No.780137

こんな、横島忠夫はどうでショー!10 「聖闘士星矢~最終聖戦の乱入者達?~その1」

さん

劇場版・最終聖戦の戦士達に横っちと雪之丞が乱入します。
シリアス?そんなモノ、YOKOSIMAが関わった時点で存在しない。

2015-05-28 18:20:12 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1706   閲覧ユーザー数:1674

 

 

此処はギリシャ聖域(サンクチュアリ)

そして、空からアテナ神殿へと続く十二宮の外れに二つの流星が落ちた。

 

「此処は…、おい横島。此処は一体何処なんだ?」

「俺が知るか!奴らから逃げ出すのにせーいっぱいで転移先の設定なんかしとる時間は無かったからな」

「てめえっ!そんな無茶をしやがったのか。だから逃げ出さずに返り討ちにすればよかったんだ」

「しゃーないやんかー!怖かったんやーー!」

 

二人の声の主は横島忠夫に伊達雪之丞。

アシュタロスとの戦いの後、神族と魔族の間はデタントによって直接的な争いは無くなった。

だが、それを良しとしない両陣営の過激派はデタントの象徴である横島を付け狙う様になっていた。

 

そして遂に横島抹殺へと動き出し、無差別攻撃という暴挙に出た所を横島に食事をたかろうとしていた雪之丞が巻き込まれていた。

雪之丞は嬉々として迎え撃とうとしたが横島は「冗談じゃないわーーい、戦術的撤退!」と【転】【移】の文珠で逃げ出そうとしたが、攻撃の影響を受けて次元を越えたこの世界へと飛ばされてしまったのだ。

 

「しかし、えらくボロボロな場所だな。誰も居ないのか?」

「おい、横島。あの建物はけっこう立派だぞ。あそこなら誰か居るかもしれないな。よし、行くぞ」

「待たんかい、雪之丞!」

 

言うや否や、雪之丞は駆け出し、横島もその後を追い駆けて行く。

聖域十二宮、第一の宮である白羊宮へと。

カツーン、カツーン、カツーン

 

白羊宮へと足を踏み入れた二人ではあるが、足音が響くだけで誰も見当たらないでいた。

 

「誰も居らんじゃないか」

「その様だ……、いや、微かに人の気配がある。こっちだ!」

「ホンマかいな」

 

そう首を傾げながらも横島は雪之丞の後を着いて行き、暫く走ると金色の鎧を身に着けた男が倒れているのを見つけた。

白羊宮の黄金聖闘士、牡羊座(アリエス)のムウである。

 

「居たぞ!…酷い怪我だな。おい、横島」

「解った解った。ほれ、【癒】っと」

 

横島が(いやし)の文字が刻まれた文珠をムウの体に当てると、文珠は薄緑色の光を放ちながらムウの傷を癒し、驚いた事に黄金聖衣の傷も塞がっていく。

これは聖衣自体が命を持ち、生きているからなのだろう。

 

「う、うう。な、何だ、体の傷が消えている。しかも聖衣までもが完全に修復されている。これは一体?」

「おい、大丈夫か。此処で何があったんだ?」

「とゆーか、此処は一体何処なんじゃ!? ワイは早く帰りたいんじゃ!」

「あ、貴方達は誰ですか?どうやってこの白羊宮に……。い、いけない!アテナ神殿からアテナの小宇宙と奴等の小宇宙が感じられる。アテナが危ない!早く行かなければ!」

 

ムウはすぐさま立ち上がりアテナ神殿へと走り出そうとするが…

 

「ちょっと待たんかい」

「ぶげっ!」

 

横島が出した足に引っ掛けられ、顔面から地面に倒れ付した。

横島が関わるとシリアスな場面もギャグへとあっさりとすり変わってしまう。

考えてみれば恐ろしい男である。

 

「な、何をするんですかっ!」

「やかましいっ!それより貴様、今アテナとか言ったな?アテナってまさかあのオリンポス十二神の女神アテナか?アテナの事かぁーーーーーっ!?」

 

横島はムウの襟首を掴んで前後に揺さ振りながら問いただす。

 

「や、やめなさい!第一、それ以外にどんなアテナが居ると言うんですか。早く行かないとアテナに危機が「ちょっと待て!」うわぁっ!」

「危機とはどういう事だ!? 戦いか?強い奴等が居ると言うのか!?」

「そんな事よりアテナは美人なのか?どーなんじゃ!?」

 

"危機が"と口にすると次は雪之丞に襟首を掴まれ、同じ様に前後に揺さ振られながら問いただされる。

そのあまりの迫力にムウは素直に答える事しか出来なかった。

 

「は、はい。いくら四人がかりだったとはいえ、黄金聖闘士の私を一瞬で倒した相手なのですからかなりの強敵です。それにアテナは美しいお方です、この地上において最も美しいと言っても過言ではありません」

 

ムウが其処まで言うと二人はニヤリと笑い……

 

「「それを早く言わんかいーーーーーっ!」」

「ぶげらぁっ!」

 

そう叫ぶとムウを突き飛ばし、全速力で十二宮の階段を駆け上がって行く。

ちなみに突き飛ばされたムウは、両手足を広げた形で壁に上下逆さでめり込んでいた。(昔懐かしのうる星やつら風)

 

「わははははーーーーーっ!ねーちゃん、ねーちゃん、美人のねーちゃん!美しき女神のアテナ様ーーーっ!今この横島忠夫が参りますーーーーーっ!わははははーーーーーーっ!」

「わははははーーーーーっ!強い奴、強い奴、手強い強敵!倒しがいのある強い敵ーーーっ!今この雪之丞様が行ってやるぜーーーーーっ!わははははーーーーーーっ!」

 

横島と雪之丞は併走しながら十二宮を駆け上がって行く。

具体的に言うならルパンと次元走りで。

 

 

今、この十二宮において、誰もが想像しえなかった…というよりしたくも無かった暑苦しい戦いの火蓋が切って落とされたのであった。

 

 

続く

 

(`・ω・)と言う訳で、劇場版~最終聖戦の戦士達~に横っち達が乱入しました。

でもあの話、よくよく考えると聖魔天使に倒されたムウ達って、あのラストシーンからして見ると治療もされないままほっとかれたんだよね、星矢達はちゃんと病院に入院していたのに。

なのに沙織はそんな黄金聖闘士達を無視してアテナ像の首がチョンパされてた事で泣いていた。

 

ヒデェ…


 
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