○7形(1981年入線)
もとはポルトガルのコインブラ市電7号という車輌である。
コインブラというと、日本ではなじみの薄い街であるが、ヨーロッパ最古の大学といわれる
コインブラ大学を擁するコインブラ県の県都で、ポルトガル国内では知名度が高い。
この車輌は1912年にアメリカ・ブリルで製造された電車で、台車はわが国でも馴染み深いブリル21Eを履いている。
コインブラの市電は1980年に全線で廃止されるが、その前年に廃車となっていた車輌を引き取ったのがこの7号車で、
入線にあたり形式名を7形としている。改造内容は集電装置のパンタ化、連結器の撤去とフェンダーの設置、車体の不燃化(簡易鋼体化)、
および台車の改軌であるが、こと改軌にいたっては元のゲージが900mmであったために、台車を交換するに到っている。
これができたのも、やはりブリル製台車と縁があったからであろうか。現在、イベント用の「ポルトガル電車」として走っている。
全長8470mm、全幅2450mm。定員38人。
○60形(1983年入線)
「世界の電車」シリーズの第3弾として入線。もとドイツ(入線当時は西ドイツ)・ドルトムント都市事業GT-8形。
この電車はドルトムント市電のシュタットバーン化に伴い新型車への置き換えが行われたために廃車となったもので、
同形式は広島電鉄にも2編成(76号・77号。77号はもとドルトムント80号)が譲渡されているが、ともに廃車となっている。
天空電鉄ではまず1983年に65号がそのままの番号で入線し、このあとも1985年に69号が66号に改番のうえで入線。
1987年には68号が入線したが、どういうわけかこの車両は番号を変更しなかったため、67号は欠番である。
改造内容は冷房化、森野中線用のATS設置、車掌台の増設程度。現在は貸切運用をメインに活躍する。
製造メーカーはデュワグ。全長27160mm、全幅2360mm。定員150人。
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海外の電車が走っていたりするとなんかワクワクしませんか?
というわけで第4回はポルトガルとドイツから1形式ずつ。