天の御使いと守護者~閑話~
「北郷君の(いろんな意味で)受難」
―――side 一刀―――
もう朝か・・・え~と、宴会して・・・そのまま寝たんだっけ?なんか寝苦しいな
雅樹「お前ら~朝だぞ~起きろ~」
雅樹の目覚ましで目を開けると・・・(・д・?)
恋「・・・ん」
恋が俺に抱きついて寝ていた・・・へ? どういうこと?誰か説明プリーズ!!
雅樹「知りたいか?」
一刀「頼む!(なんか嫌な予感するけど)」
雅樹「いや、俺が昨夜な―――」
雅樹君のよくわかる回想
太公望との密談が終わり雅樹が宴会場に戻ると大半が潰れていた(というか雅樹と雛里以外)密談の内容にショックを受けた雛里は、まだ先ほどの場所にいて話し相手もおらず手持ち無沙汰になった雅樹は―――
雅樹「・・・なんかなぁ・・・つまらん」
恋「・・・雅樹・・・どうしたの?」
偶然起きた恋に―――
雅樹「ん?恋か・・・なあ、恋は一刀を喜ばせたいか?」
純真無垢な恋に―――
恋「ん」
雅樹「(キター!)なら、一刀に抱きついて寝たら喜ぶぞw」
恋「・・・わかった」
こんなことを教え込んだww
回想終了♪
雅樹「と、まあ大体こんな感じ?」
一刀「お前のせいかー!」
こいつは・・・何がしたいんだよ!?
雅樹「もちろん、お前の修羅場を見たいだけだが?(ま、他の奴への発破の意味もあるが)」
最悪だこいつ!なんで、こんなやつと友達やっているんだろう?マジで泣きたい・・・
って修羅場?
雅樹「そう、修羅場 ときに一刀や、後ろ後ろ」
後ろ?後ろになんかあんの・・・か・・・
桃香「おはようございます ご・主・人・様?」
後ろには・・・背後がゆがむほどの黒いオーラを纏った桃香さまがいました♪・・・殺られる?愛紗たちは・・・まだ寝てる!よし!今何とかすれば桃香だけでなんとかなる!
雅樹「俺がやっておいてなんだが・・・お前、立場弱いな~・・・本当に君主か?」
うるさい黙れ!!
一刀「桃香!えっと、後で一緒に街に行かないか?」
桃香「ふえ!?えっと、それって二人きりですか?」
一刀「ああ 俺と桃香の二人きりだ」
なんとか回避できた けど、懐が寒くなるのを覚悟しないといけないか・・・はあ
雅樹「そして、本人の知らぬ間に落としている、と」
なんのことだ?
そして、俺たちは街に来たわけなんですが・・・なんか、桃香がいつもと感じが違うんですけど!ぶっちゃけ、めちゃくちゃ可愛い!しかも、なんか腕絡めてくるし・・・これはあれですか?(一刀君はただいま混乱中です)
桃香「ご主人様、どうかしました?」
一刀「はい!?い、いえなんでもないですよ?」
いけない、いけない 落ち着かないと、これじゃ及川だよ・・・でも、こうして桃香と二人きりって久しぶりな気がするな 最近は、朱里に文字とかを教えてもらっていたからどちらかというと朱里と一緒だったし
桃香「それにしても、久しぶりですね~こうやってご主人様と一緒に歩くのって」
一刀「そうだね 最近は、いろいろ忙しかったしね」
本当に忙しかった気がする 急に雅樹が自分の部隊の指揮権を雛里に任せたり、俺に剣の訓練やいろいろな政策を教えたりしていたからな・・・最近雅樹の様子がおかしくなってきたな 反董卓連合の半ばごろ、ちょうど太公望が現れてぐらいからかな?悪いことが起きなければいいけど・・・
一刀「ま、今は楽しむことを考えよう ほら行こう!」
桃香「ご、ご主人様が手を・・・(///)」
そして、俺たちは街をいろいろ見て回った 桃香と一緒に肉まんを食べたり、陳列されているいろんな商品を見たり、結構楽しい時間だった
一刀「いや~楽しかったなw」
桃香「はい・・・あの、ご主人様・・・」
一刀「ん?どうした?」
少しうつむいていた桃香が赤くなった顔を上げて
桃香「ご主人様って、今好きな娘っていますか?」
一刀「へ?・・・えっと・・・いない、けど」
な、なんだ?えっと、これって・・・
桃香「わ、私はご主人様が好きです!」
・・・・・・・・・・・・・はい?
一刀「えっと・・・」
桃香「ご主人様は、たくさんの女の子に人気があるから・・・今朝だって・・・だから」
俺のことを好き?桃香が?えっと・・・
桃香「とにかく、他の子には負けません!えっと、そ、それじゃ!」
そういって、桃香は赤い顔のまま城のほうに走っていった けれど、俺は告白の衝撃で頭が真っ白になっていた
そして―――
雅樹「ふむ・・・発破の効果はあったか ま、これで、他の奴らも遠慮はしなくなるだろう これで、公私共に一刀を支えられる人間が増えていけば俺がいなくなっても大丈夫だろう・・・頑張れよ?一刀」
呆然としていた一刀は一部始終を雅樹に見られていたことに気づかないまま岐路へついた
「雛里の思い~弐~(え?雅樹×雛里多くないかって?・・・仕様です)」
一刀「ん?雛里はまだ来ていないのか?」
桃香の告白事件の翌日、玉座の間で今後の国の方針を決めるために主要な将が集まっていたが、雛里が出席をしていなかった ちなみに、桃香はいつもより一刀の傍にいたりする
お互い微妙に意識しているので傍から見ると妙だが・・・
朱里「本当ですね・・・ちょっと見てきます」
愛紗「頼む しかし、雛里が欠席なんて・・・何かあったのか?」
鈴々「なんだか最近、雛里は元気がないのだ」
桃香「大丈夫かな?」
雅樹「・・・」
―――side 雛里―――
太公望『その札には君の仙人としての名前が書かれている・・・それを名乗ると君は力を手に入れることができる しかし代償として、北郷君を始めとしたこの世界の人間たちに忘れられる・・・そう、仲間に忘れられる それでもいいのかい?』
雅樹『もとより覚悟の上・・・あいつらを守れるなら構わん』
数日前に聞いたこの会話がずっと頭の中を駆け回っている 何度忘れようとしても忘れられない 私たちを守るためにご主人様は力を求めた・・・その結果が「すべての人から忘れられる」 私は、ここ数日部屋から出てないけど、月ちゃんからご主人様の部隊の指揮を任されたと聞いた、一刀様にさまざまな献策をしたり、剣の稽古をつけていると聞いた きっと、ご主人様は自分がいなくなっても私たちが動けるようにいろいろしているんだろう 忘れたくない・・・ご主人様のことを、そしてこの思いを・・・絶対に忘れたくない
朱里「雛里ちゃ~ん?大丈夫?」
雛里「朱里ちゃん?」
朱里「あわわ!雛里ちゃん、どうしたの!?顔色がすごく悪いよ!?」
そんなに、ひどいのかな・・・そういえば、ここ数日あまり寝ていなかったかも
雛里「うん、最近あまり寝られないから・・・でも、大丈夫だよ?」
朱里「ダメだよ!とにかく、寝ていて!ご主人様たちには伝えておくから!」
そういって、朱里ちゃんは部屋を出て行った
―――Side 雅樹―――
朱里「―――というわけで、雛里ちゃんは体調がよくないのでしばらく休ませたほうがいいと思います」
雛里の様子を見に行った朱里の報告を聞いて、俺は自分の甘さを呪った
雅樹「聞かれていたか・・・」
一刀「へ?」
雅樹「いや、なんでもない とりあえず、後で俺が様子を見に行こう」
愛紗「それがいいかもしれませんね 雛里は雅樹殿に懐いているようですし」
一刀「しっかりと、慰めてやれよ?」
・・・ニヤニヤすんな
雅樹「・・・そうだな、俺とは違って桃香と逢引きしたお前には慰めるのは簡単なことだろう・・・」
一刀「な!?」
全員「「「・・・」」」
さて、どうするか・・・
―――Side 雛里―――
あれから、時間がたってもう深夜・・・どうすればいいのかな 考えは同じところをぐるぐる回って何がなんだかわからない わかることは、「ご主人様を忘れたくない」「ご主人様と一緒にいたい」ということだけ・・・そして―――
「雛里、いいか?」
部屋の戸を叩く音と共に聞こえたのは、今一番会いたくなくて・・・今一番会いたい人の声
雛里「・・・はい」
雅樹「・・・邪魔をする」
―――Side 雅樹―――
雛里「・・・はい」
弱弱しい声に促され部屋に入ると、数日前より明らかにやつれた雛里がいた・・・やはり聞かれていたか
雅樹「隣、いいか?」
雛里「・・・どうぞ」
さて、どうするか・・・このまま、真相を話さずにやり過ごすか それとも、真相を話すか・・・
雛里「・・・聞かせてください ご主人様のこと」
―――Side 雛里―――
雅樹「隣、いいか?」
雛里「・・・どうぞ」
寝台のそばの台に明かりを置いて私の隣に座ったご主人様は迷っていた きっと、本当のことを話してもいいのかって・・・だから―――
雛里「・・・聞かせてください ご主人様のこと」
だから、私は先手を打った
―――Side 雅樹―――
雛里「・・・聞かせてください ご主人様のこと」
そういって、俺のほうを向いた雛里は薄暗い部屋の中でも分かるぐらい、その瞳に力強い光を宿していた・・・これは
雅樹「・・・わかった 何から話そうか?」
雛里「この前、太公望さんと話していたことの意味を」
いつもとは違う雛里の雰囲気に圧され俺は、すべてを話した・・・外史のこと、敵のことを、そして俺自身のことを・・・
雛里「何故ですか?何故私たちに相談してくれなかったんですか!?何で、一人で抱え込むんですか!?」
雅樹「・・・それは、俺が望んだからだ」
雛里「何で・・・」
雅樹「・・・昔のことだ 俺は、6歳の頃に家族を失った 理由は、強盗に殺されたから・・・母と妹が殺され、父は俺だけでも逃がそうと俺を趣味で作った隠し部屋に放り込んだ・・・そして、俺は部屋の中で父が殺される音を聞いた 助かった俺は、その後孤児院に引き取られた 強盗は捕まったが俺は、悔やんだ・・・あの時、俺に力があれば家族は助かったのではないか、と もちろんガキの言い分ってことは分かっている・・・しかし、少しはいいほうに転んだのではないか、と だから、孤児院を出て俺は力を求めた・・・いろんな武術を習ったり、さまざまな知識を蓄えて・・・そして強くなった だが、あのときのことは今でも夢に見る 夢の中で小さな俺が、なぜ助けられなかった、と責める」
雛里「で、でも、ご主人様のせいじゃ・・・」
雅樹「一刀も同じことを言っていたな それでも俺は・・・自分を許すことができなかった だから、「一刀の護衛」を頼まれたときは今度こそ守ってみせると誓った たとえ、一刀たちから忘れられようとも 人を捨てようとも・・・」
雛里「ご主人様・・・」
雅樹「これは、俺が選んだ道だ・・・後悔はしていない だから、雛里 お前が悩む必要「いやです!」・・・雛里?」
雛里「いやです!そんなの悲しすぎます!私はご主人様のこと忘れたくないです!」
そういう雛里は涙をボロボロ流していて―――
雛里「私は、ご主人様が好きです!ずっと一緒に居たいんです!私じゃダメなんですか!?」
・・・こんな顔をさせるとは、俺は最低な人間だな―――いや、もう人ではないか
雅樹「雛里・・・お前の気持ちはうれしい・・・だが、受け入れることはできない 俺はいずれお前たちの元から居なくなる・・・だから―――ん!?」
「だから、俺以外に恋人を作れ」と言おうとした俺の言葉は雛里によって塞がれた
雛里「ん・・・私の気持ち分かってくれましたか?」
雅樹「雛里・・・」
雛里「私は、ご主人様に抱いているこの思いを忘れたくありません・・・ご主人様と一緒に生きて行きたいんです」
あの雛里がここまで・・・だが、俺は―――「そこまで、思われているんなら受け入れてあげれば~?」・・・ん?
太公望「は~い!皆の親友、太公望です♪」
―――Side 太公望―――
雅樹・雛里「「・・・」」
ふっふっふw二人とも俺の華麗な登場に唖然としているな?
雅樹「いや・・・確かに唖然とはしているんだが・・・」
雛里「・・・いつから居たんですか?」
太公望「・・・ぶっちゃけ、『雛里、いいか?』あたりから?」
雅樹「最初からか、貴様ぁ!」
雛里「ということは・・・あわわ!」
もちろん、見てましたよ?鳳統ちゃんの一世一代の頑張りをwおや~♪鳳統ちゃん顔真っ赤にして・・・かぁ~い~ね~♪思わず、お持ち帰りしそうだよ?
雅樹「・・・それで?用件はそれだけか?なら、もう首と胴体がお別れしてもいいだろう?」
仙石君・・・謝るから首に刀当てないで・・・目がマジだから(^^;)
太公望「いや~実は、あまりにも見ていられなくてね・・・一応こうなったのも俺たちに原因があるからなおさら、ね」
雛里「・・・原因?」
ん~別に話してもいいかな~?
太公望「まあ、簡単に言うとね 俺たちの対立している派閥の神仙・・・まあ、洛陽に現れた于吉と左慈なんだけど、そいつらが『北郷君を狙っているので、君にある程度の力を上げるから護衛をよろしくお願いします』って俺の同僚が仙石君に依頼したんだよね」
雛里「・・・なんでですか?」
太公望「俺たち神仙は、『制約』があってね 詳しくは省くけど外史の歴史に干渉できる神仙の数は限られている その数を超えるとまあ・・・均衡が崩れるんだ さらに、干渉できる神仙も直接歴史に干渉することはできない 間接的に・・・ま、仙石君なら大体分かると思うけど」
雅樹「ああ だがお前は何故ここに居る?貂蝉が俺を送り込んだということは、神仙の数は于吉たちで一杯なはずだ・・・」
おや?やっぱり気づいたか さすがだねぇ~
太公望「いい質問ですね~♪ま、ぶっちゃけ、太極図を使ったんだけど」
雅樹「それなら、何故一刀に助力をしない?そっちのほうが手っ取り早かったんじゃないか?」
ま、それは当然だよね~
太公望「ん~ま、最初はそうしようと思ったんだけど・・・北郷君より君の事を気に入ったんでね?」
―――Side 雅樹―――
とりあえず、于吉たちがいっていた『制約』も分かった・・・ん?
雛里「あの・・・刑天って人は違うんですか?あの人は一刀様を直接殺そうとしていましたけど・・・」
雛里も感じたか・・・確かにその通りだ 奴は、一刀を直接殺そうとしていた・・・確か、直接的な干渉はできないはずでは・・・
太公望「そこが盲点ってとこ? 刑天は―――まあ、仙石君もだけど―――神仙ではなく、仙人という存在なんだ この『仙人』は神仙のように外史の管理や監視はできないし、氣を取り込まなければ消滅してしまうし、上級宝具を使うことはできないけどその代わりに『仙人として覚醒したときに特殊な能力を習得する』・・・これは、仙石君だと五行の『火』
を操れる能力かな?ま、これはどうでもいいんだ 重要なのは次から言うことさ」
雛里「・・・重要なことって?」
太公望「神仙と違い『外史に自在に干渉することができる』 これにより介入したいけどそれが無理な神仙は仙人に『依頼』の形で介入することができるってわけ 『北郷君を殺してくれ~』みたいに」
なるほど・・・俺が、この後様々な外史に行くと言っていたが―――
雅樹「俺にも外史に干渉させる気か?」
太公望「まあ、そんなところかな?後は、外史に逃げこんだ『罪人』と呼ばれる神仙や仙人の討伐をしてもらうけど」
雛里「じゃあ・・・永遠の時間を過ごすって・・・」
永遠に戦い続ける、ということだろうな
太公望「さて、説明はここまでにして・・・仙石君にお土産があるんだけど・・・いる?」
雅樹・雛里「「お土産?」」
そういって、やつが取り出したのは・・・手甲と足甲と・・・袋に入った飴玉ほどの大きさの木の実が6個ほど・・・なんだこれ?
太公望「手甲と足甲は氣の伝導率が上がっているから、今までより使いやすくなっているはずだよ~ちなみに、左手のほうに氣を火薬に変換できる宝具を混ぜておいたから使ってね♪」
いや、ありがたいが・・・こっちの木の実は?
太公望「こっちが本命といってもいいんだよ 俺や貂蝉のせいで君の人生を壊してしまったからね・・・ま、そのお詫びと思ってくれればいいよ こいつは「仙桃」っていって例えば、仙石君の血をしみこませてから鳳統ちゃんが食べると『仙石君が消滅するまで、不老不死』になるもの ついでに、仙石君のことも忘れない」
雛里「本当ですか!?」
雛里・・・
太公望「ああ、ボク嘘つかな~い♪でも―――」
今まで軽い感じだった太公望が、突然声を低くして纏う雰囲気を一変させた
太公望「君は本当に彼と永遠を生きることができるの?もし仙石君が狂気に囚われたときに見捨てることなく、それを受け入れることができる?彼に何があろうとも添い続ける覚悟はある?親友を仙石君のために殺す覚悟はある?別の外史で、自分を殺す覚悟はある?仙石君のために街の人を殺すことができる?それが、できないならやめておいたほうがいい・・・半端な覚悟では、彼と共に生きていく事はできないよ?」
―――Side 雛里―――
太公望さんの言葉は私にご主人様と「永遠」を生きるということはそういうことなんだと教えてくれた ご主人様のために朱里ちゃんを殺す?別の世界の私を殺す?街の人を殺す?普通ならいけない事・・・でも私は―――
雛里「私は―――」
とても身勝手かもしれない、水鏡先生の教えを破ることになるかもしれない・・・でも、ご主人様といられるなら・・・私は―――
雛里「私は、ご主人様と生きていきます!」
太公望「・・・合格♪」
へ?いきなり、軽い感じになりましたけど・・・どういうことなんでしょうか?合格って・・・
太公望「親友云々からのくだりはいいの・・・いや、別にいいってわけじゃないけど ま、『いざという時』にだからね?そうならないようにするのが一番だからね 重要なのは、そこまで仙石君のことを思っているか?ってこと だから、君は合格さ♪それに、必ず他の外史にいかなければならないって訳でもないからね~」
雛里「え?」
太公望「例えるなら、仙石君が別の外史に遠征に行って、君は家で待っているって感じかな?だいたい、不老不死になったら年月とかの感覚無くなるし」
え~と・・・とにかく、『もしも』のときはってことですね
太公望「しかし、貂蝉が言っていたけど恋する乙女は強いんだね~・・・あいつは乙女っていうか漢女だけど・・・まあ、頑張って」
―――Side 雅樹―――
俺は、太公望と雛里のやり取りをただ聞いていただけだった そして、太公望が帰ってもしばらく呆然としていた・・・展開が急すぎて
雛里「ご主人様・・・」
気づくと雛里が俺に抱きついていた さっきの話が本当だとすると・・・
雅樹「雛里・・・俺と来てくれるのか?」
雛里「はい!これで、ずっと一緒です♪もう離れませんよ?」
本当に嬉しそうな雛里を抱きしめて俺は―――
「世の中開き直ったもん勝ち」
雅樹「・・・ん」
ここは・・・雛里の部屋か あの後、互いに思いのたけをぶちまけて・・・どうしたんだっけ?
雛里「ん~ご主人様ぁ・・・好きぃです~」
・・・待て?何故、隣に雛里が?てか、何故腕枕をしている?そして、何故服が?昨日俺は一体何をした?
太公望『いや、認めようよ♪もう、そういう仲になったってことを♪』
・・・何故、太公望の声が!?
太公望『それは・・・出歯亀していたからサ!それにしても・・・若いってすごいね~』
覗いていたんかい!
太公望『アフターケアだよ♪アフターケア(笑)』
こいつ・・・いつか殺す!
太公望『それよりいいの?部屋の前に、諸葛亮ちゃんがいるけど・・・』
はい?
朱里「雛里ちゃ・・・・!?きゃあー!!」
太公望『・・・見られたねぇ(笑) ま、頑張ってね~♪』
・・・(思考停止中)
雛里「むにゃ・・・おはようございましゅ、ご主人様」
雅樹「・・・ああ」
どうしよう・・・ん?抱きついてきて・・・どうした?
雛里「えへへ/// もう離れません・・・ず~っと一緒です♪」
・・・まあ、雛里と一緒なら別にいいか・・・文句ある奴は前に出ろよ・・・潰すから
お久しぶりですw 実家に帰省していたんですが、ネット環境が悪い悪い^^; とりあえず、ま
た定期更新になります
今回の分析
恋は素直な子ですからね・・・多分これから、いろいろ吹き込まれていくかと思います
そして、雛里が格好いい・・・そして、太公望はいろんな意味で使いやすい(ご都合主義の説明さ
せるのに適任^^)とりあえず、次回は外伝みたいな感じになります
それでは、又お会いしましょう^^
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久しぶりの更新です
閑話です