No.743837 英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~soranoさん 2014-12-16 00:01:51 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:2637 閲覧ユーザー数:2412 |
その後仲間達と合流したリィンはカレイジャスに乗船した。
~カレイジャス・ブリッジ~
「それじゃあリィン君、次はどこに行くの?」
「えっと……その前にⅦ組のみんなやエリス達をこの場で集めてください。後アルフィン皇女殿下も。」
「ふえ?」
「?何かあるのかしら?」
リィンの申し出を聞いたトワは不思議そうな表情をし、サラ教官は首を傾げて尋ねた。
「その……みんなが集まったら言いますのでお願いします。」
そして少しするとⅦ組のメンバーや協力者達、アルフィン皇女がブリッジに現れた。
「それでリィンさん?わたくし達にお話があるとの事ですが……一体何なのでしょうか?」
その場にいる全員を代表してアルフィン皇女が尋ね
「その……さっきユミルで新たな”契約”を結んだ仲間がいるので、混乱が起きない内に紹介しておこうと思いまして。」
リィンは疲れた表情で答えた。
「ええっ!?ユミルでだって!?」
「ビックリ。いつ、どこで”契約”を結んだの?」
「恐らくオレ達と離れていた時だと思うが……」
リィンの話を聞いたマキアスとフィーは驚き、ガイウスは目を丸くしてリィンを見つめ
「そ、それより……”契約”と言う事はその方はお兄様の使い魔になられたのですよね?」
「ベルフェゴール達の事を考えたら、その使い魔ももしかして女性じゃないかな~?」
ある事に気付いたセレーネは表情を引き攣らせ、ミリアムは興味ありげな表情でリィンを見つめた。
「に・い・さ・ま~~~~~??」
「う”っ…………」
膨大な威圧を纏ったエリスに微笑まれるとリィンは表情を引き攣らせて身体を震わせ
「待って、エリス……もしかしたらユーシスみたいに見た目は魔獣みたいな異種族と契約したのかもしれないから、一端落ち着きましょう?」
(ヒッ!?またアリサが怖くなった……!)
アリサも顔に青筋を立てて膨大な威圧を纏って微笑みながら口元をピクピクさせてリィンを見つめ、その様子を見たミルモはアリサを怖がった。
「おい……天使族のアルバレア号を魔獣如きと一緒にするな。」
「フフ、確かにその可能性は考えられますが……」
「今までが今までだからとてもその可能性だとは思えないわよねぇ?」
ユーシスは目を細めてアリサに指摘し、苦笑するシグルーンの言葉に続くようにサラ教官は口元をニヤニヤさせ
「というかその使い魔もまた異種族の王族種とかじゃないでしょうね?」
「確かに……アイドス殿を除いたリィンと契約している異種族達の者は皆王族に値する者達だな。」
「ア、アハハ……」
呆れた表情をしたセリーヌの言葉を聞いたラウラは考え込み、エマは冷や汗をかいて苦笑した。
「それでリィン。その人はどんな人なの?もしかして私が貴方を見た時に”見えた”人?確かミリアムと同じくらいの年齢に見える女の子だったけど……」
「「なっ!?」」
ゲルドの問いかけを聞いたアリサとエリスは声を上げ
「う”…………多分その通りだよ……(というかそこまでわかっていたんなら、その時に教えてくれよ……)――――アルティナ!」
唸り声を上げて疲れた表情をしたリィンはアルティナを召喚した。
「ふえっ!?こ、子供??」
「ええっ!?あ、貴女は……!」
「ユミルで私と姫様を誘拐した……」
アルティナの登場にトワやアルフィン皇女は驚き、エリスは信じられない表情をし
「ちょ、ちょっと!?その娘は確か……!」
「ユミルの時にリフィア殿下に討ち取られた貴族連合の協力者……確かアルティナという名前だったな……」
「ど、どどどどど、どうなっているんだ!?彼女の遺体は僕達がこの手で埋葬したぞ!?」
エリオットは驚き、ガイウスは目を丸くし、マキアスは混乱した様子でアルティナを見つめた。
「まさかお化けとか?」
「―――その推測に修正を求めます。私は”凌恋の霊姫”を先程取りこみ、自らの”糧”としたので種族名で言うなら”凌恋の霊姫”と呼ぶべきかと。」
「”凌恋の霊姫”……”憑魅霊”族の王族種に当たる”幽霊”ですわね。」
フィーの疑問に静かな表情で答えたアルティナの答えを聞いたシグルーンは真剣な表情で呟いた。
「と言う事はそなたは……!」
「わ、私達に埋葬された後この世に未練があった為、幽霊としてこの世に残っていたのですか……!?」
シグルーンの説明を聞いたラウラは目を見開き、エマは信じられない表情でアルティナを見つめ
「……わかりません。気が付けば私とクラウ=ソラスが埋葬された墓の前にいました。勿論クラウ=ソラスもいます。――――クラウ=ソラス。」
「―――――」
アルティナは複雑そうな表情で答えた後クラウ=ソラスを召喚した。
「ふええええっ!?ミリアムちゃんのアガートラム君と同じ……!」
「あ、クーちゃん!」
「――――?」
「ですから、クラウ=ソラスを混乱させないで下さいと何度言えばわかるのですか。」
「ハアッ!?何で傀儡まで幽霊になっているのよ!?」
クラウ=ソラスの登場にトワは驚き、ミリアムは嬉しそうな表情をし、アルティナは呆れた表情でミリアムに指摘し、セリーヌは驚きの表情で尋ねた。
「本人が言うにはクラウ=ソラスも自分の魂の一部だからだそうだが…………―――アルティナ。ちょうどいい機会だ。エリスとアルフィン殿下にユミルの件での事をちゃんと謝るんだ。」
「…………了解しました。アルフィン皇女殿下並びにエリス様。ユミルの時は危害を加えてしてしまい、大変申し訳ございませんでした。お詫びに可能な限りお二人の求めている事をするつもりですので、何かあれば遠慮なくご命じください。」
リィンに言われたアルティナはエリスとアルフィン皇女を見つめて頭を下げ
「い、いえ。わたくし達はあの件はただ命じられてやっただけで、貴女自身の意志でやった事はないと理解していますから、もう気にしていませんわ。そうですわよね、エリス?」
「ええ。―――――それよりも。今から話し合う事がありますので、訓練室まで来てもらいますね。に・い・さ・ま~~~??」
戸惑いの表情をしているアルフィン皇女に視線を向けられたエリスは頷いた後膨大な威圧を纏って微笑みながらリィンの腕を掴んだ。
「エリス!?何で訓練室で話し合う必要があるんだよ!?」
「勿論私も付き合うわよ、エリス?(こんな小さな子供にまで性魔術をするなんて……!幾ら何でも節操がなさすぎよ!)」
「……今日という今日はそなたの普段の行動がどれほど罪深く、早急に改善が必要である事なのかをその身に叩きこんでやる。二人とも、私も付き合うぞ。」
「アリサ!?それにラウラまで何でだ!?ちょっ、誰か助け―――」
そしてリィンはアリサ達に連れて行かれ、その様子を仲間達は誰一人として助けることなく冷や汗をかいて見守っていた。
と言う訳で今回は諦めたリィン自らの申し出によって早々にバレました。そしてリィンはいつもの如くアリサとエリス+ラウラという最悪のオマケつきによる”話し合い”がww
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