No.748140

Another Cord:Nines = 九番目の熾天使 = 新年すぺしゃる!!その2!! by2015

Blazさん

新年特別編、その弐!!
いよいよレーススタート!果たして誰が勝つ!?
つか、この特別編長くなりそう?!

2015-01-02 15:06:46 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:844   閲覧ユーザー数:757

Extra STORYⅡ  「新年元日大レース!!勝つのは誰だ!?」

 

 

 

 

ミッドチルダで開催された、旅団メンバーによる大レース。

勝者唯一人には栄光と共に団長によって願いが叶えられる。

思惑と企みと願い。様々な感情入り乱れるレースはココに会戦した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて。再びここ放送席では私こと八神はやてと、旅団団長のクライシスさん。そしてゲストのbiohaza-dさんとココノエ博士の四人で司会と解説をお送りしていこうと思います。

今回の大レースは旅団メンバー全21名による大レース。様々なマシン入り乱れ、障害を乗り越え、最後に勝利のゴールにへと駆け抜けた選手。そのたった一人に願いを叶えられる権利が与えられるのです」

 

「コースは市街地高速道路を突破し山岳のカーブの多い道路を通過。その後、海辺の海岸沿いを通過し、また市街地の高速に入りこの特設会場に戻る。これを五周し最初にゴールしたものが優勝です」

 

「ちなみに二位と三位にも賞品はあるのですか、団長?」

 

「まぁ願いは無理だが賞品はあるよ」

 

「それがフェアですからね。おっと。ではここで先頭の一団を中継しているリィンにつないで見ましょうか。リィン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は、はいですぅ!!こちら寒い新年の風に当たりながら先頭一団を中継するリィンです!ていうかはやてちゃんカイロ下さい!!」

 

「後であげるから、先ずはどうなっているか教えてぇな」

 

「はい!現在先頭を走るのはUnknownさんのビットマン!その後ろを朱音さんと青竜さんが追いかけて・・・と言うかスト・・・いえ、追っている状況です!」

 

「うん。リィン、ストの次は言わなくて正解だよ」

 

「あはははは・・・で、その後ろを現在Falsigさん、ディアさん、awsさんとokakaさん、そしてBlazさんと刃さんが先頭集団を追いかけている状態です!」

 

「ふむ。まぁアン娘がトップと言うのはある程度想定の範囲内だ」

 

「F1カーだからですか博士?」

 

「いや。あのマシンはどこぞの宇宙世紀よろしく、ドライバーの精神状態が反映される。恐らく今アン娘はあの二人から逃げたい一心なのだろうな。その証拠にスピードが異常に速くなりつつある」

 

「・・・走行しつつ分解なんてのはないですよね?」

 

「無くは無い。あとオーバーヒートと摩擦熱での自爆もな」

 

「どこの逆襲の赤い人!?」

 

 

 

 

 

= 高速道路 =

 

その中継が行われている先頭集団は現在Unknownを筆頭に朱音と青竜が後を追跡するという形になっており、その後ろを前列順にFalsig、aws、ディアリーズとokaka。

そしてその更に後ろをBlazと刃が追いかけるといった状態で、首位は現在Unknown達が独占しているのだ。

 

 

「先頭集団からかなり離れてるな。こりゃ追いつけるかどうかが怪しいぜ」

 

「と言うよりもアン姉さんは二人から逃げているのでは・・・」

 

先頭集団の最後尾。Blazと刃は互いに追い抜こうとはせずに先頭集団の状況を遠目で確認していた。首位がUnknown達であるために迂闊に手を出せないのは勿論のこと、何よりも彼を中心に何が起こるか、またその余波に巻き込まれたくないと言う事で先頭集団の中堅たちを囮に観察していたのだ。

 

「兎も角。当面はあいつ等を囮に首位組みがリタイアするか自爆するかを様子見といこうや」

 

「それが懸命ですかね。ところで・・・」

 

「ん?どうかしたのか?」

 

「・・・げんぶさんとガルムさん、あとmiriさんと朱雀さんは今後ろから確認できてますが・・・残りの皆さんは何処にいるんでしょうね?」

 

「多分別件でレースそっちのけのデットヒートしてるか、蒼崎に至っては・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・どないせいっちゅうねん」

 

 

 

 

 

 

「て状況だろうな」

 

「あああ・・・」

 

「てかよ。ディアの遊具可笑しいだろ。なんで唯の遊具であんなスピードでんだよ」

 

「ココノエ博士の魔改造でしょうね。でなければ考えようもないですし」

 

「・・・あの猫耳女・・・人のことは完全無視かよ・・・」

 

「なんでこう科学者って人間の命を軽視するんでしょうね・・・」

 

「ああ・・・」

 

 

 

 

 

その頃、先頭集団は一歩も二歩も先を走るUnknown達を追ってコースを走り抜けていた。

マシンのスピードが彼の精神に反映されているのでカタログスペック以上のスピードを出すUnknownのマシンを朱音、青竜の両名が追跡。その三人をFalsigを筆頭に追いかけるという状況が続いていた。

 

「くっ・・・さすがに速いな」

 

「バイクのスピードでも追いつけないか・・・流石にF1カーとタメを張るのは無理だったか?」

 

「かもな。ハマーもこれ位が限界だ」

 

「・・・限界で思ったんだが・・・

 

 

 

 

よくディアーリーズが付いて来られているな」

 

 

「限界なーんてなーい、絶対なーんてなーい」←遠い目

 

「・・・・・・聞かないでおこう」

 

「<そっとしておこう」

 

「aws。黙っておけ」

 

 

 

 

「流石F1。これは当たりなのは確かだが・・・」

 

 

「「アン娘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」

 

 

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!????」

 

 

 

 

「・・・アン姉さん。災難過ぎるな」

 

「okaka。アン姉さんに黙祷を」

 

「おう」

 

「人を勝手に殺すなァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

と言う具合に先頭集団がカオスな状況となっていた。

Unknownは危険な目で追いかける朱音と青竜から必死に逃げようとしつつも異様なドライビングテクニックでカーブを通過。首位をひたすら守っていた。

 

「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

「目がイッてそうな叫びをあげるな、アン姉さんも」

 

「仕方ないですね。追っかけのレベルが異常ですから・・・?」

 

「ん?どうした刃」

 

「いや・・・なんかアン姉さんのマシンが・・・」

 

 

 

 

 

《 ピシッ 》

 

 

すると、Unknownのマシンのカウルが突如剥がれはじめ、中から別の何かが姿を見せ始めた。

そして、それが半分ほどとなってきた瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《 ゴウッ!! 》

 

 

「ッ!?」

 

「は・・・速い!?」

 

 

「へ・・・」

 

「う・・・嘘・・・アン娘?」

 

 

「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばば!?!?!?!?!?!?!!?!?」

 

 

 

 

 

「えっと・・・博士、あれは・・・」

 

「意思のオーバーロード」

 

「ホント、サ○コミュですか!?」

 

「ぶっちゃけそれがベースだしな」

 

「いや否定してほしかった!!」

 

『と、兎も角Unknown選手のマシンが突然変化し爆走!!後を追っていた二人を一気に引き離しました!?』

 

 

 

 

 

「は・・・ははは・・・助かった・・・」

 

 

「取り合えずアン姉さんはあの二人から離れられて清々したようですぅ」

 

「まぁ誰だって逃げたくなるわな・・・あんなん・・・」

 

 

「・・・ところで団長。アン姉さんのマシンって・・・」

 

「・・・ねぇみんな知ってる?」

 

「・・・クライシスさん。まさか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラッグマシン(・・・・・・・)はね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曲がれないの」

 

 

 

 

 

 

《 キュドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオン 》

 

 

リィ「アン姉さんが死んだ!?」

 

は『この人でなし!!』

 

 

「ドラッグマシンとは一直線によるスピード勝負を基本としたマシンだ。元から曲がる概念なんぞ一つもない」

 

「それを知ってて!?」

 

「・・・いや。知らんな」

 

「知らんなら顔を振り向かせてください博士!!」

 

ドラッグマシンと化したUnknownのマシンはそのままコースアウトし管理局本局に激突。そのまま縦抜けの大穴を本部内に作ったのだった。

 

「くっ、事後処理が・・・」

 

「気にするのそこかいな・・・」

 

 

 

 

 

「「アン娘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」

 

《 ドドーン 》

 

 

 

『・・・朱音さんと青竜さんも激突して逝きました』

 

「アンタ等も愛人に便乗して本部潰すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

更に朱音と青竜も本部へと特攻。彼をあの世までも追うかのように火の中に包まれていった。結果、本部の上層階は崩壊。局員たちは幸い避難して無事だった人も居たり居なかったり・・・

 

『あ。ユーノさんとクロノさんも巻き込まれたそうです』

 

「あ。そうか」

 

「あっさり捨てたなこの人!?」

 

 

 

 

 

「・・・今、凄いシュールな出来事があったんだけど・・・」

 

「気にしては駄目だ、こなた。気にしたら色々と負けだから」

 

「それって現実逃避だろ」

 

「気にするな。本当に・・・」

 

そして彼女たちの死に様を見ていた先頭集団たちはその死に様を見なかったことにして、現場から目を逸らした。気にしてはいけない。そんな気がしたと言うが、実際awsが言った通り現実逃避そのものであった。

 

 

 

 

 

「さて。レースは初っ端から荒れ模様。現在のトップは四位だったFalsigさん!その後ろをokakaさんとawsさんが追い、ディア君も食いつきます!!」

 

『あ、はやてちゃん!後方集団から竜神丸さんが上がってきたです!』

 

「おっと!ここで後ろから、ようやく姿をみせたのは竜神丸&キーラの『サイエンスファンタズム』!!クラシックの本気がココからのようです!!」

 

『更にその後ろからくすぶっていた皆さんも追い上げて来ました!!』

 

「確かにその様です!後方から朱雀さんを先頭にmiriさんとげんぶ夫婦。そしてリア充カップルその二が上がってきました!!」

 

「あれ。デルタさんと二百式さんと・・・後、支配人さんとkaitoさんに・・・蒼崎さんが・・・って!?」

 

「ん、どないした!?」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あれ。後方集団の後ろから何かが・・・」

 

「あ?何かって何・・・が?」

 

 

 

「・・・ッ!!耕也、後ろ!?」

 

「わっ裕也さん、後ろです!?」

 

「へ?」

 

「何が・・・ッ!?」

 

女二人の声にガルムとげんぶが一体何事かと後ろを確認する。

すると、後ろからは猛烈な風を噴出しつつ、何かが後ろから追い上げようとしていたのだ。

一体何なのかと思っていた彼らだが、其処に真実を知る竜神丸が先頭に立つ。

 

「ようやく火が付きましたか。流石に手間取ったようですね」

 

「り、竜神丸・・・あれは!?」

 

「・・・アフターバーナー。お分かりですね?」

 

「あ・・・蒼崎!?」

 

 

 

 

「!?!??!?!?!?!?!??!?!??!?!??!?!?」←声にならない声と顔。

 

 

 

 

「・・・滅茶苦茶大変そう・・・って!!」

 

「マズイ、皆避けろ!!」

 

アフターバーナーを制御しきれない蒼崎は目を回し、意識が朦朧としており最早レースもクソも無い状況だった。その暴走状態の彼に巻き込まれないようにと五人のマシンは左右サイドに回避し、超爆走する蒼崎の後姿を見ているのだった。

 

ガ「・・・て言うかあんなの作ったの誰だよ・・・」

 

竜「・・・やっぱイオンブースターの方が良かったか・・・」

 

げ「お前が犯人か、リバインズ!?」

 

mi「って前にはBlazと刃が!!」

 

 

 

「大丈夫だ!この先カーブだし、曲がれば逃げ切れる!!」

 

「戦闘機のブースターなら旋回はそこまで良くない筈!」

 

二人の心配をすることは無かったようだ。確かに彼らの進む先にはカーブがある。

そこを通れば恐らく助かる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていた時期が彼らにはありました。

 

 

 

 

 

 

 

「って死亡フラグ的な言葉を書くな作者ぁぁぁ!!」

 

「うわ後ろ後ろ!!」

 

しかし間一髪のタイミングで二人は回避に成功。暴走した三輪車は境の壁を突き破ってコースアウトした。これで蒼崎はリタイアし、何らかの状態で助かるだろうと思っていたのだが、Blaz達の考えは甘かった。

 

 

「Blazー」

 

「あ、どうした?」

 

「飛んでるー」

 

「・・・何が?」

 

「三輪車」

 

 

元々、アフターバーナーは戦闘機に搭載するエンジン。パワーもその体格の鉄の塊を飛ばす為に相当のパワーを要する。

つまり、三輪車に強制接続されたアフターバーナーはロケット代わりとなって三輪車を飛ばしたのだ。

 

 

「・・・あれやな。某○Tの」

 

「それ思い切り答えだぞはやて」

 

 

 

「オウチカエル」

 

 

 

「・・・冗談抜きのエイリアン・・・」

 

「蒼崎さん。ご愁傷様です・・・」

 

 

 

 

「あ。そうそう。アフターバーナーを冷却無しでオーバーヒートさせたら三分ないし二分で爆破するぞ」

 

 

 

 

《 ドゴォォォォォォォォォォォォォォォ・・・ 》

 

 

げ「蒼崎も死んだ!?」

 

はや「この人でなし!!」

 

 

「いやぁ蒼崎さんも見事な花火を見せてくれましたねぇ」

 

「くっ・・・費用が・・・」

 

「アンタ等、鬼かよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= 山道 =

 

『さて。尊すぎる犠牲者四人を出して残るメンバーは18名!トップは以前としてFalsigさんです!!』

 

「おっと!その先頭集団の後ろからBlazさん達も追いつき始める!これは混戦の予感か!?」

 

「・・・あれ。竜神丸さん達が・・・」

 

 

 

山岳に入った直後。竜神丸のクラシックカーは分岐道をコースとは別の一般道へと曲がった。本来はコースに設定された道を通る筈だが、竜神丸のとった道は逆に遠くなる道なのだ。一体どうしたのかと思っていたのだが・・・

 

 

「残念ですが、私は元々レースに参加する気は余り無かったのでココで辞退させて頂きます」

 

『はい!?』

 

『じ、辞退ですか!?』

 

「ええ。ですが、勝ったら何でもというのも惜しいですので・・・後は頼みますよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支配人さん」

 

 

『あいよぉ!!!』

 

 

『『何ぃ!?』』

 

 

太いクラクションの音を鳴らし突如として巨大なトラックが選手たちの後ろから姿を現す。突然の事に司会達も驚いていたが何より、突然後ろから現れたトラックそれもデコトラと、そのトラックの外部スピーカーから聞こえる声に誰もが驚いていた。

運転手は支配人。しかもご丁寧にどこぞの暗殺者サーヴァントよろしく、頭に鉢巻を巻いていたりもしていた。

 

「悪いな。今回は勝たせてもらうぜ!!」

 

 

F「し、支配人!?」

 

げ「デカイな。流石デコトラ」

 

ガ「関心している場合かっての!!」

 

早「裕也さんファイトです!!」

 

mi「他人事だなおい・・・」

 

 

B「ちっ・・・支配人が何処にいるかと思ったが・・・まさかデコトラとはな」

 

刃「そりゃ色々と手間取りますね・・・」

 

朱「だがどうして支配人さんが・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「ああ。それは私が事前にマインドイーターをかけといたからですよ♪」

 

※マインドイーターとは、ざっくりと言えば洗脳魔法である。

 

 

「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「汚い・・・流石竜神丸、汚い・・・」

 

「見捨ててたお前らも大概だぞ耕也」

 

 

『おらおらおら!!』

 

oka「くそっ・・・無茶苦茶だ!!」

 

aws「元よりだろ・・・」

 

後方から切迫する支配人のデコトラにメンバー達は必死に逃げようとする。まるで後ろから討伐不可能な怪物を相手にするかのようで相手選手への攻撃禁止のこの状況では逃げるほか無かった。

その中で一台。段々とデコトラとの距離が狭まり始め、危険信号になりつつある選手がいた。ディアーリーズのパンダ君だ。

 

「こなた!もっとスピードを!!」

 

「駄目!お金がないと、これ以上のスピードが出ないって博士が!!」

 

「ええ!?もう財布は一万円札しかないよ!?」

 

「小銭はねぇのかよ!?」

 

「・・・無い。元日だから」

 

 

 

 

「どんな言い訳よって「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!??!」」

 

金投資によるスピードアップが出来なかったディアーリーズ達はデコトラとの差を縮める事ができずに激突。二人はそのまま回転してクラッシュしたのだった。

 

 

「すまねぇなディアーリーズ。今回は勝ちは譲れねぇんだ」

 

 

 

「「「「「しはいにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいん!!!!!!!!!!!」」」」」

 

 

『・・・支配人さん。このレース終わったら、俳句を書きや・・・』

 

『切腹だな』

 

 

 

 

 

B「ディアーリーズの奴も落ちたか・・・これで残るは17・・・」

 

刃「・・・何か聞こえる・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

 

aws「あ、ロキ」

 

mi「後ろに居るのは・・・ルカ・・・だな」

 

 

 

 

後ろから追いついてきたのはタカナシ兄弟の二人でロキは何やらルカに追われているような形で距離を詰めていた。

対してルカは殺気は変わらずだが、その矛先はどうやらロキに向いていたようだった。

ロキはルインズスターを巧みに操り、デコトラを通過。最後尾の一団と合流した。

 

「や、やっと追いついた・・・」

 

「ロキさん。何があったんですか?」

 

「は、話せば色々と長いんだよな・・・」

 

「と言うよりも・・・」

 

「ルカの殺気がお前に集中しているな。何があった?」

 

 

『ええっと解説すると、実は元日のアリサちゃんたちのパーティをぶっちもんにしたそもそもの原因ははしょりにはしょりますがロキさんと言う事らしいですわ』

 

『内部告発と言う奴です』

 

 

「・・・で。案の定、怒りの矛先はお前に向いたと」

 

 

「アンタって人はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

B「・・・そりゃ仕方ねぇな。お前が悪い」

 

朱「罪は受け入れてください。後死んでください」

 

mi「慈悲も無し」

 

キ「血も涙もねぇなお前ら!?」

 

げ「事実だから仕方ないだろ」

 

白「罪は償え。な?」

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「ぐっ・・・けど、俺だって勝ちたい理由もあるんだ!!勝って・・・勝って俺は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一家揃って正月を過ごしたいんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

aws「切実な願いだな」

 

F「根は優しいんだな、アイツ」

 

 

「知るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

aws「まぁ約束をぶっちもんにした償いにはならんか」

 

oka「・・・だな」

 

 

「何でだ!!確かにアリサ達との話については謝るが、それだけでそこまでブチ切れるか普通!?」

 

「当たり前だ!!アンタ、現状の俺たちの関係図どうなっているのか知ってるのかよ!?爆弾爆発寸前なんだぞ!!!」

 

「・・・どこのとき○モだよ・・・」

 

「最悪爆発した時にルカの命も爆散するのか・・・」

 

「冗談にならないな」

 

 

「別に後日だってよかったじゃないか!!一家団欒は落ち着いたときにしたってよかったじゃないか!!!」

 

「仕方ねぇだろ!!でなきゃお前『等』に渡せねぇんだから!!」

 

「お前等?」

 

「アリサとすずかの事だ。後それとお前。三が日まで待つと吹っ飛ぶから早めに渡したかったんだよ!!」

 

「何を?」

 

「お・・・お・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お年玉と年賀状じゃあああああああああああああああ!!!!」

 

「キャラ壊れたな」

 

「キリヤ大変だね~」

 

「ニューは貰う側だからな・・・」

 

 

「お年玉『は』いらんわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

早「年賀状は否定しないんですね・・・」

 

ガ「好意は素直に受け入れたいのね」

 

キ「くっ・・・折角、金下ろしたのに・・・」

 

げ「リアルな話だな」

 

 

 

 

言い合いが勃発するタカナシ兄弟も加わり、レースは中盤に差し掛かる。

マインドイーターを欠けられた支配人に追われ、逃げるように先頭を走り続ける他のメンバー達。

そして、離脱した竜神丸とまだ姿を見せないデルタ、二百式そしてkaito。

風雲急を告げる大レース。果たしてどうなるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・面白そうじゃねぇか・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

・・・と、その頃の竜神丸は。

 

「・・・さてと。そろそろ仕掛けを発動するか・・・」

 

「んぐっんぐっんぐっ・・・ぷはぁ・・・何する気なの?」

 

「色々と。ま、レースを盛り上げるイベントですよ」

 

「ふぅん。あ、デルタと二百式」

 

「kaitoさんは・・・ワザとビリケツになっているようですね。フム。これは面白い」

 

「何々、なんか始めるの?」

 

「・・・ええ。ちょっとした・・・ね?」

 

 

 

 

 

竜神丸がそう言い、不敵な笑みを浮かべるとタブレット端末を操作し、何かのメールを一通送信する。

そのメールが、レースを更に盛り上げると同時にカオスに導くと言う事は

 

 

 

 

 

 

彼しか知らない。

 

 

 

 

「・・・ところで、酒臭いんですが。後、何しているんですか?」

 

「・・・当ててるのよ」

 

「・・・そんな子供騙しで・・・」

 

「・・・・・・んふ♪」(じゅるり)

 

「・・・・・・あの・・・まさか・・・」

 

「ああ。ちょっと面白そうな酒があったんでね。『リバインズの研究室』に」

 

そう言ってキーラが見せた酒瓶には実験用に彼がイタズラの為に用意していた酒があり、そのラベルを見て彼の表情は一気に真っ青になった。

その酒は開発した自身でさえも引く物だったからだ。

 

名を『発情酒』と言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっまっ!!わ、私はまだ綺麗な・・・綺麗な身体でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」

 

 

 

 

 

今年初。と言うよりも彼の人生で初。彼は盛大な叫び声を上げて『喰われた』のだった。

 

 

 

 

「ハッ!どこかで博士が知っている女に食われた気が!!」

 

「別に隠す理由なくねぇか?」

 

 

 

レース(都市高速道路~山岳)途中結果。

 

首位 : Falsig

二位 : aws

三位 : okaka

最下位 : kaito

 

 

脱落者。(但し復帰の可能性もアリ)

 

Unknown

朱音

蒼崎夜深

ディアーリーズ

青竜

 

竜神丸(辞退&捕食)

 

 

 

残り15名     ・・・?

 

 


 
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