No.743890 英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~soranoさん 2014-12-16 09:35:45 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:3402 閲覧ユーザー数:3079 |
~カレイジャス・ブリッジ~
「……あ………この後リィンがエリス達に酷い目に合される所が”見えた”わ……」
「予知能力がなくてもアタシ達でも”見える”わよ、そのくらいのこと。」
「ア、アハハ……」
リィン達が退出した後静かに呟いたゲルドの言葉をセリーヌは呆れた表情で指摘し、エマは苦笑し
「アハハハハハッ!ついに子供にまで手を出すとはね!いつかやるとは思っていたわよ♪」
「阿呆が。こんな幼子にまで手を出すとは見境がなさすぎるだろう。」
「というか幽霊と”契約”するなんて非常識な……いや、女神とも契約しているんだから、”今更”か……」
「しかもまた王族種だものね……」
「フフ、リィンだから仕方ないかもしれないな。」
大声で笑ったサラ教官は口元をニヤニヤさせ、ユーシスとマキアスは呆れ、エリオットは苦笑し、ガイウスは静かな笑みを浮かべた。
「クレア大尉の件も合わせてエリゼお姉様に後で凄く怒られるのでしょうね……」
セレーネは冷や汗をかいて苦笑し
「……そう言えばマスターの話によると私の遺体とクラウ=ソラスの残骸を貴方達が丁重に埋葬してくれたとの事。遅くなりましたが、お礼を言わせて下さい。―――――敵対関係であった私とクラウ=ソラスを丁重に埋葬して頂いた上私達のお墓まで作って頂き、本当にありがとうございました。」
「――――――」
ある事を思い出したアルティナはⅦ組の面々を見回した後その場で頭を下げ、クラウ=ソラスも続くように機械音を出し、アルティナの行動と言葉にその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「え、えっと……」
「ど、どういたしまして……と言うべきでしょうか……?」
「死体を埋葬した本人達に死体を埋葬した事にお礼を言われるのなんて、色々な意味で非常識すぎるぞ……」
そして我に返ったエリオットは困った表情をし、エマは苦笑し、マキアスは疲れた表情で呟き
「?そう言えば以前会った時より、胸がかなり大きくなっていない?」
「あ、ホントだ。なんでなんで~??」
アルティナの豊満な胸に気付いたフィーは目を丸くし、ミリアムは興味ありげな表情をして尋ねた。
「”凌恋の霊姫”を取りこんだ際に、膨大な魔力を得ると共に胸も大きくなりました。」
アルティナの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「何それ。訳わかんないだけど。」
「はうう~……ちょっと、羨ましいよ……ちょっとだけでもいいから、わたしにもわけて欲しいくらいだよ……」
「異種族が昇格すれば姿も変わる事はよく聞きますが……一部の身体的特徴だけ変わるのは初めて聞くケースですわね……」
フィーはジト目で呟き、トワは羨望の眼差しでアルティナの豊満な胸を見つめた後控え目な大きさの自分を胸を見て溜息を吐き、シグルーンは目を丸くしてアルティナの胸を見つめていた。
「むぅ……リィンさんの将来の妻の一人になるわたくしもアルティナさんに負けないようにバストアップの努力を今からしておく必要がありますわね!ちなみにゲルドさん。わたくしの胸は将来、どのくらい大きくなるのか”見えます”か?」
「殿下……」
「えっと…………」
頬を膨らませた後真剣な表情でゲルドに尋ねるアルフィン皇女の様子を見たユーシスは疲れた表情をし、ゲルドはアルフィン皇女をジッと見つめて予知能力を使おうとし
「アンタもそんな下らない事に予知能力を使わなくていいわよ。」
セリーヌは呆れた表情でゲルドに指摘した。
「そ、そう言えばこの場合、”戦争回避条約”はどうなるのでしょう……?」
「それは……」
「アルティナさん自身はあの時リフィア殿下に処刑されましたが、幽霊とはいえ今この場に存在していますものね……」
その時ある事に気付いたセレーネの言葉を聞いたガイウスとエマは不安そうな表情でアルティナを見つめ
「……まさかとは思うけど、幽霊でも処刑するとか言いださないでしょうね?」
サラ教官は真剣な表情でシグルーンを見つめて尋ねた。
「フフ、その点はご安心ください。”戦争回避条約”にも記されてあった通り”アルティナ・オライオンの処刑は既に実行された事になっています”。それにメンフィルの貴族であるリィンさんが幽霊の彼女と”契約”しているのですから、”一応”条約文通りメンフィルに引き渡された事になっています。後で私の方でリフィア殿下に連絡して彼女の事を説明し、幽霊になってしまった彼女の処刑はしないように説得しておきますのでご安心ください。殿下もよほどの事が無い限り、魂の消滅までは求めませんし、”被害者”であるリィンさんに直接仕える事になりますから、きっと彼女の事をお許しになると思われますわ。」
「……私はリィン様――――マスターの使い魔ですので、決してマスターに逆らう事はしませんし、マスターが望むのならば不埒な行為も致します。」
シグルーンの答えに続くようにアルティナは静かな表情で答え
「ア、アルティナさん!?」
「うふふ、わたくしも負けませんわよ♪」
「はわわわわわわっ!?」
アルティナの答えを聞いたセレーネは驚き、アルフィン皇女はからかいの表情になり、トワは真っ赤になった顔で慌て
「ふ、”不埒な行為”ですか……」
「一体何の行為をするつもりよ……」
ある言葉が気になったエマは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、セリーヌは呆れた表情をした。
「ま、まままままま、まさかとは思うがいかがわしい事じゃないだろうな!?」
「フッ、エリゼと”氷の乙女(アイスメイデン)”が知ればアリサ達と似たような反応をするだろうな。」
「アハハ……というかセレーネのお姉さんであるツーヤもまた増やした事に怒って、アリサ達と同じ反応をするような気がしてきたよ……」
「……まあ、今までが今までだったからな。」
マキアスは混乱した様子でアルティナを見つめ、静かな笑みを浮かべたユーシスの推測を聞いたエリオットとガイウスは苦笑し
「というか前々から思っていたけどリィンの好みってやっぱり巨乳なのかな?……何だかムカついてきた。わたしもラウラ達に付き合って来る。」
「わ、わたしも一緒に行ってリィン君を注意して来る!まだ学生なんだからエッチなのはダメだって事を生徒会長としてしっかり注意しないと!」
「あ…………」
そしてジト目になった後その場からトワと共に退出する様子のフィーをゲルドは呆けた様子で見守っていた。
「えへへ!何はともあれよろしくね~、アルティナ、クーちゃん!これからは仲間だから、いつでもいろんな事をたくさん話せるね♪」
「――――?」
「……ですからクラウ=ソラスを混乱させないで下さいと何度言えば理解できるのですか。それと私に抱き付く意図が理解できません。」
そしてアルティナは嬉しそうに自分に抱き付くミリアムにジト目で指摘した。
数時間後シグルーンから連絡を受けたリフィアはロイド達と合流したエリゼにアルティナの件を伝えていた。
と言う訳で前回に引き続き、今度はフィーとトワまで加わる事にwwそして当然番外編ではラスボスと化したエリゼにもアルティナの件がww
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外伝~黒の霊姫(ダークプリンセス)アルティナ・オライオン~中篇