~女の子視点~
「・・・・・・喋る宝石を持った、私達と同い年くらいの男の子?」
「え、その子があむちの代わりに、×キャラやっつけちゃったのっ!?」
「うん。でもさ、あたしマジ意味分かんなくて」
紅茶を飲みながら思い出すのは、昨日会ったあの子。そして、喋る宝石に黒髪の女の子
全く正体不明でワケ分かんない子達。特に・・・・・・あの男の子
「あれ? でもでも、あむちー以外でそんな真似したらたまごは」
「あれ、言ってなかった?……まずね、キャラなりしたりキャラチェンジした様子も無かったの。だけど、×たまが壊れたりしないで普通に元のたまごに戻ったの」
『えぇっ!?』
あたしの言葉に、みんなが腕を組み唸り出す。かく言うあたしの周りに居る三人も同じく
「なら日奈森、そいつがキャラなりしなかっただけで、キャラ持ちってのは考えられないか?」
「それは無いと思うな。ね、ミキとスゥも同じくだよね? 私、あの子達からしゅごキャラの気配は感じなかったんだけど」
「うん、ボク達その子の近くまで行ったけど、たまごを持ってる気配は無かったから」
「謎が謎を呼ぶ、新キャラ登場ですぅ」
三人とも、腕を組んでうーんと同じように唸ってる。あたしと同い年くらいの子だと思うけど、やっぱり謎だよ
「其にワケ分かんない名乗りしたの」
「ワケわかんない名乗り?」
「『翡翠の戦士』・・・とか」
「・・・・・・なんだそりゃ、本当にワケ分かんねぇし」
「それでね、その子・・・・・・ラン達が見えてたの」
「じゃあ、やっぱりキャラ持ちなんじゃ」
「でも、さっきラン達が言った通りなんだ。なにより、たまごの事何にも知らない 様子だった、それなのにたまごをあっさり浄化しちゃうでしょ? だから余計ワケ分かんなくて」
いや、あの宝石が喋ったりしてたけど・・・・・・でもなぁ
うぅ、なんなのあの子っ!? マジで謎が謎呼ぶ新キャラだしっ!!
「でも辺里君、ちょっと気になるわね。キャラ持ちでもないのにキャラが見えてるのは別として」
なでしこがそう言ったのを聞いて、あたしは思い出してた。
そう言えば、見える人は見えるんだよね。大人でも見える人は見えるって言うし
「日奈森さん、その子の名前とかって分かる?」
「あ、うん。教えてもらったから。えっと、柊・・・・・・剣也君」
闇のような黒い髪を後ろに一纏めにした、黒い綺麗な目をした男の子
「それで、一緒にいた女の子が聖 花ちゃんって言ってた」
「? あれ、その名前何処かで……?」
「唯世、考えても仕方なかろう。その正体不明な輩はとっとと捕まえて、知ってる事は全部吐かせれば」
「キセキ・・・・・・僕達は警察でも何でもないんだから、さすがにそれは」
「・・・・・・いえ、もしかしたらそれが1番 手っ取り早いかも知れないわよ?」
・・・・・・なんて言いながら、なでしこがある 方向に視線を向ける。そしてそこに向かって優しく笑いかけた
「ね、そこの君。・・・・・・こそこそ隠れてないで、こっち来ない?今出てくれば、美味しい紅茶をご馳走してあげる けど」
なでしこがそう声をかけると・・・・・・マジで 出てきた
「……驚いた、まさか見抜かれてるとは……」
ここ・・・・・・ロイヤルガーデンの入り口近くの柱の影から、一人の男の子が
「それ、ほんとに? 私には『見抜かれるようにしている』ように見えたんだけど」
あたしはただただ驚いて、口を開ける事しか出来なかった
「・・・・・・あの、君は・・・・・・誰かな?」
「初めまして、さっき名前の出てた柊 剣也だよ」
だって、そこに居たのは・・・・・・昨日会ったばかりの・・・・・・あの子だったから
~女の子視点終わり~
~剣也視点~
聖夜小学園……
俺と花が通うことになる学校の名である
中等部もある為けっこう規模の大きいと考えて良いだろう
そして、普通に考えて学校の敷地内にあるとは思えないほどに豪華な建物。ガラス製の透明な屋根 に花壇がぎっしり
そして、その真ん中にテーブルと椅子。そこに座ってるのは男子二人、女子三人
そして、小さい子達の仲間と思われるのが沢山いる
赤ちゃんみたいなのとか、此方をふん捕まえると発言した肝の据わった奴にあとはスポーツウェア着てスケボー持ったのと か、着物着てる奴と結構多い
そして、俺は椅子を一つ借りて紅茶を飲む。……ふむ、良い腕だな、カップも中々の物……
「えっと柊……剣也君……だよね? どうやって此処に来たのかな? 此処の生徒じゃないよね」
「あぁ、見学したいって頼んでいれてもらった」
此方の正面に座っている金色の髪を真ん中分けにしてる男子の言葉に、そう答える
『はぁ!!?』
ついでに昨日会った子以外は全員ケープを着けている
「よ、よく入れたわね、部外者は基本立ち入り禁止なのに」
俺を苦笑気味に見ながら、長いストレートの髪をポニーテールにした女の子がそう言った
……ん? なんだ?この違和感?
なんかこの子はこの子ではない(・・・・・・・・・・・)感じが…まぁ良いか
「簡単だ。冬休み明けたらこの学校に通うんだからな」
そう言いながら再び紅茶に手を出すと、金髪の男子がハッとした顔になった
「そっか、道理で何処かで聞いたなと思ったんだよ」
……何処で聞いたんだ?
因みに花は留守番……というより束さんの手伝いをしている
なのはのデバイス、"レイジングハート"の改造にあるシステムを組み込む為である
そういえばなのはと話出来なかったな……何もなければ良いのだが
「それで……君は何者?」
「秘密だ」
「……それはどうしてかな」
「人の事を聞きたいなら、まず自分の事から説明する……当たり前の話だ
此方は名前を名乗った。そして『普通』とは違う部分があるという情報も晒した、つまり……」
そう言いながら周りを見る……そして何故かポニーテールの女の子が苦笑した
「・・・・・・なるほど、昨日あむちゃんの前で自分の力を晒したのは、情報を得るための捨て札と」
「そう言うこと。というわ けで……早速話して欲しい。これはいわゆる一つの等価交換だ。知られたくない事なら秘密は守る」
「ずいぶん強引ね。・・・・・・もし、私達が話 さないと言ったら?」
「喋りたいようになってもらう。 具体的には……昨日の映像をバラす」
もちろん嘘だ。此方としては任務なのだ、そういうことは避けたい
「映像は私の方でも撮影しているので、普通に流すだけでも楽しくなりますね」
ウィル……? 悪役にハマってる?
「待ってよっ! あの、内緒にしてくれるって約束してくれたよねっ!!」
昨日の子が焦った口調で言う
「あぁ、したな……だが教えないなら此方としてはその方法をとるしかないんだよ」
俺は困った顔をしながら言う
其を見たオレンジ髪の男子が声をかける
「つまり、俺達の事と俺達の周りの小さい奴等の事を教えてくれたらそれも含めて秘密にすると」
「あぁ、約束する」
「なので教えてくれませんか? その方が話も早いですし」
「そういうことなら仕方がないな……じゃあ先ずは俺達からな、俺はガーディアンの"J(ジャックス)チェア"で相馬 空海だ。で、コイツはダイチ」
「よろしくな」
そして親しげに言ってきた
側にいるのは、バンダナを巻いたチビ
そして全員が顔を見合せ頷き、続けてきた
「"A(エース)チェア"の結木ややっ! もうすぐ五年生!! で、この子がペペちゃん!!」
「でちっ!!」
続いたのはツインテールの女子、だが……
「……赤ちゃん?」
「うん!!!」
「……(どう反応しろと?)」
女子の隣の赤ん坊?ついそう思ったのは秘密である
「"Q(クイーンズ)チェア"の藤咲なでしこよ。……この子はてまり」
「はいな」
ポニーテールの女子と和服チビ(♀)
「そして僕が"K(キングス)チェア"の辺里唯世。それでこの子が……」
「キセキだ! よく覚えておけ!!」
金髪の男子と王さまキャラのチビ
「チビ言うな!!」
「地の踏みに突っ込むな!!」
「ちょっ!? 二人ともどうしたの!?」
俺とキセキのやりとりに驚く辺里
「と、とにかく……日奈森さんとは紹介しているわよね?」
「いや、名前は聞いてない」
言いながらお茶を飲むと場が固まった
「そういえば自己紹介していなかったような」
「そういえば……」
「してなかったような……」
「では改めて、ですねぇ」
女子と三チビがこほんと咳をしながら俺の方を見る
「えっと、"ジョーカー"の日奈森あむ。もうすぐ小6……で此方が……」
「あむちゃんのしゅごキャラのランだよー」
「……ミキ、同じくあむちゃんのしゅごキャラ」
「スゥですぅ、宜しくですぅ」
ほぉ、この日奈森あむは三人もいるのか……
「うん、宜しく……さて、次は俺達だな……」
その言葉を聞いた全員が耳を傾く
「俺の名は柊 剣也……で、此方が……」
俺は掌にウィルを乗せて見せる
「俺の相棒」
「始めまして、ガーディアンウィルと申します」
「ガーディアンウィル……"守護者の意思"って意味ね」
「正解です、なでしこさん」
初対面のつかみは良い感じだな
「うわぁ、本当に宝石が喋ってる。ねね、ガーディアンウィル」
「呼びずらいでしょう? 好きに呼んでください」
ウィルが結木にそう言う
「じゃあウィルっち~、どうしてけんちーとウィルっち~は此処に来たの?」
「「随分フリーダムな呼び方だな!!?」」
結木の言葉に思わずそう言う俺とウィル
其を見て結木は嬉しそうな顔をする
「あ、勿論教えてくれたら此方も話すから、あたしたちの周りの子達とか……昨日の×キャラに×たまの事も!!」
「(ほぉ……)」
以外だな……一番子供っぽいのに駆け引きを理解している……
つまり、「此方の事を教えるからばらさないでくれ」と
「簡単だ……そこのジョーカーに話を聞くためだよ、×キャラとか君らの周りの子達とか」
「……理由は?」
「簡単に言うと任務なんだよね」
『任務?』
俺の言葉に皆が頭に?を浮かべる
「うーん、簡単に言うとさ、俺はBABEL(超能力機関)みたいなとこに複数所属しててね……そのうちの一つからの任務なんだよね」
「はぁ!? 一寸待て!! もう働いてんのかよ!? 俺達と変わらないのにかっ!!」
……うん、気持ちは解る……
ボゥッ!!、ピチャッ!!、シュルルッ!!、バチチッ!!、ポゥッ!!、ガチンッ!!、シュウウッ!!、バリバリッ!!、パキンッ!!、ポンッ!!
なので火、水、風、雷、光、土、闇、龍の天力球を、更に自らの魔力変換資質"氷"を持った翡翠色の魔力球を出し、更に式神"小鬼"を一匹出した
其を見て全員が驚く
「こういう能力を持ってるとさ……色々あるんだよ、本当に、色々と……」
「なんか……複雑な事情があるの……?」
「まぁ……気にするな」
そう言いながら天力球、魔力球、小鬼を消す
「でさ、そこからの任務でさ……この辺で最近黒い玉子が暴れてるって」
「……×たま、だな」
「気を付けてたのに、気付かれたんだ」
「で、其を調べに来たの?」
「そ、後昨日のあの子も一応そこの子で俺のパートナー……つまり俺と同じ」
「ねね、じゃあウィルっちは?」
「さっき言ったろ? 俺の相棒だよ、闘うときはそこのジョーカーが見たように棍……つまり武器になる」
「ついでに服装が変わったのは戦闘服のようなものです」
俺の説明にウィルが捕捉する
「でも、キャラ持ちじゃない」
其に藤咲がそう言う
「少なくてもね……ん? キャラ持ち? なにそれ?」
俺がそう聞くと、藤咲が辺里を見る
辺里は頷き、俺に視線を向ける
「それは僕が説明をするよ……しゅごキャラについて」
辺里の言葉に……
「しゅご……」
「キャラ……?」
俺とウィルは?を浮かべるのだった
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ある魔人との戦いで死んでしまい、リリカルなのはの世界に転生することになった主人公"柊剣也"。ある日、なのはの天撃使いとしての資質を開花させた為に管理局からの勧誘、もとい脅迫から逃がすために剣也の父がある町に任務へ送った、そこで出会うのは"なりたい自分のたまご"と それを救う子供達……剣也は彼等とどうゆう物語を紡ぐの か? *この作品は"リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙"の続編……というより空白期を利用したクロスオーバー です、ご理解の程よろしくお願いします作品説明を入力してください