No.759097

英雄伝説TriHeros~序章~

かなり遅れました第5話です。

2015-02-17 22:00:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1009   閲覧ユーザー数:988

 

京・二条御所

 リウイ達は、慶次らに玉座の間に案内されていた。

現在この場には、慶次を含めた複数の家臣達がリウイらの周りを取り囲んでいた。

そんな中リウイ、カーリアン、リフィア、ペテレーネ、アリシア、カシウス以下6名は

玉座の間においてこの世界の主を今か今かと待ちわびていた。

「ふあ~~~あ、一体いつまで待たせるのかしら・・・」

「おい、もうちょっとしっかりしていたらどうだ」

長いこと待たされてあくびをしたカーリアンに叱責したリウイ

注意されてムツとしたのかリウイに小声で話しかけた。

「だって、こんなに待たされているのにまだお見えにならないじゃない

 あくびのひとつやふたつしたくもなるじゃないもう限界よ。」

「だからといってなぁ・・・・・」

反論するカーリアンに思わずため息を吐くリウイ

「だいたい、ここに来るまでの間町並みを見たでしょう

 やけに建物はボロボロだったし、平然と追剥や、恐喝するような人がいたし

 どうせここの王なんてろくでもないやつよ!」

と、つぶやいたが一部の家臣たちには聞こえたのか

キッと睨み付け、カーリアンは思わず大げさに口を閉じる動作をした。

そんな中、リウイは思考していた。

確かに、ここに来るまでの間町並みを見てきたが、

お世辞にもとても統治されているとは言えず、建物はボロボロであり、

道行く先々には飢えに苦しむ人たちや

弱者に対し平然と強奪をするものが見られていた。

途中恐喝にもあったりしたが、義輝と慶次の二人が見事に迎撃したのであった。

そのことを踏まえて、リウイはカーリアンの言うとおり、ここの王はかつてのカルッシャの皇太子レオニードのような奴ではないかと思った。

だとしたら会うだけ時間の無駄ではないかという考えがよぎったその時であった、

「第13代、征夷大将軍足利義輝様のおなーり!!」

といよいよ、ご対面の時間がきた

それと、同時に家臣達も姿勢をただしいき、

リウイ達もそれに、連れられるように姿勢を整えるのであった。

そして、現れたのは

「よくぞまいった、異界の朋よ。」

と声をかけられるとそこにはつい先ほど、ここまで場所を案内してくれた人が立っていた。

義輝が玉座に座ると家臣たちは平伏をしていった。

リウイ達はこれに戸惑いながらも、周りと同じように平伏をし顔をあげた

アリシアは戸惑いながらも尋ねた

「えと・・・あなたが・・・」

「左様、余が室町幕府13代将軍足利義輝である。

 さあ、朋よ聞かせてくれないか、そなたらの世界のこと

 なぜここに来たのかその全てを。」

義輝は子供のように興味津々と尋ねてきた。

なにから話そうかと考えているうちに家臣の一人である、細川藤孝は挙手した。

「将軍様、その前にこの者たちが本当に異界のものかどうかを調べてみては、

 もしかしたら、陣の中から現れたのも南蛮のもの達の怪しい妖術である可能性がございますし。」

「ふむ、なるほど・・・

 藤孝の申す通り、何か証明できるものはもっておらぬか?」

その質問にたいしてカシウスが立ち上がり、あるものを見せた。

「藤孝殿、証明できるかどうかわかりませんが、これを・・・」

その質問に対して突如

カシウスがたちあがり藤孝の前に移動すると、懐からあるものをとりだしたものを見せると藤孝は、それを手に取りしまじまと見つめた。

「この鉄の塊は?」

「それは、我々の世界にございます機器、オーブメントとございまして・・・」

カシウスが説明しようしたその時であった、

「ふむ、特にこれといって変わったところはないが・・・」

あろうことか藤孝は、オーブメントをガンガンと床に叩きつけたのであった。

「わぁ!!買ったばかりですのでどうかやめてください!!!」

慌てて止めに入り、藤孝は、スマンスマンと謝りながら返した。

「コホン!失礼致しました、では気をとりなおして・・・

こちらは、オーブメントともうしまして我々の世界の生活に欠かせない

ものでございまして中をごらんください」

そういうと、カシウスはオーブメントの蓋を開けた

そこには、赤や青、緑といった宝石のようなものが埋め込まれていた。

それを見た家臣たちはその輝きに目を見張ったのであった。

「こちらに埋め込まれている石は、七曜石(セプチウム)という物質でございまして

 このオーブメントと組み合わさることによって様々な効果を発揮致します。

 まずは、軽くお見せいたしましょう。少し失礼してもよろしいですかな?」

カシウスは、オーブメントを起動させると周囲の人たちをどけて

アーツの発動の準備をした、そして・・・

「アクアブリード!!」

と唱えたその瞬間何となにもないところから水がでてきたのであった。

その様子をみた家臣たちはざわめき始め、義輝はすぐに黙らせて、カシウスの言を待った。

「いかがでしょうか?義輝様、今のは我々の世界における

 アーツと呼ばれる魔法のようなものでございまして

 それ以外にも火や風を出したり、身体を高めるといったこともできます

 このような力を我々は導力とよんでおり、オーブメントとセプチウムの力によって発揮致します。」

とカシウスは一通り説明を終えると元の席にもどり義輝からの返事をまった。

「ふむ、なるほど藤孝お前の意見はどうだ?」

「はっ!将軍様私の意見を申し上げますと、まずこれほど精密なカラクリ、あれは南蛮達の時計のさらに、上をいく技術を使っているかと思われます。

 次に、気とはまた違った力、導力やせぷちうむやおーぶめんとと申されたか?

それらの単語はついぞ聞いたことございません。

以上を踏まえて将軍様この者たちは本当に別世界からきたと間違いないでしょう。」

藤孝の意見を聞き家臣一同は真実であるとわかりまたざわめきはじめた

「皆の者静かに、朋よ感謝するぞおかげで話しがさらに進みそうだ

 では次に互いの世界情勢から話そうか、とその前に

 そこの者よ」

と義輝が指したのはリウイであった。

 

 
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