?「おーい霊夢ー!」
金髪でまじょっ子風の服を着た少女が私の元へと鳥居をくぐってやってきた。
あれは確実に奴だ。
霊夢「何しにきたのよ、魔理沙。
お賽銭箱にお金いれに来てくれたわけ?」
魔理沙「違う違う、お得な情報を文から聞いたから霊夢に教えにきただけだって。」
にっこりと笑って魔理沙が言う。
なんかムカツクわね。
霊夢「で鴉天狗から聞いたお得な情報ってなんなの?」
魔理沙「それがな」
「よいしょっと」と魔理沙が私の横に座って話始めた。
魔理沙「この幻想郷のどこかにお宝が隠されてるらしいんだ。」
霊夢「お宝?」
私は魔理沙に聞いた。
それが高価なものだったら、暇潰しに探しにでも行きましょうかね。
魔理沙「あぁ。お宝だぜ。」
霊夢「違う違う。私が聞いてるのは“どんなお宝なのか”よ。」
魔理沙「それが…」
と急に魔理沙の言葉が止まった。
もしかしたら、高価なものなの!?
霊夢「それは、金になるものなの!?」
私は無口になった魔理沙の体を強く揺らしながら言った。
魔理沙「ちょ、ちょっとまてって霊夢。そのお宝っていうのは…」
霊夢「お宝っていうのは?」
相変わらず魔理沙の体を強く揺らす。
魔理沙「と、とりあえず落ち着いてくれ…。」
霊夢「あっ…。ごめん。」
魔理沙から手を離す。
手を離しても数秒間揺れている…。
魔理沙「うぅ…、気持ち悪…。」
霊夢「そんな事いいからお宝は?」
魔理沙「そんな事じゃないんだけどな…。」
霊夢「だから謝ってんじゃない。」
魔理沙「心のこもってない“ごめん”だぜ。」
霊夢「わかったわよ。
『すみませんでした。魔理沙様。私がわるうございました。』
これでいいでしょ?」
魔理沙「もういい…。」
霊夢「で、お宝ってなに?」
再度私は聞いた。
もたくさしなくてさっさと言ってくれないかしら。まったく…。
お宝が無くなってたらどうするわけ?
魔理沙「お宝ってのは金貨らしいんだけどそれが…」
金貨!?
これは、一枚でも万はするわ。
えっと、一枚いくらなのかしら?
まぁ、一枚十万と考えて…
魔理沙「っておーい…。」
計算に勤しんでいる私を魔理沙が現実へと引き戻した。
霊夢「何処にあるのよ!さっさと教えなさいよ!」
私は魔理沙に詰め寄った。
魔理沙「ちょ、ちょっとまてって!
とりあえず夢想封印をブチかまそうとするのはやめてくれ!」
霊夢「さっさ言わないと殺すわよ?」
魔理沙「霊夢に殺されるなら本望だぜ。」
霊夢「…殺す。」
魔理沙「わー!ウソウソ!」
両手をバタバタさせながら魔理沙は焦っている。
霊夢「どうでもいいから早く言いなさいよ続きを。」
魔理沙「了解。その金貨なんだけど場所が…」
霊夢「何処なのよ?じれったいわね。」
魔理沙「場所が“紅魔館”の敷地内にあるんだよ。」
霊夢「よし。攻め込みましょ。」
魔理沙「はやっ!」
霊夢「今の私は金欠で金がないのよ!」
魔理沙「まぁ、行くと思ったからいったんだけどな…。」
霊夢「勿論、魔理沙もくるわよね?」
さっと構える。
霊夢「勿論“いや”とは言わせないわよ。」
魔理沙「拒否権はないのかよ。」
霊夢「あ・た・り・ま・え。
あんた、か弱い少女を一人であんな怪物の所に行かせる気?」
魔理沙「か弱いって、誰の事だか…。」
「はん」と鼻で笑って魔理沙は言った。
霊夢「夢想封印。ブチかましちゃおっかな…?」
魔理沙「行きます!」
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東方をオリジナルで小説にしてみました。
霊夢の貧困さはどうにもなりません(笑)
さて、金貨が手に入るか…
どうでしょうね♪
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