No.93818

恋姫無双異聞録~第6話~

鴉丸さん

第6話です


え~玄崩が表に出てきました

2009-09-06 10:44:15 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3202   閲覧ユーザー数:2544

 

 

―――Side 玄崩―――

 

 

玄崩「・・・つまらんなぁ」

 

 

死体の山の上で空を見上げそう呟く玄崩 彼は、洛陽に入り民衆を虐殺した 老若男女を問わず もちろん、官軍も出撃しなかったわけではない しかし、悉く殺された さらに、十常侍が自らの保身と引き換えに、玄崩の暴虐を許したのだ 董卓軍の主だった将が居なかった事も災いした

 

 

玄崩「董卓たちを殺すのもつまらん・・・虎牢関にでも向かうか?だが、その前に」

 

 

玄崩は、宮廷に向かう だらしない姿を見せた十常侍を殺すために

 

 

玄崩「ま、董卓たちは殺さんよ・・・別に生かしておいても問題はないからな」

 

 

そういい、姿を消した

 

 

 

 

―――Side 魏―――

 

 

狂骨「ズズ・・・次は、後曲か~・・・流々 御代わり」

 

 

流々「はい どうぞ」

 

 

狂骨は、軍議に出席した美影たちから虎牢関攻めの内容を知った

 

 

美影「意外でした・・・あの袁紹が、私たちを後ろに回すとは」

 

 

桂花「多分、悔しかったんじゃない?」

 

 

華琳「いえ、それで間違いないわ 袁術たちも、後ろに回されたようだし・・・」

 

 

次の、虎牢関攻めは袁紹・劉備・公孫賛・西涼軍が先鋒を務めることになった

 

 

狂骨「ズズ・・・派手に動きすぎたかね~」

 

 

秋蘭「まあ、我らの名というか、お前の名は知れたから良いといえばいいのだが」

 

 

春蘭「う~」

 

 

春蘭は少し、不満のようです 

 

 

狂骨「おや?先鋒が、虎牢関を攻撃し始めたな・・・呂布に勝てるかね~?ん?」

 

 

そして、狂骨は何かを感じた

 

 

美影「ご主人様?」

 

 

狂骨「この感じ・・・まずい!」

 

 

桂花「ちょっと!?」

 

 

突然、走り出した狂骨にあっけにとられる魏の将

 

 

―――Side 呉―――

 

 

雪蓮「ムキー!」

 

 

刑天「誰か、あれをどうにかしろ」

 

 

祭「冥琳・・・行け」

 

 

冥琳「な!?」

 

 

刑天「別に、そこでいちゃついていても構わん」

 

 

冥琳「いやいや!」

 

 

それは、遠まわしに体を使って雪蓮を止めろといっているのに等しい 

 

 

蓮華「冥琳が、姉さんを篭絡すれば・・・刑天と(ボソ」

 

 

思春「れ、蓮華様?」

 

 

ちょっぴり、ヤン化していたようだ

 

 

刑天「ふむ・・・戦況はどうなっている?」

 

 

亞沙「呂布と張遼が出てきたようです」

 

 

刑天「そうか・・・ん?」

 

 

何か、いやな予感がした刑天 それは、退化したはずの気配感知でも捉えられるほどのいやな予感

 

 

刑天「まさか・・・「刑天!」!」

 

 

祭「何者!」

 

 

突然天幕に入ってきた狂骨に対し刃を向ける呉の面々

 

 

狂骨「玄崩が現れやがった!」

 

 

狂骨の発言に首をかしげる面々 しかし―――

 

 

刑天「ちっ!やはりか!行くぞ!」

 

 

そういい、狂骨と一緒に天幕を出て行った刑天

 

 

雪蓮「な、何?」

 

 

冥琳「分からんが・・・行くぞ!」

 

 

刑天の様子が気になった面々は刑天たちの後を追う

 

 

 

 

―――Side 先鋒―――

 

 

愛紗「くっ・・・さすが呂布か・・・」

 

 

鈴々「うにゃ~二人がかりでもきついのだ」

 

 

前線では、呂布と張遼により苦戦していた 呂布は劉備軍と、張遼は袁紹軍と戦っていた

 

 

恋「遅い・・・」

 

 

そういい、愛紗たちを相手取る恋 だが―――

 

 

朱里「今です!」

 

 

雛里「やってください!」

 

 

一瞬の隙を突き、何とか呂布を捕らえることに成功した、が 

 

 

玄崩「ふむ・・・さすがは、人中の呂布か」

 

 

恋「・・・誰?」

 

 

突然現れた男により、動きが止まった

 

 

玄崩「ん?別に、通りすがりのものだよ・・・最も、ここにいる全員を殺しにきたのだが」

 

 

愛紗「な!?」

 

 

その言葉に、全員が驚く しかし、玄崩は続ける

 

 

玄崩「いや、洛陽の民を殺したのだが・・・つまらなかったのでね 董卓も殺そうと思ったが・・・」

 

 

董卓が―――のくだりを聞いた恋は自分の中の何かが切れるのを感じた

 

 

恋「ああああああ!」

 

 

そして、咆哮を上げ玄崩に斬りかかった だが―――

 

 

玄崩「おやおや」

 

 

腰に差していた刀で軽く受け流されてしまった

 

 

玄崩「人の話は最後まで聞いたほうが良いぞ?心配せずとも殺してはおらんよ・・・殺す意味がないからね」

 

 

桃香「なんで・・・罪もない人を殺すんですか!?」

 

 

玄崩に、そう問いかける桃香 玄崩がしたことが本当なら、自分が掲げる理想とは相反する人物だからだ

 

 

玄崩「何故?・・・そうだな・・・それが私の本質だから、としか言いようがないな」

 

 

朱里「・・・本質?」

 

 

玄崩の言葉に、疑問を持つ朱里

 

 

玄崩「私は、『破壊』が本質でね・・・さらに言えば、私は私の欲のために殺しているのだ 理解していただけたかな?」

 

 

桃香「だからって・・・」

 

 

玄崩「ふむ・・・先ほど罪もないと言っていたが、君たちとて同じだろうに」

 

 

桃香「え?」

 

 

玄崩「君たちとて、自分の欲のために罪もない人たちと戦っているだろう?」

 

 

愛紗「貴様と一緒にするな!」

 

 

玄崩「自分たちの理想を実現する、という欲のために戦っているのだろう?なら、それに反するものたちと戦ってきたのではないか?」

 

 

愛紗「な!?」

 

 

玄崩「君たちが倒してきた連中も、自分の理想のために戦ったのだ・・・それを、殺してきたのだ 私と変わらんよ」

 

 

桃香「ち、違う!」

 

 

桃香は涙を浮かべながら反論する だが―――

 

 

玄崩「ふむ・・・君は、王としての器はないな・・・残念だよ「手前がなぁ!」おっと」

 

 

桃香「え?」

 

 

玄崩の言葉を中断させたのは、二人の仙人

 

 

 

 

―――Side 狂骨・刑天―――

 

 

玄崩「おやおや・・・久しぶりだな?」

 

 

狂骨の奇襲を軽く避けた玄崩は、刀を鞘に戻しそういった

 

 

狂骨「ごちゃごちゃ能書きたれるな」

 

 

刑天「巧みな話術や、幻術で相手の心の隙間に入り込む・・・あまり、褒められたものではないな」

 

 

そういって、玄崩と愛紗、恋たちの間に入る二人

 

 

玄崩「ふむ・・・君たちと戦うのもいいが・・・ここは退かせてもらう」

 

 

刑天「貴様らしくないな・・・」

 

 

刑天は、狂骨たちと会う前から噂に聞いていた玄崩らしくない行動に不信感を抱いた

 

 

玄崩「ん~まあ、座興さ そうそう、狂骨」

 

 

狂骨「あ?」

 

 

いつでも斬りかかれる体勢のまま、その呼びかけに答える狂骨

 

 

玄崩「君が拾った赤子は元気かね?」

 

 

狂骨「なるほど・・・貴様が、あの村を潰したのか」

 

 

それは、以前正体不明の盗賊が出現したという情報を得て、村に向かったときに凪と共に発見した赤子

 

 

刑天「・・・呉のほうでも村を焼き討ちしたのは貴様か」

 

 

玄崩「まあね・・・さて、そろそろ退かせてもらうが・・・その前に」

 

 

そういって、玄崩はやってきた魏・呉の兵を、その中の春蘭を見た

 

 

玄崩「確か・・・虎牢関であっていたかな?夏候惇が目を失うのは」

 

 

狂骨「しまった!」

 

 

そういい、懐から取り出した短剣を春蘭に投げる

 

 

春蘭「え?」

 

 

突然、飛んできた短剣に反応できずに居た春蘭 それは、確かに春蘭の左目を狙っていた だが―――

 

 

 

 

狂骨「チッ・・・なんか、前にも重症受けた記憶があるな・・・クッ」

 

 

美影「ご主人様!?」

 

 

桂花「あ、あんた・・・」

 

 

とっさに、割って入った狂骨の右目に当たる事で春蘭に届く事はなかった

 

 

玄崩「おやおや・・・失敗したか「ハアァ!」おっと・・・」

 

 

そう呟く、玄崩に刑天が斬りかかるがやはり避けられる

 

 

春蘭「狂骨!?」

 

 

秋蘭「すぐに、看護兵を!」

 

 

美影「ご主人様・・・ご主人様・・・」

 

 

狂骨の姿に呆然となっている美影

 

 

桂花「美影!あんたは、こいつの部下でしょ!?だったら、毅然としなさいよ!」

 

 

だが桂花にそう怒鳴られ、我にかかえり狂骨に寄り添う美影

 

 

玄崩「おや?当初の予定より大分狂ったが・・・意外にいい結果をもたらしたな」

 

 

刑天「貴様・・・」

 

 

先ほどから、斬りかかっているが悉く避けられている刑天

 

 

玄崩「怒りに染まった今の君では、私を斬る事は叶わんよ・・・また会おう」

 

 

そういい、姿を消した玄崩

 

 

狂骨「くそがぁ・・・」

 

 

季衣「駄目だって!じっとしてて!」

 

 

流々「無茶したら駄目です」

 

 

動こうとする狂骨を押さえる季衣と流々

 

 

愛紗「な、なんだったのだ・・・」

 

 

目の前の光景が信じられない面々 汜水関で、名を上げていた二人が敵わない相手に全員が恐怖を抱いた

 

 

祭「刑天でも、敵わないのか・・・」

 

 

冥琳「しかし、奴は「怒りに染まった」といっていました だから・・・」

 

 

次は、勝てる そう思いたかった

 

 

 

 

―――Side 魏―――

 

 

華琳「怪我はどうなの?」

 

 

狂骨「くっ・・・右目を失っただけだ いける」

 

 

真桜「でも、まだしばらくは出撃しないほうがいいで・・・」

 

 

沙和「そうなの~・・・師匠に、倒れられたら皆悲しむの・・・」

 

 

霞「あ~・・・降っといてなんやけど・・・大丈夫か?」

 

 

呂布が捕らえられ、残った張遼もこちらの負けを理解し、近くに居た魏に降伏したのだ

 

 

凪「師匠・・・」

 

 

刑天「邪魔をする」

 

 

天幕の中に、刑天が入ってきた

 

 

秋蘭「・・・何か?」

 

 

突然入ってきた刑天に不信感を隠さずに、秋蘭が応対をした

 

 

刑天「すぐに出て行く・・・狂骨」

 

 

そういって、刑天は狂骨に液体に入ったビンを投げた

 

 

狂骨「これは?」

 

 

刑天「俺が調合した薬だ ま、目は戻らんが少しの足しになる」

 

 

そういい、天幕を出て行った刑天

 

 

桂花「なんだったの?」

 

 

刑天の意図が分からない魏の将 だが―――

 

 

狂骨「なに あいつはああいう奴だ」

 

 

そういい、刑天が渡した薬を飲む狂骨 

 

 

流々「大丈夫なのですか?その・・・毒とか」

 

 

狂骨「あいつはそんな事はしないさ 仮にも、親友だからな」

 

 

そして、後のことは自分たちに任せてとにかく休むように厳命された狂骨 華琳と美影と流々が監視役として残る事になった

 

 

―――Side 呉―――

 

 

刑天「・・・」

 

 

雪蓮「ねえ・・・誰か、話しかけてよ(ボソボソ」

 

 

冥琳「無理(ボソボソ」

 

 

明命「機嫌凄く悪そうですよ(ボソボソ」

 

 

美羽「怖いのじゃ・・・(ボソボソ」

 

 

七乃「大丈夫ですよ・・・多分(ボソボソ」

 

 

天幕で椅子に座り、目を閉じている刑天が怖くて話しかけることができない皆さん

 

 

祭「はあ・・・気持ちは分かるが、皆が困っているだろう」

 

 

そういい、刑天の頭を叩く祭

 

 

刑天「ん?・・・あ~すまん」

 

 

頭をかきながら今まで出していた威圧を消す刑天

 

 

刑天「悪いな・・・どうも、あいつを見た後はこうなる」

 

 

雪蓮「別に良いけど・・・狂骨だっけ?大丈夫なの?」

 

 

蓮華「聞いた話だと、親友だとか」

 

 

刑天「ま、ここで終わる奴じゃないからな 心配要らん」

 

 

そういい、洛陽への進軍などの打ち合わせを行う刑天

 

 

刑天「(次は、今回のようなヘマはしない・・・絶対に)」

 

 

刑天は、そう誓う

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

狂骨「俺が、隻眼になった!?」

 

 

いや、春蘭を隻眼にするよりこっちのほうが盛り上がるかな?と思いまして・・・

 

 

狂骨「いや、春蘭がなるよりましだけど・・・てか、反董卓連合って俺にとって鬼門じゃん?」

 

 

刑天「そういえば、前回は俺と死闘を行い重傷を負ったな」

 

 

あはは^^;まあ、いざとなれば俺の分身が出張るから

 

 

狂骨「便利だな~太極図という作者の都合は」

 

 

それいっちゃいや・・・

 

 

刑天「とりあえず、次で終わりか?」

 

 

うん だけど、本当に短いよ?月たちは桃香たちのところに行くから・・・洛陽での玄崩が起こした惨劇を見て決意を新たにするみたいな感じになるから

 

 

狂骨「だから、ネタバレするな・・・てか、玄崩強くね?」

 

 

ああいうキャラは苦戦するのが王道だよ?

 

 

刑天「そうなんだろうが・・・」

 

 

とりあえず、またお会いしましょう

 

 

狂骨「反董卓連合終了後の拠点や閑話のリクエストを待っています」

 

 

刑天「多分、恋愛要素が多くなると思われます」

 

 

 

 

「オマケ~崑崙山レポート2~」

 

 

貂蝉「ご飯できたわよん・・・ってあら?」

 

 

聖「雛里ちゃんたちでしたら作者のもとに行きましたよ?」

 

 

一刀「なんでも、『ご主人様に無茶させやがって!』とか」

 

 

朱里「怖かったです・・・」

 

 

月「あはは・・・」

 

 

貂蝉「ご愁傷様」

 

 

―――Side 作者―――

 

 

ん?

 

 

星・華雄・蒲公英「「「はあぁ!」」」 雛里・白蓮「「てりゃあー!」」 ねね「電光らいだ~きっく!」

 

 

ギャアー!

 


 
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