No.81706

悪ノ召使

柊 ハクさん

ボカロの悪ノ召使を小説化してみました。

取り合えず、過去の一部分を書いています。
次の小説から、本編が始まります。

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2009-06-29 22:09:52 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1373   閲覧ユーザー数:1311

「王女様。今日のおやつはブリオッシュですよ。」

 

 

そう言って、一人の召し使いが王女の元へブリオッシュを持ってやって来た。

 

 

「まぁ、レン。美味しそうなブリオッシュだわ。」

 

 

召し使いの名はレンと言う。

レンと王女は双子だ。だから容姿は殆ど変わらない。

 

 

「レンも一緒に食べませんか?」

 

 

レンは笑いながら「えぇ。」とブリオッシュをナイフで小さく切り

王女の口へと持って行った。

 

 

「えっ!?」

 

「まずは王女様からどうぞ。」

 

 

王女は恥ずかしげに小さい口を開いた。

 

 

「おいしいですか?王女様。」

 

 

王女はブリオッシュを美味しそうに食べた。

 

 

「とても美味しいわ。次はレンが食べる番ね。」

 

 

次は王女がブリオッシュを小さく切り、レンの口へと持って行った。

 

 

「——美味しいです。王女様。」

「うふふ。よかった。」


 
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