No.749787

【真・恋姫†無双if】~死を与えることなかれ~14話

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作でございます。
今回は短めなのと、魏軍ベースなお話です。
稚拙な文章、展開、口調がおかしい所があるかもしれません。
それでも、暇な時間に読んで頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

2015-01-08 19:38:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6694   閲覧ユーザー数:5533

雪蓮はギリギリと大きな歯軋りの音を立てながら南海覇王を強く握っていた

 

 

「か、華琳様!?何故この場に来てしまわれたのです!!」

 

「…秋蘭」

 

「そうです、これでは私達が足止めした意味が。桂花!!

 どうして止めなかった!!」

 

「うっさい、馬鹿!!あんた達が弱っちいから加勢しに来たんじゃない!!」

 

「なんだとー!!」

 

「そこまでよ、お前達の茶番はいらない」

 

 

雪蓮はお前達に開口する権利は無いと言わんばかりの殺意を醸し出しながら、

 

南海覇王の切っ先を秋蘭の首に向け皆を黙らせる。

 

 

「曹操、一騎撃ちを受けてもらう。もし、拒否すればどうなるか

 わかるわよね」

 

「華琳様!!私の事はお切捨て下さい!!

 こんな馬鹿げた勝負をお受けする理がございません!!」

 

「黙れ」

 

 

雪蓮は秋蘭の喉元の薄皮一枚をスッと割いた。そこから血が滴るが

 

南海覇王で受け止め、そのまま秋蘭の顔の目の前、水平に空へと薙ぎ払った。

 

すると南海覇王に付着していた血が、秋蘭に付着する。

 

 

「くっ…!!」

 

「なっ!!孫策、貴様!!」

 

「止めなさい、春蘭。…孫策、その要求呑むわ。だから、秋蘭を解放して」

 

「横槍が入らぬ様、お前以外は後方に待機させろ」

 

「別に警戒しなくても私以外に邪魔はさせないわ」

 

「…あんな事をしておいて、よく舌が回るな。信用ならん」

 

「…あんな事?」

 

「…とにかく早く下がらせろ。言った筈だ、拒否権は無いと」

 

「………」

 

 

華琳は右手を上げ下がる様、合図した。しかし、桂花が食い下がりご再考をと

 

進言したが、大事な家臣の命には代えられないと言い魏軍を下がらせた。

 

そして、下馬し華琳が獲物を携え、雪蓮に向かってくる。

 

雪蓮は、もう利用価値が無い秋蘭の背中を足蹴して華琳に還した。

 

 

「…華琳様。申し訳ございません」

 

「いいわ。それより早く下がりなさい」

 

「いえ、華琳様に無理はさせられません。ここは私も加勢を…!!」

 

「…秋蘭。貴女、私に死ねと言ってるのかしら…」

 

「え…?」

 

「やむを得ず応じたとは言え神聖な一騎打ちである事は変わりない。

 ここで貴女が加担したら、私が旗揚げから志している覇道が傷物になってしまう。

 そうなる位なら私は死を選ぶわ。私にとって覇道とは命よりも殉ずるものなの」

 

 

刺客を差し向けておいてよく言うと、雪蓮はイラついてた。

 

 

「理解したのなら、速やかに下がりなさい」

 

 

秋蘭は自らの失態で一騎撃ちの機会を与えてしまった事に、

 

腹立たしさを感じてしまったが為、華琳の覇道の決意が頭から離れていた。

 

だが、再度、覇道の決意を深遠を知り首を縦に振る。

 

 

「承知致しました。しかし、危険と思われましたら潔く退いて下さい。

 我等の願いは未来永劫、華琳様と共に在るのですから」

 

「わかっているわ、桂花にも釘を刺されてるしね」

 

 

秋蘭は一礼して後退していく。華琳は苦笑を漏らした後、暫し瞑想にふけ開眼する。

 

そして、その瞬間先程までの雰囲気と異なり王なる気勢を憑依させ、

 

眼前の敵へと一歩一歩、強者にしか出せない空間の重みを携え向かっていった。

 

 

「さぁ、始めましょう孫策。この大地を貴女の血で艶やかに染めてあげる」

 

「…血で艶やかなんて趣味が悪いわね。でも、奇遇ね。

 私も染めて見たくなった。お前の鮮やかな血潮でな…!!」

 

 

今、奸雄と小覇王の闘いの火蓋が切って落とされた…

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
25
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択