No.86851

天の御使いと守護者~6話~

鴉丸さん

第6話です

いよいよ、本格的に物語が動き出しますw

2009-07-28 18:30:00 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:3927   閲覧ユーザー数:3114

反董卓連合編1話「仕組まれた連合と動き出す者」

 

 

―――side 雅樹―――

 

 

雅樹「一刀!どういうことだ!」

 

 

袁紹により洛陽で帝を操り暴政を行っている董卓を討伐するため大陸の諸侯に「反董卓連合」に参加するように檄文が届いたことを聞いた俺は玉座で一刀を問い詰めていた

 

 

一刀「落ち着けって!詳しく話すから頼むから落ち着いてくれよ!」

 

 

愛紗「雅樹殿!ここは玉座です!公私を分けてください!」

 

 

雅樹「ちぃ!・・・わかった 話せ」

 

 

一刀「ああ・・・」

 

 

一刀から聞いたことを簡単にまとめると―――

1.洛陽で起こった十常侍による反乱のゴタゴタで行方不明だった献帝が董卓に救出された

2.その恩を返すため献帝が董卓を自らの側近として高位を与えた

3.しかし、董卓が献帝をないがしろにして暴政を行っている

4.洛陽の民を助けるために董卓を討伐しよう

―――とのことらしい

 

 

雅樹「俺がつかんだ情報では洛陽は善政で賑わっているらしいが?」

 

 

朱里「それも、油断させるための策、といっています」

 

 

一刀「雅樹の情報を信用していない訳じゃないんだ・・・でも、これに参加したほうが俺たちの名前を広めることができるらしいから・・・」

 

 

愛紗「図々しいのはわかっているんですが・・・」

 

 

くそっ!確かに、この連合に参加しなければ俺たちの名を広めることもできないし、下手すれば董卓に協力していると疑われこっちも攻撃を受ける可能性がある・・・

 

 

雅樹「・・・董卓軍の主要な将は生け捕る方向で行かせてもらう・・・それと、董卓はお前らがなんと言おうと俺が保護する・・・それが条件だ」

 

 

一刀「!ああ、もちろんだ!良いよな、愛紗、朱里?」

 

 

愛紗「まあ・・・それで、雅樹殿が納得するなら・・・」

 

 

朱里「董卓さんを表に出さなければ大丈夫だと思います」

 

 

これでいい 奴らの復讐に巻き込まれた以上、奴らの標的である俺らが守る義務がある 思い通りにはさせんよ 「あれ」も持って行くか、ちょうど俺一人が使えるぐらいは調合できたからな

 

 

そして、俺らは反董卓連合が集結している場所に軍を進めた 

 

 

一刀「じゃあ、軍議に行くのは俺と、雅樹と桃香でいいね?」

 

 

雅樹・桃香「おう(はい!)」

 

 

俺らが軍議に行き他の連中は軍の様子を見ておかせた ついでに、洛陽のほうに密偵を放っておいた そして、天幕に入ったんだが・・・

 

袁紹「あら?あなたが天の御使い~なんて呼ばれている方ですの?」

 

 

一刀「ああ、そういわれてるけど・・・」

 

 

見るからにバカ女がいた・・・これが袁紹か・・・

 

 

白蓮「よ、一刀久しぶりだな それと・・・雅樹も・・・(//」

 

 

ふむ、白蓮に声をかけられたおかげで少し下がりかけたテンションがあがったな・・・ん?別に良いだろう 美少女にあんな態度をとられて嬉しくないわけがないだろう?

 

 

一刀「ああ白蓮も久しぶり!」

 

 

雅樹「よ、元気そうだな」

 

 

簡単な挨拶をしているとバカが口挟んできた・・・ウゼェ・・・

 

 

袁紹「あら?珀珪さん、その二人とお知り合いなのですか?まあ、門地の低い者同士お似合いですわwオーホッホッホッホwww」

 

 

いちいち、癇に障るな・・・殺してぇ 一刀は苦笑・・・白蓮は・・・お?顔赤くしている?

 

 

白蓮「お似合い・・・お似合い・・・私とあいつが?・・・」

 

 

・・・放っておいて周りを見ると・・・ほう?なかなか、英傑がそろっているな ちびドリルに褐色の・・・ってことはあれは曹操と孫策か・・・さすが、というべきか・・・後ろにいる連中もなかなかだな

 

 

曹操「ふ~ん・・・あなたが天の御使いねぇ・・・不細工ね」

 

 

一刀「あはは・・・少し傷つくな・・・」

 

 

雅樹「気にするな」

 

 

曹操「あら?あなたはどうとも思わないの?」

 

 

雅樹「別に 君にどう思われようと、俺には関係ないな こんな俺でも好いてくれるやつはいるからそいつらがいれば別になんていわれようが気にならんねw」

 

 

曹操「へぇ・・・」

 

 

・・・さて、挑発も兼ねたんだが・・・この空気どうしよう?苦笑して考えていると―――

 

 

「あははははは!」・・・ん?

 

 

孫策「面白いわねあなたw名前はなんて~の?私は袁術軍の客将の孫策伯符ていうの」

 

 

孫策か・・・ということは後ろにいるのは「美周朗」周瑜公瑾か

 

 

雅樹「これは、申し訳ない 北郷軍の将が一人・・・仙石雅樹と申します 以後お見知りおきを」

 

 

孫策「あら?あなたも、天の国の人間?」

 

 

雅樹「確かにそうですが・・・自分に『天の御使い』は似合わないもので むしろ、私は『天の御使い』というより『守護者』というべきでしょうか?」

 

 

―――side 雪蓮―――

 

雅樹「―――『守護者』というべきでしょうか?」

 

 

仙石雅樹・・・面白い男に出会ったわwあの曹操に平然と返答する剛胆さ・・・本当はこっちが天の御使いなんじゃないかしら?どうも、あの北郷一刀は牙がないというか・・・ま、もしかしたら他のところが優れているかもしれないけどね・・・仙石雅樹・・・気に入ったわw蓮華の相手に良いかもww

 

―――そのころの桃香

 

桃香「大丈夫?白蓮ちゃん・・・」

 

 

白蓮「お似合い・・・雅樹と?・・・ということは・・・ブツブツ」

 

 

・・・誰か助けてください~(TT)

 

 

―――side 雅樹―――

 

 

雅樹「・・・なあ、一刀よ この空間なに?」

 

 

曹操と孫策は笑ってるし、袁紹と袁術か?この二人は馬鹿笑いしてるし・・・白蓮は顔赤くしてなんかつぶやいてるし桃香は半泣きでこっち見るし・・・他の諸侯はついてこれてないし・・・

 

 

一刀「な~んか、お前の評価が上がって俺の評価が下がっているような気がする・・・」

 

 

どういうことだ?

 

 

さて、脱線していたが戻すことに何とか成功・・・なんで俺が軌道修正しなければならない? とにかく、俺らは後曲にまわされた まあ、戦力の差とかを考えれば適切か・・・

 

 

愛紗「しかし、納得いきません・・・我々が後曲など・・・」

 

 

朱里「辛抱してください、愛紗さん うちは他と比べるとどうしても、戦力差で・・・」

 

 

白蓮「まあまあ 私もできる限り協力するから」

 

 

まあ、こればかりはどうしようもないな いずれ、規模を拡大すれば心配いらんだろうが・・・

 

 

「失礼する!」・・・来客、か・・・ん?この気配は・・・

 

 

愛紗「何だ貴殿は?」

 

 

確か―――

 

 

雅樹「曹操軍の将、夏候惇だな」

 

 

一刀「え、あの人が?」

 

 

夏候惇「そうだ!ところで関羽はどこだ!」

 

 

愛紗「私が関雲長だが・・・何用だ?」

 

 

曹操「それは、私が話すわ」

 

 

ほう?曹操自ら何のようなんだか・・・後ろにいるのは夏候淵か・・・

 

 

曹操「手短に話すわ 関羽雲長、私のところに来なさい」

 

 

愛紗・一刀「なっ!?」

 

 

・・・なるほど

 

 

曹操「幽州に響く勇名 戦場に映える黒髪 そして、理想に殉じる姿―――美しいわ」

 

 

・・・そういやぁ、曹操は百合の気があるとか報告書にあったな・・・マジだったか

 

 

愛紗「な、なにをいっている!?」

 

 

曹操「あなたが欲しいのよ 私のところに来れば、優秀な人材、潤沢な資金、これらを自由に使うことを許しましょう はっきり言って、そこの不細工にあなたが使えているのが許せないのよ」

 

 

桃香「そんな勝手な「あなたに発言を許した覚えはないけど?」っ!?」

 

 

夏候惇「黙っていろ!」

 

 

―――side 一刀―――

 

 

夏候惇「黙っていろ!」

 

 

その言葉を聞いて何かが切れた

 

 

一刀「黙っていられるか!愛紗が欲しい?愛紗はモノじゃない!一人の女の子なんだ!それなのにいきなりきてその態度ふざけんな!」

 

 

あんな、愛紗をモノ扱いする連中に渡せるか!

 

 

愛紗・桃香「「ご主人様」」

 

 

夏候惇「何だと貴様ぁ!(ブンッ」

 

 

なっ?まさか、剣を抜くなんて予想してなかった・・・ダメだよけきれない・・・

 

 

「・・・これは、宣戦布告ととってもいいのか?」

 

 

 

―――side 雅樹―――

 

 

ふう、こいつは・・・でも、そんなこいつだから俺らはついて行くんだよなw人のために悲しんだり怒れる「北郷一刀」だから・・・なあ?親友よ

 

 

夏候惇「何!?」

 

 

雅樹「確かに速いし、重いが・・・まだまだだな お前は剣としては鈍らだ」

 

 

そう、こいつが「曹操の剣」を名乗るならさっきみたいに先走って斬りつけてはいけない 主人の意に背くし、行動によっては主人を傷つけることになるからな・・・

 

 

雅樹「曹操よ 貴様の部下はこんなバカしかいないのか?だとしたら、曹操軍というのも器が知れるな」

 

 

夏候惇「貴様!華琳様を愚弄するか!」

 

 

雅樹「しているのは貴様の行動によってだが・・・まあいい うちの総大将を斬りつけた報いは受けてもらうぞ?」

 

 

頭を戦闘状態に移行する・・・おやぁ?どうした、そんなに震えて?俺の大切なものを傷つけようとしたんだ・・・ただで済むとオモウナヨ?

 

 

曹操「春蘭!やめなさい!」

 

 

曹操がそう叫ぶと夏候惇は一気に曹操の下まで下がった・・・まあ、やめておくか・・・

 

 

曹操「すまなかったわね この子は私のことになると我を忘れるから・・・」

 

 

こいつも、少し顔が青いな・・・まあ、氣だけじゃなく殺気とかも混ぜたから当然か 

 

 

雅樹「別にかまわん 少しは、部下に時と場所を考えることを教えておけ」

 

 

曹操「ええ・・・そうするわ」

 

 

雅樹「んじゃあ、今日は帰れ 愛紗のことを今はあきらめるってんならさっきの事は不問にしてやる」

 

 

曹操「・・・そうさせてもらうわ 帰るわよ、春蘭、秋蘭」

 

 

春蘭「・・・は、はい」

 

 

秋蘭「はい・・・」

 

 

さて、帰っていったか

 

 

雅樹「怪我ないか、一刀?」

 

 

一刀「ああ、大丈夫だ 悪いな、雅樹」

 

 

雅樹「気にすんなwお前はやることがあるだろう?愛紗にな」

 

 

さて、俺は少し席をはずしますかね・・・

 

 

―――side 白蓮―――

 

 

雅樹「―――うちの総大将を斬りつけた報いは受けてもらうぞ?」

 

 

そう言った雅樹から猛烈な殺気が溢れ出した 隣にいる桃香は歯をガチガチ鳴らしているし、朱里は腰を抜かして震えている 雛里が私と同じように顔を青くしているけど確りと立っているのに驚いた 愛紗や鈴々は汗を浮かべている 一刀は苦笑している・・・なんでお前は平気なんだ? 

そして、曹操たちが去っていったら雅樹はどこかに行ってしまった・・・ついていってみよう

 

 

雅樹「ふう、我ながらまだまだ未熟だな・・・」

 

 

一人でそうつぶやいている雅樹はさっきとは違いとても弱弱しく見えた・・・ところで、何で雛里までいるんだ?

 

雛里「白蓮さんと同じです」

 

 

・・・そうなのか そして、私は雛里から雅樹が言った言葉を聴いた

 

 

白蓮「「大切なやつが消えてしまいそうで怖い」、か・・・確かにおかしいな」

 

 

雛里「はい もしかしたらご主人様は前にとても悲しい思いをしたんです だから、大切な人たちが消えるのが怖いんです さっきのも、一刀様の危機だったからあそこまで怒ったんだと思うんです」

 

 

白蓮「そうか・・・って「ご主人様」?」

 

 

雛里「あわわ・・・その、ご主人様の専属になったのでこの呼び方のほうがいいかなって・・・」

 

 

白蓮「それで、一刀を「一刀様」って呼びなおしたのか」

 

 

いいなぁ・・・私も、あいつの下についたら呼んでみたのかなぁ・・・って恥ずかしいわぁ(//

 

 

―――side 雅樹―――

 

一刀のところに帰ってくると愛紗が顔を赤くしていた・・・なんか知らんがタイミングを逃した まあ、俺のことも普通に受け入れてくれた 

 

 

桃香「だって、ご主人様のために怒ったんだもん 雅樹さんは悪くないよ」

 

 

とこんな感じでみんな好意的に見てくれたようだ さて、そして連合軍は汜水関に到着した

 

 

 

一刀「ここを守っているのは華雄って武将か・・・どんな人?」

 

 

朱里「えっと、猛将と呼ばれるだけの武は持っています しかし、自分の武にたいする誇りが高すぎて・・・」

 

 

雅樹「そこをつけば猪のように突っ込んでくると」

 

 

朱里「はい・・・」

 

 

さて、できるだけ殺したくはないな・・・考えろ この布陣で最も効果的なのは・・・

 

 

雅樹「後ろからの奇襲・・・」

 

 

雛里「大変です!後方から董卓軍が奇襲を!」

 

 

ちぃっ!敵が一足速かったか!

 

 

雅樹「一刀!俺は奇襲してきたやつらを迎撃する!お前らは、前方を見てろ!」

 

 

愛紗「雅樹殿!?」

 

 

そして、俺の部隊は奇襲してきた華雄の部隊と対峙した

 

 

華雄「ふん、予想以上に反応が速かったか・・・」

 

 

雅樹「あいにく、俺の部隊はこの程度じゃあ止められんのでね・・・」

 

 

華雄「まあいい 我が名は華雄!貴様らの首を貰い受ける!全軍進めぇ!」

 

 

確かに、朱里の言っていた性格のようだな・・・嫌いじゃあないがね、こんなやつ

 

 

雅樹「我が名は仙石雅樹・・・幽州が北郷軍の将なり・・・猛将華雄・・・倒される覚悟はできているな?」

 

 

そして、仙石隊と華雄隊の戦闘が始まった

 

 

正直言って華雄は猛将というだけなかなか強い だが、まだ甘い 無駄な力が入っているから体力の消費が早いし、どうも正攻法しか使ってこない・・・

 

 

華雄「くそっ!なぜ入れられん!?」

 

 

・・・今のままでは惜しいな こいつは世界を広げてやればもっと強くなる それこそ、愛紗にも負けなくなるほどに・・・

 

 

雅樹「正攻法のみでも勝てんよ 絡め手などを織り交ぜることによりお前はもっと強くなる・・・俺の下に来い お前をもっと強くしてやる」

 

 

華雄「ふざけるな!我らが主を放っておいて自分だけのうのうと生き残れと!?」

 

 

雅樹「違う!董卓は死なせんよ 絶対に助けてみせる!そして、お前も死なせるわけにはいかんのだよ!だから、華雄!お前(の持っている情報)が欲しい!」

 

 

華雄「な、なに!?(私が欲しい!?それは、あれか!?そういうことか!?)」

 

 

・・・ん?何か、顔赤いな・・・もしかして、気づかないうちに何かやっちゃった?・・・うそ~ん これは、一刀の領分じゃない?・・・まあいい

 

 

雅樹「きてくれるか?」

 

 

華雄「うぅ・・・そ、その約束しろ!絶対に董卓たちを・・・月たちを助けると!」

 

 

雅樹「約束しよう 俺の心に誓って」

 

 

華雄「全軍、攻撃をやめろ!我らは、北郷軍に降伏する!」

 

 

そして、華雄たちは俺たちに下った

 

 

華雄が雅樹に降伏する少し前

 

―――side 一刀―――

 

 

一刀「くそっ!朱里、状況は!?」

 

 

朱里「雅樹さんの部隊が華雄隊を抑えてくれていますから、そこまで被害はありませんが汜水関から出てきた敵兵のせいで愛紗さんや鈴々ちゃんの部隊は苦戦しています!」

 

 

桃香「みんな!愛紗ちゃんたちの援護を!」

 

 

俺たちは、華雄を雅樹が抑えてくれているおかげで少し前までは楽に戦えたけど袁紹が前曲にまわして苦戦を強いられていたところに横にいた曹操や孫策の軍が後退したから一気に劣勢になってしまった

 

 

一刀「雛里!白蓮は!?」

 

 

雛里「ダメです!あっちのほうにも敵が行っているので援軍は難しいです!」

 

 

くそっ・・・このままじゃ「う、うわぁぁぁぁぁ!」なんだ!?

地面を揺るがすほどの大きな音が響いて俺らだけでなく敵であるはずの董卓軍の兵士まで止まっていた そして、そこにいたのは包帯を顔に巻いて大剣をこっちに向けている男だった・・・

 

 

愛紗「な、何だやつは?・・・董卓軍ではない・・の・・・か?」

 

 

気づくと俺たちだけでなく曹操や孫策の軍もその男を見ていた・・・

 

 

包帯「我が名は刑天・・・貴様らを殺すものなり・・・」

 

 

そういって、大剣を振るうと近くにいた董卓軍の兵士は体を二つに斬られていた

 

 

刑天「・・・先に、北郷一刀を殺す・・・」

 

 

え?今なんて言った?しかも、いつの間にこんな近くに?

 

 

刑天「・・・死ね」

 

 

何とか避けようとしたけど避けきれずに吹き飛ばされた

 

 

桃香・愛紗・鈴々・朱里「「「「ご主人様(にーちゃん)!」」」」

 

 

う・・・ああ・・・折れてはいないけど痛い・・・死ぬのかな?俺・・・

 

 

刑天「・・・今度ははずさん!」

 

 

何か、みんなが叫んでるけど俺は目の前に迫ってくる剣を見ていた・・・

 

 

『ガキィィン』

 

 

俺を殺すはずだった剣は舞い降りた双剣に阻まれた・・・いつもこいつはいいタイミングで現れるよな・・・ありがとう、親友・・・

 

 

―――side 雅樹―――

 

 

・・・間に合ったか 俺としたことがこいつの存在に気づけなかったとはな・・・悔やむのは後でもできる 今はこいつを倒すことのみ!

 

 

刑天「・・・貴様か・・・」

 

 

雅樹「華雄!一刀を連れて桃香、劉備のところにいけ!」

 

 

華雄「あ、ああ!」

 

 

愛紗「雅樹殿!?」

 

 

雅樹「黙ってろ!詳しいことは後で話す!お前らも、一刀の援護に向かえ!」

 

そういうと愛紗たちは華雄と共に後退した・・・ここにいるのは俺と刑天のみ 董卓軍もすでに汜水関を捨てて虎牢関に撤退したようだ・・・周りの連中は見ているが下手に手を出されるよりいい

 

 

刑天「・・・やつより先に貴様を殺すほうがいいかも知れん・・・」

 

 

雅樹「・・・いい判断だ・・・刑天 貴様を・・・コロス!」

 

 

―――side 華琳―――

 

 

私は、目の前で起こっている戦いを信じることができない 仙石雅樹と刑天といったかしら、その二人が戦っているのはわかる・・・しかし、これは人の戦いか?氣を使っているならわかる 私の後ろにいる楽進、凪が氣を使うから・・・でも、

 

 

雅樹「塵は塵に、灰は灰に・・・天龍、地龍、五行の『火』『風』をもち・・・敵を狩る!方術『炎蛇』!」

 

 

刑天「・・・喰らえ・・・餓虎・・・」

 

 

仙石が出した炎の蛇は刑天の剣に食べられたように消えた・・・

 

 

華琳「凪・・・あなたは同じことができる?」

 

 

凪「・・・いえ・・・私には無理です・・・」

 

 

風「すごいですねぇ~・・・でも、まだ仙石さんでしたっけ?そちらの方のほうが怖くないです」

 

 

風の言葉はわかる 刑天はさっきから傷を負ってもすぐに傷がふさがっている・・・つまり、奴は「人」ではない まだ、傷だらけになっても切り結び続ける仙石のほうが怖くない でも、今は二人ともただ怖い この私が恐れるのはいやだけど認めなければならない 「仙石雅樹」は恐ろしいということを・・・でも、あの男を手中に入れることができれば・・・誰か、色仕掛けで落とせないかしら? 凪とか・・・

 

 

―――side 雪蓮―――

 

雪蓮「みんなどう思う?」

 

 

そういって私は近くにいる冥琳をはじめとした家臣にあの二人の戦いの感想を求める

 

 

冥琳「どうもこうも・・・恐ろしいとしか言いようがない・・・」

 

 

冥琳は額に汗を浮かべながら呟く

 

 

蓮華「あの男は何者ですか、姉さま・・・」

 

 

蓮華は体を震わせながらそうもらす・・・あなたの夫になる人よ?(チガウ

 

 

思春「おそらく、私では太刀打ちできないかと・・・」

 

 

顔が青いわね・・・

 

 

隠「怖いですね~・・・」

 

 

言葉は軽いけど、顔は強張ってるわね・・・

 

 

祭「こんなに寒気がするのは久しぶりじゃ・・・」

 

 

あの祭ですらあの二人の戦いをそう見るのね・・・

 

 

明命「刑天というほうはわかりませんが、仙石様は普通の攻撃だけでなく服の下にある針とかクナイとかを投げたり、体術を織り交ぜながら攻撃しています・・・ぜんぜんかないません でも、少し格好いいかも(ボソッ」

 

・・・脈ありかしら・・・

でも、みんなが言いたいことは聞かなくてもわかる あれは、人との戦いではない・・・このままだと雅樹が負けるわね・・・どうするの雅樹?

 

 

―――side 雅樹―――

 

 

刑天と戦っておそらく半刻は経ったな・・・さっき袈裟切りもらって結構血を流しすぎたな 距離をとって周りを見ると一刀も桃香に肩を借りてこっちをみてる まったく、怪我人は寝てればいいのによwだが、負けられんな

 

 

刑天「・・・そろそろ、決める」

 

 

俺も傷がやばいが、こいつもそろそろ終わりにしたがってるか・・・いいだろう 

 

 

雅樹「刑天・・・今から行うのは今現在、俺にできる最高の攻撃だ ただで済むと思うなよ?」

 

 

そういって俺は、コートの中にある「袋」を取り出しその中にある火薬をばら撒く・・・

 

 

刑天「・・・それだけか?・・・失望した」

 

 

勝手に失望するなよ?

 

 

雅樹「塵は塵に、灰は灰に・・・双龍、五行の『火』『風』を持ちて・・・『臥龍咆哮』!」

 

 

俺は、双龍の五行の『風』を使うと風を操れることを確認していた・・・だから、それを用いて発火した火薬をやつの体に殺到させる!

 

 

刑天「何!?」

 

 

爆発音と砂煙と共に視界から消えた刑天に向かい、追い討ちをかける!

 

 

雅樹「崩牙!」

 

 

双龍を腰に戻し、両手に氣を溜めやつの懐に入り込みそれを相手に叩き込み、離脱する・・・こいつの弱点は多分・・・煙が晴れるとそこには血だらけの刑天がいた―――

 

 

刑天「・・・俺の弱点に気づいたのか?」

 

 

賭けは当たりか・・・

 

 

雅樹「ああ・・・なんとかな」

 

 

刑天は俺が傷をつけてもすぐにその傷が治っていた 最初は驚いたが、途中で気づいた・・・こいつの傷が治るとき傷口に氣が向かっていることを・・・

 

 

雅樹「つまり、お前の体内の氣の流れを崩せばいいわけだ それに、体全体が一度に攻撃されれば全身に氣を向かわせなければならないからどうしても、重要な部位の傷を優先的に治さなければならなくなる あとは、一気に体内の氣の流れを崩せば戦闘不能となる、だろ?」

 

 

くそ・・・血が足りないか・・・意識がやべぇな・・・

 

 

刑天「・・・ここは、退く・・・仙石雅樹・・・貴様を我が宿敵とする・・・北郷一刀より貴様を先に殺すことにする 『転』」

 

 

雅樹「はっ!そいつは願ったりかなったりだな・・・」

 

って・・・やばいな・・・ま、何とかなるだろ・・・

そして、俺は意識を失った・・・

 

 

―――side ??―――

 

??「へぇwやるなぁ、あの男 人の身で神仙でもてこずる刑天を退かせた上にやつに宿敵認定されたか・・・」

 

 

貂蝉「あらぁん?何であなたがここに?というか、何見てるの?・・・あらぁ~」

 

 

??「お前が言っていた守護者の男 なかなか面白いな よしっ!き~めた!」

 

 

貂蝉「どうしたの?」

 

 

??「貂蝉!俺が一回だけあの男に肩入れする!」

 

 

貂蝉「良いの?そんなことしても・・・あなたにも監視する外史があるんじゃ?」

 

 

??「まあ、いいからいいからwんじゃ、行ってくるわ~♪」

 

 

貂蝉「まあ、彼らが有利になるならいいかしら・・・頼んだわよ?『呂尚』?」

 

 

呂尚「それで呼ぶなよw『太公望』こっちのほうが慣れているんでねw」

 

 

反董卓編第1話です

 

・・・オリ展開はいりすぎましたかね? 大丈夫かな^^;

 

・・・今回の分析のコーナーです!

 

テーマは「雅樹無双」そして「雅樹に対する諸侯の反応」・・・あれ?翠が・・・?

 

はて?(チャキッ うん、待ってくれ君には虎牢関でイベントがあるから落ち着いて^^;

 

雅樹の気づかないうちに華雄を落としてしまうスキル・・・確かに一刀の領分だなw華雄はストレ

 

ートな物言いに弱いと思うのは作者だけでしょうか?

 

華琳と雪蓮の「雅樹GET作戦」が始まりました・・・君たち何しんてんの?

 

そして、最後に新しい神仙が出てきましたwといっても、次の登場は少し先ですが・・・

 

さて、ではまた次回お会いしましょう!(・ω・)ゝ


 
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