主・・・」

 

「これを狙っていたのですか・・・」

 

「まあ、星みたいに武があれば雇われやすいけど、軍師や文官としては中々難しいだろうからな。一刀はここで二人を守れ。いくぞ、星。」

 

「わ、わかった。」「うむ。了解した。」

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ!逃げろー!」

 

「へっ、あそこの太守はあんまり追って来ないからな。ここを抜ければ逃げられたも同然だぜ。」

 

「ん?おい、誰かいるぞ!あれは・・・女が二人だ!」

 

「はっはー!丁度いい!連れて行こうぜ!」

 

 

 

「我が名は趙子龍!この先へは一歩も通さん!!無理にでも通ろうとする者は、我が槍の餌食となるがいい!!」

 

「私の名は徐庶だ!死にたい者から来い!!その命、狩ってやる!!死にたくない者はその場に留まっとけ!!私が直々に殺しにいってやる!!」

 

 

 

―――そして、戦闘が始まった。

 

 

「はあーー!!」

 

「ぐはっ!!」「げへっ!!」「バカなっ!?」

 

星が繰り出す神速の突きで賊の数が減っていく。

 

「今日は・・・これでいくか。『死刻影』」

 

銀がマントから大鎌を取り出す。その柄の長さは銀の身長よりも長く、刃も広い。というかもう一回り小さくてもいい気がするくらいでかい。色も黒と紫がメインで、形も鋭利というか攻撃的で、一言で言っちゃえば禍々しい。・・・どうやって出したのかは気にしてはいけない。

 

「ふっ!!」

 

ズパッ!!

 

一振りで攻撃範囲にいる大量の賊の命を刈り取る。

 

「ふん、これなら相手が倍でも楽勝だな。つまらん。」

 

「か、数で押せー!!相手は二人だぞ!!」

『おおおぉぉぉ!!』

 

「二人?それは大きな間違いだな!」

 

ん?どういうことだろう?俺も数に入ってるのか?・・・それはなさそうだしなぁ・・・。

 

「それ以前にお前らなんて、あっ!!・・・・・・

 

・・・・・・と、言う間に全滅にしてやったぞ!」

 

「いや、できても実際にやるのはどうなの!?」

 

その後の状況を説明すると、銀と星が賊集団と戦っている間に、追撃にきた公孫賛の兵達がやってきて、賊達を挟み撃ちにして、俺が思っていたよりも早く戦いは終わった。

銀のあの『大きな間違いだな』云々の発言は軍の追撃を見越しての発言だったみたいだ。それでも、銀と星で賊の半分くらいをやっていた。流石だな。

・・・ちなみに、幸いにも俺たちのほうには賊は一人も来なかった。

二人に合流して、二人の無事を確認した。二人とも怪我がなくてよかった・・・。

 

「おーい!!そこのお前らー!!」

 

そんな事を思っていたら遠くの方から白馬に乗ったポニーテールの女の子がやってきて、声をかけられた。

 

「巻き込んですまなかったな。でも助かったよ。ありがとう。」

 

「えーと・・・あなたは?」

 

「ああそっか、えーと、私の名前は公孫賛だ。えーっと、名前は?」

 

「我が名は趙子龍といいます。」

 

「今は戯志才と名乗っています。」

 

「程立といいますー。」

 

「えーと、北郷一刀です。」

 

「徐庶という。よろしく。」

 

「ああ。それで、礼をしたいんだが、城まで一緒に来てもらってもいいか?」

 

「構いませんよ。私たちも街に向かっている途中でしたので。」

 

 

 

 

・・・そこから嘘みたいに話が進んでいって、俺たちは客将として公孫賛に仕えることになった。(少し疑問なんだが、軍師とかでも客将というのだろうか?)

少しだけそのときの状況を思い出してみよう。

 

「―――というわけなのだがどうだろうか、公孫賛殿?」

 

「うーん・・・確かに優秀な人材は欲しいんだが・・・。」

 

「何か不満でもあるのか?私と風と稟、まあ程立と戯志才の事だが、軍師としての実力がわからないって言いたいのか?ハムソンさん?」

 

「いや、それもないことはないが、一番の原因はどう考えてもお前だろ!誰だよ、そのハムソンって!?仮にも仕えようとする主君の名前ぐらい覚えておけよ!!」

 

「あれ?違ってた?確かハ、ハム・・・ハムそ・・・、うーむ、ここまで出てくるんだけどなぁ・・・。」

 

「最初から違うだろ!!公孫賛だ!!」

 

「公孫賛・・・公孫・・・公・・・・・・・・・よし、ハム孫賛だな?」

 

「なんでそこでハムになるんだ!?ていうかまずハムってなんだ!?」

 

 

 

・・・こんな感じで話は纏まった。うん、不自然なところなんてないな。うん、不自然なところなんてないな。(←大事なことだから二回言った)

 

俺の今の仕事は、今みたいな公孫賛の政務の手伝いや街の警邏、時々頼まれて料理をつくったりすることだ。もちろん鍛錬は続いている。今のところはまあ比較的平和なほうだと思う。風が街で猫(一刀一~三号)と話していたり(ちなみに俺は一刀五号らしい)、稟が街中で艶本見て殺人現場っぽい状態になったり、星が仕事中なのにメンマ談義をしてきて気付けばもう夕方になっていたり、銀が遊びと評して俺をいじめて楽しんでいたり、公孫賛が普通に政務をしていたり・・・。

ただそれでも盗賊、とくに黄巾の賊は増え続けているみたいだ。

このまま俺の知っている歴史通りに進んだら、黄巾の乱が終わった後、乱世へとなっていくだろう。その時、俺に何が出来るんだろうか?俺は何をするべきなんだろうか?俺は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず今は溜まっている政務を片付けることじゃないでしょうかー。」

 

ですよねー。正論です。

 

「―――やっと、終わった・・・。」

 

その時、詳しく言えば日がおちてすぐくらいの時まで執務室にいたのは俺と公孫賛の二人だけだった。

 

「悪いな、北郷。」

 

公孫賛はまだ終わっていないようだ。まあ自ら兵の調練もしてるから仕方がないんだろうけど。

 

「手伝うよ。」

 

「え?いいのか?助かるよ。と言っても私がやらないと駄目なのもあるから・・・これだけ頼んでもいいか?」

 

そういって、渡されたのは結構な量の竹簡。正直予想以上の量だが、自分から引き受けたのだから嫌な顔はできない。その代わりというわけではないけれど、少し気になっていたことを訊いてみた。

 

「任せてくれ。でも、いくらなんでも溜め過ぎじゃないか?」

 

「うっ!し、仕方ないだろ?ここ最近賊の動きが活発だったんだから!だからといってないがしろにしてもいいってわけじゃないけど・・・。まあだからこそお前らを雇ってよかったと思ってるよ。」

 

「まあ、俺はあんまり役に立ってないけどね。それでも、こうやって公孫賛の負担を少しでも減らせたらいいな、とは思ってるよ。」

 

「北郷・・・」

 

「それじゃあ、さっさと終わらせますか。」

 

「そうだな。」

 

政務を再開してすぐに、公孫賛のほうから「うん、よし。」とか呟いているのが聞こえてくる。いったい何を考えているのかと思っていたら・・・。

 

「そ、そうだ。な、なあ、北郷・・・」

 

公孫賛が話しかけてきた。

 

「ん、どうかした?」

 

「え、えっとな、私のことは、公孫賛じゃなくて白れ・・・」

 

バタンッ!

 

「一刀ー。腹減ったから飯を作ってくれ。」

 

「んって、え?」

 

「あ、銀。ちょっと今日は無理そうだから「ん?まだ残ってるのか?ちょっと貸してみろ。」え?」

 

・・・・・・

 

「はい、終わり。」

 

「速ッ!?」「終わりって、あれだけの量をこの短時間でか!?」

 

ちなみに10分もたってないよ!?

 

「さあ!飯だ!早く行くぞ!!」

 

「あ、ああ。・・・そういえば、公孫賛、さっきなんて言おうとしてたんだ?」

 

「あ・・・え、えーっと・・・た、大した事じゃないから後にするよ。」

 

「ん、わかった。あ、そうだ。公孫賛もいっしょに飯食べない?」

 

「いや、私はもう少し仕事をしてからにするよ。」

 

「まあ、区切りのいいとこで切り上げてこいよ、ハム。」

 

「だからハムっていうな!!」

 

「じゃあ、食堂で待ってるよ。」

 

「ああ」

 

そして俺達は食堂に向かっていった・・・んだけど。

 

「用事を思い出したから、一刀は先行って作り始めといてくれ。」

 

「?わかった。」

 

そう言われて、俺は一人で食堂に向かって行った。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

「・・・そういえばさ、ハム・・・」

 

「?どうしたんだ、戻ってきて?食堂に行かなくていいのか、徐庶?あとハムって言うなよ。」

 

「いやなに、確か・・・『えっとな、私のことは公孫賛じゃなくて・・・』(←公孫賛の声帯模写)ねぇ・・・(ニヤリ)」

 

「ちょっ!!お前、聞いて・・・」

 

「さあ、飯だ、飯~♪」

 

「ちょ、ちょっと待て!おいこら!!・・・。」

 

 

「じょ、徐庶ー!!」

 

 

―――そして公孫賛の声が夜の城に響いた・・・。

 

 

 

あとがき・・・という名の言い訳

 

どうも、まだ物語的に序盤なのに思ったように進まない。そんな感じで悩んでるシンジです。更新がどんどん遅れているのを反省しつつ、第五話を終了します。

 

 

今回は公孫賛こと白蓮との出会いと白蓮のとこでのちょっとした風景でした。盗賊との戦闘をどう書こうか悩んだ末にあんな感じになってしまいました。もうちょっとうまく書ければよかったんですが、まあご勘弁を。あと前口上とか名乗りとかどうしようかと悩んでました。あれでよかったんでしょうか?少し不安です。

 

 

さて、次回はやっとあの人たちが出る予定です。まあ、名前伏せてもわかるでしょうけど・・・。なんとか進まないと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「なあ、銀が公孫賛の名前間違えるの、あれわざとか?反応が面白いからとか。」

 

「ん?いや、確かにからかってて面白いけど、ハムっていうのはあだ名だよ。あいつの本名って確か・・・ハム孫賛だったよな?」

 

「いや、違うから!!てかマジだったの!?マジで覚えてないの!?」

 


 
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