No.87649

天の御使いと守護者~閑話4~

鴉丸さん

閑話4ですw

2009-08-01 21:34:51 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3441   閲覧ユーザー数:2743

閑話4

 

4-1「刑天」

 

 

―――SIDE 刑天―――

 

 

俺の剣戟を人とは思えない反射でよけているこの外史のイレギュラーの「仙石雅樹」 于吉たちの依頼できてみればなかなか面白い奴に出会えたものだ 俺が「人」をやめた理由である「欲」を満たす存在を見つけることができた・・・

 

 

刑天「・・・いいぞ・・・仙石雅樹」

 

 

お前なら、もっと俺を・・・俺の「欲」を満たすことができるだろう?―――

俺の予想は大当たりだった 

 

 

雅樹「―――『臥龍咆哮』!」

 

 

最初は、ただ火薬を撒き散らしただけだと思ったが・・・その火薬を風を操作することで俺が補足しづらくしてそこで一気に点火 そして、俺がひるんだところで氣の流れを崩すことで戦闘不能にする・・・俺の弱点を見抜いたか―――『神仙』と違い『仙人』は制約はそこまでないが、その代わり氣を乱されると一気に弱くなる―――『神仙』連中でも、てこずった俺を「人」がここまで・・・

 

 

刑天「・・・ここは、退く・・・仙石雅樹・・・貴様を我が宿敵とする・・・北郷一刀より先に貴様を殺すことにする『転』」

 

 

頼むから死んでくれるなよ?お前なら、俺の「欲」を満たしてくれるだろうからな?

 

 

そして、洛陽で于吉から「仙石雅樹の足止めをお願いします」との依頼を受け奴が一人になったところを見計らい襲撃をした

 

 

最初は、動きが悪かった・・・どうやら、自分が『仙人』になったことに戸惑っているようだ

 

 

刑天「どうした?自分が変わっていることがそんなにおかしいか?」

 

 

雅樹「いや、おかしくはないさ ただ、変化していることに頭がついてきていないのでな」

 

 

そういう奴の目は、決して自分を嘆いてはいなかった むしろ、どのような姿になろうと自分のやることを変えない、とても強い意志が見て取れた・・・素晴らしい―――

 

 

刑天「なら・・・これをかわしてみろぉ!」

 

 

雅樹「一刀流居合い・・・『閃』!」

 

 

刑天「何!?」

 

 

今の攻撃が見えなかった?この俺が?仙石雅樹・・・貴様は・・・

 

 

 

刑天「くそ・・・ここまでか・・・『転』」

 

 

そして、俺は于吉たちが待つ拠点に帰ってきた

 

 

于吉「おや?戻られましたか・・・刑天?」

 

 

左慈「どうした?」

 

 

刑天「クククク・・・ハハハハ・・・フハハハハハハハハハ!!!!!」

 

 

于吉・左慈「!?」

 

 

素晴らしいぞ!仙石雅樹!お前は最高だ!その、自分が『人』から外れようと例え仲間から恐れられようとも自分がやるべきことを変えないその精神 やっとだ!やっと俺の「欲」を満たすことのできる敵に会うことができた! これを喜ばずにいられるか! 

 

 

 

刑天「仙石雅樹・・・我が『宿敵』よ!」

 

 

4-2「白蓮の思慕」

 

―――SIDE 白蓮―――

 

わたしがそいつとはじめてあったのは黄巾党討伐の際に、旧友の桃香たちの軍に協力したとき、天幕の中に桃香たちと一緒に入ってきたときだ 第一印象はまるで、物語の主人公みたいだった 一緒にいた北郷には悪いが、私の興味は雅樹にあった 一目惚れってやつだろう そして、雅樹は武勇だけでなく軍略も優れていた・・・本当にすごい そして、そこで別れたが領地に戻っても雅樹の顔を思い浮かべては悶えていた・・・部下に見られたときは本当に死にたかった(TT)

そして、反董卓連合で雅樹と再開したときはとても嬉しかった 袁紹に馬鹿にされたけど「お似合い」って言葉にいろいろ妄想してしまった 桃香たちの陣に曹操たちがやってきたときに見せたまるで修羅のような殺気を放ったあと、雛里と一緒に見た雅樹の悩んでいたところ、汜水関で刑天っていわれていた『仙人』からボロボロになっても私たちを守ったこと、すべてが輝いて見えた そして、太公望から聞かされた雅樹のこと でも、私だって惚れた男のためなら何でもやってやる

桃香にからかわれたけど・・・ でも、私の気持ちは変わらない!

 

 

兵士A「・・・殿、さっきから俺らに聞こえてるって気づいてんのかな?」

 

 

兵士B「仕方なかろう、殿にも春が来たんだ・・・仙石殿、殿を頼みますぞ!」

 

 

なんか、騒がしいな・・・

 

 

4-3「蒲公英」

 

 

雅樹「危ない!」

 

 

その言葉と共に蒲公英を抱えてお姉さまのところまで連れて行ってくれたのは黒い外套に手甲と足甲をつけた、確か・・・幽州軍の仙石雅樹って人だった 

 

 

雅樹「その敵に立ち向かう気概は買うが自分の力量を考えろ・・・奴は『人』では勝てない」

 

 

馬鹿にされてる・・・そう思ったけど、あの男を前にするとその気持ちも薄れた むしろ、さっきつけたはずの傷が治っていくのを見て恐怖を覚えた でも、そんな蒲公英の頭をなでながら

 

 

雅樹「心配するな・・・奴は俺が殺す」

 

 

そういうこの人の横顔に少し顔が赤くなってしまった その人は、すぐにあの男との戦いに行ってしまったけど・・・この気持ちは何だろう?次にあったときにこの気持ちを確かめてみよう

 

 

4-4「宴会~一刀君の受難~そして―――」

 

 

―――SIDE 一刀―――

 

 

月たちを、幽州の城に連れてきて数日がたったんだけど、とりあえず雅樹と月たちは最初険悪な仲になるかな?って思ってたけど以外にそんなことはなかった 雅樹の話ではフォローを入れておいたらしい・・・スゲー で、桃香との仲だけど―――

 

 

桃香「雅樹さん!私は、あなたが言う覚悟を持っていないのかもしれません でも、私は皆が笑っていられる世の中を作りたいんです!これは譲ることはできません!」

 

 

雅樹「・・・その思いは何といわれようと曲げない、か?」

 

 

桃香「はい!」

 

 

雅樹「・・・ふっ なら、俺も全力で君の理想を実現させるために尽力することを約束しよう」

 

 

と、こんなことがあった まあ、関係は修復されたと思っていいのかな?そして、いまだに問題なのが―――

 

 

愛紗「・・・」

 

 

雅樹「・・・」

 

 

愛紗との関係なんだよなぁ・・・愛紗としては、雅樹にもう少し優しい言い方をしてもらいたかったらしい 雅樹の言っていることが筋が通っているのはわかるけど、きつい言い方をしたせいで桃香が悩んでいたことがまだ許せないらしい(桃香がやつれるほど悩んでいたから仕方ないといえば仕方ないけど・・・)

 

 

一刀「どうにかできないかな?」

 

 

桃香「私のせいですよね・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・(ブツブツ」

 

 

鈴々「にゃ!?」

 

 

朱里「違いますよ!」

 

 

雛里「気をしっかり持ってください!」

 

 

華雄「・・・性格が後ろ向きになっていないか?」

 

 

実は、立ち直った日から桃香にネガティブスイッチが付けられた・・・こっちもどうしよう?

 

 

一刀「いい案無いかなぁ・・・」

 

 

ん~・・・

 

 

恋「(モグモグ ・・・おかわり」

 

 

ねね「恋どの・・・いくらなんでも食べすぎでは・・・?」

 

 

月「もうお皿がありません・・・」

 

 

詠「でも・・・この顔を見ると逆らえないっ!なんでなのよぉ!?」

 

 

後ろを見ると恋が皿を高く積みながら肉まんを食べていた・・・待てよ?酒を飲みながら、お互いの本音をぶつけ合えば仲も修復されるんじゃ?

 

 

一刀「よし!宴会をしよう!」

 

 

全員「「「「え?」」」」

 

 

そして、その夜―――

 

 

雅樹「・・・(グビグビ」

 

 

愛紗「・・・(グビグビ」

 

 

・・・お互い睨みながら飲み競うのやめようよ(TT)

 

 

桃香「ね、ねえ・・・そろそろ、仲直りしない?」

 

 

全員「「「「(コクコク)」」」」

 

 

雅樹「そういってもな 相手が何も言わないんだから仕方が無いだろう?」

 

 

愛紗「だからなぜ、あなたはそのような言い方をするのですか!?」

 

 

一刀「みんな、退避!」

 

 

今、あの近くにいると危ない!とりあえず、遠巻きに見ておこう

 

 

愛紗「それでは、話すたびに敵を作っているようなものです!あなたは、味方を敵にしたいのですか!?」

 

 

一刀「雅樹・・・愛紗の言うとおりだから・・・少しは本当のことを俺たちに話してもいいんじゃないか?」

 

 

なんかいつもこいつは一人で抱え込んでしまっている気がする もう少し、俺たちのことを信用してもいいのに・・・

 

 

雅樹「・・・別に話すことは「そだね~少しくらい話しても罰は当たらないよ~」ん?」

 

 

全員「「「「へ?」」」」

 

 

太公望「お久~・・・あ~やっと一息つけた」

 

 

・・・確か、太公望って『神仙』って奴じゃないの?こんなに、俺たちの前に現れていいものなのか?

 

 

鈴々「太公望のにーちゃん、なんでここにいるのだ?」

 

 

そんな疑問を鈴々が代わりに聞いてくれた

 

 

太公望「いや~実はね・・・この前、仙石君を治療するために出した『太極図』、覚えてる?」

 

 

朱里「はい・・・あれどうしたんですか?」

 

 

雛里「簡単に手に入るものではないと思うんですけど・・・」

 

 

あのあと、朱里たちに聞くと『太極図』ってのは、何でもできるすごいものらしい・・・

 

 

太公望「いやね・・・実は太上老君からパクってきたものでね・・・あのあと、拷問が・・・」

 

 

この場にいた全員「「「何されたんだろう?」」」

 

 

でも、聞いたらなんかダメな気がしたから聞かないでおこう

 

 

太公望「それは、忘れさせて・・・本当に・・・ ま、とにかく仙石君がきつい言い方をするのは君たちのためでもあるのよw」

 

 

愛紗「・・・どういうことだ?」

 

 

愛紗・・・お酒が入っているからって・・・

 

 

太公望「だって、戦場であんなこと言われてその隙に~ってのはいやでしょ?」

 

 

愛紗「それは・・・」

 

 

太公望「仙石君は、自分がどう思われようと仲間のことを考えるからね~wだから、あえてきつい言い方をする・・・そりゃあ、誤解受けやすいよね」

 

 

そうだったのか?雅樹は俺たちのために・・・

 

 

雅樹「・・・」

 

 

愛紗「・・・」

 

 

一刀「とにかく、二人とも!これで、お互いの気持ちも分かったよね?はい、仲直り!」

 

 

無理やりにでも仲直りさせないと溝はどんどん深まっていくだけだから・・・

 

 

愛紗「まあ・・・とにかく、今後はきつい言い方はやめてください」

 

 

雅樹「善処しよう」

 

 

これで、一件落着でいいのかな?

 

 

そして―――

 

 

恋「ご主人様・・・」

 

 

俺が、酒を飲んでいると恋が近づいてきた

 

 

一刀「どうした?れ・・・ん・・・?」

 

 

なんで、恋が抱きついてるの?ああ・・・桃香たちの視線が痛いよ・・・ってねねは?

 

 

ねね「ふむふむ・・・なるほど 回転を加えるのですな?」

 

 

雅樹「そうだ それで、大体威力が二倍になる」

 

 

雅樹さーーん!何しているんディスカーーー!!??そして、恋サン!?あなたは、なぜ体を摺り寄せてるの!?

 

 

恋「雅樹がこうするとご主人様が喜ぶって言ってた」

 

 

雅樹ーーーー!!!

 

 

黒い乙女たち「「「「ご主人様?」」」」

 

 

イヤーーーー!

 

 

雅樹「行くぞ、ねね!必殺!螺旋脚!」

 

 

ねね「了解ですぞ!必殺!ちんきゅ~きりもみきっく!」

 

 

一刀「グハァッ!」

 

 

・・・ひどくない?

 

 

―――side 雛里―――

 

 

ご主人様と愛紗さんを仲直りさせる目的で始まったこの宴会・・・いつの間にかどんちゃん騒ぎになっていました ただ、ねねさんがご主人様と一緒に技の研究をしていたのには機嫌が悪くなりました そして、恋さんがご主人様に唆されて一刀さまに抱きついて修羅場が形成されました 月さんと詠さんが修羅場に参加していないのが気になりました・・・ご主人様狙いですか?なら、容赦はしませんよ?

 

 

太公望「さて、仙石君 ちょっと、いいかい?」

 

 

雅樹「・・・ああ」

 

 

そういって、ご主人様は太公望さんと一緒に宴会場から出て行きました ちょっと、ついていってみようと思います そして―――

 

 

太公望「・・・単刀直入に聞こうか?どこまで、自覚している?」

 

 

・・・なんのことですか?

 

 

雅樹「おそらく、半分以上『なっている』」

 

 

太公望「そうか・・・おそらく、そうなると君とかかわりが薄い人間から忘れられていくよ?」

 

 

忘れる?

 

 

雅樹「だろうな・・・」

 

 

太公望「そして、いずれ北郷君たちも君の事を忘れる・・・君に好意を抱いている女の子もね」

 

 

ワタシタチガワスレルッテドウイウコトデスカ?

 

 

雅樹「それでも、俺はあいつらを守ると決めた・・・」

 

 

太公望「いいのかい?君は『仲間』を失うことを恐れていたはずだけど?」

 

 

雅樹「ああ・・・あいつらに忘れられることは怖いさ でも、それ以上にあいつらが死ぬことが怖い・・・あいつらが笑えなくなるのが怖いんだ だから、これでいい」

 

 

太公望「よく決断できたねぇ?一流の戦士でも、なかなかできないことなんだよ?」

 

 

雅樹「雛里や白蓮、華雄がこんな俺に好意を抱いてくれた 一刀たちは、俺と一緒に戦うといってくれた・・・例え、俺のことを忘れたとしてもその言葉は嘘じゃないから それだけでいい」

 

 

太公望「・・・ふう 君につらい決断をさせたのは、我々が于吉たちを抑えられなかった結果だからね 恨んでいるかい?」

 

 

雅樹「いや・・・あんたらが力をくれなければ、あいつらを守れなかったからな 恨んではいないさ」 

 

 

太公望「・・・この札には、君の『仙人』としての名前が書かれている その名前を名乗れば、その瞬間、君は完全に『人』から『仙人』になる 刑天と同じような力を手に入れることができる代わりに・・・」

 

 

雅樹「仲間の記憶から俺が消える、か?」

 

 

太公望「ああ・・・」

 

 

雅樹「礼を言う そろそろ、戻ろう」

 

 

太公望「・・・仙石君」

 

 

雅樹「何だ?」

 

 

太公望「君のことを忘れない条件、一つ教えてあげるよ その条件は『君と強いつながりをもっている』ことだ これは、恋人関係とかってわけでもない・・・心のそこから繋がっていないといけないんだよ」

 

 

雅樹「・・・なぜ教えた?」

 

 

太公望「このままじゃ、後味悪いからね ま、俺はここで帰らせてもらうよ 仙石雅樹、願わくば君に幸あらんことを・・・『転』」

 

 

雅樹「・・・心のそこから、か」

 

 

そういって、ご主人様はその場を後にしました でも、私はまだ動けそうにありませんでした 話していた内容が理解できてしまったから・・・こんなことを、理解してしまうこの頭を恨んだ 理解したくなかった・・・ご主人様が、私たちを守るために力を求めた結果・・・孤独になってしまうなんて・・・どうすればいいんですか?私たちに何ができるんですか?教えてくださいご主人様・・・ご主人様のこと、忘れたくないです・・・ご主人様・・・

 

 

閑話4ですw

 

・・・あれ?なんか、いろんな意味ですごい展開に?

 

作者もビックリだ! 痛いっ!石はやめてください・・・銃はもっとダメ! ギャ~・・・

 

うう・・・今回の分析行きます・・・(TT)

 

刑天の雅樹に対する思い、白蓮の思い、蒲公英のフラグ(?)が立ったとき、そして、小ネタも混

 

ぜつつシリアス、さてどうしよう?^^;

 

とりあえず、これで補完や次への布石は終了w次は、拠点フェイズですw拠点フェイズでは若干の

 

キャラ崩壊や、時系列無視がありえますのでご注意をw次は、シリアス無しで行きます!

 

では、又お会いしましょう^^

 


 
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