No.757070

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

袁家の話だと思います

2015-02-08 16:04:15 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:4657   閲覧ユーザー数:3784

第四章 拠点 成長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建業

 

 

 

雪蓮「う~~~、う~~~梨晏~~体がだるいよ~~~」

 

梨晏「はいはい、そうだね~~~」

 

風「雪蓮ちゃんはまだ悪阻?が起きているんですか?大変ですね~~」

 

月「へぅ~~本当ですね。普通は出産も近いとどちらかと言うと陣痛の方だと思いますけど」

 

詠「でも月も時々気分悪そうじゃない」

 

いつもは城に来てもらっているのだが、今日は患者が多くて行く暇が無いとと言う事から四人と付き添いの詠は定期診断のため鷹の診療所に向かっている途中であった

 

雪蓮「梨晏が冷たい~~、何で梨晏も同じ頃に妊娠したのにこうも違うのよ~~」

 

梨晏「さぁ、でも雪蓮見てると酷くなくてよかったと思うよ」

 

梨晏は妊娠してからの雪蓮の姿と自分を比べてそう言った

 

梨晏「それに、私より風の方がどっちかと言うと普通にしていただろう?」

 

風「別に普通にしているわけじゃありませんよ~~。気持ち悪いときは気持ち悪かったですよ~~」

 

月「それにしては私達の前では、その様に苦しそうにしている所を見たことがありませんが?」

 

風「そうですか~~?そう言えば風が苦しんでいるときは何故か何時もお兄さんが居ましたね~~」

 

詠「何でそんなに都合よく一刀様が風の前にいるのよ」

 

風「さぁ~~~、赤ちゃんがお父さんを求めているんじゃないですかね~~」

 

雪蓮「そんなことあるわけないでしょ」

 

雪蓮はそれが本当なら今までのあたしの状態は何なのと言いたそうな顔をしながらつっこんだ

 

梨晏「そうだよ、でも風は本当に楽そうに見えたよね~~」

 

風「そうですか?風も大変だったんですよ~~。まぁ、皆さんよりは楽みたいでしたけど~」

 

詠「ねえ、本当に悪阻ってそんなにキツイの?」

 

雪蓮、月「そうよ(うん)」

 

詠「僕もそうなるのかな?」

 

詠は今後の自分の事を考えながらつぶやくと

 

月「不安に思うことは無いよ、詠ちゃん。悪阻はきついけれどそれ以上に一刀さんの子どもが居るって思えてとても嬉しいよ」

 

詠「月・・」

 

雪蓮「そうよ。一刀様の子が此処に居ると思うと元気とか喜びが湧いて来るしね」

 

雪蓮は自分と一刀の間に出来た子どもが居るお腹をさすりながらそう言った

 

梨晏「フフフ、雪蓮この前もう妊娠なんかしないって言ってなかった?」

 

雪蓮「う・・・梨晏それは言わないでよ~~」

 

雪蓮は頬を膨らませながら不貞腐れた

 

梨晏「ごめんったら、雪蓮。そう不貞腐れないでよ。ほら、これ上げるから機嫌治して」

 

梨晏はそう言いながら徳利を一つ出した

 

雪蓮「え!?若しかしてお酒?やったーーーー♪」

 

雪蓮は梨晏が差し出した徳利に飛びつき勢いよくそれを口に着けた

 

雪蓮「お酒、お酒~~(ゴクゴク)ん!?ぺっぺ、何よこれ~~お酒じゃないじゃない」

 

梨晏「それは当たり前じゃない。妊娠中にお酒飲んじゃダメって言われているだろう?それは牛乳、牛の乳だよ」

 

雪蓮「え~~お酒が飲みたかった~~~」

 

雪蓮は愚痴を言いながらもチビチビと牛乳を飲んだ

 

梨晏「そんなこと言わないの。牛乳は体にいいのよ」

 

雪蓮「それは知ってるけど・・・う~~~妊娠が解ってから飲んでないのよ~~早くお酒の~み~た~い~~」

 

梨晏「我慢我慢。それに、出産してからも飲む暇はないと思うよ」

 

雪蓮「え?何で?」

 

梨晏「春蘭と秋蘭の子どもの世話してたら解るだろ?」

 

雪蓮「?」

 

詠「言っても解らないわよ。雪蓮はほとんど充と衡の世話してないから」

 

梨晏「あ~~」

 

梨晏は納得したような顔で頷いた

 

月「お乳も上げたことないんですか?」

 

雪蓮「うん」

 

月「そ、その・・・お乳は如何されているんですか?張ったりとか・・」

 

月は恥ずかしそうに聞くと

 

雪蓮「おっぱいの事?動くと余計に気分が悪くなるから、喉が渇いた時に自分で飲んでるわよ。ただあれって、あんまり美味しくないのよね~~でも処理しないと胸が張って困るから仕方がないし~~」

 

梨晏「ああ、時々ゴソゴソしてるな~て思ったらそんな事してたのか」

 

詠「その乳を少しは赤ちゃんに回してやりなさいよ。(無駄に大きいんだから少しは赤ちゃんに吸ってもらってしぼませなさいよ)」

 

等といろいろ話して進んでいると

 

ドドドドドドドドドドド

 

目の前に馬が走っているのが見えた

 

月「あれ?あの馬に乗っているのって翠さんじゃありませんか?」

 

詠「本当ね。どうしたのかしらあんなに急いで?」

 

梨晏「ん?翠の後ろからも何人か着いて来ているみたいだね」

 

雪蓮「あれは、残りの馬姉妹と・・・!!袁術?それと一緒に蝶さんも乗ってるわね」

 

風「一体どうしたんでしょうね~~~。おや、鷹さんの診療所の前で止まったみたいですね~~」

 

詠「何かあったのかしら・・・皆、僕が先に見て来るから三人は気を付けて来て」

 

それを言い残して詠は先に診療所に駈け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

診療所

 

 

 

ドドドドドドド

 

鷹「ん、何だ?外が騒がしいな」

 

七乃「本当ですね。何かあったのでしょうか?・・あ、これが次の患者さんの診療録です」

 

鷹「いつもすまないな、七乃」

 

七乃「いえ、私が頼んでさせてもらっていますし・・・それに、鷹さんと一緒に居れますし//////」

 

鷹「///////そ、そうか」

 

二人は顔を赤くさせながら照れていると急に扉が勢いよく開かれ

 

翠「鷹居るか!!!急患だ!!頼む見てやってくれ」

 

鷹「・・・・・ハッ!!そ、そうか、中に連れてきてくれ」

 

翠「わかった」

 

鷹は七乃と見つめ合っていて反応に遅れたがすぐに仕事の顔に切り替わった

 

涼「鷹さん急にすみません。彼女をお願いします。応急処置はしていますが、此処に急いで向かっていましたので少し悪化しているかもしれません」

 

鷹「何!?すぐここに横に寝させてくれ。すぐ診断する。七乃は急いで手術の準備をしていてくれ。必要になるかもしれん」

 

七乃「解りました。すぐにじゅん・・び・・を・・・・・」

 

七乃は振り返って薬などが置いてある部屋に向かおうとすると目の前に

 

美羽「・・・・七乃?」

 

七乃「み・・・袁術さ・・ま・・・何故・・此処に」

 

鷹「如何した七乃!?急いでくれ、これは急いで縫合しなおしたほうがいい。馬に乗ってたせいで塗ってあったところが緩んでしまって出血が激しくなっている」

 

七乃「え!は、はい。解りました」

 

七乃は美羽を一瞥してすぐに準備に取り掛かった

 

そして、緊急手術が始まった

 

袁紹軍の面々は診療所の待合室で麗羽の無事を願いながら椅子に腰かけたり待合室内を歩き回っていた。その間に詠が蝶から事を聞き城に伝令に行った。後から来た雪蓮達は陳留で起きたことを翠から聞いていた

 

雪蓮「それで春蘭達はうまく行ったの?」

 

翠「ん~~よくわからないけど、一応捕虜として捕まえることは出来たぞ」

 

雪蓮「そっか~~、無事話がついているといいんだけど」

 

風「そうですね~~。風的には凪ちゃんの方はうまくいっている気がしますけど、春蘭ちゃん達の方は難しそうですね~~~。曹家の鎖がありますし」

 

梨晏「そうだね。曹家は聞く限り根っからの劉家の家臣らしいからね」

 

月「出来れば仲良く終わって欲しいですね」

 

翠「そうだな。春蘭達のつらそうな顔を見ると何かこっちも辛くなるからな」

 

蒼「そう言えば、皆さん何故ここに居るんですか?」

 

蒼は改めて疑問に思っていた事を聞くと

 

風「それはですね~~今日はなんでも患者さんが多くて手が離せないらしくていつもの様に診察が来れないから、ここまで来たんですよ~~」

 

蒲公英「へ~~~それにしてもここ患者さんが言うより居ないんだけど?」

 

蒲公英の言葉を聞いて、皆辺りをキョロキョロと見回してみると

 

鶸「そう言われてみれば・・・・・」

 

そんな時

 

「お~~い先生まだ空かないのかい?」

 

「先生早くしてくれ。腰が痛くてしょうがないんじゃ」

 

「先生、家のおっかさんがぎっくり腰に!!」

 

等と外から患者さんの声が聞こえだしたのである

 

蝶「あらあら、大変ですね。患者さんたちが外に集まり出しましたね。どうしましょう」

 

蒲公英「あ、蒲公英お城に報告いかなきゃだから先にかえ(ガシ)え?」

 

蒲公英は適当な理由で逃げようとしたら首を鶸から掴まれて

 

鶸「蒲公英逃がさないわよ。それに、報告だったら詠さんに簡単だけど伝えてるから大丈夫よ」

 

蒲公英「う~~」

 

蒲公英は嫌そうな顔をしながらももと居た場所に戻った

 

蒼「それで鶸お姉ちゃんあの人たち如何するの?」

 

蒼は窓から外にいる患者たちを見ながら聞くと

 

鶸「う・・・・それは・・・・蝶さん!!」

 

鶸は考えが浮かばなかったらしく蝶に話を振った

 

蝶「そうですね、取りあえず待ってもらうよう伝えましょう。もし急いで治療が執拗な方が居るなら、城の医者に回しましょう」

 

鶸「だそうです。することが決まったら動きますよ。蒲公英と蒼は急いでいる人が居ないか聞いて回ってください。私は他の方に事情を伝えますから」

 

翠「私はどうしたらいい鶸?」

 

鶸「翠姉さんは城に行って医者にお願いしてきてください」

 

翠はやる事を聞いてすぐに診療所を飛び出していったが翠が出たときに開いた扉から患者が押し寄せてきた

 

斗詩「わわ?何ですかこれ!?」

 

猪々子「一体どうしたんだこれ?」

 

と、やっと周りが騒がしいことに気が付いた袁紹軍の皆だった

 

ただ美羽だけは

 

美羽「・・・・・・・・」

 

周りの事が目に入らないようでずっと麗羽と七乃が居る部屋を見つめていた

 

蝶「雪蓮さん達妊娠されている方は気を付けてください。万が一こけたりしてお腹の赤ちゃんに何か起きたら大変です」

 

蝶の注意を聞いた妊婦たち四人は出来るだけ診療所に押し寄せてくる患者たちから放れようとしたが

 

ドン

 

雪蓮「ちょ、押さないで・・あ!!」

 

雪蓮はお腹に赤ん坊が居るせいか重心が安定せずこけてしまったのである。そして

 

雪蓮「あ、あああああああああああああああ!!」

 

ビシャーーーーー

 

雪蓮はこけた衝撃で破水してしまったのである

 

梨晏「やばい、破水してる!!お前ら、雪蓮から放れろ!!」

 

「な、なんだ?女がこけただけだろ。それより俺の風邪を治してほしいんだよ」

 

蝶「風邪ですって!!いけない、あなた急いでここから出ていきなさい!!他に病気の方もここから出てください!!」

 

「何でだよ。俺たちは前から先生にお願いしてから来ているんだぞ」

 

この男はこの頃この建業に来た商人なのでぶつかって倒した者が誰なのか知らないでいた

 

「お、おいあんた急いで外に出ろ。嫌、出た方がいい」

 

「そうだぞ。それに謝って行った方がいいぞ」

 

「他に病気なやつはいないか!?急いでここを出るぞ。さもないと大変なことになるぞ!」

 

周りに居た建業の民たちは倒れた人物を見て慌てていた

 

「??一体どうしたんだ?」

 

男が疑問に思っていると

 

蝶「あなたも急いで出てください。生まれてくる赤ちゃんにうつったら大変です」

 

「おい、急げ。お前が話しているのはこの国の王妃達で将軍だぞ」

 

「え?」

 

男は何を言われたのか最初理解できなかった。そして理解が及んだ時、自分の暴言を思い出し顔を蒼くしていき

 

「す、すみません。お許しください」

 

頭を下げ謝り出した

 

蝶「いいから外に出て行ってください。それと雪蓮を急いで長椅子に寝かせてください」

 

斗詩「わ、わかりました。文ちゃん手伝って」

 

猪々子「あ、ああ。わかった」

 

斗詩と猪々子は急いで駆け寄り雪蓮を持ち上げ椅子に寝かせた

 

真直「そ、それでこの後どうするの?医者は麗羽様を治療していますし・・・」

 

真直は不安そうに聞いてきた

 

雪蓮「い、痛いいいいいいいい!!お腹が!お腹がぁぁぁぁあああああ!!」

 

雪蓮はその間もお腹を押さえて苦しみ続けていた

 

蝶「もう城に運んでいく時間もありませんね。すみませんが誰かお湯と清潔な布を大量に持ってきてください」

 

蝶は袖をまくり一回自分の頬を叩いて気合を入れて雪蓮の前まで歩き始めた

 

蝶「雪蓮さん、これから私が出産の指揮をします。雪蓮さんまずは辛いかもしれませんが体の力を抜いてください。それと呼吸を私に合わせてください。スゥ~~~ハ~~~スゥ~~~~ハ~~~~」

 

雪蓮「ハ~~~、ハ~~~~む、無理・・・・痛い・・」

 

雪蓮は何とか呼吸を合わせようとするが痛みのせいか上手く呼吸を合わせることが出来ないでいた

 

梨晏「雪蓮頑張れ。此処が踏ん張りどころだぞ」

 

月「雪蓮さん頑張ってください」

 

風「関係の無い皆さんは少し離れてくださいね~~。あ、文醜ちゃん、顔良ちゃん、お湯と布こっちにお願いしますね~~~」

 

風は涼の出産を見ているせいか他の人より落ち着いて行動をしていた

 

そうこうしていると、麗羽を治療している部屋から

 

鷹「はぁぁぁぁぁ!!!これで最後だ、元気になぁぁぁれぇぇええええええ!!!」

 

ピシャアアアアアアアアアア!!!!!

 

鷹「これで治療完了だ。あと数日は安静にしていれば普通の生活に戻れるだろう。七乃すまないが此処の片付けを頼む。俺は外の患者を・・・・・一体どうした!?」

 

部屋を出て待合室を見ると目にしたのは苦しんでいる雪蓮とそれを見守る人々だった

 

風「これはですね、雪蓮ちゃんがこけて破水をして「それより、麗羽姉さまは無事なのか?治療は成功したのか!?」おう・・・」

 

風が話している所を美羽が急に乗り出して麗羽の安否を聞いて来て流石の風も呆気にとられていた

 

鷹「ああ袁紹は無事だ。今は七乃がみてくれている。それより、今破水がどうとか聞こえたが・・」

 

美羽はそれを聞くとそのまま麗羽の元に走って行った

 

風「はい~雪蓮ちゃんがこけた勢いで破水しちゃったんですよ~~」

 

鷹「何だって!!それは不味いな。俺の見た目では雪蓮の出産日は十日位先のはず・・・」

 

鷹は急いで雪蓮の元に行き診断を始めた

 

鷹「ふむ、母体は無事か・・・中の子どもは・・・良かった異常はないみたいだな。蝶殿後は俺がするから休んでいてくれ」

 

蝶「はい、よろしくお願いします」

 

蝶は額から流れる汗を拭きながら後ろに下がった

 

月「ご苦労様です、蝶さん」

 

蝶「いえ、私は特に何もしてませんよ。皆さまが頑張ってくれたおかげです。すみませんが椅子まで連れてってもらえますか?少し疲れてしまったみたいで・・」

 

月「フフ、解りました」

 

 

 

 

 

 

 

治療室

 

 

美羽「麗羽姉さま!!」

 

美羽が飛び込んで麗羽に駆け寄ろうとしたら、その隣に七乃が居る事を見つけ動きを止めてしまった

 

美羽「・・・・・・・」

 

七乃「まだ、患者さんは寝ているのでお静かにお願いします」

 

七乃は美羽を見ないようにしながら鷹から任された仕事をして、時折麗羽の顔色などを窺っていた

 

美羽「な、七乃なのであろ?」

 

七乃「・・・・・・」

 

美羽「七乃、返事をしてたもれ。妾は・・・・」

 

七乃「・・・・・患者さんの付き添いの方でしたなら、今椅子をお持ちしますのでお待ちください」

 

七乃は淡々と言葉を発するだけで美羽を見ようとはしないその光景が辛くて美羽はただ声を挙げない様に泣くしかなかった

 

美羽(妾は如何すればいいのじぁ・・・・もう、七乃とは・・グス・・・七乃とは・・・)

 

七乃「どうぞこれにお座りください。私は鷹、華佗の元に行っていますので何かあったらお呼びください。すぐに駆けつけますので」

 

七乃はそう言い残して出ていった

 

美羽「グス、グス・・・・麗羽姉さま・・妾は如何すればいいのじゃ・・・グス・・ウエエエエ~~~~~ン」

 

美羽は寝ている麗羽の隣で声を上げて泣き始め次第に疲れて眠り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待合室の方では無事雪蓮が出産を終えて一息をついている所、中が静かになっていることに気が付いた七乃が部屋の中に入っていくと

 

七乃「・・・・風邪をひいてしまいますよ・・・美羽様」

 

七乃は小声でそう呟き、居住部分から布団を持ってきて美羽にかけてやった

 

麗羽「やっぱりまだ美羽さんの事を思ってくれているのですね」

 

七乃「起きてらしたのですか?」

 

麗羽「ついさっきですわ。それより七乃さん。さっきの様に美羽さんを真名で読んであげることは出来ないのですか?」

 

七乃「・・・・・それは無理だと思います。あのような事を言ってしまってはもう・・・それに私はもう張勲ではなくただの七乃ですから。もうあの頃の用には戻れません」

 

麗羽「・・・・・そうですか・・・しかし、美羽さんはまだ七乃さんの事を思っているのですよ」

 

七乃「それでも私がこの子にしたことはとても酷いことですから・・・・それに、私がこの子の近くに居るときっとまた成長をしないで我が儘に育ってしまいます。それはもうしてはいけない事ですから」

 

麗羽「成長ですか・・・・・・私もあの戦いを切っ掛けに成長、変わることが出来ました。ですが美羽さんはその切っ掛けをまだ見つけることが出来ていませんわ。あなたなら、七乃さんならその切っ掛けを与えることが出来るのではなくて?」

 

七乃「私では駄目なんです。私ではこの子にあまりにも近すぎてしまいますから・・・・」

 

麗羽「そうですか・・・・・」

 

ガチャ

 

二人の話が途切れた調度いいときに扉が開き鷹が入ってきた

 

鷹「こっちの様子はどうだ?」

 

七乃「鷹さん、はい麗羽さんも目を覚まして大丈夫そうです」

 

鷹「そうか。ただ念のために少しの間入院とまではいわないが此処建業に留まってもらうぞ。経過観測をしてちゃんと怪我を治してもらうからな」

 

麗羽「解りましたわ。だいたいどれ位滞在すればよろしいですの?」

 

鷹「そうだな、二月は見てもらいたいな。それくらいあれば完全に治るだろうし、それにいろいろ見つけることもできるだろう?泊まる場所は俺が一刀に言っておくから」

 

そう言いながら鷹は七乃にウィンクをしてまた雪蓮の元に戻って行った

 

七乃「鷹さん・・・・・」

 

麗羽「フフフ、とても良い旦那さんを持たれたよね七乃さん」

 

七乃「///////////はい」

 

麗羽「この期間に何か美羽さんが見つけてくれたらよろしいのですが」

 

七乃「はい・・・・人と接してくれさえすれば、この国では学べることが多くあるのですが」

 

麗羽「そうですね・・・・そこらへんはうまく猪々子さん達が連れ回してくれるといいのですが・・・・・出来れば同じくらいの年ごろの子がいてくれれば・・・・そうですは、陳宮さんは・・・むりそうですはね」

 

七乃「そうですね、ねねさんは袁術様とあいそうにないですから・・・・それなら、項羽様のお子さん達となら行けるかもしれません」

 

麗羽「項羽さんの御子ですか?聞くところによるとまだ三、四歳ぐらいと聞きますが」

 

七乃「年齢は袁術様より低いですが、やっていることはもう大人顔負けな程ですから・・・それにあの方たちは純粋です。袁術様にいい影響を与えてくれると思います・・・・・多分」

 

麗羽「最後が少し気になりますけど・・・そうですわね、一度頼んでみてもいいかもしれませんわね」

 

麗羽はそう言いながら寝ている美羽の頭を撫でてあげた

 

美羽「うみゅ・・・くすぐったいのじゃ・・・な・・な・・の」

 

七乃「・・・・元気に育ってくださいね。それでは私も向こうに行きますね」

 

麗羽「解りました。七乃さんこれからもよろしくお願いしますね」

 

麗羽はこの言葉が誰を指しているのか、あえて言わなかった。しかし七乃には通じると信じたのであった

 

七乃「・・・・・そうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

 

いろいろ起きましたが袁家の話のつもりです。どうだったでしょうか?

 

曹家の話は次回になります。多分一騒動起きるかな?・・・・まあまだ予定なのでわかりません。

 

出来るだけ早く投稿したいと思いますのでお待ちください

 

では待て次回

 


 
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