第49話:宇宙センターの戦い
「宇宙センターのトップがお前達のお父さん!?」
「ああ、そうなんだよ」
「だからランをさらったってーのか?
ったくしょーもねー連中だな!」
トクサネジムでのバトルの最中、ランがマグマ団にさらわれ宇宙センターに突撃したクウヤとフウ。
そして、そこにいたのは意外な人物だった。
「ダイゴ!?」
「クウヤ君!?
どうしてキミが・・・それにキミは・・・」
「フウです。
このトクサネシティジムのジムリーダーの。」
「やっぱりそうだったのか。
もう1人の子はどうしたんだい?」
「それが・・・」
先程ジムで起きた事を全てダイゴに説明するクウヤたち。
話を聞いてダイゴは顔をしかめる。
「マグマ団・・・まさかそういう手段で来るとは。」
「え?」
「実は今朝、この宇宙センターに脅迫状が届いたんだ」
「「脅迫状!?」」
「これだよ」
彼から渡された脅迫状にはここにあるロケットの燃料をいただくというものだった。
クウヤとフウはランを助けるために、ここで待ち伏せようというダイゴの提案を受け入れた。
時計の針は少しずつ予告時間に近づいていく。
カッ・・・ポーンポーンポーン・・・
「・・・時計の音、なんか適当だな」
「「それは禁句だ!!」」
ダイゴとフウがクウヤにツッコミをいれた。
ガシャアアアン!!!
窓ガラスが割れ煙幕が部屋全体を包みそこにいた人たちの視界を奪う。
フウはすぐにネイティオを繰り出しエスパー技で煙幕を振り払う。
「・・・お前達はっ」
いつの間にか、マグマ団がそこにいた。
次々にポケモンを繰り出す。
つっこんできたゴルバットに対してダイゴはボスゴドラを繰り出しその一撃を受ける。
「ボスゴドラ、手加減なしで行くぞ!」
「オレ達も行くぜ、エーネ、ノープ!」
「ソルロック、ネイティオ!」
マグマ団を全て相手にする3人。
ダイゴもフウもレベルが高いが、クウヤだって負けてはいない。
そのうちに、ダイゴとフウが下っ端たちを引き受けてる隙にクウヤが単身であの幹部の女と戦う事になり宇宙センターの最上階へ向かう。
「クウヤ・・・ランを頼む」
最上階へたどり着くと、そこにはさぞ当然のようにあの幹部と縛られ口を封じられたランがいた。
「おいお前!
ランになにもしてねーだろうな!?」
「おやおや、もう来たのかい。」
「ランを離してとっととここからでてけ!」
「そうしてほしけりゃ、このマグマ団幹部・・・カガリを倒してからにするんだね!」
「やってやらぁ!」
クウヤは引き続きエーネとノープで勝負に出る。
それに対しカガリが繰り出したのはバクーダとゴルバットだ。
「アイアンテール! メタルクロー!」
「かえんほうしゃとエアカッターで相手にしな!」
真先にアイアンテールとメタルクローで攻撃に出て反撃でかえんほうしゃとエアカッターが飛んでくるがそれを回避しエーネがねこのてで
ヒーンの「みずのはどう」を繰り出しバクーダを怯ませノープも「げんしのちから」でゴルバットをふきとばす。
「なかなか、強い坊やだこと」
顔を歪ませつつ指示を出すカガリだがエアカッターに耐えぬいたノープの体が光りだんだん巨大化していった。
「ノープ・・・! まさか!」
光が晴れたとき、また新しいポケモンが姿を現す。
「進化した!」
「・・・!」
「アーマルド・・・すっげぇ強そうだな!」
図鑑を開き自分のポケモンの成長を喜ぶクウヤ。
ランもまた彼の戦いぶりに目を見開く。
「よーし、いっけぇー!
いわなだれっ!」
「アーマァー!!」
ゴルバットをあっという間に戦闘不能にし、続けてエーネもアイアンテールでバクーダを倒した。
「ッチィ!」
「やったぜ!」
「ラン、大丈夫か!」
「・・・ぷはぁ!
・・・ごめんね、クウヤ。
フウにまで迷惑かけちゃった」
「それくらい気にすんなって」
すぐにランの元へ駆け寄り口を封じてたガムテープを剥がす。
「調子に乗るな、もう一度戦え・・・」
「なにっ!?」
カガリはボールに2匹を戻すとそこにまた何者かが姿を現した。
「カガリ、さがれ」
「リーダー!」
「!」
それは以前、えんとつやまで衝突した相手・・・
「マツブサ!!」
「えんとつ山の生意気な小僧か・・・つくづく私達の邪魔をするのだな」
「うっせぇ!
邪魔してんのはそっちだろーが!
ってかオレの邪魔とかお前らの邪魔とか関係ねぇんだよ!
お前らが悪い事すんならオレがぶっ飛ばしに行く!」
「正義の味方気取りが・・・調子に乗るな!」
「!?」
マツブサのクロバットがエアカッターで連続攻撃を仕掛けてくる。
エーネがすぐにふぶきで対抗するがエアカッターが足場を襲い、その床も崩れ落ち慌ててる間にマグマ団にも逃げられた。
2人はそのまま落下する。
「うわっっ」
「きゃぁ!?」
「エーネもノープもどれ! いけ、ナーク!」
「!」
すぐにナークを出しランを抱えて乗る。
大きく翼をはためかせ上昇し安全なトコでホバリングする。
「ふぅー、なんとかなったな!」
「そ、そうね」
ランは今の状況に赤面し四苦八苦する。
自分は今、クウヤの腕の中にいて、距離もかなり近いのだ。
「・・・・」
「あ、ダイゴとフウだ。
マグマ団もしっかり捕まってるぜ。
降りるぞ、ナーク」
「フィー」
ナークはゆっくり地面に降りる。
フウはすぐに彼らに駆け寄ってくる。
無事を喜び合う双子だったが姉の視線はすぐにダイゴと話をする少年に向けられた。
「・・・・クウヤ・・・・」
「え、まさかラン???」
「?」
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ちょっとした個人設定がまた出ます。