No.94096

恋姫無双異聞録~閑話7~

鴉丸さん

さて、前の投稿から時間をおかず投稿です

ま、ストックを出しているだけですが^^;

2009-09-07 12:20:01 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3277   閲覧ユーザー数:2578

 

 

拠点√ 桂花

 

 

―――Side 桂花―――

 

 

狂骨「ライダーきりもみシュートォ!」

 

 

今私の目の前では、狂骨が兵士相手に訓練行っている でも、その戦い方は予測不能だった 普通に、刀・・・だったかしら?それを抜いて戦っていたら突然、それを投擲して怯んだら懐に入り込んで殴るし、今みたいに後ろに回りこんで抱えたと思ったら、そこで飛んで空中で回転させて投げ飛ばすし・・・強いのは認めるけど・・・

 

 

狂骨「よしっ!今日はここまで!お前ら、明日はもう少し俺をてこずらせてみろ!」

 

 

兵士1「くそ~・・・いつか、ぶっ飛ばしてやりますよ!」

 

 

兵士たちは、ボロボロだけど笑いながらそう言っている そういえば、こいつの部隊は結構結束力が高いわね そして、あいつもあんな事を言われても「やってみろ!」と笑っている

 

 

狂骨「さて・・・ん?どうした、桂花」

 

 

桂花「え?あ、別に・・・」

 

 

思考に没頭していて気づかなかった・・・

 

 

狂骨「俺に会いに来たの「そ、そんな訳あるかぁ!」かっ!?」

 

 

太公望からもらったハリセンで思いっきり叩いてその場を逃げる

 

 

―――Side 狂骨―――

 

 

狂骨「な、なんか最近桂花がやけに強くなったような・・・主にツッコミ的な意味で」

 

 

兵2「ですね~・・・あ、隊長 街に酒飲みに行きません?」

 

 

狂骨「だな・・・よし、今日はまあまあだったから奢ってやる」

 

 

兵3「本当ですか!ウェ~イ!」

 

 

・・・狂骨の、特撮好きに汚染されているようです

 

 

 

 

―――Side 桂花―――

 

 

桂花「はあ・・・」

 

 

部屋に戻って、寝台に飛び込んだ さっきは、ああいわれて少し動揺してしまった 確かに、あいつを見にいったんだけど・・・それは、右目が心配だったから・・・って、何考えてんの!?

 

 

桂花「確かに、嫌いではないけど・・・」

 

 

本人の前では絶対に言えない言葉 そもそも、私が男嫌いになったのは「無能な男」や「女を下種な視線で見る男」とかを見てきたから そう言う意味で言えば、狂骨はまったく正反対 有能だし、私たちを冗談でからかう事はあっても大事にしてくれているのは分かっているし

 

 

桂花「はあ・・・これが、『初恋』ってやつかしら?」

 

 

多分、異性に対しての『初恋』なんだろう 口に出してみれば、少し落ち着いた 認めよう 私は、あいつに「恋」しているんだろう 虎牢関で、あいつが膝をついたときにあの玄崩とか言う男よりも、あいつが重傷を負ったという事実が恐ろしかった あの時は、美影が取り乱していたから、ある程度落ち着けたけど居なかったら私も取り乱していたと思う 

 

 

桂花「・・・華琳様もあいつの事思っているのかな・・・」

 

 

多分それは、間違いない だったら私は・・・ま、華琳様なら「別に構わないんじゃない?」

っていいそうだ

 

 

桂花「・・・明日からは少し、接し方変えてみようかな・・・?」

 

 

そういい、私は眠り始める せめて、夢の中では素直になれますように

 

 

美影「・・・壁】∀゜)ニヤニヤ」

 

 

桂花「ちょっと・・・あんた」

 

 

美影「あれ?ナズェミデルンディス!!って言わないの?」

 

 

桂花「言うか!」

 

 

 

 

拠点√ 雪蓮

 

 

刑天「―――という訳だな」

 

 

雪蓮「分かったわ・・・はあ~」

 

 

刑天から、領内の訴状とかを見せてもらったけど、やっぱり反董卓連合の余波かしら?領内も不安定になっている ま、冥琳や七乃たちが補助しているから大丈夫だけど

 

 

刑天「少し休め お前が倒れてはどうにもならん」

 

 

そうは言うけど―――

 

 

雪蓮「大丈夫よ むしろ、刑天が休みなさいよ・・・戻ってきてからまともに休んでないんでしょう?大喬たちが言っていたわよ?」

 

 

刑天は、連合が解散して戻ってきてから、まともに休んでいないらしい 刑天にもし倒れられたらそっちのほうが一大事よ・・・そうだ!

 

 

雪蓮「なら、二人で休みましょう!」

 

 

刑天「いや、だが「いいからいいから♪」お~?」

 

 

そのまま引きずって、街に連れ出す

 

 

―――数分後―――

 

 

冥琳「雪蓮?・・・まさか!」

 

 

亞沙「先生・・・聞きたい事・・・あれ?」

 

 

冥琳「亞沙!すぐに、知らせろ!雪蓮が、刑天殿を連れて脱走した!」

 

 

亞沙「え!?りょ、了解です!」

 

 

 

 

―――Side 雪蓮―――

 

 

刑天「いや・・・待てって!」

 

 

刑天の手を引いて、街を走り回る私 久しぶりかも、こうして二人きりで居るのって 皆と居るのも楽しいけど、独り占めするのもいいわね さて―――

 

 

雪蓮「ねえ・・・刑天」

 

 

刑天「ん?」

 

 

少し小高い丘に来て、ちょっと寄り添いながら問いかけてみる

 

 

雪蓮「私は、刑天にとってまだ「子供」なのかな?」

 

 

刑天「さてな・・・」

 

 

刑天は昔から、こんな感じではぐらかす・・・慣れたけど

 

 

刑天「ま、俺は人とは違うからな・・・どうしても、お前らの気持ちとかを知ると躊躇してしまうからな」

 

 

人とは違うから 多分、不老不死と言っていたから一人がいやなんだろう 崑崙山とかいう所に、違う恋人とかが居るって言っていた その恋人たちも、最初は気持ちを受け取らなかったらしい きっと、愛した女が先に死んでいくのがいやなんだろう だから、躊躇する でも―――

 

 

雪蓮「でも、覚悟を決めた女は強いのよ?きっと、あなたと添い遂げるわ・・・私だけじゃなく・・・孫呉の女を甘く見ないほうがいいわよ?」

 

 

「もちろん、美羽たちも忘れないでね?」そう言い、口づけをした

 

 

 

 

拠点√ 美影

 

 

―――Side 美影―――

 

 

私は今、ご主人様の右目の眼帯を外し、薬を塗っています ご主人様は、自分でやると仰っていましたが、私がやったほうがいいと思います

 

 

狂骨「ありがたい事はありがたいんだが・・・」

 

 

美影「別に、気持ち悪いとか思っていませんよ?それに、ご主人様のお世話をできて嬉しいですし」

 

 

ご主人様に「気持ち悪い」とか思うのはありえない ご主人様の失った右目の部分、ご主人様の体に刻まれた傷、全てが愛おしい

 

 

美影「ご主人様、体もお拭きします」

 

 

狂骨「ああ」

 

 

そういって、ご主人様は上着を脱ぎました

 

 

美影「はうっ!」

 

 

凄い破壊力です 鍛え上げられた芸術品のような肉体 様々な傷がありますけど、むしろご主人様の魅力を引き立てています・・・我慢の限界です 臨界点突破ってやつです!

 

 

狂骨「・・・美影?」

 

 

美影「・・・今、綺麗にします・・・ペロ」

 

 

自分でも、何をしているのか理解しています でも、止められません 私は、ご主人様を組み伏せ体を嘗め回します 今だけは、今だけはご主人様は私だけのもの・・・そして、私はご主人様だけのもの ご主人様しか触ることは許されないもの

 

 

美影「ご主人様・・・」

 

 

狂骨「・・・なぜ、いつも流される・・・」

 

 

どこか諦めた感じで呟いていましたが、その後は凄かったですよ?

 

 

―――翌日―――

 

 

華琳「美影・・・機嫌よさそうね」

 

 

美影「はい!」

 

 

狂骨「orz」

 

 

流々「兄様・・・大丈夫ですか?」

 

 

その日、やつれている狂骨が城で見られたそうな

 

 

 

 

拠点√ 七乃

 

 

刑天と七乃は、南陽に来ている こちらでやらなければならない仕事ができたからである

今までは、美羽を一人にする事ができなかったので七乃も積極的に行動できなかったが、刑天に救われ呉で小蓮と遊んでいるので、ある程度は離れる事ができた それに、建業城の中は、思春や明命といった番犬が居るしそもそも、刑天に鍛えられた王宮守護隊がいる こいつらは、一人一人はそこまで強くないが連携が半端ないうえに、武器が重鎧による徒手空拳やナックルシールドなので室内戦闘・防御に特化している なので、よほどの連中・・・狂骨辺りではないと抜く事は難しい

 

 

七乃「えっと・・・刑天さん そこの書状とっていただけますか?」

 

 

刑天「これか?」

 

 

七乃「どうもです♪」

 

 

今二人が行っているのは、以前ここに居た馬鹿共が行っていた不正の証拠を纏めていたのだ 纏める事により、次にどうするかを考えるためである だが、せっかく二人きりなので甘えてみようと考える七乃

 

 

七乃「(お嬢様には悪いけれど・・・我慢できないんです!)」

 

 

そして、七乃はあることを思い出す

 

 

―――回想―――

 

 

七乃「―――そういう訳で、私はそのような事をしてきました」

 

 

七乃は、ある夜刑天にそう言った 自分たちを助けてくれた男には全てを教えておいたほうがいいだろうと思い、美羽を祭に預けて刑天の部屋に来た 人払いをしていたようでお茶を出されながら話しはじめた

 

 

刑天「・・・」

 

 

刑天は、七乃の独白を目を閉じしっかりと聞いていた

 

 

七乃「最低ですよね・・・お嬢様を守りたいからって・・・」

 

 

俯いて、そう言う七乃の頭を刑天が撫でた

 

 

七乃「刑天さん・・・?」

 

 

刑天「最低、か 違うな 少なくとも俺はお前がしたことに好感を持っている」

 

 

そして、優しい笑みを浮かべ―――

 

 

刑天「美羽という大切な存在のために、自分を犠牲にしていたお前は凄いよ だが、これからは一人で抱え込むな 俺たちを・・・俺を頼れ」

 

 

その言葉に、思わず刑天に抱きついてしまった七乃 だが―――

 

 

刑天「それでいい」

 

 

七乃「甘えても・・・いいんですか・・・?」

 

 

少し潤んだ声で、そう呟く七乃 ずっと一人で、美羽を守ってきたのでそう言ってもらうのは初めてだったのだ さらに言えば、周りにいた男たちは美羽を道具としか見ておらずに、その美羽を守るために七乃はご機嫌取りまでしていた さすがに抱かれた事はなかったが、それに近い事はしていた 気持ち悪かったし、何度貞操を奪われそうになったか だが全ては、美羽を守るため

 

 

刑天「・・・」

 

 

刑天は無言で、しかし優しく七乃を撫でる 七乃は刑天の優しさに堪えきれずに大声で泣きついた そんな刑天を七乃が好きになるのに時間は要らなかった

 

 

 

 

七乃「ふふっ♪」

 

 

刑天「ん?どうした?」

 

 

突然、笑みをこぼした七乃に問いかける刑天

 

 

七乃「いえ・・・刑天さんには、いろいろ助けられたな~と思いまして」

 

 

刑天「そうか・・・ところで、何故に膝に乗る?」

 

 

七乃「まあまあ、二人きりですし・・・いいじゃないですか♪」

 

 

膝に乗り、刑天の胸に擦り寄る七乃 こうやって、おおっぴらに甘えるチャンスはそうない だから、ここぞとばかりに甘える七乃

 

 

七乃「ありがとうございます・・・刑天さん・・・お慕いしています」

 

 

そういって、刑天に口づけをする七乃 それは、自分と自分が敬愛する美羽を救ってくれ、自分の心を癒してくれた刑天に対する思い

 

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

狂骨「あ~・・・まあ、らぶらぶと言えば・・・らぶ?」

 

 

刑天「ま~そうだな」

 

 

一応、頑張ってみたんだけどね~・・・

 

 

狂骨「美影については、スルーする事にして 桂花がデレに移行していないか?」

 

 

まあね 桂花が男嫌いなのは劇中で書いたとおりの理由という事で、それに当てはまらなかった狂骨を見ているうちに・・・てな感じ?

 

 

刑天「つ~か、オンドゥル語・・・」

 

 

でも、「ウェ~イ」とかは日常で使っているよ?

 

 

狂骨「マジか?」

 

 

マジです

 

 

刑天「んで、俺のほうは・・・七乃かな?」

 

 

七乃は、美羽至上主義っぽいのでそれを鴉丸なりに解釈した結果がこれです ちなみに、この小説では、若干刑天が美羽より好感度高いよ?

 

 

刑天「何故?」

 

 

まあ・・・劇中の文で書いてある通りなので^^

 

 

刑天「・・・そうか ところで、俺の話って俺がいろいろ救済していないか?」

 

 

まあ、そこは狂骨より年上の実力と包容力があるということで「お父さん」なので

 

 

狂骨「んで、俺は普通のラブコメ風味というか」

 

 

狂骨の√はそんな感じで、刑天は少し大人向けかな?

 

 

狂骨・刑天「「ほ~」」

 

 

さて、次回から本編が進みますが・・・まあ、オリ展開ですね

 

 

狂骨「ぶっちゃけたな」

 

 

でも、できるだけ原作には沿うよ?ただし、赤壁あたりで終わるけど

 

 

刑天「ほう?」

 

 

赤壁で、決着がついて次の外史に・・・という感じです 

 

 

狂骨「ふ~ん」

 

 

刑天「お前の事だ・・・存在転写・記憶継承とかありそうだな」

 

 

それは、需要があったら^^;

 

 

狂骨「まあ、次回お会いしましょう」

 


 
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