No.762977

艦隊 真・恋姫無双 39話目

いたさん

リアルが忙しいので、次回の更新は延びる予定。 3/8 ヒトマルヒトマル 一部修正しました。

2015-03-08 01:36:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1539   閲覧ユーザー数:1366

【 洛陽 の件 】

 

〖 司隷 洛陽近辺 にて 〗

 

整備された道を伝い、何進一行が歩いて行く。

 

普通、この距離では馬を使って行くのだか……馬に乗れる者が殆どいない。 

 

と云うか……馬に乗る必要も暇もなかった。 

 

『馬が耐えられるのか……』などと作者が語ろうなら、艦娘全員から斉射を受けること必至! 

 

だから、あえて言わない。 ………言うもんか!

 

コホン! …………そんなワケで、徒歩移動する事になった。

 

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

ここで……慧眼の提督諸氏なら、既にお気付きであろう。

 

長安の北側に『渭河』なる『河水(黄河)』の支流がある。 この河が洛陽を通り過ぎ『河水』に合流するのだ。

 

だから……『舟で下れば簡単だ!』、『殆ど艦娘なんだから、河を下って行けば良いじゃないか!』とか思われるだろう。

 

実に……そのとおり。 

 

実際……川幅も日本に比べれば大きいし、駆逐艦が長江等に入った史実もある。 だから、やれば出来るし……体力の負担も少ない! 

 

しかし、実行が出来なかったのだ。 

 

何故なら……この者たちが、反対するから!

 

何進「人の目がどこにあるか分からん! 河の上を集団で渡ったとしたら、騒ぎが大きくなり、お前たちの立場が大変になるぞ? それに、一刀を誰に乗せるかで、喧嘩になるのは目に見えているからな!」

 

一刀「あ、足がまだ………宙に浮いてる気分だ! た、頼むから……歩きにして欲しい! だ、誰だ……吊り橋効果を発言した奴は───ッ!!」

 

他にも……《直に歩いて、他の地域の様子を見たい》と云う狙いもあったが、こっちの方が面白いので理由を挙げた。

 

その為……徒歩の行程である事、ご理解……願いたい。

 

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

何進「───見よ! あれが、漢王朝の象徴される……洛陽の都だ!!」

 

何進が威厳を保ち、誇らしげに……洛陽を片手で示す!

 

 

☆━━☆━━☆━━☆━━☆

 

漢王朝の中心……首都『洛陽』

 

南に洛水が流れ、北に風光明媚の北邙山が見渡され、東西に堅固な関『虎牢関』『函谷関』が守備にと配置している……王都の地。

 

兵家必争の地であるため、都城の高い城壁が、外敵を阻むかのように立ち並ぶ。 しかも、更に高い建物群が……天に挑むかのよう見事に聳え立ち(そびえたち)、煌びやかかな輝きが……数里も離れている一刀達に、威厳と共に強烈な圧迫感を醸し出していた!  

 

☆━━☆━━☆━━☆━━☆

 

 

しかし、恋姫たちは───

 

桔梗「………何度来ても……わしのような田舎者には、慣れん景色じゃわい!! それに、文官、武官問わず……濁った目をする者が多い所でもある! 皆……表の華やかさに惑わされるでないぞ!?」

 

焔耶「桔梗様の仰るとおり! どうか、お気を付けて下さい!!」

 

朱里「…………権力、腐敗、欲、謀略の中心地。 表は如何に綺麗に飾られていても……裏を返せば『黒一色』! ……油断のならぬ地ですから!」

 

この地をよく知るが故に、口々に戒めの言葉を掛ける。

 

────人を様々な欲望で惹きつけ、堕落させる……灯蛾燭のような都市。

 

それが………魔都『洛陽』だと。

 

 

◆◇◆

 

【 雑話 の件 】

 

〖 司隷 洛陽近辺 にて 〗

 

一刀「や、やっと……生きて……此処まで来れたか。 いや、生きているのか? 死んでいるのか?  それが問題……! ア、アリゾナのお陰で、死ぬかと思った……って云うか! 俺もぅ……終わった………!!」グラッ!

 

電「一刀さん! し、しっかり……あわわわッ!!」

 

雷「し、死んじゃダメよぉおおおッ! 一刀司令官!!」

 

スチュワート「───気をしっかり持ちなさい!! 司令官!!」

 

ーーー

 

暁「雷、電! え~と……スチュワート! 早く、司令官を休ませて! 私が敷物を用意するから!」 

 

電「あれ? それってビニールシート……? クマちゃんの柄が可愛いのです! うん……とっ、雷ちゃん! スチュワートさんと一緒に一刀さんを運んで欲しいのですよ! 私は、暁ちゃんと準備しますから!!」

 

スチュワート「ほらぁ!! 雷! 早く手伝いなさいッ!」

 

雷「───じゃあ、私が足持つから、アンタは上半身持ちなさい!」

 

スチュワート「はいはい……。 わぁ……司令官……睫毛ながぁ……//////」

 

雷「ちょっと、早くって言ったアンタが、顔赤らめて司令官見ているんじゃないわよ!! 司令官は、私と電が御世話するって、暗黙の了解(自称)があるんだからぁあ!!」

 

ーーー

 

電「暁ちゃん……流石、第六駆逐隊のお姉さんなのです! こんな事態に、冷静に敷物を準備するなんて、凄いことですよ!? 尊敬しちゃいます!!」

 

暁「な、何よ……レディだから当然、用意ぐらいあるわよ。 み、皆で仲良く御飯食べる場所用に、持ってきたワケじゃないんだから!」

 

ーーー

 

龍田「天龍ちゃん~? 幾ら提督が構ってくれないっても~物には限度があるわよ~?」

 

天龍「お、おいっ! ち、違う! 今回は……オレじゃねぇえええッ!!」

 

ーーー

 

アリゾナ「…………う~ん? 桟道から提督と『バンジー』するつもりだったのに、どうしてバレたんだろう? 完全な死角を付いたから、これで成功すれば……提督が私に振り向いてくれる計算だったのに~?」

 

金剛「フフフッ! なかなか──頭が切れるヨウですが……『艦隊の名奉行』と言われる私には、I'm so predictable!(お見通しデスネ!)」 

 

霧島「………そのような二つ名、初めて聞きましたが………?」

 

金剛「───コホン! 私は『吊り橋効果』を分かっていたネ!? 桟道で行った恐怖で起きる鼓動と、貴女が近付いた事に因る鼓動。 これをin phase with(同調して)恋愛関係に発展させる策! 伊達に帰国子女じゃありまセーン!!」

 

アリゾナ「………ふぅ~ん? 貴女が……知らせたんだ?」

 

金剛「Yes! 私の内助の功で、提督は救われたのデ~ス!!」

 

ーーー

 

比叡「お姉さま、もしかして……名奉行じゃなく……名探偵では?」 

 

金剛「比叡! 悪を裁くに……探偵じゃ役不足ネ! いざという時に戦えるHeroじゃないと、つまらないヨー!?」

 

比叡「はっ! そうでした!! 金剛お姉さまが、そんな愚を犯すワケがないですよね! すると……名奉行? あぁ──花吹雪の入れ墨があるッ!?」

 

榛名「ふ、服を脱ぎ……諸肌の桜吹雪で提督を誘惑ッ!? ……流石、金剛お姉さま!! 見事な迷奉行振りですッ!! 榛名、尊敬しますぅ!!」

 

霧島「……私の頭脳をもってしても、その発想はありませんでした……!!」

 

金剛「Oh!! そんなshameless(破廉恥な)行為しまセーン!! ───でも、愛しの提督だけなら……考えてもいいかも……ネ!」

 

ーーー

 

翔鶴「提督……危ないところだったわ! まさか……アリゾナちゃんに桟道から落とされそうになるなんて……。 『バンジージャンプ』って云われても私……何のことだか? ───瑞鶴は分かるの?」

 

瑞鶴「──うん。 だけど……提督さん、抵抗スゴかったよね! 翔鶴姉のスカートを持って、落とされないように頑張ってたし! 翔鶴姉……確か助けに行ったんだよね? なのに……何で提督を落とすのを手伝っていたの?」

 

翔鶴「だ、だって! わ、私のスカート……近付いたら、急に持って引き剥がそうとするから……! 頬に一発……提督を叩いちゃったのよッ!! け、決して──提督を落とそうとか、そんなつもりは───ッ!?」

 

瑞鶴「あ~ぁあ! 提督さん……救助された時……翔鶴姉みて、完全に怯えてたよ? 一航戦の二人に知られたら……烈火の如く怒るんだろうな~!?」

 

翔鶴「一刀提督ぅ────ッ! 申し訳ありません!! 正規空母の名を汚す行為、何とお詫びすればいいのかぁあああッ!!」

 

瑞鶴「………私も……提督を助けるのを忘れて……つい食い入るように、翔鶴姉のスカート脱がされる様子、見入ちゃたし…………あははははッ!」

 

ーーー

 

貂蝉「もぅ──アリゾナちゃんたらぁ! 吊り橋効果を都合よく考え過ぎよぉん! しかも、桟道の上から落ちていたら……二人とも岩壁に当たったて死んでいたわぁん!? 恋する乙女は怖い物知らずねぇ~?」

 

木曾「………助かった! 貂蝉の手助けが無ければ……俺の力だけじゃ、流石に危なかったよ……」

 

貂蝉「うっふ~ん! 木曾ちゃんが素早く取り押さえてくれたからよぉう! じゃなきゃ……幾ら、この超絶絶世美女! 貂蝉ちゃんの大活躍があっても、流石に無理だったわぁん! 翔鶴ちゃんも大変だったけどぉお………」

 

木曾「まぁ………運だな……」

 

貂蝉「運と云えば……一刀ちゃんは強いわよ? 金剛ちゃんからの連絡がなかったら、私ぃも気が付かなくて……危ないところだったわぁん!」 

 

木曾「だが、何進の様子を監視していたんだろう? その為に何進……空母水鬼も貂蝉を気にして、提督の行動に気付く事が出来なかったんだろう……な。 かなり本気で心配していたぜ!? ったく! ────皮肉なもんだよ!」

 

ーーー

 

港湾棲姫「───────!?」

 

サラ「どうか………されました?」

 

港湾棲姫「………アノ都ノ方角カラ………ホッポノ気配ガ………」

 

 

◆◇◆

 

【 雑話 その2 の件 】

 

〖 司隷 洛陽近辺 にて 〗

 

 

何進「一刀……大丈夫か? かなり身体に負担が掛かっているのだろう。 ふむ、ここらで暫し……休憩にしよう! 無理をして倒れられても困るからな」

 

何進が……一刀の様子を心配そうに伺う。 

 

そんな様子を、面白くなそうに見ていたビッグ Eは、一刀に荒々しく声を掛けた。 

 

ビッグ E「北郷提督……これくらいの事で、弱音を吐かれては困ります! 貴方の働き次第で、我が鎮守府、艦娘達の名が上がるかどうかの瀬戸際! それに……相手方に舐められる行為、慎んで頂きたいものです!!」

 

長門「しかしだな! 提督は蜀の桟道で苦難を受けながら越えられた身! 一部の艦娘の為に要らぬ恐怖を抱かれ、私たちも対応に不手際あったのも事実! それなのに、邪険としなくても良かろう!!」

 

ビッグ E「だがな───ッ!」

 

長門「それでも───ッ!」

 

桔梗「あ──待て待てぇ! 口論するのも、喧嘩するのも大いに結構! しかし、こんな荒れ果てた土地の途中で口論せずとも、洛陽に付いたらやってもらいたい! 我らの主である、北郷殿の身に障るではないかッ!?」

 

朱里「────それに、何進大将軍が此処に止まる理由は……ご主人様を休ませるだけでは無いでしょう! 洛陽は既に目と鼻の先! 他に思惑があるような気が………!?」

 

何進「流石は……諸葛孔明だ。 一刀には悪いが……ここで倒れてくれて好都合! 鬼灯よ! 例の手配を───ッ!!」

 

鬼灯「────ハッ! 狙い、洛陽近辺上空! 撃ち方始めぇ!!」

 

ーーーーーーーー!

 

鬼灯は、着用していた黒のベールを少し外し、『5inch単装高射砲』を剥き出しにして、上空に狙いを定め……信号弾を一発だけ放つ!

 

比叡「ちょっと──ッ! 鬼か姫か知らないけど、何で艤装に標準的に含まれていない『5inch単装高射砲』を持っているのぉ!?」

 

鬼灯「細かい話は、無しで願いたいですわ? 私達は、正面は味方でも……裏は双方憎しみ合う敵同士。 コレを見せるだけでも、御の字と思ってもらわなければ………」

 

比叡が艤装を確認するや、素早くツッコミを入れる! 

 

大本営で確認されている鬼系、姫系の標準装備に無く、どちらかと云えば『軽巡ホ級』の艤装。

 

しかし、鬼灯は……この質問を容易く避ける。

 

霧島「………ですが、貴女達も私達の仲間が、新しく加入されたのを目撃したはず。 これだけでは……些か足りませんよ?」

 

鬼灯「戦では……欺瞞や偽装は付き物。 当然では無いのかしら?」

 

金剛「fair play(フェアプレイ)が足りませんネ? そんな事して、一刀提督に愛想尽かされてもシリマセ~ン!!」

 

一刀「…………な、何………が?」

 

榛名「提督、大丈夫です! 今はユックリして下さい。 もし、眠れなければ、榛名が添い寝致します!」

 

霧島の追撃も躱す(かわす)が、金剛の援護射撃が功を奏する!

 

何進「………コホン! そうだな……お前たちに表面的だが、力を借りる時もあるかもしれん。 簡単な情報だけでも……教えてやれ!」

 

鬼灯「………仕方がありません。 此方に来る前に、前の世界で『軽巡ホ級』から譲り得た物。 対空兵器も必要な時が来ると、思っていましたから……」

 

サラ「……………」

 

ビッグ E「……上等だ! 『グラマンの魔女』の忌み名、とくと教えてやる!」

 

鬼灯「……ふっ! 『魔女狩り』には、かなり時代が早いですが、仕方ありません。 ……お望みなら……魔女裁判を開始しましょうか?」

 

そんな一触即発の雰囲気が、二人の間から流れ出す!

 

『待てぇ!!』

 

『止めなさい!』

 

他の艦娘や何進が、引き離そうと手を掛けた時、雪風の叫び声が聞こえた!!

 

雪風「司令ぃ! 皆さん! 洛陽から………軍勢が押し寄せてきます! え~とぉ……旗が掲げられてましてぇ………旗の名が……『袁』ですぅ!!」

 

双眼鏡を目にして、響に肩車されて……先にある砂塵の原因を見ている!

 

何進「………来たか! 袁本初!! ──大丈夫だ、敵では無い! 先程の合図で呼び寄せた味方の軍勢だ!!」

 

─────何進は、口角を上げて笑った!!

 

 

 

◆◇◆

 

【 新たな恋姫登場!】

 

〖 司隷 洛陽近辺 にて 〗

 

??「オ────ッホッホッホッホッ!!」

 

一刀「うおっ!? 敵の空襲か!? 全員警戒態勢を取れ……あれっ?」

 

グッタリとしていた一刀が、急に飛び起き叫んだのだが………辺りは何も変わりは無かった。 

 

一刀「おかしいなぁ……確かに警報装置が鳴りだした音を聞いたのに!?」

 

響「司令官……! 起きて大丈夫かい? 今、何進大将軍の配下が向かって来るそうだ。 まだ、気分が悪いのなら……寝ていた方が……」

 

一刀「いや……ビッグEの言うとおり、しっかりしなくちゃいけない! すまないが、肩を貸して貰えないか? まだ、足が震えて………」

 

響「………仕方ないな。 私で良ければ……手伝うよ!」

 

ビッグE「……………私も手を貸そう。 努力する提督を放っておくのは、私の矜持に反するからな!」

 

一刀「うん! 頼むよ!!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

何進「相変わらず………前触れか無くても直ぐに分かるな……」

 

多数の騎馬隊が、何進たちより一里(415㍍)ほど前で止まり、そこより下馬して近付いた。 どの将も美しい鎧を着用し……何進の前で三人の将が礼を取った!

 

ーーー

 

??「閣下! 合図により……参上致しましたわ!!」

 

??「へぇ───? こりゃ……思ったより優男だぜ! 天の御遣いだから、もう少し厳つい野郎だとばっか思ってたんだが……あっ! そうそう、コイツ! コイツみたいに筋肉がムキムキしてて、顔がこう……ごつくって!!」

 

貂蝉「わ、私ぃみたいな美女を……キモいおっさん呼ばわりするなんてぇん! 酷いぃ、酷いわぁあああ────ッ!!!」

 

??「文ちゃん! 初めて顔合わせする方に、失礼な発言しちゃ駄目だよ! すいません! 本当に───ぃすいません!!」

 

??「えぇ~? 斗詩だって、実はそう思ってたんだろう! うりぃ、うりぃ!!」

 

??「文醜さん! 顔良さんと戯れるのは、都に帰ってからなさい! 閣下や他の者達が待っていますわ!!」

 

ーーー

 

三人は、少し語った後……何進の前へと進み出た!

 

何進「一刀、この者達を紹介しよう! 私の配下……中軍校尉『袁本初』だ! そして……その陪臣の二人!」

 

袁紹「わたくしが……かの三公を輩出した名家の家長『袁本初』と申しますわ! よくお見知りおきを!! オ────ッホッホッホッホッ!!」

 

顔良「………中軍校尉『袁本初』配下、顔良と申します!」

 

文醜「───同じく文醜だ! よろしくな!」

 

ーーー

 

一刀たちも礼を返すが……中には寂しそうに見つめる者も居た。

 

『────ふむ、思い出す事も無いままか………!』

 

『散々てこずらされたヤツらだけど………』

 

『いつか……きっと………』

 

そんな想いを秘めながら……一刀たちと同じように、挨拶を返す。

 

ーーー

 

何進「………一刀の顔を見て……記憶を思い出すかと思えば……杞憂だったようだな」

 

何進が……誰にも聞こえないように、ホッとした様子で、独り言を呟いているのだった。 

 

★☆☆

 

何進「さて……ここからが問題だ! 道中で話たが……私と宮廷内の十常侍は、互いに忌み嫌う仲だ! 私の功績を妬んで、また何か企んでいるに違いない! 今度は何を仕出かすつもりか………?」

 

一刀「いったい……どんな………」

 

貂蝉「それはねぇ~、教室の机の上に悪戯書きとかぁ、下駄箱の帰り靴の中に画鋲が入れてあったりぃ、もう、私ぃの美貌を妬むような嫌らしいやり方してくるのよぉおおお~ッ!」

 

鬼灯「誰も貴女の体験を、聞いているワケではありません!」

 

何進「まぁ……やり方が女々しいのは合っている。 陛下に讒言、偽報告、それか配下の者にちょっかいを仕掛ける。 私に直接に掛かって来ないから……余計に質(たち)が悪い!!」

 

ーーー

 

何進の話を聞き終わり……一刀たちは考えた。

 

一刀「今回も、何かしら嫌がらせを……仕掛けてくるかも知れないか……」

 

朱里「………間違いなく、私たちを洛陽に入れないように……何らかの妨害行動を行うと思います! 例え、洛陽に入ったとしても……易々謁見できないように偽りの詔を出してくるかと………!!」

 

一刀は、ふと……考えるとある策が浮かぶ。

 

一刀「何進大将軍! 聞きたい事があるんだ! ……洛陽の民達を数百人規模で動かす事は出来るかな? 俺が『ある行動をしている時』に、肯定の言葉を出して貰えるだけでいいんだけど……」

 

何進「うむ? それは可能だが………それが……どうした?」

 

一刀「それなら……十常侍を一泡吹かせる策があるんだ……!」

 

一刀は、己の策を披露する!

 

すると……袁紹や文醜を除いて……全員……顔が真っ赤になった!!

 

『ーーーーーーーーー!?!?』

 

何進「………☆‡≠↓!? か、一刀! お前、恥ずかしくないのか!?」

 

翔鶴「て、提督ッ! まさか、私が叩いた為に────ッ!!」

 

桔梗「北郷殿……その知謀! もしや……三国の軍師、凌駕するかもしれん! まぁ……わしらには……眼福な話だ!」

 

ビッグE「────────!?」

 

響「/////////////」

 

一刀「恥ずかしいけど………やる価値がある! 多分……権勢力に弱い十常侍なら嵌まる筈だ!! 何進大将軍! 直ぐに準備するように、取りはからってくれ! 後、『外套』、『荷を運ぶ馬車』も用意して貰いたい!」

 

何進「わかった! 十常侍の悔しがる顔を、偶には見てみたい! それに、その物も準備させよう! 暫しの間、待っておれ!」

 

一刀「あぁ………待ってるよ!」

 

何進「それと……無事に成功したら……私の真名を預けるからな!」

 

一刀「────真名!?」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

何進「───聞いたな? 袁本初よ! 直ぐに、これらの物を準備して集め、ここに用意せよ!! 一刻も早くな!!」

 

袁紹「閣下! そのような戯言を聞いて宜しいのですか!? もし、失敗したら、間違いなく失脚………『その時は、後釜を『袁本初』で推薦してやる!』───顔良さん、文醜さん! 直ぐに準備の用意ですわ!!」

 

『はいッ!!』

 

ーーーーー

ーーーーー

 

せっかく此処までたどり着いた一刀だが、それを阻む者が居た。

 

その名も悪名高い十常侍!

 

何進さえも手を焼く十常侍に……一刀が行うとする物は!?

 

また、話は次回へと………続く!

 

 

ーーーーーーー

ーーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

次回、一刀が策を実行にうつしますが……上手く説明できるか……心配です。

 

策自体の元ネタは、皆さん御存知だと思いますよ?

 

頭の中では……構築はほぼ出来てるんですけど……。

 

また、良ければ読んで下さい。

 


 
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