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No.911097
みらくる☆さん
(彼女を、諦めることは出来ない) 俺は立ち上がると、玄関の電話に向かった アドレス帳に片桐氏の電話番号があるかもしれない 今更ながら彼女のことを何も知らないのだと痛感した
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隣県から来たことは知っていたが、それ以外のことはまるで知らなかった そして電話帳に名前はなかった 父さんに電話しても、一向に出る気配はない 今日は出張から帰って来る日だ。今は車の運転中だろうか。 しかし母さんも一緒のはずなのに… 絹枝も何も知らないようだ、知っていたらなりふり構わず 追っかけているだろう 絹枝「どうしたんだよ兄ちゃん」 階段を下りながら問いかけてくる 俺「彼女を追いかけるんだよ!」 絹枝「え?な、なんで」 俺「誕生日のプレゼントを渡しに」 絹枝「なんだよそれ」 香子「お、お兄ちゃん、顔、怖いよ。どうしたの」 香子だった 真横に立ってのに、慌てていて全く気づかなかったのか… 香子「少し入院してて、今日は家に帰っていいって言われたの 平日だけど、もしかしたらいるかなぁと思って 顔見たくて」 その声にかぶせるように、後ろから更に声がした 女「うーす!真奈美回収しに来たよー」 俺たちの視線が一斉に彼女に注がれる 女「って?あの…ほら、デカ乳の眼鏡の黒髪の地味な… って、家間違った?」 俺「彼女は朝早く実家に戻りましたよ」 派手な女は酷く驚いたが、香子も同じ表情をした 女「ったく、なかなか帰ってこないって言うから迎えに着たのに! 準備かかると思って車、スタンドに行かせちゃったし~ 完全な無駄足じゃんか」 絹枝「ところで、あんたは誰?」 女「あ、彼女の関係者なのよ ちなみにとっても驚く名前なんだよ。お譲ちゃん」 軽く子供扱いされた絹枝がいきり立った 絹枝「なんだよ!ポチとかタマだとか? そりゃぁ確かに変な名前だわな!」 女「んもう、そんな喧嘩腰にならないでよ 私の名前ね。まなみ っていうの 片桐 まなみ」 今度は俺たちが驚く番だった
2017-06-22 05:30:37 投稿 / 1778×1000ピクセル
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(彼女を、諦めることは出来ない)
俺は立ち上がると、玄関の電話に向かった
アドレス帳に片桐氏の電話番号があるかもしれない
今更ながら彼女のことを何も知らないのだと痛感した
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