No.745982

司馬日記外伝 事後シリーズ10

hujisaiさん

その頃(司馬日記10後)の、麗羽さんと一刀さんです。短くてすみません…

うちの麗羽さんはこんな方です。

2014-12-26 00:35:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:10067   閲覧ユーザー数:6698

「…眠れないんですの?」

眠たげに薄目を開けた彼女にううんと答えて、豊かな金髪を二度撫でる。

その間は気持ち良さげに瞳を閉じるが、再び薄目を開ける。さっきよりも意識がはっきりしてしまっているようだ。

「起こしちゃったね、ごめん」

「構いませんわよ…。一刀さんこそどこか具合が悪いんですの?」

「いやそういうんじゃなく、なんとなく目が覚めて」

それは嘘じゃない。と思う。

 

「…気になさってるんですのね。椿(審配)さんのこと」

「…まぁ気にならないって言ったらウソになるかな」

無茶は言わなくなったものの、特段頭が切れると言うほどではないはずの麗羽はたまに鋭い。

 

「仕方の無い事ですわ」

半身で寄り添い、目を閉じてぽんぽんと胸を軽く撫でられる。

「古今東西、あのような事をして命を永らえた者がどれくらい居りまして?」

「それはそうなんだろうけど、ね」

流石に非人道的だったと思う。しかしなんだかんだ甘い詠も、月も桃香でさえも仕方無い、という態度だった。

「改めて、自分の立場の重さを感じてさ」

皇帝を殺そうとすれば、この時代であれば当然。現代のように殺したか殺せなかったかで量刑が違うとかいう考えが論外なのは理屈では分かる。

 

「椿さんは幸せですわよ」

「もうそう信じるしかないよね」

「いえ、本当に」

そう見上げてきた麗羽の瞳は穏やかだ。

「もともと私の下に居た頃からよく憎まれ口を叩く構ってちゃんでしたから。椿さんと仲が良かった何さんって言いましたかしら、もう一人の方は普通に世間擦れした感じでしたけど、彼女はこうして一刀さんに構われて良かったと思いますわ」

「…そう思うことにする」

そう答えると、彼女は優しくふふんと鼻で笑い、胸元に抱き寄せられた。

 

「ごちゃごちゃ難しい話は一刀さんには似合いませんわ。悩み事や辛い事があった時は、女のおっぱいをしゃぶるのが一番ですのよ」

「ほえばばべばお(それじゃだめだろ)…ぷふ、くーるーしーいー」

「あらあら、ちゃんとしゃぶりませんから」

柔らかな谷間に顔を押し付けられて、頭を優しく撫でられる。なんだこの母性。

 

 

桐花(荀攸)の教育と言う名の調教提案を受けて、麗羽を大人しくさせた副産物としてその道に目覚めさせてしまった後

『麗羽は根が悪人じゃないから、言われてみりゃこうなってもおかしく無い気はしたのよね。バカだけど』

『そうね、むしろバカなだけに素直さで化ける可能性はあったわね。バカなだけに』

という詠と華琳の評を思い出す。

更にその後秋蘭が息子を人質にとって『袁紹にかまけて華琳様を蔑ろにしたら許さんぞ』と何度も念を押してきた。その時はなんで秋蘭はそんなに麗羽に拘るんだろうと思ったけれど、後で楓(曹真)達にそれとなく聞いてみたら『あれは華琳様、(自分が麗羽と)競合して負けてるか負けそうかもって気にしてますよ多分。秋蘭様そこらへんすごく敏感だから』

と言う事だった。

俺は華琳と麗羽が被ってるとか思わないし、誰に似てるとか全然気にしなくていいって結構しつこいくらい皆に言ってるつもりなんだが気にする娘にとってはそういうもんじゃないらしい。

 

「こんな情け無いことでいいんだろうか…」

「いいんですのよ。ちゃんとおっぱいを吸って落ち着いて、でーんと構えてれば後は皆がどうにでもしますわ」

「なんだそれ…」

明らかにムチャクチャな理屈なのに、目の前の柔らかな感触と自信満々な麗羽の声になんかそれでもいいんじゃないかと思えてくる。て言うか、今他に出来る事も無いといえば無い。

顔に押し付けられた突起を口に含むと、赤ん坊の頃の記憶なんて無いのに妙な安心感を覚える。いかん、麗羽の言うとおりのような気がしてきた。

 

無意識に、半ば習慣で唇と舌で咥えたものを転がすと、んっ、と麗羽がかすかに身をよじる。

折角麗羽が良い事(?)を言ったのに、雰囲気を壊すような事をしてしまったかと彼女の顔を見上げると、構いませんわ、好きなようになさってと言いながら空いた方にも手を添えさせる。

その豊かな膨らみを流れで揉みこむと、はあっ、と色っぽい溜め息を漏らす。彼女の性癖を思い出し、硬さを帯びてきた突起を強めに摘みながら咥えたものを歯で甘噛みすると、今度こそはっきりと艶かしい喘ぎ声を上げた。

 

一刀さん、と呟きながら絡めてきた下肢の間は既に潤っていて、とっくに目を覚ましてしまっている俺のそれに触れた。

「…少し元気が出たら、女を抱いてもっと元気になられることですわ」

「…激しく?」

「うふふ、そうですわね。犯すほどに。『虐めてやる』位で一刀さんは丁度良いんですわよ…あんっ」

二人の距離が一気にマイナスになると、蕩けきった、満足感に溢れた微笑を浮かべて嬌声を上げる麗羽。その表情に言いようの無い欲望と嗜虐欲がそそられる。

 

 

気遣ってくれてありがとな。感謝は後でする。

今は欲望のままに桃色の唇を奪い、彼女の柔らかく熱くうねる舌に自分のそれを絡ませた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
52
4

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択