No.738394

真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第四十二話

ZSANさん

益州攻略で出会う人物は

2014-11-20 19:52:38 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2668   閲覧ユーザー数:2451

 

~鞘華視点~

2度目の益州侵攻 今度は完全攻略するつもり

私に同行したのは焔耶、斗詩の2人

斗詩は兎も角、焔耶は強硬に同行を希望した

今回は私が折れる形で動向を許可した

静里は一君達が加わった事による調整の為、襄陽で留守番

星は襄陽の筆頭武官として防御の為には欠かせない

巴郡には紫苑と桔梗がいるからこれで問題無い筈

 

巴郡に着いた私達は早速紫苑と桔梗の報告を聞く

「襄陽に連絡していた通りほとんどの城が恭順しました

 恭順していないのは成都の他は我々が悪政を行っていた為、恭順を認めなかった者達ですわ」

「その者達も御館様が来たとなれば無条件開城する可能性が大

 なにしろ街の民がそれを望んでおりますからな 籠城戦が出来ないのは明白

 かといって野戦では勝ち目がない 降伏して助命の嘆願をするのが精一杯ですな」

紫苑と桔梗の報告は襄陽に届いていた通りの物だった

「では、成都を攻める前に恭順していない城を攻略するわ

 各城に降伏勧告を 従わない場合は武力制圧をする」

好ましい事では無い 従わなければ力づくで、と言っているのだから

でももたもたしていられない

こんな乱世、早く終わらせるためにも

降伏勧告を行った各城の返答は桔梗の予想通りだった

各城とも10日と空けずに降伏し、城主は助命嘆願をしてきた

その全てに城を明け渡させて成都以外の益州の城を支配下に置いた

「では、成都に侵攻する」

 

兵は総勢で5万 将に紫苑、桔梗、焔耶、斗詩

情報では成都の戦力は1万5千

州都にしては少ないが攻められる心配が少ない上に、悪政で大量の兵を養う余裕が無いかららしい

この世界の劉璋って本当の馬鹿だね

成都が視認できる位置にまで来たところで北の警戒に当たっている斥候から伝令が来た

「北より、所属不明の騎馬隊が接近

 旗は掲げておりませんが全てが騎馬の為、野党とは思えません

 数は凡そ千」

野党にしては全てが騎馬なのは確かにおかしい

会って確かめるのが一番か

「斗詩、一緒に来て その部隊に接触してみる

 皆はここで待機 野営の準備をしておいて

 成都攻略は明日になるから」

 

指示を終えた私は斗詩と共に北の部隊へ向かう

接近し互いの顔が見える程になった時、彼方の陣営から大きな声がした

「鞘華お姉さま~、久しぶり~

 蒲公英だよ 覚えてる~?」

騎馬隊と接触して話を聞くと、この部隊は西涼の馬騰の所属部隊だったらしい

だが華琳の侵攻に敗北 馬騰は自害

馬超が敗残兵を纏めて、此処へ流れて来たとの事だ

「正直な事を言うと私達は食糧事情が厳しい

 少しで良いから融通してくれないか?」

蒲公英には借りもあるから構わないが

「仮に融通したとしてもその後はどうするの

 まさか野党になり下がる訳にもいかないでしょ」

「確かにな」

馬超が考え込んでしなったので

「私の陣営に来ない?」

「蒲公英は賛成~」

蒲公英は即答した

「こら、蒲公英 勝手な事をするな」

「だって、他にどうしようもないじゃない

 少なくとも鞘華お姉さまの所に行けばご飯は食べられるんだよ」

「しかし、涼州の人間が仕えるのは天子様のみ

 この涼州人の誇りを捨てる訳にはいかない!」

この馬超の言葉に疑問が湧く

「蒲公英、もしかして言ってないの?」

「うん、あの時も言ったじゃない

 うちには腹芸が出来ない人がいるって その筆頭がこの翠お姉さまだよ」

えらい言われようね 馬超

説得の為に馬超に劉協陛下 葵の事を説明する

「蒲公英、そんな大事なことを何で黙ってた~」

「お姉さまに言ったらすぐにばれるからだよ~」

2人の鬼ごっこが始まった

結局、馬超の部隊は私達に加わった

彼女達を連れてみんなと合流し、明日の打ち合わせをした

その時に皆、真名を交換した

 

翌日、成都を攻撃

3倍以上の戦力を有し、兵の指揮も雲泥の差 練度も桁違い 将の質は比べるべくもない

これで落とせない訳がない

程なく成都は陥落した こうして益州は私達の領土になった

それと同時に華琳が西涼を攻略したという事は、この国は南北で私と華琳に2分されたことになる

いずれ、ぶつかることになる

そしてぶつかる時は天下の行方を決定する大戦

その日が近づいている

~あとがき~

 

先ずは前回の白蓮が曹操軍にいた件について説明不足でした

彼女は袁紹に敗北した後袁紹配下になり、袁紹が曹操に負けた後曹操配下になりました

活躍を期待した方には申し訳ありませんが彼女はあのような役回りでした

 

今回は馬超達が配下になりましたが予測した人は多いでしょう

 

鞘華が最後に言っていますが曹操との決戦が近づいています

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
6
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択