No.752772

真・恋姫無双~項羽伝~三国編

あかさん

曹操軍の話もこれで終わりです

2015-01-21 01:44:17 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:5189   閲覧ユーザー数:4022

第四章 20話 友と真実

 

 

 

 

 

 

 

連合本陣

 

 

ねね「中々曹操軍も粘りやがりますね」

 

蝶「そうね、彼方の軍は負けてしまえば終わりですもの、それは必死になりますよ。それより、何やら西の門を守っていた部隊が動き出したみたいですわね。念のために本陣の守りを固めておきましょうか。穏さん」

 

穏「はい~~。皆様に伝令出しておきますね~~~。あ、でも私達から少し離れて居る袁術はどうしましょ~~」

 

麗羽「それでしたら私が呼びに行きますわ」

 

斗詩「あ、私も着いていきますよ麗羽様」

 

麗羽「いえ、すぐですから私と警護が数人いるだけで大丈夫ですわ。それより斗詩さんたちは戦を見ていなさい。色々と学ぶべきことがあるはずですわ」

 

そう言って麗羽は美羽の元に向かっていった

 

斗詩「本当に大丈夫かな~~」

 

猪々子「斗詩仕方ないって。美羽様まだふさぎ込んでて、麗羽様しかまともに会話できないんだから。それに、戦を見る限り敵は攻めてくる暇なんてないって。もし来ても来るのは此処にある本陣のはずだからな」

 

猪々子は不安そうにしている斗詩を励まそうと色々と言葉を投げかけた

 

斗詩「・・うん、そうだよね。私の考え過ぎだよね」

 

斗詩は自分が考え過ぎと考えを改めて、麗羽に言われた通り戦を観察し始めた。今後のために、自分が麗羽のために少しでも多くの事が出来る用になりたいから

 

 

 

 

 

 

香風「もうすぐ、目標地点に着く」

 

 

 

 

 

 

その頃、東門は

 

 

稟「沙和!!急いで門の裏に何かを置いて塞ぐか、楽進のあの攻撃を阻止しなさい!!」

 

沙和「二ついっぺんに言われても無理なの~~」

 

稟「無理でも何でもしてください!!このままではここが落されます」

 

その時

 

真桜「門の事はうちにませとき!!」

 

沙和「真桜ちゃん!!何でここに?」

 

真桜「南門に栄華さんが来てくれたからうちがこっちに回ってきたんや。それより沙和、少しの間凪の事頼むで。うちも門の補強し終わったら手伝いに向かう」

 

沙和「わかったの!!真桜ちゃんも頑張ってほしいの。ウジ虫ども沙和に着いて来るの!!凪ちゃんの攻撃を何としても防いで時間を稼ぐの!!」

 

そう言って沙和は兵を連れて城壁から飛び降り凪の元に向かった

 

鶸「弓兵!!降りて来る奴らを狙え!!凪に近づけさせるな!!」

 

稟「皆さん沙和たちの援護をお願いします。狙い敵騎馬弓隊。放てーーーー!!」

 

シュパパパパパ

 

鶸「矢に当たらないように動きながら矢を放て!!」

 

鶸は敵の援護射撃から避けながらも指示をだし、自分は降りて来る兵に向かって進んでいった

 

沙和「う、だれかこっちに来てるの~。でも、何とかして凪ちゃんを止めないとなの」

 

鶸「絶対に行かせません。セイヤーーーーー~」

 

ブン

 

カキン

 

兵「于禁様。ここは私達が受け持ちます。ですので、速くお行き下さい」

 

兵「ハーーーー!!これでも食らえーー!!」

 

鶸「チッ、ちょこざいな。ハーーーーー!!」

 

ブンブンブン

 

沙和「皆ありがとうなの!!凪ちゃん待ってるの!!絶対沙和が止めて見せるの!!」

 

残った兵達は鶸を取り囲むようにして沙和を追えないようにしながら、鶸の足止めのために攻撃を仕掛けていった

 

鶸「めんどくさいですね。仕方ないです、でもこれ以上は向かわせませんよ」

 

そう言って鶸は囲んでいる兵達の攻撃を防ぎながら一人、また一人と的確に倒していった

 

沙和「凪ちゃん!!」

 

凪「沙和!!何故下にいる?」

 

沙和「そんなの決まっているなの。凪ちゃんの攻撃で門を壊させないためなの」

 

凪「沙和一人で私を止められると思っているのか?」

 

沙和「う・・・・それでも、何としてでも止めてみせるの」

 

沙和はそう言って凪に向かって攻撃を仕掛けた

 

カンカン

 

凪「そんな、ひょろい攻撃では私を止めることもできないぞ」

 

凪は片手で沙和の攻撃を弾きながら、もう片方に氣を溜め続けていた

 

沙和「何回もやってみないと解らないの!!でりゃーーーーーー!!」

 

ブンブンブンブンブン

 

サッサッサッサ

 

凪は沙和の連撃をほとんど上半身だけで沙和の攻撃を避け、または先ほどの様に片手で防ぎきっていた

 

沙和「どうして、当たらないの~~」

 

凪「沙和、私とお前ではもう力の差があるのは歴然だ。下ってくれないか」

 

沙和「いやなの!!沙和は、沙和は華琳様に忠誠を誓って、夢を託したの。華琳様が負けを認めるまで沙和は戦い続けるなの」

 

凪「わかった。ならこの戦いを速く終わらせて、もう一度、お前たちと話し合う。そこを退け沙和。この一撃が当たると怪我じゃすまなくなる」

 

沙和「絶対嫌なのーーーー!!」

 

沙和は凪に向かって突撃を仕掛けた

 

凪「(あの沙和が・・・・・こんなに変わっているとはな・・・・しかし、私も引き下がるわけにはいかない)下がる気が無いなら、気絶させて捕まえる」

 

凪は迫ってくる沙和に向かって目くらましようの氣弾を放ち、後ろに回り込もうとした時

 

真桜「させへんでーーーーー!!!」

 

ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイン

 

横から機械独特の音が迫ってきて凪の攻撃を止めた

 

凪「く、真桜か」

 

沙和「真桜ちゃん!!もう、門は終わったの?」

 

真桜「ああ、きっちり補強してきたで」

 

沙和「よかったの。なら」

 

真桜「ああ、うち等で凪を止めるで」

 

 

 

 

 

 

 

 

南門

 

 

栄華「華琳姉様!!」

 

華琳「栄華、如何してここに?西はどうしたの?」

 

栄華「西門に向かっていた敵は如何やら季衣と華侖が相手をしている部隊でしたので、少数だけ残して他の場所の増援に来ました」

 

華琳「わかったわ。栄華、ならあなたは城壁の弓隊の支持を出しなさい。私は・・・」

 

栄華「お姉さま、一人で出て行ってはいけませんよ。必ず洛陽からの増援が来ます。なので、頑張りましょう」

 

華琳「そうね・・・・・まだ、これからy」

 

ズガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

華琳「何が起きたの!!今のは何?」

 

兵「はい、そ、それが、敵将夏候惇がも、門を破壊しました!」

 

華琳「何ですって!!急いで兵を門の前に行かせなさい!!何が何でも敵を入れては駄目よ」

 

兵「は!!」

 

華琳「栄華は此処から下の敵に攻撃しなさい。私は春蘭の方へ向かうわ」

 

栄華「解りましたわ」

 

華琳は急いで門の前まで行くとそこでは春蘭と秋蘭の二人だけが兵を倒していた

 

華琳「どういう事かしら?あなた達二人だけでここを貫くつもりでいるのかしら?甘く見られたものね」

 

華琳は絶を構え春蘭に攻撃を仕掛けはじめた

 

春蘭「違う。私達はただ、華琳、お前と話をしに来ただけだ」

 

華琳「話?何を今更するというの?」

 

華琳と春蘭が戦っている間、秋蘭は二人の戦い(話し)の邪魔をしてくる兵たちを射抜き続けながら

 

秋蘭「華琳、私と姉者はまた昔の様に三人で暮らしたいと思っている」

 

華琳「何を言っているの?私が二人を誘ったとき拒んだのはあなた達でしょ」

 

ガキンガキン

 

秋蘭「そうではない。私が言っているのは、王と家臣と言う関係ではない」

 

華琳「どういう事?」

 

秋蘭「小さい頃の様に家族として暮らしたいのだ」

 

ガキン

 

華琳「笑わせないでほしいわ。この曹孟徳が家族ですって!!私が求めるは駒として動く人、有能な人。それしかないわ。そして、それを持って私は自分の覇道を、先祖が歩んだ道の立て直しをするのよ!!ハアアア!!!」

 

華琳は渾身の力を入れて絶を春蘭に振りかぶったが春蘭はいともたやすくそれを弾き、絶を華琳の手から弾き飛ばした

 

カランカランカラン

 

春蘭「華琳・・・お前は何も知らないから、何も知らずに育ったから仕方がない。しかし、お前にも私達と同じ夏候の血が流れている。この夏候が何を意味しているのか、お前にも聞いてほしい。そして考えてほしいのだ」

 

春蘭は今まで伝えられなかった事、伝えたくても言えなかったことを今言葉にして伝えようとした

 

華琳「夏候の血?何を言っているの?それが何かあると言うのかしら?」

 

春蘭「ああ、私達夏候家の始まりでもある」

 

華琳「どういう事?(私の知らない事でもあると言うの?)」

 

華琳は自分が知らない事がある、この知らない事がとても重要な事に思えて来てその内容を聞こうとした時

 

栄華「た、大変です、華琳姉様!!」

 

栄華が急に血相をかいて華琳の元へ駆けてきた

 

華琳「栄華、如何したの?それより、敵は・・・・・」

 

栄華「それよりも、これを!!先ほど洛陽へ出した伝令が帰ってきてこれを・・・」

 

栄華はそう言って華琳に一つの手紙を渡した

 

それは、何故か張讓からの物であった。そいて、内容は

 

曹操、敵を陳留で自分の命を持って食い止めろ。敵が陳留まで攻めて来たということはここ洛陽まで危険にさらされる。よって私は献帝を連れて、長安に避難をする。だから、お前たちはその時間を稼げ

 

華琳「な、何てこと・・・・・献帝は私達を見捨てたの・・・」

 

華琳は唯一の希望とも言えた洛陽からの救援が無いことを知り絶望に染まっていった

 

そして追い打ちをかけるように

 

栄華「それと、伝令が言うには洛陽に着いたころにはもう中はもぬけの殻で残っていた文官からこれを渡されたらしいですわ」

 

そう、実はこの官渡の戦いが始まったころにはもう洛陽、いや張讓や黒幕は動き出していたのである。曹操軍に主な軍を退きつけている間に張讓たちは遷都を行っていたのである。そして、これに使われたお金と言うのが曹操軍の無くなった軍資金なのであった

 

また、劉備軍が北上したのも知ってか知らずか、長安や涼州に残っている邪魔な曹操軍を蹴散らすための物でもあったのである

 

華琳「私達を身代りにしたと言う事・・・・」

 

その光景を見ていた春蘭と秋蘭は

 

春蘭「華琳、まだ戦って無駄に命を無くさせるのか?」

 

秋蘭「それとも、ここで敗北を認めて兵達多くの命を救うのか?」

 

春蘭、秋蘭「「どっちにする華琳!!!」」

 

華琳は顔を一度下に向け、そして決心をして

 

華琳「わかったわ。私達は此処で負けを認めるわ。栄華、全軍に武器を捨てて投降するように伝えなさい」

 

栄華「はい」

 

栄華は一言だけそう答え曹の牙門旗を降ろさせ全軍に投降命令を出しはじめると

 

凪「春蘭様、秋蘭さまお疲れ様です」

 

春蘭「凪か、やけに早かったな」

 

凪「はい、こちらは少し前には終わっていましたから」

 

秋蘭「それで、お前の友はどうだった?」

 

凪「今は鶸に連行してもらっています。話はまだ全てできていないので本陣に戻ったらもう一度してみようと思います。それで、そちらは?」

 

秋蘭「こちらも同じだ」

 

凪「そうですか・・・それでは我々も一度本陣に戻りましょう」

 

凪が言ったその時である

 

ドーーーーーーーン

 

春蘭「なんだ!?」

 

凪「本陣近くからですね・・・あれは確か袁術が居たあたりでしょうか。しかし、今かすかに見えたのは華雄さんの金剛罰斧だったような・・・・」

 

秋蘭「何かあったと見た方がいいな」

 

凪「はい、でも・・・・・」

 

春蘭「ああ、本陣の奴らも向かっているようだ。なら、私達は事後処理をしよう」

 

そう言って春蘭は縄を持って華琳たちの元へ向かい縛り始めた。もちろん亀甲縛りです

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し戻り、華琳が降伏を受け入れる前

 

 

雅「ん?何だ・・・・あっちで何か動いていたように見えたが・・・・行って見るか」

 

雅は美羽が居る天幕の方へ向かった

 

 

 

 

その頃、美羽の天幕では

 

麗羽「美羽さん、ここは危ないですから本陣に向かいましょう」

 

美羽「・・・・麗羽姉さま・・・・」

 

美羽は麗羽にしがみつき一向に動こうとはしなかった

 

麗羽「美羽さん、一体どうしたんですの?」

 

美羽「・・・た・・・戦いはいや・・なのじゃ・・・また、あやつが・・・わらわの大切なものを・・・・・ウウウウウウウウ」

 

美羽は泣きながらあの時の戦いの事を思い出していた

 

麗羽「美羽さん・・・・大丈夫ですわ。前も言いましたけど美羽さんは私が守りますわ。だから、安心なさい。そして、前みたいに元気な美羽さんを私に見せてくださいな」

 

麗羽はしゃがんで美羽の目を見ながら優しく頭を撫でてやった

 

美羽は少し安心したように顔を綻ばせ

 

美羽「麗羽姉さま・・・・わらわ頑張ってみるのじゃ」

 

ギャーーーーー

 

悲鳴のような声が聞こえて来て

 

麗羽「何だか外が騒がしいですわね、美羽さんはy『ズバ』・・・・・」

 

美羽「麗羽姉さま!!!!」

 

香風「袁紹、打ち取った・・・・」

 

香風は栄華の策で遠回りしながら本陣への奇襲のつもりで攻めて来て、一番守りが厳重そうな場所に来たら目の前で無防備な袁紹が居たというわけである

 

麗羽が美羽のためと思って厳重な警護を敷いたのが祟ったのであった

 

美羽「麗羽姉さましっかりするのじゃ!!頼むしっかりしてたも!!」

 

美羽は麗羽の血が出てい腹を押さえながら懸命に声を上げた

 

麗羽「美羽さん、速く逃げなさい・・・速く・・・」

 

香風「まだ、生きてる・・・・止めさす」

 

そう言って香風は武器を持ち上げて振り下ろした時

 

ガキーーーーーーーン

 

雅「やはり、曲者がいたか・・・・・袁紹はかなり酷いな・・・・おい袁術!!」

 

美羽「姉さま!!姉さま!わらわを一人にしないでたも!!約束したであろ、守ってくれると!!だから・・・「袁術!!しっかりしろ!!」・・・華雄・・・」

 

雅「まだ袁紹は死んでいない!!袁術お前が袁紹を助けるんだ!!本陣に行けば蝶、司馬朗が治療してくれる、だから急げ!!」

 

美羽はあの時の戦いの様に同く大切なものを失うのではないのかと恐怖した。しかし、雅の必死な言葉から、もう失いたくないと守りたいと思い幼い身体で自分の倍ぐらいの大きさの麗羽を抱えて走り出した

 

雅「さて、お前があれをやったのだろ・・・・ただで帰れると思うなよ」

 

雅もここ数カ月麗羽の元で暮らして麗羽の人の好さを知り、友になっていた。そのため、麗羽が倒れたことで酷い怒りを抱いていた

 

香風「・・・・・ゴク・・ハッ」

 

ドゴーーーン

 

香風は直感で危険を察知してとっさにその場から放れた瞬間にその場所に雅の武器が振り下ろされたのであった。しかし、直撃を避けることが出来たが武器が地面にぶつかった衝撃で香風は吹き飛ばされたのである

 

雅「避けたか。次は外さぬ。いや、避けることが出来ぬ一撃をくれてやろう。ハッ」

 

バンバンバンバンバン

 

雅の金剛罰斧の刃が段々と巨大化していき遂には持ち主以上の大きさになった時

 

雅「覚悟はいいか?ハーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

雅は大きく振りかぶり

 

雅「五臓六腑ぶちまけろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

 

ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

正に迫ってくる風景は大型トラックが突撃してくる迫力がありその破壊力も並大抵のものではなかった

 

香風は何とか衝撃を緩和させようと攻撃の逆方向に飛び、また自分の武器で防ごうとしたがそれでも、自分の両腕と肋骨は折れてしまい、そのまま吹き飛ばされていった

 

また、その勢いで周りにいた敵兵を真っ二つにしていったのであった

 

雅「ふん、たわいもない」

 

その頃には美羽が本陣についてのだろう粋怜が駆けつけてきた

 

粋怜「これはまたでかいのをやったな」

 

雅「ふん、これぐらい大したことない。それより、あっちに敵の将を吹き飛ばした。まだ生きていると思うから頼む。私は念のため周辺の警戒をする」

 

粋怜「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

戦が終わり主だった将達は本陣に戻って

 

本陣

 

 

斗詩「麗羽様!!!しっかりしてください、麗羽様!!」

 

猪々子「司馬朗さん、どうなんだ!!姫は助かるのか!?」

 

蝶「落ち着きなさい二人とも。私ができるのは応急処置までです。今は何とか一命を取り留めていますが、このままでは・・・」

 

美羽「それならどうすればいいのじゃ?麗羽姉さまはどうすれば助かるのじゃ!?」

 

蝶「建業に帰れば鷹、華佗が治療をしてくれます」

 

美羽「なら、すぐに建業に連れて行ってたも!!麗羽姉さまを助けてほしいのじゃ」

 

蝶「・・・わかりました。それでは」

 

蝶はねねと穏に目くばせをして

 

ねね「解っているのですぞ。蝶姉さんは袁紹を連れて先に帰ってください出すぞ」

 

穏「はい~~後の処理は公孫賛さんがほとんどしてくれますから~~~」

 

白蓮「私かよ!!」

 

真直「すみません白蓮様。姫の一大事なのでお願いできませんでしょうか」

 

白蓮「あ~~~も、わかったよ!!」

 

真直「ありがとうございます」

 

ねね「翠たちも蝶姉さんたちの警護として戻って欲しいのですぞ」

 

翠「ああ、わかった。しっかり送ってみせる」

 

そう言って、翠達馬一族と燦の五人はすぐさま準備を始め麗羽達を連れて楚に帰って行った

 

そして、別の三つの天幕では

 

一つは捕虜となった将達が亀甲縛りされて閉じ込められており、一つは華琳と春蘭、秋蘭の三人が話を、もう一つは凪と沙和、真桜の三人がそれぞれの話をしていた

 

捕虜天幕

 

季衣「あ~~~流琉、生きてたんだね!!」

 

流琉「うん。捕まった時はもうダメと思ったけど、捕虜として連れてきてもらえたんだ」

 

華侖「柳琳も無事っすね」

 

柳琳「う、うん///////////////」

 

柳琳は頬を赤く染めて俯きながら答えた

 

華侖「???何かあったんっすか?」

 

柳琳「きっと、華侖、ううん、皆もすぐわかると思うわ」

 

柳琳は遠くを見つめながら股を擦り刺激を与えていた

 

 

 

 

凪の天幕

 

凪「二人とも、聞きたいことがあるんだ」

 

真桜「何や?」

 

凪「二人共はこれからどうするんだ?」

 

沙和「え?普通の敗戦兵は勝った人が決めるんじゃないの?」

 

凪「そうではなくて、その、私との関係の事だ」

 

真桜「関係?」

 

凪「ああ、二人はまだ私と友達でいてくれるのか?」

 

二人「「??」」

 

真桜「凪、一体何が言いたいん?」

 

凪「それは、私はさっきまでお前たちと命を懸けて戦っていた。そして、私が所属している軍が勝ち曹操軍を滅ぼしてしまって・・・・その、恨んでいないか?」

 

二人「「全然」」

 

沙和「急に何を言うかと思ったらそんな事なの~~てっきり沙和はここで合肥の戦いでの仕返しで殺されると思っていたのなの」

 

真桜「うちもやで~~あ~~緊張して損したで。それにな凪、うちら三人はずっと友達なのは当たり前やで。今までは敵だったかもしれんけどうちと沙和はずっと凪の事友達と思ってたんやで」

 

沙和「そうなの~~~、凪ちゃんが行方不明になった時はとっても心配したけど、虎牢関で会ったときは嬉しかったの。凪ちゃんが無事でいてくれたから、合肥の時は怖かったけどそれでも凪ちゃんはずっと友達なの」

 

凪「二人とも・・・・ありがとう」

 

真桜「それで凪、うちらこれからどうなるん?」

 

凪「それは一度楚に連行して一刀様と話してもらう。それからは多分、それぞれ変わってくると思う。まあ、死ぬことは無いと思うぞ。変なことを言わなければ」

 

沙和「変なことってどんなことなの?」

 

真桜「ん~~もしかして、楚王の事を変た「死にたいのか真桜?」・・・・・ごめんなさい」

 

真桜が言葉を発しようとした時、真桜の首元に凪の氣が纏われた手刀が突き付けられ冷えた声で脅された

 

沙和「凪ちゃんが怖いの~~~~」

 

真桜「沙和、絶対変なこと言わん方がいいで・・・・多分、言ってしまったら首が飛んでしまうで」

 

凪「まだ私だけだからこれで済んだからいいものだが、他の将、特に呉覇将の前では決して口にするなよ。話そうとしただけで殺されるからな」

 

二人はただ頷き体に覚えさせたのであった

 

 

 

夏候姉妹の天幕

 

 

春蘭「華琳、城門での話に戻るが大丈夫か?」

 

華琳「その前に一つ聞きたいことがあるのだけれどいいかしら?」

 

秋蘭「何だ、華琳?」

 

華琳「この格好はいったい何かしら?」

 

春蘭、秋蘭「「伝統だが?」」

 

華琳「・・・・・これが伝統?こんな恥ずかしい格好が伝統ですって!?」

 

華琳はいいようもない気持ちに押しやられながら自分の格好亀甲縛りを見ていた

 

華琳「何でこんな格好をさせられないといけないのよ!!普通に縛ればいいでしょ!!」

 

秋蘭「何を言う華琳。この縛り方の素晴らしさが解らないのか?こんなに体に食い込んで気持ちのいい縛り方は存在しないのだぞ」

 

春蘭「秋蘭の言う通りだ。それに、さっきも言ったこの伝統の始まりは華琳、お前にも関係しているのだぞ」

 

華琳「どういう事?」

 

春蘭「この縛りで初めて捕虜となったものは何を隠そう我々の御先祖夏候嬰様だぞ!!どうだ凄いだろ」

 

春蘭は誇らしそうに胸を張り言い切った

 

秋蘭「ああ、夏候嬰様もこの縛られ方をされて目覚めたと聞くからな。きっと完璧な縛られ方をされたのだろうな」

 

秋蘭は恍惚な表情をしてその当時を想像していた

 

華琳「・・・・・・そ、そう。でも待って、夏候嬰ってあの夏候嬰でいいのかしら」

 

春蘭「他に夏候嬰と言う人物が居るとは思えないが?」

 

華琳「そうね。劉邦様に使えていながら項羽に一度寝返っていたという夏候嬰だけね。そして、私の唯一の汚点とも言える御先祖様ね。あの、項羽に仕えたるなんて想像できないわ」

 

華琳は曹家で教わった知識からの項羽を想像してそう答えた

 

ギリ

 

華琳の言葉を聞いて姉妹は拳を握りしめていた

 

春蘭「やはり、真実は伝えられていなかったか・・・・」

 

秋蘭「仕方がないさ姉者。特に曹家はあの屑と最初から居た一族だからな」

 

華琳「あら、何が言いたいのかしら」

 

春蘭「真実は全くの逆だと言うことだ」

 

華琳「真実?いったい何の事?」

 

それから、姉妹は全てを話した。伝わっている歴史と、真実の歴史との違い。我々先祖がどんな気持ちで劉邦軍に戻ったのか。項羽がどのように素晴らしい人物だったのかを

 

華琳「全く信じられないわね。そんな戯言」

 

秋蘭「そうか、ならお前が得意とする料理ならどうだ。華琳も小さい頃食べたことがあるはずだ、肉じゃがやハンバーグ、とんかつ色々とな。華琳の事だ自分で再現しようとしたのだろ?」

 

華琳「・・・・そうよ。それが何か」

 

秋蘭「再現できなかったのだろう?あと一歩と言うところまで行くのに最後に何かが足りない。そうでなかったか?」

 

華琳「ええ、そうよ。どれを作っても私が知っている味になる事がなかったわ。それで、諦めていたらその味を出すことが出来ている店が街に作られたから余計に腹が立ったわ。そう言えばあの店主、作り方を建業で習ったと言っていたわね」

 

秋蘭「何故それを知っていたのだと思う?」

 

華琳「秋蘭、いえ夏候家が教えたのでしょ」

 

秋蘭「いや違うな。私でもあそこまでうまくはできない。あそこまで完璧にできるのはこの世で二人だけだ」

 

華琳「二人?」

 

秋蘭「そう、二人だ。一人は一刀様。我々の王、項羽様。そしてもう一人は司馬懿、虞美人の生まれ変わり。この二人だけだ」

 

華琳「虞美人?一体どういう事・・・」

 

春蘭「華琳、お前は他にも不思議に思ったことがあるだろう。私達夏候家と建業で名をはせていた孫家との繋がり、我々が持っている強力な武器などな。それに、私達が使っている言葉や動作にも知らない事がいろいろあったはずだ。これは全て項羽様が伝えたものだ」

 

華琳はもう困惑するしかなかった、自分が不思議に思っていたことは全て春蘭や秋蘭の言う通り楚につながっていたからである

 

春蘭「それにな、華琳。私達夏候家には一刀様の血が流れている」

 

華琳「!!!!!」

 

秋蘭「驚くのも無理はない。それに、何故と言う顔をしているな。不思議に思わなかったか?楚漢戦争の時、ずっと楚陣営にいたはずの夏候嬰様が急に劉邦軍に投降したのを」

 

華琳「それは劣勢だったから裏切ったのでしょ。元は劉邦軍だったのだし」

 

春蘭「ちがう、夏候嬰は劉邦に切り捨てられたから楚軍に加入したのだ。そのようなな軍に戻りたいと思うか?」

 

華琳「・・・・・・」

 

春蘭「実はその時夏候嬰様は身ごもっていたんだ」

 

華琳「!!!」

 

秋蘭「そう、一刀様との間に出来た子供をな。一刀様は夏候嬰様の体を考えて苦渋の決断で劉邦軍に向かわせたんだ。もちろん夏候嬰様は拒んだと聞いている。だが、お腹の中にいる子供のためにと説得され、投降したのだ。ある物を持ってな」

 

華琳「あるもの?」

 

秋蘭「ああ、同じ愛する人を持つ友とも言えた人、虞美人の髪の束を持ってな。劉邦は夏候嬰様に戻ってくるときにこう言ったらしい。戻ってくるときは俺への忠誠の気持ちを表すために虞美人の首を持ってこいとな。それを知った虞美人は夏候嬰様を助ける為に自ら命を絶ったと言われている」

 

華琳「そんな馬鹿な・・・・・劉邦様がそんな事するわけが・・・私が習った物はとても、尊いって、素晴らしいって・・・だから周りの者を引き連れて楚を打倒したって」

 

華琳はもう何が何だか分からなくなっていた。今まで自分が信じてきた物とは何だったのか何を信じればいいのか解らなくなっていたからである

 

春蘭「華琳、お前はこれからどうしたい・・・・・」

 

華琳「・・・・・・・」

 

春蘭「私達は今回の事を全て任されている。形だけは一度楚に連れて行かなくてはいけないが、その後の事は自由にできる」

 

華琳「・・・・・・・」

 

秋蘭「華琳、私は・・・いや私達は前も言ったがまた、お前と姉妹のように暮らしたいと思っている。あの頃の様に、姉と慕ってほしいと」

 

華琳「・・・・・い、一度項羽・・さんと話させて」

 

華琳はそれだけを告げると黙り俯き続けた

 

春蘭「わかった。なら、一刀様にお願いしてみよう」

 

こうして、三人の姉妹の話は終わった

 

 

 

 

その後、陳留に事後処理として穏と粋怜、白蓮を残して全軍は楚に帰って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長安

 

 

張讓「そうか、曹操は負けたか。(これで厄介払いで来たな。これで、操りやすそうな劉備を適当なくらいに着けたらやりやすくなる)」

 

兵「張讓様、劉備軍が到着しました」

 

張讓「そうか、なら玉座の間に連れてこい。献帝様がお話があるとな」

 

兵「ハッ」

 

張讓(劉備軍は馬鹿だらけだからありがたい。後はどうやってうまく操っていくかだな。勝手に楚に戦争を吹っ掛けられてもかなわないからな)

 

そう考えながら張讓は玉座の間に向かっていった

 

 

 

別室では

 

燈「ふ~~~次は劉備ですか・・・・私あの方とはあわなそうですわね。喜雨ちゃんはどう思う?」

 

喜雨「どうでもいい。それより、あの三人は無事連れて来れたらしいよ」

 

燈「そう、ならこれで兵の不満とか徴収楽になったわね。本当にあそこで役に立つ知識って言ったらあの三人だけだったわね」

 

喜雨「否定はしない」

 

燈「フフフフフ。本当に馬鹿ばっかりでしたわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

華琳のお話終わりました

 

結構長かったですね。次回からは拠点です。最初は子供たちがあの人たちを見つける話をしようかなと思います

 

拠点のリクエスト待ってます

 

今決まっているのは夏候家と袁家のことぐらいなので、出来ればお願いします

 

 

では待て次回

 


 
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