No.797163

リリカルなのは〜DXM〜

ツナまんさん

キャラ説明は別に投稿しますので取り敢えず本編どうぞ

注:オリキャラでます、独自設定も盛り込んでます。「なのは」とは一体…

2015-08-19 17:07:51 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1007   閲覧ユーザー数:970

phase.2 『 School✖️Life 其の1 』

昨日の一件から夜が明けた。あの後、特に何事も無く竜胆の家に集まった面々は、とりあえずお互いの名前と、目的等を話した訳だが、肝心なところで詰まってしまった。

というのも、アリスに運び込まれたマキナというらしい少女は家に着いた頃には気を失ったらしく話は聞く事が出来なかった。

 

(まあ、抱えられた状態で屋根伝いに全力疾走されたら下手な絶叫マシンより恐いだろう…)

 

と、そんな事を考えながら朝食の支度をする為に台所に向かう途中、居間の方から声がした。

 

「それじゃあ、私はこれで」

「我はこうするか」

「ボクはこれが憶えやすいからこれでいいや」

「えっと、これでいいんですか?」

「うん、良い感じだよ。じゃあ、これ制服ね」

「うっす。おはようさん」

 

中に入ると昨日の魔導師達は書類に何か書き込んでいる最中で、その正面には盟依もいた。

 

「あ、お邪魔してま〜す」

「おう、朝から何してんだ?」

「学園の転入手続きの書類だよ。レヴィちゃんから聞いたんだけどみんな学校通ったこと無いらしいからうちの学園に通って貰おうと思って」

 

見るとテーブルの上には五人分の書類がある。空白の一人分はおそらくマキナの分だろう。

 

「まぁいいや。んで、コレは?」

 

俺が指差したのは分厚い辞書みたいな本。『名前銘鑑-世界版』と書かれている。

 

「それはね、ユーリちゃんはよかったんだけど他の三人がチョットね」

 

チョットというのは察しが着いた。他の三人は記号というかコードネームというか…ハッキリ言っておおよそ人の名前としてどうかと思うところがある。それで不自然に思われないようにしようという事だろう。

 

「しっかし、よくこんなの持ってたな」

「将来、悠真と子供作った時に必要になると思って」

「気が早ぇ、つーか世界版は必要無ぇだろ。まぁいい、今から飯にするけど、チカ嬢は悠真を迎えに行かなくていいのか?」

「今日は用事があるからって言っといたから大丈夫。という訳で私の分もお願い」

「へいへい」

「…ってな事があった」

「それで盟依は今朝こっちに来なかったのか」

 

HR前の教室で、昨晩から今朝にかけての事を盟依の彼氏である佐伯 悠真(さえき ゆうま)に話して聞かせる。此の手の話は普通は出来ないものだが悠真はこの学園で人外とかそのての事を話せる唯一の一般人だ。

 

「お前の時も驚いたけど、アレだな人外()人外()を呼ぶってやつだな」

「俺は外史の出身ってだけで人間だっての。それに俺からしたら核になってんのはお前の様な気もするけどな」

「普通の人間は体力測定でオール測定不能なんて記録は出さねぇよ」

「ンなモン組長もやってただろ」

 

まあ、アレは完全に人外だけども。

 

「それで結局その子等のクラスはどうなるんだ?」

「チカ嬢の事だから全員逸見組かもしれねぇぞ?」

「それは流石に…、いや、有り得るな」

「おーい、悠真にドラゴン、何の話してんだ?」

 

いきなり会話に割って入ってきたのは、同じクラスの枝豆…もとい、浅葱 久仁彦(あさぎ くにひこ)何かしら大きな事をやってのけて伝説になりたいというよく解らん野望を抱いているクラスメートだ。なので、自分の事をレジェンドという名で広めようとしているが、担任によって『枝豆』としての名が定着しつつあるどこか報われない奴だ。

 

「今日から転入生が来るって話だ」

「マジか!?なんつー物好きだよ。ちなみに女子か?」

「女子だな」

「……なあなあ、初対面で告白して成功したら伝説になると思わないか?」

 

よく解らん理屈を最高の笑顔で言っている。

 

「止めとけ、お前去年もそんな事言ってたぞ」

「去年もやってたのかよ」

「それを言うなよ悠真。大体アレは初対面じゃなかったからノーカンだろ」

 

また訳の分からん事を…

 

「さっさと席に着かんか馬鹿野郎!」

 

いつの間にかチャイムが鳴っていたらしく、教壇に担任の逸見 総司(へんみ そうじ)立っていた。

 

「全く、そんな事だから貴様はいつまで経っても酒のツマミ程度の存在なのだ」

 

これが久仁彦が枝豆と呼ばれる所以だったりする。

 

「早速だが、今日からこのクラスに転入生が入る事になった。入れ」

 

促されて入って来たのは魔導師四人組。唯、出会った時と違うのは服が学校指定の制服なのと、後は一人だけ(シュテルだったか)がメガネを掛けている位か。周りはいっぺんに四人もか…等と騒いでいるが案の定チカ嬢が手回ししたらしい。

 

「とりあえず、一限目は自習にする。自己紹介やらはその時にでも済ませておけ」

「授業はやんねえのかよ!?」

「生憎俺は貴様等と違って忙しいんだ。それにクラスに馴染めるように配慮するのも担任の仕事だ」

 

正直、屁理屈もいいとこだが、この担任は生徒の前で平然と悪態も吐くし面倒臭がるので最早気に留める者は居なかったりする。

 

「ねえねえ、名前もだけど外国の人?ハーフなの?」

「綺麗な髪ね、お手入れはどうしてるの?」

担任がいなくなった途端に転入生への洗礼ともいうべき怒濤の質問攻めに遭っていた。この辺は仕方無い。

 

「ええーい、うぬ等鬱陶しいわ!もう少し落ち着けんのか!」

 

どうやら流石に耐え兼ねたらしくディアーチェが根を上げ始めた。

対してシュテルは若干事務的だが受け答えを返しているし、ユーリは社交的なのか談笑する余裕もあるらしい。レヴィは…殆ど脈絡無く話しているがたまに名前を間違えている以外特に問題なさそうだ。

 

「一目見た時から好きでした」

 

とか思って、眺めてたら枝豆の奴がユーリに告っていた。ってかあいつ本当に実行しやがった。あの状況で実行出来る行動力だけは伝説級だが、ユーリの方は大分戸惑ってる。まあ当然だけどっと、組長が行ったな、助け船でも出すのかなんか耳打ちしてるな。

 

「えっと、一目みた時から嫌いでした」

「グハッ!一年前のトラウマがっ!」

 

撃沈した。やはりお前は酒の肴程度の存在だったよ枝豆。

 

「悠真、今朝の話だけど」

「ああ、あいつが初対面だと勘違いして告ったのは美作だよ」

 

なんにせよ…

 

「退屈とはほど遠い学生生活になりそうだな」

 

この一年、なかなか面白くなりそうだ。

『スキャン60%完了…適正魔法の構築を開始…鍵の認証登録完了まで残り40%…』

あとがき

 

ツナ「パチスロなのははアタリ中の楽曲が神ですね〜」

狐燐「何を言ってるんだか。そもそも俺ツレ?知ってる人いるのかって感じですが?」

ツナ「そんときはそんときですがね。知らなくても楽しめる様にはしていきたいですね〜」

狐燐「本編終了後の設定だし、ネタバレもあるよね?」

ツナ「そこは読者様の寛大な御心で…」

狐燐「そうなるといいね」

 

ツナ「では次回も、リリカル!マジカル!ガンバルガー!」

狐燐「古っ!分かる人いるのか!?」


 
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