No.755013

リリカルなのは~翡翠の戦 士と夢のたまご~第四話:しゅごキャラ、混じりあった理由

ある魔人との戦いで死んでしまい、リリカルなのはの世界 に転生することになった主人公"柊剣也"。ある日、なのは の天撃使いとしての資質を開花させた為に管理局からの勧 誘、もとい脅迫から逃がすために剣也の父がある町に任務 へ送った、そこで出会うのは"なりたい自分のたまご"と そ れを救う子供達……剣也は彼等とどうゆう物語を紡ぐの か? *この作品は"リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの 才牙"の続編……というより空白期を利用したクロスオー バー です、ご理解の程よろしくお願いします

2015-01-31 19:20:19 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3232   閲覧ユーザー数:3158

「まずこれを読んで欲しいんだ」

 

剣也は"K"……辺里からある絵本を受け取り、読んでいき、やがて読み終わった

 

「この絵本の中の"こころのたまご"って……」

 

「うん、実在するんだよ」

 

ある程度予測した剣也は辺里に確認し、其を辺里が肯定する

 

「子供たちはみなこころのたまごを持っている。其がたまに"しゅごたま"という特殊なたまごに変化するんだ……そして其から生まれるのが……」

 

「しゅごキャラ」

 

「うん、つまり"もう一人の自分"と言って良い存在なんだ」

 

「ではあの黒いたまごは?」

 

「あれは×たま……そのたまごの持ち主が心を病んでしまうと、こころのたまごは其に変化する、そして其から生まれるのが×キャラ……君らが昨日見たものだよ」

 

「なるほどね……じゃあ俺らが掴んだのがそいつらが起こしたトラブルなんだな」

 

「そう言うこと……というか信じてくれるの?」

 

「あまりにも突飛すぎるし、普通は見えたら驚くものだからか?」

 

「う、うん」

 

剣也の言葉に同意する辺里

 

「なら問題はない、俺は仕事上こう言う不思議な事には慣れている……しかも、」

 

『?』

 

剣也の言葉に耳を傾く全員

 

「成り行きでレベル七のエスパー相手にしたり、人を乗っ取る妖刀とガチの殺し合いしたり、無機物体に吸収して其を武器に変える生き物退治したり、一度に数千人殺せる人間相手にしたり、触れただけで死に至る煙を作る化け物相手にしていたらあれくらい可愛いもんだよ、たまごは」

 

因みにバベル、柊家の仕事、アラゴ、特騎士、バスターの順の経験である

 

『・・・・・・』

 

其を聞いたガーディアン達全員が同じ事を思った

 

ー……コイツ何者?

 

 

「……ということがあったんだよ」

 

その日の夜、剣也は海鳴にいる愛華に昨日の事を含め、今日の話をする為に連絡した(因みに防音結界をかけている)

 

「……まさか"しゅごキャラ"が介入するとはね……』

 

受話器越しに聴こえるのは諦めの色が含んだ愛華の声

 

「? どゆこと?」

 

「剣也、剣也が"管理局の大掃除"が始まるまでの一年間だけ暮らす場所……実はそこ"しゅごキャラ"って言うアニメの舞台なの」

 

「……はぁ!? 一寸待て、一つの世界に三個までしかクロス出来ないんだろう!? 何で四つも」

 

其を聞いた剣也は驚いていた

 

実は神であるセレナを始めとする世界の管理者にはある特権がある

 

その名は"クロスオーバー"

 

一つの世界に三種類まで他の物語とクロスオーバー……つまり組み合わせる事が出来るのである

 

因みにセレナはリリカルなのはの世界観に

 

1、IS (インフィニット・ストラトス)

2、カードキャプターさくら

3、絶対可憐チルドレン

 

の3つをクロスさせている

 

「……剣也がリリカルなのはの世界観に罅を入れたから(・・・・・・・)」

 

「……へ?」

 

愛華の言葉に固まる剣也

 

「……どういう事だ?」

 

「まず一つ目、"天撃と才牙の存在が管理局の目に入った事"……素質があれば魔力が無くても切っ掛けさえあれば誰でも使えるし、才牙という低級のロストロギアクラスの力を持つものを作る事が出来る技術…魔力至上主義の管理局にとっては脅威でしょう?」

 

「……確かに」

 

「そして二つ目、"サイガデバイスの開発"……デバイス自体に魔力を持たせれば魔力が無くても魔法を使えるというのは管理局からすれば垂涎もの」

 

「……サイガデバイスは天撃使い専用なんたが」

 

「其を言っても納得する訳ないでしょ……そして三つ目、"過剰な原作ブレイク"」

 

「……はい?」

 

其を聞いた剣也は?を浮かべる

 

「つまりね、なのはちゃんの墜落を阻止しただけでなく、天撃使いとして覚醒させたり、間接的(天力のおかげ)にとはいえアリシアちゃんを生き返らせ、アリサちゃんとすずかちゃんを天撃使いとして覚醒させたりと原作ブレイクする数こそ少ないもののその内容が濃すぎて……」

 

「濃すぎて?」

 

「世界がバランスを整える為に一つの物語を混ぜ合わせたの」

 

「……うわ~、まるでユウトの前世だな……」

 

「あっちは本人を殺す方を選択したけどね……前世の母さまも『こんなこと始めてだわ』って驚いていたわ……」

 

「……なんかすまん」

 

そう言うしかない剣也であった……

 

「ま、とにかく一年間頑張ってね♪」

 

「はいよ」


 
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