No.823116

九番目の熾天使・外伝~マーセナリーズクリード~番外編 Secret Mission

okakaさん

第12話です

2016-01-05 06:33:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:756   閲覧ユーザー数:572

番外編~Secret Mission~ TypeFuture 未来の力はどうやって手に入れるのか12

 

 

 

「はぁっ!」

 

 

デッドヒートマッハ(以下DHマッハ)の拳がスパイダー型を殴り飛ばし、支柱に叩きつける。

 

 

「ぎゃぁぁぁぁっ!」

 

 

あたりどころが良かったのだろう、殴られたスパイダー型はコアを損傷し、爆発した。

 

 

「ウル!大丈夫?」

 

「うん、なんとか」

 

 

心配し、駆け寄ってきたヒートにそう返事を返すと、DHマッハはドライバー上部のボタンを連打した。

 

 

«キュウニ・デッドヒート!»

 

「行きます!」

 

 

その言葉と共にDHマッハが一気に加速、高熱を纏った拳で自身を襲ってきたスパイダー型二体をデュークに向けて殴り飛ばした。

 

 

「おっと!」

 

«レモンエナジースカッシュ!»

 

「「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」

 

 

デュークは少し驚きながらも、ゲネシスドライバーのシーボルコンプレッサーを押し込み、急に飛んできた二体をエネルギーを充填したソニックアローで迎撃した。

 

 

「びっくりしましたねぇ、危ないじゃないですか」

 

「すいませんねっ!」

 

 

デュークの非難の声にDHマッハは自身の周囲に残った最後のスパイダーに回し蹴りを食らわせながら適当に返事を返した。

 

 

«HEAT MAXIMUMDRIVE!»

 

「ウル!合わせて!」

 

 

マキシマムスロットにヒートメモリを装填したヒートの拳に炎が灯るのを見たDHマッハは一旦距離を取り、ヒートの突撃に合わせた。

 

 

「「ライダーダブルパンチ!」」

 

「ぬぁぁぁっ!」

 

 

声を揃えた二人の爆熱の拳がスパイダーの胴体にめり込む。纏った炎がスパイダーのコアを焼き、崩壊させた。

 

 

「ああもう面倒くせぇ!こっちも一気に蹴散らしてやらぁ!」

 

«Complete Start Up»

 

「はい、一気に行きます!」

 

«Spe Spe Special!»

 

 

敵の数に焦れたファイズがアクセルフォームを起動、それに続くようにSPドライブがシフトレバーを連打、高速状態に突入した二人は残った下級ロイミュードを一箇所に向けて次々と弾き飛ばしていく。

 

 

「これでとど「オイシイところは貰いますね♪」なっ!?」

 

«ロックオン、レモンエナジー!»

 

「「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」」」」」

 

ファイズがトドメのアクセルクリムゾンスマッシュを放とうと一旦距離をとった瞬間、デュークのソニックボレーがロイミュードを貫き、周囲の敵ごと吹き飛ばしてしまった。

 

 

«3,2,1 Time Out Reformation»

 

「テメェ!竜神丸!この野郎!アクセルまで使ったのに台無しだよ畜生!」

 

「まぁまぁロキさん良いじゃないですか、倒せたんですし。ね?」

 

「この野郎・・・」

 

 

見せ場を盗られたファイズはまだ不満が残るも、敵を一掃できた事実は受け入れてそれ以上の追求はしなかった。

 

 

「しかしまぁ、本当に当たり引いたのかねぇ。移動した後っぽいし。警備にしちゃあ手薄だったし」

 

 

コレ以上の追撃が来ないか周囲を警戒していたファイズの何気ない一言にSPドライブが気付いた。

 

 

「まさか、こっちに出てきたってことはもしかしてあっちの方にも・・・」

 

「っ!急いで合流しましょう、もしかしたらあっちの方が本命で私達を分断するつもりだったのかも」

 

 

言葉を継いだヒートを先頭に全員が上流側に向けて走りだした―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――下流組が戦っている頃、久留間運動公園敷地内、上流側施設入り口―――――――

 

 

 

「よし、行くぞ」

 

『待ってくれ一城、何かおかしい』

 

 

okakaと進丿介、霧子が拳銃を取り出し、7人が施設に入ろうとした瞬間、PDに止められた。

 

 

「・・・明かりが点いてないな」

 

「確かに妙です、緊急用の災害対策施設は常にメンテナンスされているはずなのに・・・」

 

 

進丿介と霧子はすぐに異変に気づいた、本来なら常に作動しているはずの電源が入っていない、定期的にメンテナンスされているはずの施設だ、不具合とは考え難い。だとすれば、残る選択肢をokakaが口にした。

 

 

「何者かの工作の可能性が高いってことか・・・俺と拓海、晶葉と橘花は別に問題無く【視える】が・・・他が危ないな、一旦俺が斥候に『いや、それは私がやろう』PD?」

 

 

鷹の目で問題無く周囲を把握できるokaka自身が降りようとした瞬間、PDに止められた。okakaがPDを取り出すと、バックルが勝手に開いた。

 

 

『キバのカードを入れてくれ、小柄な私なら例え狭い通路で攻撃をされても回避しやすい』

 

「・・・確かに、頼んだぜ相棒」

 

 

okakaがPDの言葉に納得し、ライドブッカーからキバのカードを取り出し、装填した。

 

 

«KAMEN RIDE KIBA!»

 

 

バックルを閉じると同時にPD【だけ】が変身、【キバットバットⅢ世】の姿になった。

 

 

「うおっ!コウモリみたいになった!」

 

『単体で変身とは、これは驚いたねぇ』

 

『では行ってくる、少し待っててくれ』

 

「おう、任せた」

 

 

驚く進丿介とベルトさんを尻目にPDキバットはokakaの手から飛び上がると施設の中に降りていった。

 

 

「さて、俺達はしばらく待機ってことか?」

 

 

進丿介が拳銃をホルスターにしまいながら扉にもたれかかった。

 

 

「いや、どうもそういうわけにはいかんらしい・・・拓海、視えてるな?」

 

「5、いや6・・・もっといるぜ」

 

 

二人の言葉に全員が振り返ると同時に何かが足元で弾けた。その何かが飛んできた方向、そこには下級ロイミュードが9体、そしてカマキリヤミーとカブトムシヤミーがいた。

 

 

「っ!ロイミュードとありゃあヤミーか!」

 

「ドーパントはいないみたいだね!」

 

 

拓海がゼンリンシューターを構え、こなたも身構える。

 

 

「PD!敵襲だ!戻って来い!」

 

「霧子!晶葉ちゃんを連れて下がってろ!」

 

「はい!」

 

『ナンバーが無い、あれはコピーロイミュードだ!』

 

「戦闘は任せたぞ仮面ライダー達!」

 

「お任せください!晶葉お嬢様!」

 

 

霧子が晶葉と共に退避すると、進丿介はベルトさんのイグニッションに手をかけ、橘花が戦極ドライバーを拓海がマッハドライバーを装着した。

 

 

「いくぜ!ベルトさん!」

 

『OK!START YOUR ENGINE!』

 

進丿介がベルトさんのコールと共にイグニッションを回し、シフトブレスにシフトスピードを装填、拓海もシグナルマッハを装填し、橘花がクルミロックシードを解錠した。

 

 

«シグナルバイク!»

 

«クルミ!»

 

「「「変身!」」」

 

«DRIVE! Type SPEED!»

 

«ライダー!マッハ!»

 

«ロックオン!クルミアームズ!ミスターナックルマン!»

 

 

三人がそれぞれ【仮面ライダードライブタイプスピード】【仮面ライダーマッハ】【アーマドライダーナックル】に変身した。

 

 

「よし!ひとっ走り・・・ってマッハ!?」

 

「あ?そうだよ、文句あっか?」

 

 

ドライブが隣に現れたマッハに驚く、当然だろう。普段【この時代の】マッハと共に戦うドライブは【弟分】以外のマッハを見るのは初めてだったのだ。それを知らない拓海の変身したマッハはドライブに突っかかった。

 

 

「お先に失礼します!どりゃぁぁぁ!」

 

 

二人が漫才をしてる間に敵に突っ込んでいったナックルはまず、手近にいたカマキリヤミーを殴り飛ばし、バット型ロイミュードを地面に叩き伏せた。

 

 

『何をしている進丿介!私達も行くぞ!』

 

「あ、ああ。でもマッハかぁ・・・」

 

「だから文句あんのかよ!」

 

 

ベルトさんの声にイマイチ納得はできないものの、ドライブはハンドル剣を構え、手近なところにいたスパイダー型を切りつけ、マッハはゼンリンシューターを連射した。

 

 

「・・・まだかPD!」

 

「おかやん、私先行くね」

 

「え?ってあ!バース!?」

 

PDが戻ってこないことに焦れるokakaを尻目にこなたはバースドライバーと思われるベルトを装着、変身しようとした。

 

 

「ふっふっふっ、はるとんの部屋からパクってきて正解だったね!それじゃあへんし・・・あれ?・・・メダルがない!メダル忘れた!?」

 

「・・アホかお前は」

 

 

したり顔でドライバーにメダルを装填しようとしたこなただったが、なんと肝心のセルメダルを忘れていた。

 

 

「こうなったら・・・おりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

仕方なく、そのまま突撃、手近なところにいたカブトムシヤミーをぶん殴って体を構成するセルメダルを強引に一枚剥がした。

 

 

「今度こそ、変身!」

 

 

こなたがセルメダルをドライバーに装填、一気にハンドルを回すと、カプセルの開放音と共に強化服が展開、全身に装着されるのと同時にアイセンサー部分【Uフラッシャー】がグリーンに光った。

 

 

「ん?・・・あ、間違えてプロトバース持ってきてた・・・ま、いっか!とりゃあ!」

 

 

こなたの変身した【仮面ライダープロトバース】はそのままカブトムシヤミーに殴りかかると、更にセルメダルを毟り取り、ドライバーに装填した。

 

 

«クレーンアーム»

 

「でもって・・・ほっ!」

 

 

右腕のカプセル部分から【バースCLAWs.クレーンアーム】が展開、カブトムシヤミーを射出したフックで拘束した。

 

 

「いぃよいしょぉ!」

 

 

そのままカブトムシヤミーを近くのバット型に叩きつけると、更に散らばったセルメダルを回収しながらクレーンを叩きつけた。

 

 

「くそ、こうなりゃこっちで・・・」

 

 

戻ってこないPDに焦れたokakaがゲネシスドライバーを取り出そうとした瞬間だった。

 

 

「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

 

「「う、うわぁぁぁぁ!」」

 

「怪物だぁ!」

 

 

突然の悲鳴、そちらに目を向けると、おそらくテレビ局のレポートか何かだろう、テレビカメラを持った集団にスパイダー型ロイミュードが襲いかかろうとしていた。

光弾が飛び、カメラやマイクを破壊し、吹き飛ばす。そのまま近くにいたアナウンサーらしき女性に指先の銃口を向けた。

 

「マズい!」

 

「キシャァァァァァァァァ!」

 

『駄目だ!間に合わない!』

 

気付いたドライブが助けに入ろうとしても、カマキリヤミーがそれを妨害する。光弾が発射されそうになる瞬間だった。

 

 

「くそ!」

 

 

掛爪で超加速したokakaがスパイダー型の腕を蹴り飛ばし、強引に軌道を逸らした。

 

 

「詩島!非難誘導を!」

 

 

そのままスパイダー型の懐に割って入ったokakaが左手首のアサシンブレードを脇腹に突き立て、仕込み銃を発砲、怯んだ隙にもう片方のアサシンブレードに被せた被覆【フックブレード】を引っ掛けて引き倒した。

 

 

「はい!警察です、こちらに避難してください!」

 

 

テレビクルー達のところへ霧子が駆けつけ、避難させる。その間に体勢を立て直したスパイダー型が今度はokakaに照準を合わせた。

 

 

「このおっ!まず貴様がくらえ!」

 

「っ!」

 

 

光弾が放たれる瞬間、okakaの目の前に何かが飛び込んできた。見覚えのあるそれを掴んだokakaはその【銃口】をスパイダー型に向け、発砲。紫のビームがスパイダーの攻撃を中断させた。

 

 

「使え親父!」

 

 

その武器【ブレイクガンナー】を投げた拓海の言葉を聞くか聞かないかのうちに左の手のひらにマズルを押し付けた、同時にヘヴィ・メタルの用な待機音が鳴り響き、okakaはガンナーを持った右手を真横に投げ出す。

 

 

«BLAKE UP»

 

 

音声とともにバイクパーツのような装甲が出現、追撃を仕掛けるスパイダー型の光弾を弾き返しながらokakaに装着された。

 

 

「ふっ!」

 

«BLAKE»

 

「なっ、バカなぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

プロトドライブのデータを元に作られたロイミュードの死神【魔進チェイサー】に変身したokakaはスパイダー型にブレイクガンナーを連射、そして再びマズルに手のひらを押し当て、格闘用のブレイクモードに変更と同時に殴りつけ、スパイダー型を撃破した。

 

 

「おいおい今度はチェイサーかよ!」

 

 

okakaの姿に驚きながらドライブがカマキリヤミーを押し返し、ハンドル剣で一閃。入れ替わるように飛び込んできたバット型をそのまま切り伏せた。

 

 

「くそっ、数が多い!」

 

 

徐々に数で押し込まれつつあるドライブが毒づく、普段戦うロイミュードは最大で108体と数に制限があるためか、多くても4体ほどだ、沢芽市以来大多数と戦う経験が無く、慣れていないドライブが苦戦するのは必然だった。

 

「シャァァァァァッ!」

 

『進丿介!後ろだ!』

 

「っ!」

 

ドライブ自身を背後から襲おうとしていたコブラ型に気付くのが一瞬遅れ、無防備な姿を晒す、これはかわせない、そう判断したドライブ一発もらうのを覚悟した。

 

 

「グゥオッ!」

 

 

と、その時、コブラ型が吹っ飛ばされた。ドライブが目を向けると、そこにはPDキバットに率いられた見たことのない仮面ライダー達とDHマッハ、そして自身の息子と同じドライブSPが武器を構えていた。

 

 

『済まない一城!待たせた!』

 

「やっぱこっちも戦闘か!」

 

「あのプロトバースはこなたかしら?後で何言われても知らないわよ?」

 

「父さん、拓海さん、お待たせしました」

 

「数が多くて面倒ですねぇ」

 

「いいから行きますよ!」

 

「デッドヒートにタイプスペシャル・・・もうなんでもありだなぁ」

 

 

ドライブのボヤキをスルーした一同はDHマッハの言葉とともに下流組が一斉に攻撃を開始した。

 

 

「遅ぇよPD!」

 

『すまない、途中で彼等と会って道案内をしていた』

 

「まぁいい、いくぞ!」

 

変身を解いたokakaが少し乱暴にPDキバットを掴み、自身の手を近づける。

 

 

『ガブッ!』

 

 

PDキバットが噛みつくとそこから全身にステンドグラスの用な模様が浮かび上がり、同時にキバットベルトが出現した。

 

 

「変身!」

 

 

PDキバットをベルトに装着、PDキバに直接変身したokakaは手近なバット型を標的にするとスライディングで弾き飛ばし、カマキリヤミーにぶつけた。

 

 

「敵を一箇所に集めろ!一気に蹴散らす!」

 

「アイサー!」

 

 

okakaの言葉に反応したナックルがカマキリヤミーに向けて自身の戦っていたロイミュード3体をまとめて殴り飛ばした。

 

 

«ウェイクアップ!»

 

 

ナックルに合わせてウェイクアップフエッスルを装填したキバがダークネスムーンブレイクを発動、周囲を闇で包み込み、片足を上げたまま飛び上がると空中で一回転、そのまま一気にまとめられた標的に蹴りこんだ。

 

 

「「「「「グァァァァァァァァァァァ!」」」」」

 

 

コアが誘爆したのかそのまま一気に五体が爆散、セルメダルがあたりに散らばった。

 

 

「よし、ベルトさん!こっちも」

 

『OK!«ヒッサーツ!フルスロットル!スピード!»』

 

「アタシもいくぜ!」

 

«ヒッサツ!フルスロットル!マッハ!»

 

「僕も!」

 

«ヒッサツ!フルスロットル!デッドヒート!»

 

「私も行きましょう」

 

«ヒッサーツ!フルスロットル!スペシャル!»

 

 

「「「「「ウォォォォォォォッ!」」」」」

 

 

4人のコアドライビアのライダーが一斉に必殺技を発動、周囲で高速回転するトライドロンとライドマッハー、ライドチェイサーさらにネクストライドロンを足場に連続でスピードロップとキックマッハー、ヒートキックマッハー、スペシャルドロップを繰り出し、残った敵を一気に片付けた。

 

 

「ふう、なんとか片付いたなぁ」

 

«『Nice Drive!』»

 

「ま、ざっとこんなもんよ」

 

«オツカーレ»

 

「ったく、危うく死ぬところだった」

 

『いや、本当にすまなかった』

 

「よっしゃ!これで当面のセルメダルは確保できたね!」

 

 

全員がそれぞれ変身を解きながら(こなたはセルメダルをかき集めながら)互いの無事を確認し、状況を整理しようと集まってきた。

 

 

「・・・ウル?どうしたの?」

 

 

一人だけ動く素振りを見せないDHマッハにハルカが近寄った瞬間、シグナコウリンのメーターが振りきれ、警報が鳴った。

 

 

「マズい!離れろ!」

 

「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

その状況を身をもって体験している進丿介が警告したのと同時にDHマッハのタイヤがバースト、ヒビ割れ、裂けた状態になってDHマッハが暴れ始めた。

 

 

『マズい!暴走している!』

 

「ったく面倒くせぇやつだなぁ!おいディア!制御はできないのか!?」

 

 

暴走するDHマッハにokakaが問いかけると、弱々しい声が帰ってきた。

 

 

「ちょっとっ!無理っぽいっ!ですねぇ・・・なんとかっ!止められませんか?」

 

 

仕方なしにもう一度、今度はプロトディケイドに変身して止めようとしたokakaの元にもう一台のシフトデッドヒートがマッハドライバー炎を運んできた。しかもご丁寧に

 

『試作弐号機、一城様用です 桃花』

 

と書かれたメモが貼り付けてある。

 

 

「・・・しゃあねぇ、こっち使うか、変身」

 

 

«シグナルバイクシフトカー!ライダー!デッドヒート!»

 

「マッハドライバーでドライブに変身した・・・」

 

「おお、俺もびっくりだ」

 

 

半ば投げやりに【仮面ライダーデッドヒートドライブ】に変身したokakaが進丿介の適当に返事を返しながらDHマッハに近づくと背後から腰を掴んで羽交い締めにした。

 

 

「ありがとうございますokakaさん、このままデッドヒートを引抜「ふん!」いぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

 

ズドンという凄まじい音とともにジャーマンスープレックスで地面に頭がめりこんだDHマッハは今度こそ停止、DHドライブがその体制のままデッドヒートを引き抜くと、自身も変身を解除した。

 

 

««オツカーレ»»

 

「もう少し改良がいるなぁ」

 

「「ウルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」」

 

 

こなたをハルカが慌てて駆け寄るのを尻目に回収したマッハドライバーとデッドヒートを確かめながらokakaがぼやいていると、背後からボゴッという音が聞こえてきた。

 

 

「殺す気ですかアンタ!?」

 

「ん?どーせ死なねぇだろ?」

 

「雑!僕の扱いがトンデモなく雑ですよokakaさん!もっと僕のあつか・・・あれ?」

 

 

頭を引き抜いたディアの必死の抗議もどこ吹く風、といったokakaの様子にディアが詰め寄ろうとした瞬間、マッハドライバーの反動でディアの体から力が抜けた。そして彼を助けようとしたハルカとこなたを押し倒し、あまつさえハルカの胸元に顔を埋め、こなたの服の中に手を突っ込んだ状態で倒れてしまったのだ。

 

 

「ウ、ウル///」

 

「あら///」

 

「OH JESUS」

 

「絶倫ですね!ディアーリーズ様!」

 

「まって!誤解なんだって!」

 

「やん♡もうウルったら♡そんな状態で喋ったらくすぐったいわ///」

 

その様子を見たokakaが額に手を当て、橘花の無邪気な言葉の追撃にディアの心が軽くへし折られたのは言うまでもない―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――「これはいいみやげ話になりそうですねぇ」

 

「ディア、強く生きろ・・・」

 

 

 

他のナンバーズ二人がそれぞれ別のことを言いながら高速でシャッターを切っていたのはここだけの秘密である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

戦闘描写は疲れるでござる。・・・さて、今回未来へ繋がる事項から一つ、【okakaが未来から来たブレイクガンナーを使った】この事実により、【okakaは未来でブレイクガンナーを作らねばならず、そして拓海がそれを使っていなければならない】という未来が確定したことになります。そうじゃなきゃやられてますからね。そしてこの事実は拓海という存在を確定させる事になります。こうして少しずつ未来が確定していく瞬間を結構な数仕込んでいく予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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