No.854000

ポケットモンスター トライメモリーズ 第48話

フウイさん

7つ目のジムです。

2016-06-19 14:33:20 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:376   閲覧ユーザー数:375

第48話~トクサネジム!ダブルバトル!

 

「これより、ルネシティのクウヤとトクサネジムリーダー・フウとランによるリーグ公式試合を行います!

使用ポケモンは2体ずつ、どちらかのポケモンが2体とも戦闘不能になったところで試合終了、交代は認めません!」

 

トクサネに来た翌日、クウヤはトクサネジムのジムリーダー・フウとランに挑戦する。

ここのバトルで勝てば、次は最後のジム・・・。

ルネシティのルネジムに挑むことになる。

自分がとても世話になった男が待ち構えている。

だから、ここで負けるわけには行かない。 

 

「では各自、ポケモンをお出しください!」

 

フウとランは同時にボールを投げポケモンを出す。

 

「いくんだ、ソルロック!」

「いくのよ、ルナトーン!」

 

フウとランが出してきたのは、それぞれ月と太陽を模した隕石ポケモン・・・ソルロックとルナトーン。

対するクウヤが繰り出すのは・・・

 

「いくぞ、ピーカ、ノープ!」

「ライライ!」

「アノッ」

 

これまでたくさんのバトルをこなしてきたライチュウのピーカとそんなにバトルをしたことがないアノプスのノープだ。

ここで一気にレベルアップを図るつもりだろうか。

 

「試合・・・開始!」

 

その合図とともにクウヤは指示を出した。

 

「ピーカはソルロックに10まんボルト!

ノープはルナトーンにめざめるパワー!」

「ソルロック、まもる!」

「ルナトーン、かわしてサイコキネシス!」

「うぉっ!」

 

ソルロックは技を防御し、ルナトーンは回避してすぐに2匹へ攻撃を仕掛ける。

その戦い方はまるで、二人の性格を現しているようだった。

防御しつつ、スキを見つけては攻撃するフウ、ダメージを恐れず攻撃一本で向かってくるラン、スタイルはまるで逆なのに息の合っているコンビネーション攻撃だ。

ピーカとノープも負けじと2匹に果敢に立ち向かう。 

 

「ノープ、れんぞくぎり!」

 

それにしても、化石から蘇えってからほとんどバトルしたことのないノープがここまで戦えるのはトレーナーであるはずのクウヤも 思っていなかったようだ。

さっきから、れんぞくぎりをはずしておらず、一撃がとても大きいように感じる。

 

「(もしかしてオレ、とんでもねぇポケモン仲間にしちゃった?)」

 

とも思った。

 

 

その間にも、バトルは続く。

 

「いわなだれ!」  

「ピーカはでんこうせっかでよけろ!

ノープはまもるんだ!」

 

クウヤの指示通りに動く2匹。

 

「あのアノプスもライチュウもやるな・・・ソルロック、かげぶんしん!」

「ルナトーン、れいとうビーム!」

「ピーカ、10まんボルト!」

 

激しい技のぶつかり合い・・・

そこにはもうすでに、お互いのレベルなんかまったく関係のないものとなっていた。

 

「ノープ!まだまだれんぞくぎり!」

 

当たれば当たるほど威力が上がる技を指示すればソルロックに連続で命中し、予想外に大きなダメージを与えソルロックを追い詰める。

 

「ルナトーン、アノプスにシャドーボール!」

「させるかよ!

ピーカ、アイアンテール!」

 

シャドーボールをアイアンテールで打ち消す。

 

「私達もジムリーダーとして負けるわけにはいかないわよ!」 

「当然だ!」

「おれだって負けたかねぇんだ!」

 

さらにお互いの闘志が燃え上がりヒートアップしようとしてた・・・

そのときだった。

 

ガッシャアアァァン!!!

 

「うわぁ!?」

「きゃ、なな、なに!?」

「なんだよ!?」

 

突如天井が破られ瓦礫が崩れ落ちてくる。

すぐにクウヤはピーカに指示し審判の人を助け出しノープの「いわくだき」で自分たちに降りかかる瓦礫を全て粉砕してもらう。

フウとランもソルロックとルナトーンのエスパー技で無事に外傷もないようだった。

 

 

「フウ、ラン!大丈夫だったか?」 

「な、なんとかね」

「私達は平気よ。でも、なんで天井が突然破られ・・・きゃあ!?」

「ランっ!?」

 

突然何者かがあらわれランの腕を掴む。

 

「は、離しなさいよ!」

 

必死に抵抗したランだったがその人物が連れていたポケモンに眠らされてしまい、ルナトーンも相手のポケモンに倒されてしまった。

黒いマントの隙間から見えたマークに気付きクウヤは鋭く睨みつけながら叫ぶ。

 

「てめぇはマグマ団!」  

「マグマ団!? こいつが・・・!」

「おや、もうアタシの正体に気付いたのかい、カンの鋭いボウヤだねぇ」

 

マグマ団―声と口調からして女性―はクウヤを見る。

 

「おいお前!ランをどうするつもりだ!」

「アタシはこれから宇宙センターに行かなきゃなんないのさ、だからあんたらの相手をしてる暇はないね」

「質問に答えろ!」

「それなら弟のあんたが知ってるだろ。じゃ」

「待ちやがれ!」

 

ランを肩に抱えマグマ団の女は姿を消した。 

 

「ランーッ!」

「よし、助けに行くぜ!」

「わかった!宇宙センターはこっちだよ!」

 

フウとクウヤはマグマ団の野望を止めるため、そしてランを助けるため宇宙センターへ向かった。

 

 


 
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