No.83100

幻想卿に男が降り立ったようです6(前編

kikiさん

みなさん。お久しぶりです。
ドン亀並ですが
投稿しました。楽しんでいただければ幸いです。でわ! ゴー

2009-07-08 01:31:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:974   閲覧ユーザー数:894

「うぉ、!!」

 

オレの目の前を通り過ぎた閃光はオレの髪数本と魔理沙手書きのメモを焼き切ってオレの潜ってきた扉を打ち抜いた。

扉は閃光を受けて粉々に粉砕され大小の大きさの木片になっている、そして閃光を受けた大小の破片全てから煙を上げ、扉の向こうに見える廊下が淡い光を漏らしていた、その光はオレが通った廊下の光。廊下の光も淡い光だが、この暗い図書館の中ではその光で地面はちょっと残った扉の影をくっきり残した。

 

髪のこげたにおいを感じながらその尻餅をつく。

「なんだ、、避けたんだ。よく避けられたわね、、でも、、今度は、、、!!」

そう言って女は手をこちらに向け直す。

 

「な、、ちょま、、」

オレは焦りながら声を出す。

 

こ、、こいつ、霊夢と同じ事が出来るのか、、!!

 

霊夢やあの女のことおなじ類の人物。の確立がある、その可能性だけで汗が吹き出る

あいつと言うのは俺の3,4mは離れた位置にいる女の事だ。

その女は紫色の長い髪をし、その髪の上にはふわふわしたぼうしを被っている。ふわふわしたぼうしには大きめの三日月のバッチが付いている。

ぼうしと同色のふわふわ素材の服を着てその服は大きめに作ってあるのか空間があり、その服から細い腕が見える。図書館は暗く、うまく見えなかったが天井からのぞく光が彼女の顔を見せてくれる。目は髪と同色のパープル色の美しい色だったが、恐ろしい形相で睨んでいる事で凄まじい眼力を感じた。

 

「まりさぁ~、、本を、、本を~、、」

 

その女はオレを見て唱える様に言葉を放つ。

「、、は?、、ま、、まりさ、?」

それにオレは反応した。なに?オレを魔理沙と見間違ってんの?

てか魔理沙!ここでお前何しでかしたんだああ!!

「ま、待って!ちが!オレは魔理沙なんかじゃ、、」

 

「もんどーむよぉおー!!」

 

凄まじい怒号をオレに叩き付けて来た。

瞬間女は行動を起す。細腕を叩き付ける様に隣の巨大な本棚に手を当てる。本棚の本をなぞる様にし、悟る様に一冊本を取り出した。その本を片手で器用に開き、目を瞑ったと思ったらギリギリ聞こえる様な小さな声で何かを唱えだす。

 

 

瞬時、彼女の周りは風が起こる場所がないのに関わらずふわりと浮き上がった。

髪と服が下から風を受け舞い上がる。

ふわりと浮き上がり下がり、また上がると何度も往復する。そして本を中心に光が集中した様に発光し始めた。

本が光るのではなく、本の開いたページの上に光る光球ができている。その光は淡く、だがどこか力強い何かを感じさせた。

その光で彼女の細部がよくわかる。美しい顔をしていて、顔の何処にもしみはなく真っ白な肌がよく見えた。

彼女を取り巻く風がこっちにも微かに吹く。

その時間が4秒ほど経つと状況が変わる。

オレを舐める様に乾いた風がぬめった熱気に切り替わった。

、、、熱気?

 

瞬間彼女の微かに聞こえる程度の声がゆっくり大きくなっていく。その声は何か英単語を何文字も乱立させている。

 

「Put treasure on King of the flame!」 訳:炎の王に宝をくべろ!

 

 

 

そう言った瞬間彼女を取り巻く風は浮き上がる様に消えうせた。ソレに変わる様に光は途切れ強い光は強い熱気を放つ焔を作り出した。

風が完璧な熱気になりオレの顔に噛り付く。

炎は彼女を中心に捩れ、蛇の様にとぐろを巻き熱を放つ。少女は炎の中平気そうに立ち本を片手で持っている。本が燃えてしまいそうだったが中々燃え上がらない。

少女は微かに口を動かす。そこには怒りも消え去った本当の無の表情だ。

コレさえ言ってしまえば全てが終る。ソレを悟る様な、その口がゆっくり良く聞こえる様に言葉を刻む。

 

 

「火符「アグニシャイン」」

 

炎が巻き上がり熱を持つ。その焔の蛇は赤々しい色を持ちながら膨れる様にでかくなる

瞬時。

膨れ上がった炎は言葉に反応した様に一瞬で彼女を包み炎の柱を作り出した。ソレに巻き込まれ床の大理石が巻き込まれめくれ上がり宙を舞う。

先ほどが風で、風は熱気に変わり、熱気が熱に変わり、そして次は熱は熱線になった。

炎の柱が立ち上がり、その周りのものにはなぜか影響が起こらない。

燃えてしまわないかどこかどうでもいい事を考えている。

熱気が噛り付くなら今度は熱がオレの顔を噛り付き、そしてオレを噛み切る様に顔を何度も左右に揺さぶっている様な痛みを起させた。

 

 

闇を切り裂く光は黄色から赤に変わった。窓から刺す小さな光も切り替える様に一気に周りを赤一色に変化させた。

 

炎の柱は十mはあるだろう天井に突き刺さる様に伸びきった。

不思議に灼熱の塔は天井を焼く事もない。

 

その塔は天辺で崩れる様に壊れ始めた。

崩れる様に割れた1mはある柱の断片はゆっくり火の粉の様に柔らかい形になっていく。

そして上空で赤い断片は灼熱の羽根になった。

 

焔の槍が瞬時崩れて炎を纏った鳳凰の羽毛になって降って来る。

羽は美しいが、見惚れる時間もない。炎の羽は何mもある本棚を避け俺にまッさかさまに降って来た。ゆっくりだがオレを攻める様に炎の羽の雨は地獄絵図にふさわしい。

 

「、、、なっ、、、!!!!!!!!」

 

驚愕の声を漏らしながら一瞬でその場にいるのをやめて後ろに跳ぶ

ソレに追跡する様に炎の羽の列はオレに向かい滑空する。

その炎は幾方向にちりぢりに別れ全てオレに降って来る。

その熱の雨は近づくだけでオレにダメージを与えてくる。

近づき俺の目の前まで来た瞬間後ろに跳び着地した瞬間オレは横に跳ねる。

ソレにより追跡しきれなくなった炎の羽は地面にぶつかった。

高そうな大理石は赤く燃え始めてゆっくり真っ赤な液体になっていく。

 

瞬間体中から血の気が引いて行く。

その瞬間でもまだ炎はオレを焼こうと降り注ぐ。ソレをただただ避け続けるといつのまにか横50mはある本棚のど真ん中にいた。

 

 

荒荒しく声を立てて立ったままでかい本棚に背を任せながら息を吐く。

「、、ッ、、はッ、、ハァッ、、!」

体中に篭った熱が呼吸を詰まらせる。体からあふれる汗が服を体に張り付かせた。

 

くっそ、、魔理沙のやろぉ、、終ったら、、ぜ、ってぇ、一発ゲンコツだかんなぁ、、

 

息を切らしもっと豪快に息をしたかったが声を上げすぎるとどこにいるのかばれてしまう。

ゆっくり息をしながら上を見る。何mもある大きな本棚になぜかため息が出た。

 

瞬時、左の方向が暑くなる。

そして左に一瞬で顔を向けると炎の羽の列がオレに降りかかってきた。

それに反応し、右に逃げようとするが足が止まる。右の方向からも羽はゆっくり滑空していたのだ。ソレはオレに向かって飛んで来る。

そしてここで来る答えは、、

 

逃げ場、、、、なくねえ?

炎の羽は考える間もなく降って来る。思考にあるのは死だけで。

最後に思ったことは、、死ぬと言う概念だけだった。

 

どこかでドサッという音がなったと思った瞬間左右の熱気が無くなった。

最初は目を瞑ったまま固まっていたが、2秒ほど経った後目を開けて回りの状態を見て、身の安全がわかった瞬間気が抜ける様なため息をついた。

背中を任せたまま、背中に本の感触を感じながらもたれながらゆっくり腰を下ろす。.

1分ほど休憩するとゆっくり腰を上げ25mほどある道をゆっくり歩く

本棚の端っこから顔をヒョコッと出して状況を熟知しようとする。

なんでオレを倒せそうになったというのに攻撃をやめたのか、ソレが気になったのだ。

あの女が繰り出した技であるのにあの女がなぜ技をやめたのか。自分の身の安全の保険も兼ねてゆっくり探すが、一瞬で見つかりそしてあっけに取られる。

なぜならその少女は地面にうつ伏せで張り付くように倒れていたのだから。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「、、ふぅ。ご馳走様。おいしかったわ咲夜」

「ありがとうございます。お嬢様。」

そう言って私はお嬢様の食べた銀食器をゆっくり持ち上げる。

「咲夜。今日のおやつはビュッシュ・ド・ノエルにしてちょうだい」

その言葉を聴き

「はい。わかりました。」

そう答える。今日のおやつの予定を変更。レアチーズケーキからビュッシュ・ド・ノエルにチェンジ。後でメイド達に伝えなければね。

そう考えてる間におじょうさまは

「ではそろそろ侵入者を対処してくるわ」

「あ、いえ。私が向かいますおじょうさま、、」

「いいわ。たまには自分でゴハンぐらい取りに行かせて」

そう言っておたちになる。彼女は確かにこう言った。ゴハン、、、と

「久しぶりね。自分で自分の為に動くなんて、、ましてや。」

自分のゴハンの為になんて、、、

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

、、、んっ、、、

 

 

ゆっくり意識が開花した。

なぜか手足がだるい。、、いや。いつものことか。

自分の体であるはずなのにいつもこうだるいのは、なんとかしてほしいわね、、、。

まぶたを開けるのがだるい。いまは目を閉じたまま思考しよう。

なぜ私は眠っているのか。コレをまず思い出そう。

ゆっくり意識が開花し続ける。完全開花まで至るまでまだ時間が掛かりそうだ。

確か、、そう、魔理沙がまた家の本を盗ろうとやってきて、、

 

私はソレを取り返そうと、、、 火符を使って、、、

 

、、、そっか。自分の火符の熱に耐えられずに、、倒れちゃったんだ。

 

ああ、もう、日頃から頭に血が上ると正常な事ができなくなる、、悪い癖ね、、、、

 

頭痛がしたので寝返りを打つ。

、、ん?

その時、想像している感触ではないことに驚いた。確か、私が倒れたのは床の上のはず。だから私は床の固い感触のはず。、、、だが、、違う。コレは、、、、、

感触で理解した。

誰かの膝の上。

そして理解した。この場でいる人なんて、、、、

なによ、、。いつもは勝手に現れて、勝手に本を持ち出したり、、むかつくことばかりするくせに、、、こんなときだけ、、、うん。ずっと前から知ってる、、

 

アンタは、、いつも勝手にやる自己中心的なバカだけど、、ほんと、、変なとこだけやさしいことも、、

なんでなんだろ、、あんたの事、、キライのはずなのに、、

 

体中が火照ってきた。ゆっくりこの状態の理解をしていく。

体中が固まっているような緊張が走り抜けていく。

そして、目をゆっくり、ゆっくり開けていく。

そして目に光が差し込まれた。だが目をいきなり見開いたり強く瞑ったりしなかった。なぜなら目の前に小さな影があるから。その光は後光。誰かが盾になり、その漏れた微かな光だけが目に入ってきたのだ。

 

多分、、、ここは、、図書館の読み場、、か、、な。

 

ゆっくり開けていく。彼女の足の上。きっと顔をあわせることになる。そんな奴だから。

ドクン、、、ドクン、、、鼓動が良く聞こえる。

自分の鼓動が大きく耳に入ってくる。そして目をゆっくり開けていく私にあいつは気づいた。

 

、、、お。起きたか?

 

その声を聞く。あいつらしい言葉だった。

 

でも、、、アイツこんなに男っぽい声してたっけ、、、?

 

ゆっくり目を開ける。その中でアイツと目が合うことになっても、平然とすればいいだけなのだから、、、、、、、、、、

 

目をゆっくり開けていき、そこにいるのは、、、、、魔理沙。

 

 

 

ではなく知らない男だった。

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、だれ?」

 

「あー、、や、、、、、えっと、、、、魔理沙の、、知人、、、デス」

 

その事を理解し、今誰の膝の上なのかを理解したとき、テンションをゆっくりだがすごいスピードで落していく。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「、、、なるほど、、」

一通り彼女に自分のことを伝えた。

ゆっくりだがなぜか凄まじくテンションを落しながら話を聞いてくれた。

なぜここに来たか。ナゼ門を潜れたか。なぜ図書館の中にいるのか。

コレ全てが魔理沙のせいである事も。特に魔理沙が悪く聞こえる様に伝えてやった。

いい気味だ魔理沙!

「つまり、魔理沙のせいで此処に来て。そして帰る為の資料がほしい、、とそう言う事ね」

「ハイ」(キッパリ)

 

「そうね、、、次元の関する本ね、、判った。ちょっとまってなさい。」

そう言って立ち上がる。

その瞬間立ちくらみを起したのか少女は倒れそうになる。

「、、あ」

 

「あ、、ぶね!!!」

瞬間反応して腕を伸ばし彼女の手を掴み引き戻す。

一瞬で引き戻し

「だい、、じょうぶ?」

 

「、、、えぇ。ありがと」

そう言って気を取り戻すように立ち上がった

 

スゥ~、、、

「小悪魔ぁぁああああああああああ!!こっちきなさああああああああああい!」

大声を張り出した。

瞬間隣で

「はい~?呼びました~?」

「うぉ!!」

「キャア!」

隣から声がしたため驚いたら向こうまで驚いた。

 

隣にいたのは俺と背がどっこいどっこいの女の人だった

黒いドレスを着ていて、これまたとても美人だった。

真っ赤な目と髪。

そしてとがった耳。

背中と頭に悪魔の様な見た目の羽がくっ付いている。

 

「ふぁ~、、びっくりしました。パチュリーさまにおきゃくさまなんて。珍しいですね。魔理沙さん以外で」

 

「契約切ってあげようか?小悪魔」

「いやぁ~!ごめんなさーい!」

 

かわいらしいと来た!これはいい!世の男子が逃がさない!

 

「、、で?なんで及びになったんですか?パチュリー様。」

「えぇ。その件だけど、ここに幻想卿の道と隙間について乗っている本を全て持ってきてほしいの」

 

「わかりました。えっと、、道と隙間についてなら、、、この図書館に15321冊ありますね」

「いちまっ、、!」

息が止まるかと思った。そんなに本は持って帰られない。帰れるはずなどないのだ。

 

「そうよ。全部持ってきて。」

 

「はいーwえっと。確か、、、横から13435列目の、、、123段目の367冊となりと、、11532列目の、、、、」

凄まじい数字を言いながら少女は飛んでいった。

 

そして、、、

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

シーン、、、、、、

静かになる。静か過ぎて耳が痛い。気がする。

そして気まずい!あぁー!

「え、、えっと、、オレは神雅っていいます、あん、、アナタはなんというんですか?」

「、、、、パチュリー。パチュリー・ノーレッジ」

「へ、、へぇ~!いい名前だねー!」

「そう?ありがとう。」

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

はい会話しゅーりょー!!!

 

そしてついにはパチュリーは本を読み始めてしまう。うぅ。飽きられた。

そう思いふさぎ込もうとした時本のタイトルが見えた。

「、、あれ?ソレ「レデェゲントの種」?」

「、、、そうだけど、、、」

「ソレ、オレも呼んだ事あるよ。確かシュレディンガーのネコに対するシュレディンガーの猫とはまた違う相対性理論の考案が乗ってるんだっけ?」

 

オレはこう見えても本を読む。こういう本を読むこともあればパロったSF物だって読む。

 

「、、そう。、、あなたはコレをどう思う、、?」、、お。

 

「、、オレはソレよりシュレディンガーの猫のほうが有力だとおもうんだ。やっぱ何年も前から唱えられてる方法だし、親密性があるよ」

 

「私はこっちの方がいいわ。昔から唱えられているからって間違ってる事もあるわ。もしかして猫も生きてるかもしれないあの実験で猫を使い人道的にもだけど、それなら一番結果的にシュレディンガーの猫より論争も厚いし。昔の情報など当てにしてたら新しいのなんて作れないわ」

 

 

食いついた!そしてオレも楽しいこの会話!

 

「そっか、じゃあ~~論は?」 「アレは、、よ」

「でも、、、かもしれない」 「ソレはないわ。だって、、、、」

 

あぁ。普通に楽しいなこの時間。もしここに残る様なことになったら此処に来ていたいなー

 

そんなことを考えていたら。オレの肌が瞬時に変な感触を感じた。

まるで空気が食い込んで来るような。空気が裂いて俺につっこんでくる感覚。

その感覚に後ろを振り返ると、素早い何かがこちらに飛んで来た。

ソレがなんなのか判らない。ただ、、素早い。ソレはオレの肉眼で捕らえて神経が反応した。

危ない物だ。ソレは、、、まっすぐ。パチュリーに向かって飛んでいる。

パチュリーは気づいていない。俺を論破しようと必死に理論を並べているからだ。

 

それじゃだめだ。一瞬で俺たちの距離をとったその何かはパチュリーに迫る。

ソレに手を伸ばす。ナゼか判らない。ただなんだか伸ばさなければならない気がした。

左手がその何かを掴んだ。瞬間、パシュンっと軽い乾いた音が鳴った。

その何かは凄まじい勢いで弾け、逆方向に弾かれ戻っていく。

完璧に弾き返されたのだ。その何かは、先ほどの比にならないほどの速さで飛んで行く。

 

「あら。あなたには特殊な能力があるようね」

そんな声がした。この何かを打ち込んできた誰かだろうか?にしては、、とても幼い声をしている。その何かはオレの潜った扉の残ったかたっぽを吹っ飛ばした。そしてその音にパチュリーは反応する様に後ろを向き、何かつぶやいた

「、、、あなた、、、」

 

「、、なんなんだあんたぁ!!!」

今、オレが止めなければ彼女の脳天をあの何かが貫いた。あの扉を吹っ飛ばした威力でだ。

そんなもの受けたら、、致命傷じゃすまない。

そう考えるといらっとした。

ふざけんなと思った。

 

そんな事をしたのは誰だと思い目を凝らす。

扉が砕けもう道しか見えないその場には女の子が立っていた。

薄い青色の髪。ピンク色のふわふわぼうしとピンク色の服を着た小さな幼い子供

 

「まぁまあ怒らないで」

幼い、だけどどこか大人っぽい声がこう言った

 

「あたしのドリンク、、あなたから飲ませてね、、たぶん残しちゃうけれど、、ね♪」

楽しそうに、、そう言った。

 


 
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