リト「しらたき、人参、ジャガイモ、玉ねぎ…っと。今日は肉じゃがか?」←両手に買い物袋
蓮華「ごめんなさい、リト。買い物に付き合わせちゃって」←片方買い物袋
リト「いや、いいよ。俺も気分転換したかったし」
蓮華達が来てから早数日…もう分かっているだろうが、現在リト達は買い出しの帰り道を歩いている。
当番制で夕飯の買い出しをしており、今日は蓮華と思春なのだが、気分転換でリトとそのリトに着いてきたミミとコンもいた。
ちなみに蓮華達はリトと同じく天ノ川学園に通う予定だ。
思春「まぁ、荷物持ちにはちょうどいいな」
ミミ「チュゥ~…(何コイツ。マスターの事荷物持ちって言って…)」
コン「………(ジー」←買い物袋のお菓子凝視
蓮華「…あら?どうしたの?」
コン「Σきゅっ」←リトの服に隠れる
リト「あー…多分お菓子食いたいんじゃない?今頃コン達おやつの時間だし」
蓮華「そうなの?…はい、どうぞ」
コン「…きゅぅ?(いいの?)」
蓮華「これは元々リトがあなた達に買ったものなのよ?だから食べていいの」
コン「きゅん…(ありがと…)」
思春「……ほら」←ミミに手渡し
ミミ「ピチュ(なんかムカつくけどありがと)」
どうやらこの電気ネズミと褌はそれほど仲良く無いようだ。
ま、元々ミミは人間に好感持ってないししょうがないか。
と、そんなやり取りをしていると…
~~~~~♪
ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
リト「ん?なんだ?歌声?奇声?」
思春「向こうで何かやっているな」
蓮華「路上ライヴかしら?……?」
リト「なんか聞いたことあるような掛け声だな……なんだっけ?」
思春「蓮華様、この歌声は…」
蓮華「ええ。天和達だわ!」
ミミ「ピチュピッ!?(またメス!?)」
コン「きゅ~…(声きれ~…)」
リト「とりあえず行くか」
リト達は声が聞こえた方向に進むと、そこには大勢の人が集まっていた。
歌声はどうやら十数メートル離れた場所から発せられているようで、目を凝らさないと誰が歌っているのか分からないほどの人数だ。
そしてその殆どがほわほわ言ってる……近所迷惑だと思わないのかコイツらは。
蓮華「…スゴい数ね。大通りが見えないわ」
思春「蓮華様、あまりお近づきにならないように」
リト「んー……お、見えた見えた。やっぱ天和達だったぞ」
ミミ「ヂュ~…(なんでマスターの知り合いにメスが多いわけ!?)」
蓮華「一度会いに行きたいが今はまだダメみたいね。どこかで時間を潰して…」
と、移動しようとした時…
星「おや?お主…平沢ではないか?」
稟「えっ?」
風「おぉー、本当ですねー」
リト「星!それに稟と風も!」
蓮華「貴女達…どうしてここに?」
風「『それは星の姉ちゃんが特売の玩具を買いに言ったからなんだぜ』これこれ宝慧、それは星ちゃんのトップシークレットなのですよー」
思春「玩具…?」
リト(てかこっちにも宝慧あったんだ…)
稟「ええ。最近の特撮モノの…」
リト「星…」
星「ふっ…人の趣味は千差万別。気にすることがあろうか」
コン「きゅ…(この人ちょっと変…)」
ポケモンに変って思われたぞ、おい…。
それはともかく意外な再会をしたリト達。
だがしかし、これだけでは終わらなかった。
明命「Σはうあ!?リトさんに皆さんなのです!?」
亞莎「あ…!?えと…」←どんな顔していいかわからず顔隠す
リト「明命に亞莎まで……何でこんなに…」
蓮華「スゴいわね、偶然って…まるで奇跡だわ」
思春「むしろ末恐ろしくなってきました…何か、不吉な…」
風「もしかしたらちょっとしたトラブルがあるかもですねー」
稟「風、貴女の言うことは大抵当たるのですから言わないでください!」
星「それはまぁ、風は電波だからな。作者の思考も受信するのだろう」
全「「「メタい!」」」
と、取り合えず受信とかは後にして、リト達は今度こそ場所移動を…
―――キャーッ!
……なんかゴメン
リト「やっぱ受信してんじゃねぇかよ!?」
思春「行くぞ!」
ゲフンゲフン!…えー、リト達は悲鳴のした方向へ走り出す。
他の客をかき分け、向かった先に居たのは予想通り天和、地和、人和と……………目がイッてる人だった。
地和「ちょっ、あんた、離れてよ!」←腕捕まれてる
男「ハァハァハァハァ…地和タン、地和タン…!」
人和「姉さん!」
天和「あの!ちぃちゃんから離れて…」
男「煩い肉の塊がッッ!!」
天和「ええー…」←ちょっと引いてる
男「膨らみかけの三女も要らん!!俺はペッタンコな地和タンと理想郷に行くんだぁぁぁぁぁ!!」
うん、頭がイッちゃってたね…うん。
ちなみに男の発言を聞いた某巨乳嫌い二人は思わず真顔になった。
いや、真顔にしては悪意があるような感じがしなくもない。
星「……貧乳好きか」
明命「……」←いいぞ、もっと言えな表情
亞莎「……」←同上
ミミ「ピチュェ…(うわぁ…、変態だ…)」
リト「話できない相手だな、アレ。とりあえず気絶させる…!」
そう言ってリトは買い物袋を蓮華に預けると、男目掛けて走り出す。
それとほぼ同時に…別の場所から一つの影が出てきた。
男「地和タン、俺と
地和「どこよそこ!?」
リト「一人で行けやぁぁぁぁぁ!!」←回し蹴り
凪「―――せやぁぁぁぁぁ!!」←同じく回し蹴り
男「あべしっ!?」←撃沈
リト凪「「……あ」」
十分後……目がイッてる男を交番に捨ててきた後、リト達は公園に移動した。
もちろん、天和達もだ。
あと追加に数人も。
真桜「いやぁ、まさかリトはん達もいるなんて思われへんかったわ」
沙和「ホントなの~!沙和が無理矢理真桜ちゃんと凪ちゃんを連れてきてよかったの~!」
明命「無理矢理だったんですか…」
亞莎「そう言えば、天和さん達は何で路上に…?」
天和「うんとね。私達あっちの世界で大陸一の偶像だったでしょ?」
人和「だから路上で歌っていれば注目が集まると思って…」
地和「でもあんなのが近寄って来るなんて聞いてないわよ!」
星「いいでは無いか。それだけ慕われてるのだからな」
こっちでは事情聴取と言う名の世間話をしていた。
で、もう一方は…
リト「おーい、凪ー?」
凪「………」←なんだか恥ずかしくなってジャングルジムに隠れてる
風「おやおやー。やっぱりこっちの凪ちゃんは綺麗なお肌してますねー」
稟「当然でしょう。なにせあの傷は戦場でついた物ですから」
こんな感じだった。
蓮華「それでどうするの?さっきの騒ぎでお客は皆いなくなっちゃったし…」
人和「もう一度やり直してみます。まだ私達のファンはいるようですし」
星「だがせっかくの歌唱力なのに路上ライヴは勿体ないな」
沙和「そうなの!前の世界見たいにアイドルだったら沙和、頑張って応援できるの!」
全(((またあの罵詈雑言訓練するの…?)))
とある軍曹の訓練はともかくとして、確かに才能があるのに惜しい。
せめてどこかでアイドル募集してたら…そう思った時だった。
prrrr…prrrr…pi!
リト「もしもし、磯野です」
華琳『生憎だけど中島じゃないわ。ちょっと頼み事してもいいかしら?』
リト「何かくれるんなら」
華琳『考えておくわ。…貴方の友人でアイドル志望の人を探してほしいの。鳳凰院グループの直属事務所で人材不s』
リト「おーい、天和ー。天職がやって来たぞー」
天和「え?」
華琳『…今日はついてるわね』
そして数日後…天和達はアイドル養成所に通うことが決定した。
厳しいレッスンもあるが、夢を叶えるために三人は日々頑張っているらしい。
え?タイミング良すぎないかって?……ご都合主義です。
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XXX「なんてこった、学校での生活まで後十話あるだと!?」
一刀「無駄に長いな…読者の人たち飽きなければいいけどな」
XXX「けどめげないもん!という訳で『六話:アイドル☆ミラクル』。見辛いと思いますけど読んでってください!」