これは北郷一刀がこの外史から姿を消した数年後のお話。
その日一蓮と白蓮は一刀の消えた場所へと歩いていた。
一刀が消えてからというもの白蓮は毎月その日になるとその場所を訪れるようにしていた。
「母上ー、早くー」
「ちょ、ちょっとまてったら一蓮」
今日とて親子仲良くその場所を目指していた。
北郷一刀が消えた当初はふさぎこみがちだった白蓮も娘が産まれてからは
今までのが嘘だったかのように明るく振舞うようになっていた。
そして今ではあの場所に行くのもほとんど抵抗も無くなっていた。
「もーそんなことしてたら日が暮れますよ?」
「はいはい、わかったよ・・・ってあ~~!!」
「?どうしたのですか?」
「悪い、お供え物を忘れてきたみたいだ。」
「まったく、なにをやってるんですか。」
「う、うるさいお前が急かすからだろ。ちょっと取りに行って来るから先に行っておいてくれ。」
「はーい、わかりましたー。」
そうして白蓮は一旦城へと戻り一蓮は一人で先へと進んでいった。
そうして歩いてるうちに川のほとりにたどり着いた。
そして、北郷一刀の消えた場所にある石碑のそばに行くとふと知らない男の人が立っているのが見えた。
一蓮視点
「こんにちは。ここで何をしてらっしゃるんですか?」
私がそう尋ねると、
「こんにちは。・・・ここはね思い出の場所なんだ。君はここで何をしているのかな?」
そう男の人は答えた。
「私は、母上とともに父上のお墓参りです。なんでも父上がこの場所で消えたらしくて・・・」
「そっか・・・それはいやなことを思い出させちゃったね。」
そういってその男の人は私の頭をなでてきた。
(何でだろう。この手すごく安心できるなぁ・・・・)
「いえ、大丈夫です。私はお会いしたこと無いですし。」
「そっか・・・・」
「えぇ・・ふぁぁぁ~」
「ん?眠いのかい?」
「はい。少しだけ」
「じゃあ少し寝たらどうだい?僕が見ててあげるから。」
「いいんですか?では少しだけ・・・・」
普段の私なら疑うような状況だったけれどその男の人から言われるとなぜか信頼できるような気がした。
「おやすみ。」
一蓮はその言葉を最後に眠りへと落ちて行った。
男視点
「この髪の色、多分白蓮の子供なんだろうな。」
そう男はつぶやいた。この男こそ数年前この地から消えた男北郷一刀であった。
「よく似ているなぁ。父親って言うのは俺のことだよな。さっきの話からすると。」
「ごめんな。今まで会いに来てやれなくて。」
俺ははそういってその子の頬を撫でてやった。
「んぅ・・・ちちうえ・・・・」
「うん?父上はここにいるぞー」
「お会い・・したかったです。」
夢の中でも再会しているのか、一蓮はそう寝言を漏らした。
「そっか・・・ありがとなこんな父親を待っていてくれて・・・・。」
そうやってしばらく頬を撫で続けていると
「おーい一蓮ー?」
少し遠くのほうから、そんな声が聞こえてきた。
白蓮視点
「意外と時間かかちゃったなー」
「おーい一蓮ー?」
私はそう呼びかけながら進んで行った。
「おかしいなぁ、いつもなら『母上ーこっちですー』って声がするはずなのになぁ。」
多少不思議に思いながら進んでいくと人影が二つ見えた。
1つは草の上に横たわっていて。
もう1つはそれを見守るように座り、優しく頬を撫でていた。
(寝ているのは一連だよな?だとしたら撫でてるあの男は・・・・・まさか・・・!!!)
そう考えるが早いか私は駆け出した。
三人称視点
白蓮がその人影に駆け寄ると撫でていた男がこちらを向いた。
それは少し歳を取ってはいたものの間違いなく北郷一刀その人であった。
「あ・・あ・ほ、北郷か?・・・」
「ああ、そうだよ白蓮・・・ただいま・・それといままでごめんね。」
「あ、あぁ・・おかえり う・うぁ・・うぁぁぁぁん」
「ごめんね。ほんとにごめんこれからはもうどこにも行かないから。」
「あぁ・・あぁ・・グスッ・・約束だぞ?」
そうやって2人が感動の再会を喜び合っていると
「ん~母上、うるさいですよ~。」
一連が目を覚ました。
「ん~・・あれ?母上なぜ泣いておられるのですか?」
「あぁそれはな・・グスッ・こいつと再会できたからだ・・ヒック。」
「あなたは先程の・・この男の人がどうかしたのですか?」
「あぁ・グスッ・こいつはお前の父親だ・・グスッ・」
「え・・・・?ちちうえ・・・?」
「あぁ・グスッ・」
「あ・・あ・ち、ちちうえーー・・・」
そういって一蓮は泣きながら一刀に飛びついた。
「お・グスッ・お会い・・ヒック・したかったです・・・」
「ありがとう。それとごめんな会いに来てやれなくて」
「良いです・ヒック・・今こうして会えているのですから・・グスッ・」
「ありがとう。そういえば名前を聞いてなかったね。」
「公孫続・グスッ・真名は・ヒック・・一蓮です。父上の・・ヒック・名前から一を母上の・・ヒック・名前から蓮を一文字ずついただきました。」
「そうか。良い名前だね。」
「・・ヒック・ありがとう・・ヒック・・ございます。」
そのような会話をしながら一刀は白蓮と、一蓮を抱きしめ泣き止むまで背中をさすってあげていた。
「だいぶおちついたかな?」
「ああ、ありがとうほんご・・いや一刀」
「ありがとうございます。」
「さて2人も泣き止んだところで、ここで俺は2人に誓うよ」
「私、北郷一刀はこれからは一生蜀の皆と共に生きることを誓います。」
「そこで、うわべだけでも私たち2人って言えないのが一刀だよな。」
「母上のお話は本当だったのですか・・・。」
「あははは・・・ごめん」
「いいよ。それでこその一刀だしな」
「私も弟か妹が欲しかったので・・。」
そういって家族3人で木漏れ日に照らされながら笑いあう姿はとても幸せそうだった。
かつて大きな悲しみに包まれた場所は2人の笑い声からいまではそれが3人となり大きな喜びに包まれている。
とりあえず最初に・・・すいませんでしたm( __ __ )m
いやー自分でもクオリティひっくいなーとは思っていたのですがこれ以上改定するのは
自分の文才では無理でしたorz
ということでお詫びと次が3作品目ということもあるのでリクエスト的なものを
しようかと思います。
読みたいキャラと系統(悲しい、ほのぼの等)をかいてコメントしてください
一応書きやすさとしては蜀<魏<呉<南蛮となってます。
というか呉と南蛮は多分かなり時間がかかりますorz
なお系統に関しても明るい、ほのぼの等はすこし時間がかかると思います。
後、自分今留学中なのですが学校の課題が今やばいのでどちらにしても結構時間かかってしまうかもしれませんorz
では誤字指摘、感想、批評、アドバイス等お待ちしております。
・・・・・留学して何やってんだおまえとだれか小一時間ほど問い詰め(ry
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すいませんでした。これが自分の限界でした。
やっぱ明るい話は難しかったですorz
今回は書き方を変えてみました。
読みづらいようなら次回から変えるのでコメントお願いします。
後、読み終わった後にあとがきもご覧ください。