風天区某所、『ガレージKOU』と『ハウンドバレット』が入っている小さな3階建てのビル。

このビルの3階は、相模コウと高原仁子の家になっているのだ。

「～♪」

さて、コウは茶碗に炊き立ての白ご飯を盛っている。

「あら、何してるのコウちゃん」

「ん？新しいメシの食い方を研究してるんだがなｗ」

そう言ってコウが取り出してきたのはバターとハーブソルト、いずれもスーパーマーケットで売り出されているものだ。

「これって振るだけでイタリアンな雰囲気に浸れるって噂のお手軽ハーブソルトじゃない」

「そう、普通にスーパーで売ってたヤツだが…これとバターとメシだけで結構なものができるんだよｗ」

「ホントかなぁ」

「ま、見ててみなって」

半信半疑のニコをよそ目に、コウはまずご飯の上にバターを乗せる。

「メシはあったかい方がバターがよく溶けるんだ。で、溶けたところを混ぜ合わせた後、ハーブソルトをかける」

「あら、なんかいい香りだわ」

「完成！ガレージKOU謹製、即席バターライス！！」

出来上がったバターライスは、つややかに輝き、バターとハーブの芳醇な香りを立たせていた。

「あーそうそう。実はメイン食材として厚切りハムを焼いたんだ」

「スーパーで売ってるやつでしょ？」

「ご名答ｗこれにスクランブルエッグと冷食のほうれん草バター炒めを添えて、これで今日の朝食は完成だ！」

「なんかそんなに手間かかってないのに美味しそう…」

「じゃ、食おうかニコｗ」

「うん！」

即席バターライス、皆さんも是非一度お試しあれ。