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真・恋姫†無双~真田の獅子~05

熱い季節って、本当に嫌いっ!!

2018-06-08 00:33:59 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2620   閲覧ユーザー数:2433

前書き

 

 

 

 

 

 

わたくしが書く作品は、駄文、文才皆無、酷過ぎる話し、キャラが活かしきれていない、気に入らない、などというのが含まれる可能性があります。これに対して不快なお気持ちなる場合、ブラウザーバックを推奨します。

 

 

 

 

 

 

 

 

第5章 虎の娘と鈴の音

 

 

 

日ノ本・江戸城

 

 

 

???「そうか....信之の消息、以前として分からなぬままか....」

 

 

「ハッ!誠申し訳ありません!家康様!」

 

 

彼は徳川家康...100年にも続いた戦国乱世を終わらし、己の拳と絆の力で天下人に上り詰めた初代征夷大将軍である。そんな彼が何かの問題に悩んでいるご様子。

 

 

 

 

家康「いや、ありがとう!これからもどうか信之の捜索を続けて欲しい。頼む」

 

家康は家臣たちに頭を下げる。これには家臣たちも大慌てであった。

 

「い!家康様!!どうか頭をお上げくださいっ!!」「そうです!!我ら!!家康様の為ならば死力を尽くしてでも信之殿の捜索に尽力しまするっ!!」「ええ!!我らの絆の為に!!」

 

 

家康「皆....ありがとう....」

 

 

 

 

そしてその夜.....。

 

 

 

 

 

家康「.....」

 

 

 

彼は江戸城の中庭にて、満月を眺めていた。その面持ちは絆で結ばれた友...真田信之の事を安んじておった。そんな彼の傍に近寄る者が居た。それは....

 

 

 

 

???「よぉ!家康!」

 

 

家康「ん?おお!元親!」

 

 

この江戸城の風景には似つかわしくない風体、左眼には紫色の眼帯が納まり、派手な布を纏っただけの上半身半裸の男...徳川家康のもう一人の友...長曾我部元親、四国の英雄である。そんな彼が酒を片手に担いでやって来た。

 

 

元親「飲むかい?」

 

家康「ああ、そうだな...では」

 

 

互いの盃に酒を注ぎ、一緒に飲んだ。互いに一杯飲んだ後、元親が神妙な様子で口を開いた。

 

 

元親「それで....信之の行方はどうなんだ?」

 

家康「いや....未だ見つからん。あ奴の家臣たちの話しでは、いつもの様に朝の鍛錬をしていたのを目撃した後を最後に、行方が分からないというのだ」

 

元親「そうか.....じゃあ何か遭ったと考えるしかねぇわけだな?」

 

家康「ワシはそれを考えたくはない....だが、もうそれしかないのか....」

 

元親「俺だってよぉ!信じたくねぇんだぁ!」

 

 

元親は自分の手にある盃に八つ当たりするかのように、地面に放り投げて割った。それを見た家康は辛そうな顔を見せる。

 

 

家康「元親....」

 

元親の眼に涙が出ていた。

 

元親「アイツは....信之はぁ!!てめぇの信じた道の為に戦ってきた奴だっ!!だがその為に!...自分の親父と弟と争い合ってよぉ!結果、その2人ともこの世から居なくなっちまったぁ!!」

 

家康「元親....「分かってるっ!!あの時は乱世だったっ!!けどなぁ!!....けどなぁ....」...」

 

 

そこに居るのは最早、西海の鬼と呼ばれた男ではなく、1人の友を無くした男の姿であった...。

 

 

元親「.....それでもよぉ......悲しいじゃあねぇか......あれ程によぉ.......辛い想いをして漸く叶った天下泰平だってぇのによぉ....こんな......っ....こんなよぉ!!!」

 

 

家康「.....」

 

 

家康はこれ以上の言葉が出なかった。元親にとっても信之は掛け替えの無い親友となった者なのだから...。

 

 

元親「わりぃ...ちと酔いが早すぎたみたいだ....」

 

家康「いや...それはワシもだ、元親」

 

元親「家康....」

 

家康「ワシはまだ信じているんだ。信之はきっと生きている....それを....信じたいんだ」

 

元親「家康....ああ....ああ!そうだな!その通りだぁ!」

 

 

家康は自身の盃に酒を注いで、それを元親に渡した。

 

 

家康「今夜は飲み明かそう!!元親」

 

元親「応!!いいぜぇ!!今日は飲みまくってやる!!!」

 

 

元気を取り戻した元親の姿に、家康は心の中で呟いた。

 

 

家康「(信之....ワシは信じているぞ?必ずワシらは再び再会出来る事を.....)」

 

 

 

この夜の満月を見上げて思う家康であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、外史に居る真田信之は.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信之「ここが....長沙」

 

 

 

彼は今、荊州にある長沙という場所に居る。その街中は大いに賑わい活気があり、人々の溢れんばかりの強いエネルギーが感じられる。これほどよいという事は、ここを収めている人物が良いという証だ。そう......ここを収めている人物が.......。

 

 

 

 

 

孫堅「だっははははははははっ!!いいぞ!!最高だぁ!!」

 

 

民たちの出迎えに喜び笑い、馬に乗ったまま酒に興じていた。これに信之は内心かなりのドン引きであった。余りにも領主としての威厳など感じられないというか....。

 

 

信之「(ボソ)これでは唯の乱痴気騒ぎ好きの....痴女だな」

 

孫堅「ああん?おい信之!今何と言ったぁ?」

 

 

呟く信之に反応した孫堅が、互いに馬に乗っているのにも関わらず彼の胸倉を掴む。これに信之は取り乱しもせず、ただ淡々と答えてやった。

 

 

信之「馬上で相手の胸倉を掴むな....文台」

 

孫堅「あんだとぉ...?」

 

 

彼女の眉間が更に険しくなった。それには理由がある、それは....。

 

 

 

孫堅「オラ!信之ッ!!てめぇ!!まぁたオレを字で呼びやがったなぁ!!何度も言ってやがるだろうがぁ!!ちゃんと真名で呼べと!!何で呼ばねぇんだぁ!?」

 

信之「....」

 

 

そう。彼女が今、信之に怒鳴った原因...それは信頼の証であり、決して無闇に知らぬ者には呼べせてはならない、この世界のルール...真名。それはその名の持ち主の真の名であり、本人の意思を無視して勝手にその名を口にしたが最後、命を奪われることにも繋がる程、崇高な名なのである。

 

だが逆に言えば、持ち主に認められたにも関わらずその真名を呼ばないのもまた無礼であり、前例では真名を教えられたにも関わらず無視して字ばかりで呼んでしまった為、最後には無礼だと斬られ殺された者が何人も居たそうだ。

 

 

無闇勝手に呼べば死、認められたにも関わらず呼ばねば死、まこと真名とは面倒くさい風習であることこの上ない。

 

 

そんな真名を、彼を孫堅に呼ぶことを許されたのだ。孫堅だけではない、孫策、周瑜、太史慈、黄蓋、程普、張昭、陸遜、周泰、信之に仕えたいと懇願してきた侍女...孫乾もまた、彼に真名を教えていた。だが....。

 

 

 

孫堅「てめぇ!!オレだけじゃなく、雪蓮たちにも真名で呼んでねぇだろうがっ!!何でだッ!!」

 

 

そう、彼は彼女たちに認められたにも関わらず、真名で呼ばず字で呼んでいるのだ。何故故、それは...。

 

 

信之「俺は何れ、日ノ本に帰る身だ。そのいつ消えるか分からぬ男に大事な名を教えるお主らの方がどうかしているぞ?」

 

 

彼女に胸倉を掴まれながらも((確り|しっか))と手綱を握って馬に乗っている信之に、内心凄いとおもう孫策たち。だがそれでも自分たちの大事な真名を呼んで貰えないのは激しく嫌なのか、孫策も口を開き異を唱える。

 

 

孫策「それでも一回ぐらい呼んでもバチは当たらないわよ。ね?一回だけ!お願ぁ~い♡信之ぃ~♡」

 

そう言いながら孫策は、自身も馬に乗っているにも関わらずに、手綱を持っている信之の右腕に抱き着く。

 

太史慈「あー!ちょっとぉー!雪蓮ッ!!なぁにぃ信之の腕に抱き着いてるのかなぁ~!」

 

孫策「いいじゃない!梨妟は十分信之に抱き着いたでしょう!だったら今度は私が信之に抱き着くのぉ~!」

 

太史慈「なぁにそれぇー!ダメぇー!」

 

孫策「いいじゃない!!ケチー!!」

 

孫堅「おい!!信之!!雪蓮や梨妟じゃなく、オレを見ろ!!そんでもって....オレの名を言ってみろぉ!!」

 

 

 

これに信之は....。

 

 

 

信之「......くだらん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「蓮華様、炎蓮様たちが戻られたようです」

 

 

???「そう、ありがとう思春....それで文にあった男も居たの?」

 

 

???「はい、部下からの報告では身の丈が大きく六尺はあり、見た事の無い槍のような武器を持っているとか...」

 

 

???「この文にも同じ事が在ったわ。それと黄巾党を1人で全滅せしめたとも書いてある」

 

???「そのような一騎当千の武...まこと孫家にとっては得難い物ではと思いますが....しかし」

 

???「ええ。強すぎる力は同時に破滅を齎す。それなのに母様はそんな心配など微塵も思わずに、その者を召し抱えるなんて....危険すぎるわ」

 

???「御意。ただ雪蓮様や冥琳殿、梨妟殿、祭殿たちも、その男に真名を呼ぶことを許したとか...」

 

 

???「....思春、貴方にはこの男に対して警戒してちょうだい。もし私が危険と判断したら....」

 

 

???「.....」

 

 

???「慈悲も無く、切り捨てなさい。孫家の為に....」

 

???「御意!蓮華様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信之たちは、城内部の広間に入った。城の中は何とも綺麗で、よく出来ていると賞賛したくなるぐらいの見事な建物である。これには流石に信之は賞賛した。

 

 

 

信之「見事な作りだ。日ノ本の城とは全く違った作りで出来ている」

 

孫堅「そうだろう。何といってもオレの城だぁ。フフン♪」

 

信之「素直に賞賛する」

 

孫堅「だったら真名で呼べ「断る」てめぇ....」

 

黄蓋「はぁー。これは、手ごわいのう」

 

程普「そうね...はぁ」

 

周瑜「全く...中々の頑固者だ」

 

孫策「それ、冥琳が言う?」

 

太史慈「確かにぃー」

 

陸遜「あははは、そうですよね~」

 

周泰「はぅあ!穏様!だめですよ~!」

 

張昭「こやつ等は....ん?おお!蓮華様が来たましたぞ」

 

孫堅「ん?おお!蓮華!」

 

信之「ん?」

 

 

 

孫堅たちが見る方には、孫堅や孫策に似た風貌の少女が伴を連れてやって来た。

 

 

 

孫権「母様!姉様!皆!お帰りなさい!ご無事で何よりです!」

 

孫堅「思春も変わりないな?」

 

甘寧「ハッ!」

 

孫策「良かったわ。そうだ!蓮華、紹介するわね?彼が....」

 

信之「真田...信之と申す。孫権殿、以後宜しく願い致す」

 

 

 

 

信之は道中で、周瑜から目上の者に対しては拳礼をする事が習わしな為、教えられたその通りにしながら自己紹介をした。だが.....。

 

 

 

孫権「貴様が....」

 

甘寧「.....」

 

 

 

2人から険悪とも見れる程の視線を、信之に向けていた。それをいち早く気づいたのは、信之に仕える侍女の孫乾であった。

 

 

孫乾「(信之様に対して、異様な警戒心....どういうことでしょう?)」

 

 

 

それは孫権の次の会話で明らかとなる。

 

 

 

 

孫権「母様、まさかこの男を...」

 

孫堅「ん?ああ!これからはこの信之にも孫家の為に頑張ってもらうつもりだ」

 

孫権「危険すぎます!何処の馬の骨とも知れぬ者を連れてくるなど!!今からでも追い出すべきです!」

 

 

強い剣幕で信之に対する反論を口にする孫権。これに孫策が割って入る。

 

 

孫策「蓮華、信之は信頼出来るわ。現に彼のお陰で救われた人たちだって居るのよ?」

 

孫権「黄巾党によって、村を滅ぼされた女性たちの事は聞いております。彼女たちを侍女として此方に住まわせる事に関しては賛成です。ですが!!その男に関しては反対です!!何を仕出かすか分かったものじゃない!!」

 

 

 

孫権の信之に対する視線が、まるでゴミに埋もれた浮浪者を見下すような眼つきであった。

 

この彼女の態度に、孫堅と孫策、太史慈と周瑜、そして孫乾は機嫌を悪くし、その場の雰囲気は最悪となったは言うまでもない。これを不味いと判断した張昭が口を開こうとしたが....。

 

 

張昭「お待ちくださ「では...孫権様は、どのようになされば某をお認めになさいますでしょうか?」...信之?」

 

 

孫権「....なんだと?」

 

 

自分に話しかけた信之に対して、鋭い眼で彼を見上げる。

 

 

信之「....某の武勇をお見せすれば、ご納得頂けますでしょうか?」

 

孫権「黄巾党の事は聞いているが、所詮何かの小細工をしたのだろう?でなければ、男である貴様がそのような芸当出来るわけがなかろう。薄汚い血の者なのだろうに」

 

信之「....なるほど....では、お見せしますか?」

 

孫権「なんだと?」

 

 

信之の視線が甘寧に向く。

 

 

信之「お主が甘寧だな?」

 

甘寧「....いかにも」

 

信之「俺と...手合せをしてみるか?」

 

甘寧「何...?」

 

孫策「ちょ!信之!?」

 

信之「俺を手合せの中、殺しても構わぬ。それならどうだ?」

 

 

甘寧は孫権に許可を求めた。

 

 

甘寧「蓮華様」

 

孫権「いいわ思春、存分にやりなさい!その男に見してあげて!!貴方の強さを!!」

 

甘寧「御意!真田信之...覚悟は良いのだな?私は本気で貴様を殺すやもしれんぞ?」

 

信之「構わぬ」

 

 

 

これを孫堅が口を開く。

 

 

 

孫堅「よし!ならば明日!信之と思春による仕合を行う!両者には真剣にてやって貰う。それでどちらが死んでも、だ....いいな?蓮華」

 

 

孫権「はい」

 

 

孫堅「では!これで終わりだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これにより、信之と甘寧との仕合が決定された。正に災難であるこの状況、信之は如何するか......続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いい加減、出来の悪さをどうにかしたいですね。誠に申し訳ありません。

 

 

それではまた次回.....。


 
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