No.735360

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第344話

2014-11-06 00:12:09 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1482   閲覧ユーザー数:1339

 

 

高原を馬で進み続けていたリィン達は迫撃砲が設置されていた場所の近くに到着した。

 

~ノルド高原~

 

「―――以前、迫撃砲が設置されていたのはこの上ね。」

「こんな所に設置されていたのですか……」

「それで、どうやって上るの?」

アリサの話を聞いたセレーネは目を丸くし、エリオットは崖を見上げて尋ねた。

 

「ああ、集落の方からワイヤー梯子を持ってきた。」

「ミリアム、すまないが設置してきてくれるか?」

「らじゃー!」

リィンに頼まれたミリアムはアガートラムを召喚してアガートラムに乗って崖の上へと移動した後、ワイヤー梯子を下ろした。

 

「ほいっ、できたよー。」

「よし……!ありがとう、ミリアム。」

「えへへ、どーいたしまして。」

「これで崖の上に登れそうね。」

「ええ、準備ができているならさっそく行きましょう。」

そしてワイヤー梯子を上ったリィン達は迫撃砲が設置されていた場所に向かった。

 

「ここが目的のポイントね。」

「ああ、見てくれ……あちら側に監視塔の屋上が見えるだろう?」

「あれならこちら側の事は見えないでしょうね……」

「そして、あの屋上の向こうに導力波妨害装置があるんですね。」

「崖を伝っていけば敷地の裏から出られそうだな。どうする、もう出発するか?」

「ああ―――行こう!この地にささやかな平和を取り戻すためにも……!」

「ええ……!」

「それじゃ、レッツゴー!」

こうして……リィン達は”監視塔”の潜入を開始した!

 

~監視塔~

 

リィン達が監視塔の潜入を開始したその頃貴族連合軍の兵士達はどこかへと去って行く飛行艇を見送っていた。

「やれやれ、面倒なことだな。こんな僻地での任務などさっさと終わらせたいものだが。」

「第三機甲師団の連中が思いのほかしぶといからな。噂では、ガレリア方面も少々手こずっているらしいが……」

「例の第四機甲師団か。……この内戦、勝ち戦にしては少々長引きすぎていないか?」

「フン、時間の問題だろう。”総参謀”どのの軍略で正規軍は完全に分断されている。オーレリア軍とウォレス軍が動けばすぐにでもケリがつくはずだ。」

「はは、違いない。」

着陸場で呑気に世間話をしていた兵士達はその場から去ってどこかへと向かい、その様子をクレア大尉が物陰から窺っていた。

 

(警備も手薄……突入するなら今でしょうね。)

そしてクレア大尉は後ろに控えているリィン達に目で合図をし

「―――これより監視塔への潜入と導力波妨害装置の停止を敢行する。各員、十分に注意してくれ!」

「おおっ……!」

クレア大尉の目の合図に頷いたリィンは号令をかけた後仲間達と共に監視塔内に潜入した!

 

リィン達が監視塔に潜入すると貴族連合の兵士達が見張りをしていた。

「へ……?」

「お、お前達は!?」

突如現れたリィン達に兵士達は驚いた後銃剣を構えた。

 

「ありゃ、いきなり出くわしちゃったね。」

「問答無用――!」

「速攻で無力化する!」

「はい……っ!」

そしてリィン達は協力して兵士達をあっという間に戦闘不能に陥らせた!

 

「ぐうっ……!」

「お、おのれ……」

リィン達に制圧された兵士達は悔しそうな表情で気を失った!

「……気を失ったみたいね。」

「さすがに精鋭だけどこの調子ならいけそうだねー。」

「……だが、他にもいくつかの気配を感じる。騒ぎが大きくならないうちに屋上まで辿り着こう!」

「ああ……!」

その後屋上に急行する最中に何度か貴族連合が雇っている猟兵達の妨害もあったが、リィン達は協力して撃退し、ついに屋上に到着した。

 

~屋上~

 

「―――あった!」

「辿り着いたか……!」

屋上に到着したリィン達は何かの装置を見つけて装置に近づいた。

 

「これが導力波妨害装置……結構大きいな。」

「で、どうやって止める?やっぱりガーちゃんでぶっ壊しちゃう?」

「ミ、ミリアムさん……」

「あのね……何でも壊すのはやめなさい。とにかく内部を覗いて、調べてみるしかないわね。どこかにメンテナンス用のカバーがあるはずよ。」

ミリアムの提案にセレーネと共に呆れたアリサは装置を見つめて考え込んだ。

 

「あとはアリサに任せるしかないな。」

「貴族連合の援軍が来る前になんとか停止させないと……」

「―――残念だがそれは叶わぬ相談だろう。」

そしてリィン達が行動に移ろうとしたその時聞き覚えのある男性の声が聞こえて来た!

 

「ど、どこかで聞いたような……」

「え、ええ……」

声を聞いたリィン達が血相を変えると何と装置の上に”怪盗紳士”ブルブランが花びらを舞わせながら現れた!

 

「フフフフ………―――ハーハッハッハッハ!!」

「あ……!」

「あ、あの仮面は……帝都とユミルに現れた!」

「現れましたね……大陸各地を騒がせる”怪盗B”。いえ―――結社の執行者、”怪盗紳士”と呼ぶべきでしょうか。」

「フフ、お初にお目にかかる―――麗しの”氷の乙女(アイスメイデン)”殿。どうやら私の情報くらいとうに掴んでくれていたようだ。」

クレア大尉に睨まれたブルブランは怯む事無く、余裕の笑みを浮かべて話を続けた。

 

「―――ごきげんよう。トールズ士官学院”Ⅶ組”の諸君。執行者、NO.Ⅹ―――”怪盗紳士”ブルブラン。先の邂逅から二月余り―――再会できる日を待ちわびていた。」

「くっ……」

「わたくし達は2度と会いたくありませんでしたわ……!」

ブルブランの登場にアリサは唇を噛みしめ、セレーネは怒りの表情でブルブランを睨んだ。

 

「何をしに来た、”怪盗B”?邪魔をするつもりなら相手をさせてもらうぞ……!」

「フフ、勘違いをしないでほしい。私の行動理念はあくまで”美”を追い求めることにある。この異邦の地に舞い降りたのもまた然り―――諸君の妨害など二の次なのだ。」

「”美”……?」

「何を言っている……?」

ブルブランの話が理解できなかったセリーヌとガイウスは首を傾げた。

 

「クク、わからないかね?この異郷の地の、雄大なる自然、生命の営み。それらも戦火に包まれ場呆気なく燃え尽きてゆくだろう。そして真なる”美”とは、喪われる時こそ輝くもの―――私はそれを見届けに来たのだよ。」

「貴様……!」

「ど、どこまで悪趣味なのよ……」

(…………………………)

(わわっ!?リ、リザイラ様、物凄く怒っているよ~!?アリサの中にいるわたしにまでリザイラ様の怒りの魔力が伝わってくるし……!)

ブルブランの答えを聞いたガイウスは怒りの表情で声を上げ、アリサは呆れ、リィンの身体を通して目を細めて膨大な魔力を纏ってブルブランを睨みつけているリザイラの魔力を感じたミルモは慌てた。

 

「―――ブルブラン様。戯れはそのくらいで。」

するとその時少女の声が聞こえた後エリスとアルフィン皇女を攫った少女と漆黒の人形が現れた!

 

「なっ……!?」

「あ、あの人形は……!?」

「な、何だかアガートラムさんに似ているような気が……」

「……へ…………」

少女たちの登場にリィンとクレア大尉は驚き、漆黒の人形を見たセレーネは戸惑いの表情で呆けているミリアムを見つめた。

 

「”灰の起動者”と協力者―――指定されていた面々です。今回の任務外であってもこの場で対処すべきかと。」

「フフ、それは勿論。だが雌雄を決する前口上は時に百年の美酒より甘美なもの。与えられた任務をこなすだけではあまりに味気がないと思わないかね?」

「理解しかねます。」

ブルブランの指摘を聞いた少女は呆れた表情で答えた。

 

「……あの子は何者だ?」

「エリスと皇女殿下をさらっていた張本人だ……クロチルダさんの命令で、あの黒い人形を操って。」

ガイウスの問いかけに答えたリィンの話を聞いた仲間達は血相を変えて少女を見つめた。

 

「貴女がエリスお姉様達を……!」

「あんな子が……!?それにあの黒い人形って、どう見ても……!」

「も、もしかして……」

リィンの話を聞いたセレーネは怒りの表情で少女を睨み、アリサとエリオットは戸惑い

「んー……」

ミリアムは考え込んでいた。

 

「君は一体何者だ……!?”結社”の仲間なのか!?エリスと皇女殿下は―――あの二人はどうしたんだ!?」

「”結社”――――”身喰らう蛇”の俗称と推定。否定――――そちらには属していません。」

リィンの怒りの問いかけに対し、少女は淡々と答えた。

「フフ、残念ながら彼女は結社の一員ではない。まあ、全く関係がないとは言い切れないのだが……とりあえず我々と同じ、貴族連合の協力者の一人でね。」

「と言う事はクロウさんも…………」

ブルブランの説明を聞いたセレーネは不安そうな表情をした。

 

「―――あまり時間を消費するわけにもいきません。これ以上のやり取りは無意味と判断します。わたしはアルティナ。アルティナ・オライオン。コードネームは”黒兎”。そしてこの子は―――”クラウ=ソラス”。」

「―――――」

「これより制圧を開始します。」

そして少女―――アルティナは地上に降り立ち、名乗り上げた!

 

「くっ……」

「”黒兎(ブラックラビット)”―――それに”オライオン”……!」

「あはは、何だか知らないけどやる気みたいだねー。行っくよー、ガーちゃん!」

「――――――」

アルティナに対抗するかのようにミリアムはアガートラムを召喚してアルティナと対峙した!

「ハハハ、黒と知らの競演とはなかなか気が利いている……!さあ、”Ⅶ組”の諸君!青き果実があれからどれほど甘く、狂おしく熟したか――――今こそ味わわせてもらおうか!」

するとアルティナに続くようにブルブランも地上に飛び降りてステッキを構えた!

 

「―――来る!力を貸してくれ―――リザイラ!」

「お願い、ミルモ――――ッ!!」

「高原を渡る風よ……オレたちに力を―――!」

リザイラとミルモを召喚したリィンとアリサは仲間達と共にブルブランとアルティナとの戦闘を開始した!

 

 

 

今の内に言っておきます。ブルブランとアルティナは怒りMAX状態でしかも性格はどSのリザイラによって悲惨な目にあわされます!(大爆笑)ぶっちゃけベルフェゴールの時よりえぐいです(黒笑)特にアルティナの場合はトラウマになってもおかしくないくらいの悲惨な目にあいます(ニヤリ)リィン達はともかく、エウシュリーのキャラ達は例え敵が女子供であろうと容赦しないのは凌○があって当然だったVERITA以前のエウシュリー作品やっている人にはわかるでしょう?ここまで言えばわかると思いますが今回のメンフィル陣営―――リウイ達はマジで容赦なしです(黒笑)このキャラは生存してほしい……と思うキャラも平気で殺しますwwなので以前宣言した生存キャラ達以外はほぼ全員諦めてください


 
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