No.759343

艦隊 真・恋姫無双 33話目

いたさん

また、少し修正するかも。 2/19 イチハチマルマル 追加修正しました。

2015-02-19 01:33:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1849   閲覧ユーザー数:1605

【 か○○○は見た!? の件 】

 

〖 揚州 丹揚郡 建業 城内 にて 〗

 

城内の『謁見の間』には、玉座に国王である孫伯符(真名 雪蓮)が座り、すぐ傍に周公瑾(冥琳)が立つ。 眼下には、孫伯符の優秀な猛将や聡明な知将、信頼できる妹達が左右に並ぶ。

 

そして、その中央に片膝を立てて、礼を取る3人。

 

雪蓮は、3人を面白そうに眺めた後、冥琳に問い掛ける。

 

ーーー

 

雪蓮「この3人が、孫呉に客将で仕えたいと云う将? しかも、冥琳や蓮華の推薦で!? よくも……こんな逸材が3人も居たわね~? 試した穏(陸伯言の真名)や祭(黄公覆の真名)が目を丸くしてたわよ!?」

 

冥琳「偶々だ……。 酒屋に寄った時に噂を聞いてな? 『常山の趙子龍』と云う武人が酒を売ったそうだ。 その話を聞いて捜索をしようとしたら、なんと……この城の牢屋に捕らわれているという報告が上がったんだよ。 驚いて問えば、祭殿よりの件だと……な?」

 

その言葉を補足するように、祭と穏が説明を行う。

 

祭「街中で、大騒ぎをする不届き者が居ると聞いて、駆け付けて見れば、この3人じゃ! 有無を云わさず牢屋に入れれば……逸材ばかりだとは……。 本来であれば、正式に仕えて貰いたいものじゃが……無理強いはできんしの?」

 

穏「もぅ~穏に教える事なんか……全然ありませ~ん! 寧ろ、穏が教えて貰いたいのですよ~? それに、何故か穏の性癖をご存知なのか~穏に本を読ませないように、本の中身を暗記して……朗読ばかりで進めて行くんです~!」

 

祭「趙子龍も武人としては、かなりの腕前! しかも、儂の弓の腕前が分かるらしく、苦手なところばかり攻めてくる嫌らしい奴じゃ! じゃが、酒の味も分かるし、儂に対抗できる酒量を飲み干せる! 付き合うには──ハッ!?」

 

冥琳「祭殿……! 貴女は……また仕事中に酒を!?」

 

祭「ま、待てぇ!! これは、つまり……歓迎会でな? 新しき仲間に対する『我々の王が、まだ許可して無いのに……何が歓迎会ですか!!』───す、すまぬ!! こ奴がメンマを差し出すので……ついつい酒に手が伸びて……」

 

星「祭殿……私のせいにされては困りますな? 祭殿が……私のメンマに興味を持たれ、少し分けて差し上げただけ。 勝手に呑みだして、嫌がる私に『渋いアヤツに酒の良さなど分かるまい!』と申して誘い出したのは?」

 

冥琳「ほぅ──? 祭殿は職務を全うするように……小言を云う私を、そのように見ておいでですか? 分かりました……雪蓮と相談の上、罰を与えましょう! 『いや、ま、待てぇ──!?』───いいですねぇ!?」

 

祭「…………はい」

 

雪蓮「私としては……問題は無し! それにしても……よく蓮華が、この3人を逸材と分かって推薦したものね? 確か……冥琳より早かったわよ! しかも、血相を変えて切迫していたもの! 珍しい事もあったわね!?」

 

蓮華「良き逸材があれば……早く登用する。 そうしなければ、良き人材は去ってしまうだろう! 冥琳に……そう教えて貰いましたので!」

 

雪蓮「成る程ね……教えて貰った事を即実行! 大事な事ね! 『ならば……国の王が、勝手に仕事を放棄してしまう事、いい加減に止めてもらいたいのだが!?』……あれは、国を見守る大事な仕事だから……却下!!」

 

冥琳の完璧な拍子に提案した案件は、雪蓮の見事な回避行動で……外れてしまった。 落ち込む冥琳に蓮華は、優しく手を添えたとそうな。

 

★☆☆

 

何やら漫才を観るかのように……進んで行く話の中……思春が辺りを見渡す。

 

星達3人の姿を見て、動じる者や不本意な行動を起こす者……それらが居ないか確認していた。 

 

思春(雪蓮様、祭様は『記憶無し』……穏様も……。 すると、残るは明命と亜莎、そしてシャオ様か………ん?)

 

思春が周囲を見渡すと……亜莎以外の姿が見当たらない。

 

亜莎は、まだ登用されている時期では無いためか、まだ居ないのは仕方ない。

 

思春「……だが……明命とシャオ様まで居ないのは……何故だ?」

 

思春が『?』を浮かばすと、扉がユックリと開く。

 

扉の外では───『あわわわッ!』と表情を浮かべる明命! 何やら……星達を睨み付けている小蓮の姿が見えた。

 

 

◆◇◆

 

【 上洛《その1》 の件 】

 

〖兗州 陳留郡 陳留 にて 〗

 

華琳「もう一度報告なさい! 洛陽に『天の御遣い』が拝謁する事、間違いない事実なの!?」

 

桂花「───はっ! 私の放った者達の情報では、何進大将軍が益州に出向き御遣いと交渉! 既に洛陽に向かっているとの事です!」

 

華琳「……秋蘭の意見は? この見解……どう受け止める?」

 

秋蘭「私としましては、陛下の病状が気に掛かります。 天の御遣いと云えども素姓の分からぬ者を頼り、大将軍を動かしてまで交渉させる事。 これは、陛下の病の進行が……既に抜き差しならない状態ではと考えれます!」

 

華琳「……心身の衰弱により、頼れる者に縋った結果と云う事ね。 桂花の考えは………?」

 

桂花「………情報を精査しての結果ですが……何進大将軍が、何かしら手を引いていると思われる節があります! もしかすると……天の御遣いを……取り込もうと考えているかもしれません!」

 

華琳「────何の為に?」

 

桂花「───漢王朝に巣くう『十常侍』に対抗する為かと!!」

 

華琳「『十常侍』………!?」

 

桂花「今の何進大将軍の権威は、確かに高まりつつあります! しかし、十常侍は何皇后の後ろ盾を得て、陛下の権力も取り込んでいる始末! このまま行けば……何進大将軍が淘汰されるのは、目に見えています!!」

 

華琳「私や麗羽とか……有力な軍閥は何進大将軍の下に付く武官! しかし、陛下が『西園八校尉』を創設すれば、陛下に指揮権が移り大将軍の権威が墜ちる! ………この事実を踏まえれば……その考えも捨て切れないわね?」

 

春蘭「……華琳様! これは一度、洛陽に上がるべきかと! 陛下の御容態を見舞うと口実を付け、真偽を探ってみるべきかもしれません!」

 

華琳「────!?!? 秋蘭、今の言葉を聞いた……?」

 

秋蘭「………確かに…! 姉者と思えない言葉を聞きました! これは……もしかしたら、もしかするかも知れません!!」

 

春蘭「おおぉ──い! 偶には……私だって、私だってな! 良いことを言うんだぞぉおおおッ!」

 

華琳「でも……春蘭、お手柄よ!! ───桂花! 直ぐに仕事の調整、洛陽までの諸事を手配なさい! 三日後に洛陽へ立ちます! 秋蘭、春蘭も共に、準備と仕事の目処を立ておきなさい!! 」

 

『──────ハッ!』

 

 

◆◇◆

 

【 上洛《その2》 の件 】

 

〖 幽州 啄郡 城内 にて 〗

 

白蓮「そうか……陛下の病は、それほどまでに篤いんだな!?」

 

客「──残念ながら。 既に……いつ御崩御されても、おかしくないと云う噂が、洛陽に出回っています。 亡き盧植様が聴けば……さぞ御嘆きになろうと思いますが……」

 

白蓮「わざわざ知らせてくれて……感謝する! これは少ないが、旅中の足しにしてくれ! 先生の供養代も入れて置いた……これからも頼むぞ!?」

 

客「────こんなにも! あ、有り難う御座います! 何かありましたら……必ずッ!!」

 

★☆☆

 

白蓮「桃香! 今……大丈夫か?」

 

桃香「うん………大丈夫! 白蓮ちゃん、どうかしたの?」

 

白蓮「………皇帝陛下の御容態が、かなり悪化しているらしい。 先生の墓守している者が……先程知らせてくれた。 遺言で『このような事態があれば、教え子達に連絡するように』と頼まれていたそうだ……」

 

桃香「先生………」

 

白蓮「教え子の中で、私が一番の出世頭だったから、真っ先に知らせてくれたそうだ。 お陰で……こんな遠い所に赴任しても、洛陽の状態が分かる。 だから、桃香! この機会を逃さず、洛陽に上がり陛下に拝謁するんだ!!」

 

桃香「………へっ?」

 

白蓮「おいおいッ! 桃香は、このまま私の下に付いて、一生を棒にするつもりか!? 世の奴らを笑顔にするんじゃなかったのか?」

 

桃香「────! うんッ! そうだよ!! 戦の無い平和の日々を迎えられるように……私や愛紗ちゃん達が頑張ってる! でも、白蓮ちゃんの下でも、充分できるよ! 白蓮ちゃんは……私より優秀なんだから!!」

 

白蓮「…………桃香、前に話をしただろう? 自分が上に立てば……ある程度の自由は出来る! 上に立てば立つ程、自分の目指すべきモノが実行出来るんだ! 私は……秀才と自分を認める事はある。 しかし……天才だなんて……絶対に思わない!!」

 

桃香「白蓮ちゃん………」

 

白蓮「桃香! お前には、乱世を統べる才能がある! 『天へ挑む覇王』『守勢に秀でた賢王』と並び立つ──『仁徳に富む聖王』として! ……秀才は、どんなに努力しても……所詮……持って生まれた天才には及ばない!!」

 

桃香「そんな……! 白蓮ちゃん、買い被りだよッ! 私は……自分の出来る事を皆にしてあげたいと思ってぇ!!」

 

白蓮「私だけじゃない! 愛紗も鈴々も! そして……お前が覚えていない『翠』『紫苑』『星』……そして『北郷』も……お前が立ち上がるのを待っているんだ! お前が国を築く事を!!」

 

桃香「だけど……私には、財も兵も居ない! この乱世に、立ち向かうだけの知恵も領地も無いんだよ!? 私の志が……どんなに人を惹きつけるのかさえ分からないのに! ……こんな私に……何が出来ると思うの!?」

 

白蓮「───だからこそ、この機会に洛陽に上がる! 陛下に拝謁して、桃香の血筋を証明し、取り立て貰うんだ! そうすれば……少なからず、兵と領地を得る事ができるんだよ!! そして、桃香の目指す政策が可能になる───!!」

 

桃香「白蓮ちゃん………」

 

白蓮「……本当は……私が乱世を治めたい! だかな……私の実力なんか『既に』分かっている! だから……親友で心の根が分かる……未来の王に懸けたいんだ! この大陸の運命を!!!」

 

桃香「………………!!」

 

 

◆◇◆

 

【 歯車が回る の件 】

 

〖 涼州 漢陽郡 天水 にて 〗

 

 

恋「…………ただいま」

 

ねね「………今ぁ……戻ったのでぇすぅう~~!」

 

詠「何よッ! えらく早かったじゃない!! まだ、出掛けて僅か数日しか過ぎてないわよ!?」

 

霞「まぁ~待ちぃ! ねね……こないに早よう戻て来たのはぁ、何か理由があたっんちゃうか? 敵ぃ……っと言っても、恋に勝てる奴はおらんしぃ、ちと思い浮かばんが……?」

 

恋「道……崩れてた……」

 

霞「斜谷道かいな!? 彼処が崩れた……なんて報告、コッチは受けてせぇへんでぇ!?」

 

ねね「ねね達は、祁山道を通り抜けて漢中に入り、成都に抜けようとしたのですよ! 少し遠いですが、あちらの方が安全で、比較的平坦な道程だからと……お優しい恋殿が選んで下さったのですぅ!!」

 

詠「行くのなら、斜谷道の方が早くなかったの? 普通は道程が少ない方を選んで行くわ! 使者の件は情報だから、早く行かないと周囲の状況が一段と変化する事になるのに! ただでさえ、陛下の病が悪化しているんだから……!」

 

華雄「本来なら使者を数人にして、別々の道から送った方が確かなのだが、今回はそれが出来ない。 今度の事は代理も立てれない程、重要な件だ。 使者としては、安全な道を優先する方が正解だろう!!」

 

霞「……どちらも正解や。 ただ、一つだけ前提を間違えとるで? 使者は『ねね』だけやない。 恋も居るんやからな。 その恋が……あえて廻り道を選んだっつうのは、どないな理由や?」

 

恋「斜谷道……ご主人様が居る。 会いたい……すごく………。でも……危険! 恋でも……負ける人。 一緒に……向かってる」

 

ねね「れ、恋殿ぉおおおッ!?」

 

霞「───ほぅ!? 恋に勝る武人が、そこに居るんかいな! こりゃおもろくなりそうや!!」

 

華雄「半分は同意するが、半分は心配だ! 恋も勝てない奴が……隣の州に居るとなるとは……この天水も危うくなる! 何か手を打たねば………」

 

詠「………猪が、やけに冷静に判断するじゃない! でも……そのとおりよ! この天水が平和なのは、恋を筆頭とする勇猛な武官の名、ボクやねねの知謀が、大陸に轟き渡っている! それなのに……このままじゃ!?!?」

 

ねね「………うぅぅ………ヘボ主人めぇ~~~~! よくも恋殿の寵愛を一人締めにしやがりやがったですかぁ! この暴れる『ちんきゅキック』で、次に会う日を──お前の命日にしてやるのですッ!!」

 

恋「ちんきゅも……大事!」キュウ!

 

ねね「し、信じておりましたぞぉ───ッ! 恋殿ぉおおおッ!!」

 

『……………はぁ』

 

 

 

─────────ザッ!

 

兵「───申し上げます!」

 

詠「何か用? 今、軍議中だから──手短に頼むわね!」

 

兵「はっ! 西涼より馬孟起様達がお見えになられ、お嬢様に面会を申し込まれていらっしゃいます! 如何なされましょうか?」

 

『─────────!?』

 

 

 

◆◇◆

 

【 後に…気分が優れない何進 の件 】

 

〖 益州 漢中付近 にて 〗

 

 

斜谷道の道を通りつつ、眼前が急に広がった。

 

高い山脈、深い渓谷……そして、貧弱な桟道!!

 

 

何進「一刀よ……此処からが難所だ! 益州を守るように広がる秦嶺山脈、その最高峰『太白山』の通る道! しかも、岩山を穿った場所、崖に木の柱を打ち込み建設された桟道! 油断をすると……命など直ぐに無くなるぞ?」

 

一刀「……これでも……一度は死を覚悟した身だ。 それに……提督として皆の先に行かなければならぬ者が、怖じ気を震っているなんて……士気に関わるから……」ブルブルブルブル!

 

何進「うむ。 大層立派な返事で感心する。 しかし……足を見れば……かなり小刻みに動いているようだ?」

 

一刀「し、心配ない! ただの武者震いだ!!」

 

何進「そうか………クククククッ! いやはや……まさか提督ともあろう者が……高所恐怖症か? うむうむ、よく覚えておくとしよう!! もし……何なら、私が手を添えて……道案内しても……いいのだぞ?」

 

ーーー

 

雷「もう~仕方ないわね! 私が手を握って歩いて上げるわ! 司令官!!」

 

電「じゃ……反対の手を私が握るのです!!」

 

ーーー

 

龍田「天龍ちゃんは大丈夫~? 怖かったら、何時でも握ってあげるわよ~? うふふふふっ!」

 

天龍「だ、大丈夫だ!! こ、この天龍様が……高い所ぐらい……へ、平気だ! お前に手を握る前に、弱みを握らせそうで……怖いぜ!!」

 

ーーー

 

桔梗「何進大将軍! わしらは慣れている身! ここは、わしが先に行きましょうぞ! 屈強の者を前後、何進大将軍方や北郷殿、朱里、不慣れの者を真ん中にし、殿を焔耶に付かせれば……安全かと!!」

 

焔耶「はいっ! お任せ下さい!!」

 

ーーー

 

こんな話をしている途中、後ろから……忘れられない声が聞こえてきた!

 

??「待ってぇええええ────ッ! 一刀ちゃ───ん!!」

 

本能は逃げろと警鐘を鳴らすのを、理性で抑えて下を見ると、貂蝉が笑みを浮かべ片手を振りながら走ってきた。

 

鬼灯「北郷殿………あの者は……!! この標高の高い場所を、下着一枚の姿で笑顔に走って来る変態は───貴方の知り合いですか!?」

 

一刀「………一応………命の恩人の一人……」

 

鬼灯「……この地の空気は薄いのに、急坂を物ともせず走ってくるわ! あらっ? 後方から4人の艦む……ゴホン……若い娘達が!?」

 

一刀「あ、あれ!? 見たことが無いコ達だけど………」

 

ーーーーー

 

貂蝉「どふふふっ! 貴女達~遅いわねぇえええん!?」

 

貂蝉が余裕で到着する中、他の4人は……30分程遅れて到着した。

 

 

………ヨロヨロ  バタッ! バタバタッ!!

 

アリゾナ「わ、私……は、元々遅いの!!」

 

スチュワート「あ、足には自信………あったのにぃいいい!!」

 

サラ「………主よ! これも、私に与えられた試練……なのでしょうか!?」

 

ビッグ E「─────ゼェ~! ゼェ~!!」ギロッ!

 

 

一刀「─────ッ!?」

 

 

 

道の入り口辺りで、一刀達に追い付いた。

 

しかし……貂蝉以外の4人は……疲労困憊だった。

 

 

★☆☆

 

貂蝉は、4人が無事にたどり着いたのを見届けると……一刀達に近付き声を掛けた。 

 

貂蝉「皆ぁ……元気で良かったわぁん? 一刀ちゃんもぉ!?」

 

一刀「貂蝉の声が聞こえない時までは……元気だった………」

 

何進「…………主は………何者だ?」

 

見たことが無い『 不審者』を危ぶみながら近付く何進! 

 

貂蝉も……何時ものように自己紹介をする!

 

貂蝉「うふっ! 都の踊り子、貂蝉ちゃんよぉん!」

 

二人が近付くと──その付近から──強力な圧力と突風が吹きすさぶ!!

 

 

ーーー

 

鬼灯「くぅ────!?」

 

 

一刀「な、何だぁ──ッ!?」

 

 

『──────!』

 

ーーー

 

 

 

何進、貂蝉「「─────────!」」

 

 

一瞥して………互いの正体に気付く二人は……睨み合いを開始した。

 

 

 

何進「………ほぅ!」

 

貂蝉「…………ウフッ!」

 

 

 

少し経ち……何進が口を開く。

 

何進「今は、礼を述べるべきなのだろうな。 一刀の命を救ってくれたのだから……」

 

貂蝉「今だけは……受け入れてあげるわよ~! 今だけはねぇ?」

 

何進「………私は、一刀達『天の御遣い』を陛下に拝謁させる役目がある! もし……役目を邪魔をするのであれば……今、此処で勝負を付けてやってもいいが? どうする───!?」

 

貂蝉「私はねぇ? このコ達を一刀ちゃんに会わせる為に来ただけなのよぉん! 外史の流れが、それを望むのなら……私は止めないわぁん!」

 

何進「フッ! 敵にしては……話が分かる。 『Appearances are deceitful』とは……よく云ったものだ!」

 

貂蝉「『美しい花には棘がある』と云うのも忘れないで欲しいわねぇん?」

 

ーーー

 

一刀「金剛! 空母……じゃない……何進大将軍が云った英語の意味……『外見は当てにならない』で良いんだよな?」

 

金剛「That is correct!(正解デ~ス!) オネエサン……意外と教養も凄いからネ!! 私も負けていられまセ~ン!!」

 

ーーー

 

貂蝉と何進は……暫し睨みあったのち……互いに離れた。

 

不思議と、双方ともに……笑みを浮かべたままで………

 

 

ーーーーーーー

ーーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

今回は、色々と詰め込んだ結果になりました。

 

次の話も……幾つか出来てますが……全部、作者の頭の中ですので、作品としてなっていません。

 

また、次回……土、日辺りまで……お待ち下さい。

 


 
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