No.83781

真・恋姫無双 北郷一刀最強伝  第二十三話 覇王

jindamuさん

凄くお待たせてして申し訳ございません。(反省)
少し、スランプになっていました。

2009-07-12 00:26:04 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:19366   閲覧ユーザー数:15355

北郷・愛紗・恋・ねねの四人は、自分たちに着いてきてくれる。

民たちを守るため軍列の最後尾に向かう。

曹操軍を足止めする部隊の数は親衛隊の北龍隊二百五十と三万の兵士。

残りの三万は桃香たちに預けた・・・万が一にも備えて。

 

そして今、北郷達は一番後ろの民を越し。

益州と幽州を繋ぐ橋、長坂橋という橋に立っていた。

北郷たった一人で・・・・・

それからしばらくして、曹操軍の大軍勢五十万が近付いてきた。

北郷が長坂橋に一人で立っている姿を見る。

曹操軍は北郷がなにを考えているのか分らなかった。

たった、一人で武器を構えあの男は何を考えているのだ。

もしかしたら何か罠があるかもと・・・・・

そんな様子を見た北郷は・・・・・・

北郷「俺は北郷軍総大将北郷一刀!!死にたい奴から掛かってこい!!!!」

長坂橋に立っている男の名を知った曹操軍は驚いた。

そして、これはチャンスだとも考えている連中もいた。

此処で北郷を殺せば出世できると。

そんな欲ボケな考えをしていた曹操軍の一部は武器を構える。

そして・・・・・・・・

ドドドドドドドドドッ!!!!!!!!

曹操軍の最前列の部隊が北郷に一斉に襲いかかった。

だが、これこそ北郷の狙いだった。

体中から覇気を発散させていた。

それは、北郷が恋と戦った時と同じだった。

ただ・・・・一つだけ違うことがある。

北郷の眼の色は黒色なのだが・・・その瞳の色が青色に変わっていた。

北郷「龍眼を使うのは久しぶりだからな・・・・・・いくぜっ!!!」

自分の瞳に覇気を貯めていた北郷はその覇気を襲い掛かってくる奴らに喰らわせた。

北郷の覇気を喰らった曹操軍の兵士は次々に気絶しだした。

これを見ていた曹操軍の士気が少しだけ下がった。

そして北郷に対する恐れを抱いた曹操軍の一部は再び北郷に攻撃した。

だが・・・・・・そんな連中に対しても北郷は龍眼を使い。

自分に向かってくる連中を気絶させた。

しかし、北郷は知らない。

曹操軍は柔じゃないということを・・・・

北郷「どうした!!俺を殺して、この橋を渡ろうという奴はいないのか!!!」

北郷がそう叫ぶと曹操軍の軍列から一人の将らしき人物が出てきた。

その将にも覇気を当てるがあまり効果がない。

それもそのはずである。

実はこの技、意志の強い人間にはまるで効果がないという弱点があった。

北郷の覇気を潜り抜けた曹操軍の将は北郷の方を見た。

???「私の名前は夏候惇!!北郷!!!貴様の頸私が貰い受ける!!!」

北郷「曹操軍一の猛将夏候惇か・・・・・仕方ない・・・・」

左目に眼帯をしている女傑、夏候惇は自分の獲物である大剣を構える。

対する北郷も刀を抜き臨戦態勢に入る。

夏候惇「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

先に仕掛けたのは夏候惇。

自慢の大剣を大きく振りかぶるが。

ビュンッ!!!

北郷「そんな大振りでは俺には勝てないぞ・・・・」

夏候惇の攻撃を難なくかわす北郷。

夏候惇「貴様―――――!!!!!」

ビュンッビュンッビュンッ!!!!

今度は連続で攻撃を仕掛けるがまるで北郷に当たらない。

先程から避けてばかりの北郷に夏候惇は・・・・・・

夏候惇「おまえ!!避けてないで少しは攻撃したらどうだ!!!!」

北郷「そこまで言うのならしてやろうか?」

後ろに飛び夏候惇との距離をとった。

北郷は刀を鞘に納め抜刀術の態勢に入った。

恋に勝った時と同じく龍戦殺を使うと思ったが・・・

北郷「行くぞ・・・・しっかり受け止めろよ・・・・」

北郷「奥義!・・・・破龍!!!」

北郷は神速を使い夏候惇の間合いに入り。

鞘から刀を抜いて攻撃した。

ガキンッ!!!!!

夏候惇「くっ!!!!」

どうにか北郷の攻撃を受け止める。

抜刀術の衝撃を完全に止めることが出来なかったのか。

後ろに弾き飛ばされてしまう夏候惇。

夏候惇「まだだ!!・・・・私はまだ戦えるぞ!!!」

北郷「いや・・・おれの勝ちだ・・・・・」

夏候惇「なにっ!!!」

北郷「自分の武器をよく見てみろ・・・・・」

夏候惇「なんだと・・・・」

自分の獲物である大剣を見るとボロボロになっていた。

北郷の奥義・破龍は武器破壊の技。

普通の抜刀術は速さがうりなのだが、破龍は剛の抜刀術。

つまり、最初から北郷は夏候惇の武器を破壊し戦意喪失を狙ったのだが・・・

夏候惇「たとえ武器が壊れかけようとも私は負けん!!!

最悪・・・・貴様と相討ちになってでもお前を殺す!!!!」

ボロボロになっている、大剣を構える夏候惇。

その眼は、死を覚悟しているものの眼だった。

北郷「(仕方がない・・・・気絶させるか・・・・・)」

できることなら、北郷は夏候惇を殺したくなかった。

なぜなら、北郷は人を殺すのが好きでないからである。(特に女)

今なら北郷を殺せると思った曹操軍の兵士が百本の矢を放つが・・・・・・

バキッ!!!バキッ!!!バキッ!!!バキッ!!!

その矢が北郷に当たることはなかった。

なぜなら・・・・・

愛紗「私は北郷一刀様、一の家臣関雲長!!

私がいる限りご主人様には指一本触れさせん!!!!」

北郷「愛紗・・・・・ありがとう!!」

矢が北郷に向かっているのを見た愛紗は北郷を助けるために飛び出し。

矢を叩き落としたのである。

北郷軍の猛将、関羽の出現でますます曹操軍の戦意が下がる。

北郷「愛紗・・・すまないが下がっていてくれ・・・・

どうやら、こいつとケリをつけないといけないようだ・・・・・」

夏候惇の方を見るとボロボロになっている大剣を構え。

物凄い気迫で北郷を見ていた。

それに答えるように、抜刀術の態勢を取る北郷。

一触即発の状態だったが・・・・・・・・

???「待ちなさい!!春蘭!!!!」

敵側の方から大きな声がした。

何事かと思い夏候惇の後ろの方を見ると。

そこには、一人の少女が立っていた。

背は小さいがその少女からは王者の風格が出ていた。

その少女を見た時北郷は確信した。

彼女が魏の王曹操だと・・・・・・・

夏候惇「華琳様!私ならまだ・・・・・「黙りなさい!!!」華琳様!?」

曹操「下がりなさいと言ったのが聞こえなかったのかしら春蘭・・・・・・」

夏候惇「分りました・・・・・華琳様・・・・・」

曹操の怒りを込めた声で渋々下がる夏候惇。

曹操「あなたが天の御遣いと言われている北郷一刀かしら?」

長坂橋で対峙する北郷と曹操。

これが何を意味するのか・・・・・

今、新たな外史の扉が開かれる。

 


 
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