(五)
雪蓮と一刀は蜀で観光をして後、次なる目的地である魏に向かった。
成都で桃香達と別れの挨拶を交わし、その時、魯粛と太史慈は一刀に一通の文を渡した。
「旦那、これはオイラ達からの餞別だよ」
「俺に?」
「はいでしゅ。かずさまに差し上げたいでしゅ」
雪蓮ではなく自分にだけというところが気になったが、せっかくだからと受け取った。
それを見て二人は安心した表情を浮かべた。
「雪蓮様、一刀くん、道中お気をつけて」
「ありがとう、瑾♪」
悠里は穏やかな微笑みを雪蓮達に向ける。
「悠里も帰るときは気をつけて」
「一刀くん……。十分気をつけて帰ります」
頬を少し紅く染めて答える悠里。
「ところで小蓮と明命は?」
「あのお二人でしたらまだ美以ちゃん達といるそうです」
連日の夜更かしでまだ仲良く眠っているらしく、見送りにはやってきていなかった。
「桃香、世話になったわね」
「いいえ。私のほうこそ楽しかったです」
桃香の笑顔の裏にはこれから待ち構えている政務の山から視線を逸らしている事実があった。
「一刀さんもいつでもいらしてくださいね♪」
「ありがとう、桃香」
争いのない平和な世の中だからこそこうして笑顔で旅を続けられる。
「今度はお二人の子供を見せてくださいね♪」
笑顔で桃香が言うと、一刀は照れくさそうに、雪蓮は満面の笑みを浮かべた。
「それじゃあ、またね♪」
二人は一頭の馬に跨り、桃香達に挨拶をしてゆっくりと出発した。
「私もあんな風に誰かと旅をしたいなあ~」
「そうでしゅね」
「一刀くんとならきっと楽しいでしょうね。雪蓮様が羨ましいです」
あえて個人名を出す悠里。
彼女は一刀の側室になることを雪蓮から許されているだけに、その嬉しさが自然と零れたのだった。
「瑾ちゃん、何だかいい顔しているよな?」
「そうですか?ならそれは一刀くんと雪蓮様のおかげかもしれませんね」
それだけ言うと去っていく二人の後姿を見送った。
蜀の桟道を通り漢中に出て長安に向かった雪蓮と一刀。
この辺りにはさすがに兵士が数多く配置されていたがその理由は二人も理解できていた。
五胡の対策として魏蜀軍が連絡を取り合って警戒に当たっていた。
何度か警備中の兵士から尋問を受けたがそれも仕方ないことだと二人は素直に応じ、なんとか長安まで到着した。
「民は平穏に暮らしているわね」
厳重な警戒だが民にはそれほど緊張感というものがなかった。
長安の城下も賑わっている。
「久しぶりに寝台で眠れるわね」
雪蓮がお金の節約だからというので一刀もそれに同意して野宿を繰り返していた。
「湯も久しぶりに入りたいわね」
最後に入ったのは漢中の宿だったため、少なくとも半月は入っていないことになる。
途中で何度か川の水なので身体を拭いていたが、やはり湯にゆっくりと浸かりたい気持ちはあった。
「せっかくだから二人で入らない?」
荷物を置いて寝台に仰向けになって椅子に座っている一刀を見上げる。
「そりゃあ入りたいけどさすがにまずいだろう?」
野宿だと誰かに見られるかもしれないということで、いろいろと我慢していただけに一刀も欲望に流されそうになる。
「それに二人で入ったら余計に怪しまれるだろう?」
「気にしすぎよ」
(いや、気にしなさすぎだよ……)
一刀はもう少し雪蓮に羞恥心を知ってもらいたいと思ったが、今更そんなことを言っても無駄だと思って黙っていた。
「仕方ないわね。一人で寂しく入るわ」
拗ねたように言う雪蓮。
その代わり、寝台では彼女の望み通りにでもいいかなあと思う一刀はふと、あることを思い出した。
荷物から取り出したのは一通の文。
「それは?」
「魯粛ちゃん達から預かったんだ」
丁寧に封をされている文を解いていく。
「もしかして一刀への恋文だったりしてね」
「あの~、そういうことは拗ねて言うものじゃあないと思うぞ?」
「だって~~~~~~」
本当にこの人はこういうところは子供そのものだなあと本気で思う一刀。
「まったく……」
半分呆れつつも寝台に座り雪蓮の髪に手を伸ばして撫でると嬉しそうにする。
そんな彼女を見ながら文を読んでいく。
『かずさまへ
私と子義ちゃんの真名を授けますでしゅ。
子義ちゃんの真名は「京(きょう)」
私の真名は「真雪(ましろ)」
文でお伝えするわけはかずさまだけに教えたかったからでしゅ。
かずさまなら、助けてもらえると信じていますでしゅ。 』
それは雪蓮の言ったことがあながち外れていなかったが、一刀が気にしたのは「最後助けてもらえる」というところだった。
(助けてもらう?どういうことだ?)
短い間だけだったが、とても助けてほしいといった感じはどこにもなかった。
そしてなぜ自分にだけ真名を授けるのか。
考えれば考えるほど分からなくなっていく。
「一刀?」
そんな彼を雪蓮は不思議そうに見る。
「何でもない。雪蓮の言ったとおり恋文だったよ」
「え~~~~~。一刀、これ以上はダメよ」
「はいはい」
文に封をして荷物の中に入れて一刀は拗ねる雪蓮の頭を撫でる。
「はあ~~~~~。ねぇ一刀」
「なに?」
「正妻って大変よね」
正妻の雪蓮からすれば蓮華、冥琳から始まり、気が付けば多くの女性が一刀に好意を抱き自然と集まってくることが時折、不安になることがあった。
「もしかして結婚したこと、後悔している?」
「そんなことないわ。私は一刀を愛しているから一緒にいたいから結婚したのよ」
「うん。俺だってそうだよ。蓮華や冥琳達も好きだけど、一番は雪連だから」
一刀は雪蓮の額に口付けをする。
「卑怯者~~~~~」
「なんでだよ?」
「だって~……そんなこと言われたら何も言い返せないじゃあない」
また拗ねる雪蓮。
「魯粛ちゃんや子義、それに瑾だって一刀のこと好きだし、いったい何人側室を作るつもりなの?」
「はははっ……」
別に自分が望んだわけではないが気が付けば増えていた。
「でも新婚旅行をするのはたぶん雪蓮だけだよ」
「本当かしら?」
「本当だって」
蓮華達とは別の形で新婚を楽しみたいと思っている一刀だが、それではどうやら満足しそうにもない雪蓮。
「じゃあ証が欲しいわ」
「証?」
一刀は思った。
(相当、溜め込んでいるな……)
今日が命日になるかもしれないかなと思いながら一刀はゆっくりと雪蓮を抱きしめた。
翌朝。
何とか自分が生きていると実感したのは自分の腕の中で眠っている雪蓮の幸せそうな寝顔を見てからだった。
(雪蓮が獣に見えた……)
そう思うほど昨晩の雪蓮は美しく妖艶さが増していた。
もう少し寝ようと思って瞼を閉じようとしたところに入り口の扉を叩く音がした。
「お客様、朝早くから申し訳ございません」
「ち、ちょっとまって」
慌てて起き上がり雪蓮を起こさないように寝台から降りて入り口に行く。
扉を開けるとそこには初老の宿主が申し訳なさそうに立っていた。
「どうかしましたか?」
「は、はぁ、それが……」
「おい、そこをどけ」
宿主を押しのけるように兵士が一刀の前に立った。
「貴様か、蜀からきたという旅人は?」
「はぁ……そうだけど?」
兵士を見るとなぜか殺気を漂わせていたため驚く一刀。
「おい、コイツを連行しろ」
「ち、ちょっ……」
訳も分からず一刀は二人の兵士に両脇を掴まれた。
「ど、どういうことだよ!」
「煩い。口答えをするな!」
そう言って兵士はいきなり一刀の頬を殴った。
「ふん、これ以上刃向かえば…………ふがっ!?」
その兵士は最後まで言葉を続ける事が出来なかった。
気が付けば壁に吹き飛ばされていた。
「刃向かえばどうなるのかしら?」
部屋の中に立っていたのは夜着で身体を包んで不敵な笑みを浮かべている雪蓮。
「き、貴様、我々に刃向かうのか!」
「あなた達こそ私の旦那様に手を上げるとはいい度胸ね」
一刀を放して槍を構えようとするがそれよりも早く雪蓮は二人の兵士に連続して強烈な蹴りを放った。
「「ぐばっ」」
壁に叩きつけられる二人の兵士。
「一刀、大丈夫?」
「あ、ああ、大丈夫」
殴られた頬を手で擦りながら応える一刀に安心する雪蓮は廊下に転がっている兵士を冷たく見下ろした。
「何事だ!」
そう言いながら廊下を歩いてきたのは魏将、楽進だった。
「あ、怪しい奴がこの宿にいるという情報が入りまして」
初めに雪蓮に蹴り飛ばされた兵士がゆっくりと起き上がりながら楽進に報告をする。
「それで蜀から来たというので連行しようとしたところ」
「反撃されたと?」
楽進の表情は険しくなっていく。
だが、それも一刀達を見て驚きに変わった。
「な、なぜ、あなた達がここに?」
明らかに動揺している楽進。
そしてその様子を見てざわめく兵士達。
「が、楽進様、こやつ等がなにか?」
「ば、馬鹿者!?」
質問をした兵士に激怒する楽進。
「この方々は天の御遣い様とその奥方様だぞ!」
あまりにも大きな声のせいでその場に居た者だけではなく、別の部屋からも客が出てきた。
「天の……御遣い様だって?」
「ほ、本当かよ」
周りがざわつく中、一刀と雪蓮は寄り添ってその様子を見ていた。
「まったく……。これはとんだご無礼をいたしました」
「まったくよ。よりにもよって人の愛しい旦那様を殴りつけるなんて許しがたいわね」
そう言って殴った兵士を冷たく見ると、その兵士はまるで得体の知れないものに睨まれたかのように身体が震えていく。
「お前達、ここはいいから警邏に戻れ」
「は、ハッ!」
楽進の言葉に救われたかのように兵士達は一刀に頭を下げて宿を出て行った。
「本当に申し訳ございませんでした」
礼儀正しく二人に謝罪をする楽進。
「そ、そんなに謝らなくていいよ」
「しかし、天の御遣いであられるアナタに殴りつけるとは、万死に値します」
「あ~そういうのは気にしていないから。それに間違いだなんて誰にでもあるから」
逆に恐縮してしまう一刀だが、雪蓮はそうではなかった。
「まったくよ。せっかく気持ちよく寝ていたのに最悪な起こされ方をされた落とし前はどう付けてくれるのかしら?」
「し、雪蓮!」
あくまでも非があるのは魏兵であり、それを管理している楽進の責任だといっていた。
「申し訳ございません」
ただひたすら謝る楽進。
そんな姿を見て雪蓮は人の悪い笑みを浮かべた。
「いいわ。貴女のその素直な態度で許してあげる」
「では、お詫びとして何かできることがありましたら何でも申してください」
真面目な人なんだなあと一刀は楽進を見て思った。
赤壁の時、思春と激闘を繰り広げた楽進。
思春はもう二度と戦うのは御免だと言うほどの強さを持っていると聞いていた。
「そんなに気にしなくていいよ。こっちは新婚旅行をしているだけだから」
「しんこんりょこう?」
この時代にはないことをしているために楽進からすれば不思議な事だった。
「一つ聞いていいかしら、楽進」
「ハッ」
「蜀から長安まで来たけどちょっと警戒が酷くないかしら?」
いくら外敵である五胡の存在が気になるとはいえ、街の中にも警邏の兵士が目立っていたことを指摘する雪蓮。
「五胡がまた攻めてくるかもしれないという噂がありまして」
「なるほど」
それで警備がきつくなっているのだと納得する雪蓮。
一度撃退されただけでは収まらないとは思っていただけに再侵攻を警戒するのは当たり前だと一刀は思ったが、ではなぜ蜀から来た自分達が怪しまれたのかわからなかった。
それを聞くと、
「なんでも五胡に応じて賊どもが動いているらしいのです」
楽進はその為に蜀の五虎大将軍の一人である馬超とその妹である馬岱との協力の元、討伐を繰り返しているがあまり成果が上がっていなかった。
「とにかく、お二人には正式に謝罪をいたしたいので都督府においでいただけませんでしょうか?」
まさか天の御遣いと呼ばれる者が民に混じって宿で過ごしていることが信じられないといった感じの楽進に一刀と雪蓮はどうするか顔を見合わせた。
「俺達はべつに……」
「いいわね。一刀、せっかくのご好意なのだから行きましょう♪」
「で、でもな……」
今はただの一旅人として見逃して欲しい一刀と、人の好意を無駄にすることはもったいないという雪蓮。
「ぜひお二人とお会いしたいと思っている方もいらっしゃいます。どうか」
ここまで言われて断るのは失礼かなあと思い、一刀も行くことを承諾した。
「では、今すぐにでも」
「ダメよ」
そこは否定する雪蓮。
「楽進、せめて昼過ぎにしてもらえないかしら。せっかくの朝の一時を邪魔されたしね」
「……分かりました。では昼餉が終わった頃合を見計り再度参ります」
二人に礼を取り去っていく楽進を見送ると、恐縮している宿主に昼まで休ませて欲しいとお願いをして部屋の中に戻った。
「大丈夫、一刀?」
寝台に座った雪蓮は隣に座る一刀の頬に手をあてる。
「ちょっと痛かったけど大丈夫だよ」
安心させるように微笑む一刀。
「でも雪蓮があの兵士達を殺すのかと思って焦ったよ」
「そうね。孫伯符ならば間違いなくそうしていたわ」
「今は?」
間近で見る雪蓮のいつもの優しい瞳は淀むことなく一刀を捉える。
「今は北郷一刀の妻である北郷雪蓮だからあれで許したの♪」
それは雪蓮にとって心地の良い戒めだった。
孫策伯符という名を捨ててから以前のように無茶なことをしなくなった。
自分の事を考えるようになり、また何よりも愛する一刀を心配させたくないという気持ちが強かった。
なんと言っても自分の弱さを知るただ一人の存在。
そして自分が狂っているのではないかと思うほど愛している存在。
だからこそ一刀が殴られた場面を目にした時、容赦する気はなかった。
「俺ってさ今思ったんだけど」
「何々?」
「凄い人をお嫁さんにしている?」
その質問に雪蓮はさも嬉しそうに答えた。
「当然でしょう♪この私が一刀の妻なんだからアナタはもっと自慢していいのよ♪」
雪蓮の肩に手を回して自分の方に引き寄せる一刀は照れ隠しのようにそのまま抱きしめる。
「三国一の幸せ者だな」
「うんうん♪」
二人で過ごす時間は何よりも自由でありのままでいられる。
そのことが嬉しくもあり恥ずかしくもあったが、それが自然な形になっていることに気づいていた二人。
「とりあえず、昼までまだ時間あるし寝る?」
「もちろん♪」
そう答えて一刀を押し倒し、その胸にしがみ付く雪蓮。
「一刀に抱かれていると凄く幸せよ♪」
寝台の中で抱きしめあう二人。
「呉に帰ったら蓮華や冥琳達に自慢しちゃおうかしら」
「それだけは勘弁してくれ」
もしそんなことを知ったら蓮華達の反応が手に取るように分かる。
「あ、そうだ」
「どうした?」
「う~~~~~ん。アレが呉に届いたかなあって」
「アレ?」
何のことが分からない一刀を他所に雪蓮は彼の温もりを堪能していった。
所変わって呉。
「蓮華様~蜀の劉備さんから何か届きましたよ~」
穏がそう言って政務中の蓮華と冥琳の元に大きな箱を運んできた祭と思春と共にやってきた。
そこへお茶とゴマ団子を持ってきた亞莎。
「劉備殿から?珍しいですね」
「そうね、何かしら?」
何か珍しいものでも送ってきたのかと思い二人は箱の前に行く。
「開けるぞ」
祭と思春がそれぞれの箱を開けると布がかぶさっていた。
「衣服かの?」
丁寧に布を取っていくと、そこから出てきたのはあの南蛮衣装だった。
「ねぇ、冥琳……。これはなに?」
蓮華の質問にどう答えるべきか悩む冥琳。
「文が入っていますよ?」
穏が文を手にしてそれを開いていく。
「え~っと、南蛮兵が可愛かったので貴女達もしなさい。北郷雪蓮」
「「「「「……」」」」」
何ともいえない空気が執務室を包んでいく。
「お、お姉様……」
「まったくあの子ったら……」
「これ、儂でも着れるかの?」
「穏は着てみたいです~。なんといってもあの南蛮ですからね~」
「……」
「で、でも、これはかなり恥ずかしいです……」
手にとって見る南蛮衣装に一同、様々なことを思う。
「ふむ。これを着て一刀に見せてみるかの」
サラッととんでもないことを言う祭。
(((((一刀(さん)(様)に見てもらう!?)))))
南蛮衣装を着る自分達とそれを見る一刀。
想像するだけで思わず鼻血が出そうになる光景に全員が顔を紅くしている。
「コホンッ。と、とりあえず月達のもあるみたいだし渡してくるわ」
「そ、そうですね。着るなら皆のほうがいいです」
そうして蓮華達は月達にも雪連からのプレゼントをおすそ分けすることにした。
南蛮衣装を見た月達は蓮華達に負けないほど顔を紅くしてはそれぞれ感想をもらしていった。
そこで全員でどんなものかと試着することになった。
「その日、なぜか呉のお城が赤く染まっていました」
新婚旅行から戻ってきた雪蓮と一刀が一番初めに悠里から聞いたことだった。
悠里、京、真雪が見た光景は南蛮衣装を恥ずかしそうに着ていた蓮華達であり、数名ほど鼻血を吹いて倒れていたというとんでもないものだった。
それ以来、一刀と共に夜を過ごす者はなぜか南蛮衣装を身に着けていたとかなんとか。
冥琳と祭、それに思春が意外にも気に入っていたことは内緒だった。
(座談)
水無月:ようやく魏に入りました!そしていきなり殴られました!
一刀 :痛いぞ、テメェ!
水無月:知りません。殴ったの私ではないですし~♪
一刀 :最悪だ・・・・・・。
雪蓮 :大丈夫よ、一刀は私がきちんと介抱してあげるから♪
一刀 :雪蓮!
水無月:はいはい、仲がよろしいですね~。ところで冥琳さん、蓮華さん、アレの着心地はどうでした?
冥琳 :わ、悪くはないわね・・・・・・。(顔真っ赤)
蓮華 :わ、私は嫌だが一刀がどうしてもというのならば・・・・・・。(これまた真っ赤)
月 :へぅ・・・・・・お義兄様・・・・・・。(湯気が出ています)
詠 :ボ、ボクはこんなの着たくないけど、月がどうしてもっていうから・・・・・・。
一刀 :なんか・・・・・・いいかも。
雪蓮 :か~ず~と~♪(怒)
一刀 :う、うわ・・・・・・ご、ごめん!?
雪蓮 :問答無用♪
一刀 :う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・・・バタッ。
水無月:自業自得ですね。ではまた次回お会いしましょう~♪
美羽 :七乃、どうじゃ?
七乃 :もう~お嬢様ったらそんな格好をしたら私が監禁しちゃうほど可愛いですよ~♪
美羽 :そうじゃろ♪
悠里 :何とも不思議な光景ですね。(お茶を飲みながら)
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新婚旅行編第五話!
今回から魏に行った雪蓮と一刀。
そこで新たな出来事に巻き込まれていくかもしれません!
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