No.803068

ショートストーリー1

H@さん

ショートストーリーを書いてみました。小説と文章訓練です。><

文章勉強中です。^0^

2015-09-19 12:38:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:278   閲覧ユーザー数:277

オレンジおじさんは、シュールというお店でいつもナンバーワンからスリーを落ちたことのないベテラン人気ホモゲイおじさんでした。

 

オレンジおじさんのお店には毎日オレンジおじさんの出勤時間とピッタリ合わせて指名客が列をなして押しかけている状態でした。

 

オレンジおじさんの準備が整いいつでも仕事に入れる状態になると、それからしばらくするとすぐお客に呼ばれて一緒に車に乗ってオレンジおじさんが所属する事務所近郊の洒落たシティーホテルに行ったり、お客さんの自宅に訪問してそこで接待に励んで稼いでいたのでした。

 

オレンジおじさんの収入はもちろん、いつも上々で、常に懐が温かい状況で、月に100以下を下ったことは今までただの一度もありませんでした。お客さん達からのプレゼントもしょっちょうの人気ぶりでした。

 

そんな接客成績優秀で大勢の誇りと鏡のような存在だったオレンジおじさんの人生に陰りが見え始めたのは、ついこの間の水曜日あたりからでした。実はその水曜日からオレンジおじさんが働いている馴染の接客店に新人が複数人数入店して来て、結構あちこちからお客を引っ張って来ているようでした。

 

でも、オレンジおじさんは何かが可笑しい、怪しいといつも思っていました。何故ならその水曜日から急に今までは滅多にそんなことは無かったのに連続で事前に待ち合わせていたお客にドタキャンをくらいだしたからでした。

 

どうしよう、確かに貯金は今まで稼いだ分がたくさん残っているけど、最近のこの状況はいったいなんだ!これはあいつらのせいだろう、最近うちの店に入店して来たあいつらのせいだ!あいつらは自分の実力だけで客を引っ張っておらずわしの客を全部奪い取ったに違いないんじゃ!きっとそうじゃ!そうに違いないのじゃ!とオレンジおじさんは、いつもは楽天的でお人好しでほがらかな性質であるのに、この時だけは打って変わってまるで執念の鬼のような形相で心底怒り狂っていたのでした。

 

「あ、あいつらがわしの客を、大事な客を何らかの手を打って奪いおったに違いない!そうじゃ、そうに違いない!わしが接客を終わった後にお客を外で待ち伏せて、名刺でも私取るんじゃろう!ホテルの時ならそれはやろうと思えばできるからな!ちくしょうあいつらめ!そのうち思い知らせてやる!」


 
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