No.792827

旅団とクトゥルフ!!

第2話 毒入りスープ

2015-07-29 07:00:01 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3161   閲覧ユーザー数:2852

竜神丸「それでは皆さん、『毒入りスープ』再開しますよー」

PL全「「「いあー!」」」

 

 

 

ロキ「前回のあらすじ:晴実とファンブルとフラグメイカー」

ディア「もう…許してください…!」

ガルム「断る」

kaito「なあ、下僕部屋の中で見つけた紙切れを拾って、スープの部屋に持ってきて内容を読みたい。ロールは必要か?」

竜神丸「要りませんよ。では音羽が見つけた紙切れには、以下の内容が書かれていた」

 

 

 

 

 

~それは 名前もない 貴方の 下僕です。

 言われたことは 嫌でも 絶対に 従います。

 無口だけど 人懐っこい 良い子なので 可愛がって あげてください~

 

 

 

 

 

音羽『おい、ちょっとこれ見てくれ』

澪『言われたことは嫌でも従う…か』

晴実『名前が無い…。ちょっと不便ですね、名前付けてあげたいんですけど、良いですか?』

澪『良いんじゃないか?お前に懐いたみたいにすり寄ってるし』

音羽『リア充爆発しろ』

 

 

 

 

ディア「竜神丸さん、この子に名前を付けてあげたいんですけど、見た目の特徴とかって何かありますか?」

竜神丸「虚ろな目をしたアルビノの少女、とのことですが…アルビノと言うからには白髪で赤い目と言うことにしておきましょう」

ディア「………白夜で」

支配人「おい、良いのか。まだ本編にも出て無いだろ、お前さんの彼女」

ディア「だって思い浮かんだんですもん…」

げんぶ「はよRPしろ」

 

 

 

 

晴実『そうですね…。綺麗な白い髪ですし…うん、決めた。君の名前は白夜だ。良いかな、白夜?』

白夜『…!』←コクコクと首を縦に振り、嬉しそう

澪『さて音羽、俺達は調理室に行こうか』

音羽『そーだな、あの甘い空気に当てられて砂糖吐きそうだし』

晴実『わー!?置いてかないでくださーい!!』

 

 

 

 

支配人「白夜を加えて4人で調理室の扉を開ける」

kaito「とりあえず目星!」

ディア「あ、目星振る前に、眼鏡ケースから予備の眼鏡を取り出してかけます。これでマイナス補正は消えますよね?」

竜神丸「ちっ…良いでしょう、±0で振りなさい」

 

 

 

 

 

《目星》

音羽 90→33 成功

晴実 80→93 失敗

 

 

 

 

 

ディア「あっぶな、ファンブル手前…!」

ロキ「ディアの出目が荒ぶってんなー」

kaito「で、目星の結果は?」

竜神丸「晴実はすり寄ってくる白夜に気を取られ集中できなかったが、部屋の照明が複数の豆電球であり他の部屋より幾分明るい印象を受ける。また食器棚や調理台、ガスコンロや洗い場など様々なものがあることに気付く」

支配人「失敗でここまで出るってことは、目星無しでも気づいた情報だなこれ」

竜神丸「そして音羽の目にはガスコンロの上に大きな鍋があること、調理台の隅に紙切れがあることに気が付く」

ガルム「また紙切れか」

kaito「手に取って読む」

竜神丸「それでは以下のような内容が読み取れた」

 

 

 

 

 

~大事な 調味料は 現在 在庫切れ~

 

 

 

 

 

 

音羽『お前ら、またすまんがこれ見てくれ』

澪『大事な調味料…毒か』

晴実『えー…毒入りスープを飲まなきゃ出られないのに、肝心の毒が無いんですか?』

 

 

 

 

 

支配人「毒は無くてもヒントがあるかもしれん、食器棚や調理台を隈なく探す。ロールは?」

竜神丸「要りません。澪は食器棚にある食器が全て銀製であることに気付く」

支配人「銀食器か…とりあえずその中からスープ皿を4人分スープの部屋に運びたいんだが、大丈夫か?」

竜神丸「大丈夫ですよ」

kaito「自分たちの食器は自分で運ぶわ」

竜神丸「…ディアさんも自分の分を運びますか?」

ディア「…?ええ、運びます」

竜神丸「その際、手に巻き付けていたローブの切れ端は巻き付けたままですか?」

ディア「わざわざ取るのも面倒なので、付けたままで」

竜神丸「…それでは晴実がスープ皿に触れた瞬間―皿の晴実の手が触れた部分、もっと言うとローブの切れ端が触れた部分が黒ずむ様に変色した」

ディア「!?」

kaito「変色…?銀食器…。…!KP!RPさせろ!」

竜神丸「OKです」

 

 

 

 

澪『…とりあえずスープを飲まなきゃいけないならここから皿を拝借するか…。ほれ晴実、お前の分だ』

晴実『あ、ありがとうございます…うわっ!?』

音羽『どうした?』

晴実『食器が…僕が触った途端に黒く変色してしまって』

音羽『変色?…澪、この食器の素材は何だ?』

澪『銀だ…まさか!?』

音羽『多分お前の想像してる通りだろ。…銀は毒物に反応して色を変えることから、古くから毒による暗殺を防ぐために重宝されてきた』

晴実『僕が触った途端に変色したということは、僕が毒に触れていたから…?』

澪『そしてお前だけが触り、俺たちが触れて無かったもの…それは』

 

 

 

 

 

kaito「あの本に染み込んでた黒い液体が毒だー!!」

支配人「書物庫!書物庫行くぞ!」

ディア「待ってください、本を持ち出しちゃ駄目なんですよ!?」

ロキ「もちつけおまいら」

ガルム「ぺったん♪ぺったん♪」

げんぶ「餅搗いてどうするよ」

支配人「澪がスープ皿を書物庫に持ってく!」

竜神丸「それでどうします?」

支配人「本に染み込んでる液体を絞って、スープ皿に貯めて中央の部屋に持って行く!」

竜神丸「澪がさらに液体を絞った瞬間、その皿も黒ずんだ」

kaito「支配人!絶対転ぶなよ?絶対だぞ!」

ディア「やめてくださいkaitoさん!支配人さんが芸人根性だしたらどうするんですか!?」

支配人「出さねえよ!?」

竜神丸「それでは、液体をスープに入れるということで良いですね?」

げんぶ「問題はこの毒が本当に正解の毒なのかと言うことだが…」

ガルム「合ってるだろ。タイムリミット1時間しかないし」

kaito「毒を赤いスープに入れて掻き混ぜる!」

ディア「その後晴実、澪、音羽、白夜それぞれのさらにスープを取り分けます!」

支配人「RPだぁ!」

 

 

 

 

 

澪『…さて、恐らくこれが毒入りスープで間違いないだろう』

音羽『これ飲めば帰れるんだろ?さっさと飲もうぜ。あ、白夜ちゃんもな』

晴実『そうですね…また飲むのは気持ち悪いですけど』

 

 

 

 

 

kaito「全員が各々の皿を持って、スープを飲む態勢に入る」

竜神丸「…そうですね、晴実なら気が付いても良いでしょう」

ディア「?」

竜神丸「白夜は悍ましい赤色のスープを飲まなければならないということに恐怖を覚え、震えている。彼女が持つスープ皿は彼女の体の震えとシンクロしてカタカタと音を立てている」

げんぶ「…」

ディア「…KP、RPしたいです」

竜神丸「良いでしょう」

 

 

 

 

晴実『…白夜、怖いかい?』

白夜『…』←コクンと首を縦に振る

晴実『…僕の隣に来な、命令だ』

白夜『…?』←首を傾げながら晴実の隣に来る

晴実『正直言うとね、僕も怖い。人間の血で出来ているうえ、毒が入ってるスープなんて飲みたくないよ。―でもね、僕は飲む』

白夜『…』

晴実『飲まないと帰れないみたいだし…。僕だけじゃなくて澪さんや音羽さんも飲むしね』

白夜『…』

晴実『白夜、怖いなら僕と一緒に飲もう?いっせーのせ、でさ。大丈夫、死ぬなら一緒にだよ』

白夜『………』←少し躊躇いがちだが、コクンと頷く

 

 

 

 

 

ディア「…いっせーので白夜と一緒にスープを飲みます!!」←赤面

ガルム「こいつも恥ずかしいならやんなきゃ良いのに」

ロキ「性分なんだろ、もう」

竜神丸「それでは、スープを飲んだ晴実と白夜は…あ、さきにスープを飲んだことによるSANチェックお願いします」

ディア「あ、まだやります?」

 

 

 

 

《正気度消失》

 

晴実 49→4 成功 消失度0

 

 

 

 

ディア「無駄クリティカル!!」

ロキ「ホント荒ぶり過ぎだろお前」

竜神丸「それではスープを飲んだ二人は、POT25との対抗ロールです」

げんぶ「POT?」

kaito「毒との対抗ロールだ。対象者のCONと競わせてロールをする」

竜神丸「計算式は(能動側の能力値-受動側の能力値)×5+50なので…この式に二人の能力値を当てはめた結果は以下の通りです」

 

 

 

 

《POT対抗ロール》

晴実 -15 自動失敗

白夜 -45 自動失敗

 

 

 

 

支配人「この毒強力過ぎるだろ…」

kaito「まあ…クトゥルフだしな」

竜神丸「対抗に失敗した二人は幻覚を見る。目の前にはあるはずの無いモノが見える。それらはこう喋っている―『てけり・り!てけり・り!』」

kaito「おいそれショゴスだろぉ!!」

ガルム「これでSANチェックしそうなんだが…」

竜神丸「あくまで幻覚なので、無しで。―そのようなものを見てしまった二人は呼吸とともに心拍数が激しくなっていき、そして―心臓が疲れ果て、息を引き取った。即死なので応急手当ても意味有りませんが、傍目には眠ってるように見えるでしょう」

ディア「死んだー!!orz」

支配人「え、これ大丈夫か!?」

kaito「っても探索者からは二人は眠ったように見えてるんだろ?俺らも飲むぞ」

 

 

 

 

澪『こいつら、二人仲良く眠りやがった…』

音羽『睡眠薬かなんかでも入ってたのかね…。眠ってる間に家に運んでくれるんだろ。俺らも飲むぞ』

澪『…そうだな』

 

 

 

 

kaito「音羽と澪もスープを飲む」

竜神丸「それでは二人もSANチェック、のちPOT対抗で」

 

 

 

 

 

 

《正気度消失》

音羽 60→44 成功 消失度0

澪 75→56 成功 消失度0

 

 

 

 

 

 

《POT対抗》

音羽 -20 自動失敗

澪 0 自動失敗

 

 

 

 

 

 

しはカイ「「ですよねー」」

竜神丸「それでは先に死亡した二人と一緒に処理しちゃいますか。―スープを飲み干し毒の効果が発生し終え、心臓が止まると探索者たちの視界が真っ白に染まる」

ディア「…?」

竜神丸「すると何処からともなく『勇敢なるものよ!現に帰るがよい!!』と吠えるような声が聞こえ…気づくと、自分たちの部屋で目を覚ましていた」

支配人「えっ、と言うことは…」

竜神丸「おめでとうございます、シナリオクリアです」←心底つまらなそうな顔

PL全「「「よっしゃあぁぁあ生き残ったぞぉおお!!」」」

ディア「あっ…白夜はどうなりました!?」

竜神丸「―晴実が目を覚ますと、ベッドに眠る自身の脇に何か塊があるように思える。その塊が身動ぎをし、驚いた晴実が毛布を引っぺがすとそこには白銀の髪色の痩せ細った少女が眠っていた」

ロキ「事案発生」

ガルム「通報しますた」

ディア「せんでいい!!」

 

 

 

 

 

竜神丸「さて、それでは悪夢から抜け出した探索者は1d10の正気度回復。さらに白夜の生存により+1d6の回復。さらにさらに時間内に毒入りスープを作り出し、進んで飲み干したことにより固定値で5の回復です」

PL全「「「おおぉーっ!?」」」

ロキ「やけに太っ腹だな」

ガルム「まあ初めてのセッションだしな」

げんぶ「その割に悪意がそこかしこに散見されたがな」

kaito「あれ、死亡による正気度消失はしないのか?」

竜神丸「なに、して欲しいんですか?」

kaito「滅相もございませんドクター」

 

 

 

 

 

 

《正気度回復ロール》

音羽 10+3+5=18 現在SAN値60+18=78(+13)

澪 1+1+5=7 現在SAN値75+7=82(+7)

晴実 9+4+5=18 現在SAN値49+18=67(+17)

 

 

 

 

 

 

竜神丸「チッ…全員プラスで終わってるとかつまらないですねぇ…」

kaito「いやいや最高!SAN値黒字最高!」

支配人「なんか俺だけ出目低い!」

ロキ「最低値じゃねえか」

ガルム「支配人はTRPGでも不憫か…」

げんぶ「そしてディアはリア充フラグ建ってるしな…」

ディア「白夜の扱いどうなるんでしょう…」

 

 

 

 

 

竜神丸「さて、初めてセッションしてみてどうでした?」

kaito「サバイバルナイフが無駄だった」

支配人「kaitoがいつやらかすかハラハラした」

ディア「今からでもAPPのファンブルを無くしたい…」

 

竜神丸「見学者のお三方はどうでした?」

ロキガル「「チャチャ入れるのが楽しかった」」

げんぶ「まあ、楽しそうだとは思った」

 

 

 

 

 

kaito「次回は暇と要望があればやるかもな!それじゃあ…」

全「「「「「「「待て次回!」」」」」」」

 

 

注:ダイスロールはガチで振ってます


 
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