第三章 6話 汜水関(二)
凪「いま、戯言を言ったのはどっちだ」
思春「関羽の方だ」
春蘭「凪、私にやらせろ・・・・・一刀様を侮辱するなど殺して償わせる」
雅「皆で掛かっても仕方がないだろう。ここは一人だけ若しくは二人で関羽を相手にして残りは劉備軍に当たろうじゃないか」
霞「そやね、ある程度蹴散らしたら虎牢関にひこうや、うち等で殺しつくしてもしょうもないからの。・・・・・・・・そやな、劉備軍の半分は逝ってまおうやないかい」
凪「そうですね。我々で、相手の出鼻をくじいてしまっても後から来られる一刀様や他の方たちの楽しみがなくなってしまいますから。そうだ、ついでに近くにいる公孫賛の軍も少し削りましょう。あそこの騎馬隊は面倒そうですから」
思春「ならその公そ・・・何とやらの所は私が行こう。私の速さがどのくらいまで行けるのか試したいからな」
春蘭「結局あの、くそったれは誰がやるんだ?」
凪「私やりたいです」
雅「私もしたいな」
霞「うちは劉備軍の方に行くわ」
凪「そうですか。なら、ここは平等にじゃんけんで決めましょう」
春蘭「異論はないぞ」
雅「かまわない」
凪「では、」
三人「「「じゃーーーんけーーーーんポン!!」」」
凪「チョキ」
春蘭「ぱー」
雅「ぱー」
凪「では、私が行きますね」
春蘭「くそ!!・・・なら私も劉備陣をかき回すか、確か張飛と言うやつが強いと聞くしな」
雅「もう、相手がいないではないか。・・・・・・・・なら、お前らが戦っているとき邪魔をしないよう後ろから来そうなやつを止めておくか・・・・何やら曹操の軍が動きそうな気配がするしな」
霞「よっしゃ、気まりやな。みな気が済むまでやろうやないか!!。ただ、余裕のある行動をしような。うちらは死にに行くんやないし、ちょっとあいつらにお灸をすえに行くだけやもんな」
皆「「「「わかった(はい)(コク)」」」」
霞「それじゃあ、出ようか。開門せーーー!!張文遠出るでーーーー!!!!」
雅「華雄隊出るぞ!!!!!」
凪「楽文謙押してまいる!!!」
思春「鈴の音を聞かせてやろう」
春蘭「さて、張飛はどのくらい強いのか」
霞・・・・四千五百人
雅・・・・三千五百人
凪・・・・五百人
思春・・・五百人
春蘭・・・・千人
の五人とその隊計一万人の兵士たちは瞬く間に出陣していった
愛紗「何か、関で動きがあるみたいだな」
小蓮「あ、門が開き始めたみたいよ愛紗」
愛紗「こちらに来るものがいるな、それに桃香様が居られる陣に向かっている隊もいるか」
小蓮「どうする・・・・・・・!!何であの旗が董卓軍にあるの!?」
愛紗「どうしたんだシャオ?」
小蓮「あの甘の旗は思春の旗?・・・・でも何で。愛紗、私確めないといけない事ができたから行ってくるわ」
愛紗「確めないといけないこ・・・・・・こちらが来てしまったか。貴殿かなりできるな、名は何という?」
凪「楽進文謙。どうせすぐ死ぬのだ、覚えなくていいぞ」
愛紗「な!!私を侮辱するつもりか!!」
凪「先に侮辱したのはお前だ。それも決して汚してはならない人をだ」
愛紗「一体誰の事だ・・・・董卓か?」
凪「わからなくていい、ここでお前を殺すからな。・・・・・・・・・・・・・・ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
凪は闘気と殺気をだし、全身を気で覆った
愛紗「な、何だこれは・・・・・・人なのか・・・・・」
凪「逝くぞ、簡単には殺さん。苦しませて殺してやる」
スッ
そして突然凪の姿が愛紗の前から消えた
愛紗「くっどこに消え(ドス)グフ」
凪「どこを見ているんだ?本気を出してもらわないと楽しめないだろう?」
愛紗「くそ、一体何をした!?」
凪「何って、ただ速く動いて視界から外れて横から蹴りを入れただけですよ。もしかして解らなかったんですか?」
愛紗「そんなわけないだろう・・・・はああああああああ!!!」
愛紗は凪に向かって偃月刀で切りかかった
凪「何してるんですか?そんな鈍重な動きでは私を捉えれませんよ・・・・・・・ほらほら私はここですよ」
愛紗「くそ、舐めるな!!!!!!!!」
凪「今のは少し速いですね」
愛紗「そりゃそりゃそりゃそりゃーーーーーーーーーーーーーーーーー」
愛紗は今までで最速の攻撃を出しているがすべて避けられている
凪「こんなものですか・・・・・・世間では武神と言われているみたいですがこれでは私が所属している軍の軍師の攻撃の方が速いですよ。それにこれだったらせっかくあの方から頂いたこれを使う意味もないですね」
凪はそう言いながら手にはめている籠手を撫でた
愛紗「はー、はー、はー、・・・クソ、何なんだこの力量の差は・・・・まるであの時を思い出すようだ・・・・・」
凪「もう終わりですか?・・・・・・・つまらないな・・・あれだけ馬鹿にしたのだからもっと出来るんじゃないのか?出来ないのにあんな啖呵を切っていたのか!!!」
愛紗「くそ・・・・・・なぜお前のような強い者が董卓についているんだ!?」
凪「まだそんな事を言っているのか・・・・・私は董卓の配下ではない。私の主が董卓を救うと言われたのでここにいるまでだ」
愛紗「な!!それではこの戦いは董卓軍だけではないのか・・・・・」
凪「さて、飽きても来たしな・・・・・次で最後にしよう。もしこれを受けて生きていられるならすごいですよ・・・・・・・・ハーーーーーーーーーッ覇王龍成蹴!!!!!!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーー
愛紗に向かって巨大な気で創られた龍が迫ってきて避ける事が出来ず直撃した
凪「さて楽進隊他の隊が戻ってきやすいように入り口を死守するぞ」
兵「は!!!!」
その頃、劉備陣営
霞「ははははは~~~~~、ソラソラはよ~逃げな死んでまうで~~」
霞の隊全員が騎馬隊で劉備軍に突撃をかけそのまま劉備軍中央まで攻めていき、霞があけた穴がふさがる前に春蘭の部隊が続いていた
霞「惇ちゃん楽してずるいな~~」
春蘭「その分、将が出てきたら相手するさ」
霞「それもそれでずるい気がすんねんけど・・・・・・・お、凪の方は終わったみたいやね」
春蘭「思ったより遅かったな」
霞「珍しく凪が遊んどったと違うか?」
春蘭「珍しいな。何か惹かれるものでもあったのか?」
二人で話しながら進んでいる時
鈴々「好き有りなのだ~~~~~~~~~~!!!!!!」
霞「そんなん」
春蘭「ないぞ」
そう言った二人はとびかかってきた鈴々に霞は飛龍偃月刀で春蘭は七星餓狼で軽々と弾いて見せた
春蘭「なあ、霞、この子供は誰だ?」
霞「知らん。ただ、劉備軍のもんなんは確かやろ」
鈴々「鈴々は子供じゃないのだ~~~~!!もう怒ったのだ、この燕人張飛の十八蛇矛でやっつけてやるのだ!!!!!」
春蘭「今張飛と言ったかこの子供?」
霞「言ったようやな・・・・・・まあ、惇ちゃん頑張ってや。うちもう少しこの軍荒らしてくるわ。それが終わったら戻ってくるから、それまで遊んどってや」
春蘭「わかった・・・・・・お前が有名な張飛とは思わなかったよ。それじゃあ、始めようか」
鈴々「せいりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!せいせいせいせいせいせいせいせい」
カンカンカンカンカンカンカン
春蘭「ほう、中々やるではないか。私の四割ぐらいか・・・・・楽しめそうだな」
鈴々「もっと本気を出すのだ!!!!」
春蘭「まだ上がるか。今が成長段階入ったばっかしと見えるな・・・一刀様が鍛えられたらどこまで強くなるのか気になるな・・・・・・・・」
鈴々「何をブツブツ言ってるのだ!!!そっちも本気を出してかかってくるのだ!!!」
春蘭「いいのか、すぐ終わってしまうぞ?私としてはもっとやり合いたいなだが」
そう言いながら春蘭は鈴々が受け切れるだろう速さと力で攻撃を始めた
公孫賛軍
チリーーン
兵「なんだ、なぜこのような場所で鈴の音が聞こえ・・・・・」
バタン
兵「おい、どうした急に!?」
チリーーーン
ザシュ
チリーーン
ザシュ
チリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
ズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバズバ
兵「な、何が起きているんだ、これは!!!」
急に仲間が倒れていくのを見た兵士たちが慌てだし公孫賛の軍は一気に混乱が広まり始めた
思春「つまらんな・・・・・・・これが本当に連合か?」
白蓮「みんな落ち着け!!!!今慌てていたら敵の思うつぼだぞ!!!周りを警戒しつつ後ろに引くぞ」
白蓮はどうにかして軍を落ち着かせようとしているが騒ぎは落ち着くことを見せなかった
その時
小蓮「ねえ、思春でしょ?」
思春「!!小蓮様・・・・・」
小蓮「やっぱり思春だ。何であなたが董卓軍に居るの?それにお姉ちゃん達はどうしたの?」
思春「それは・・・・それよりも小蓮様は何故劉備軍に?」
小蓮「桃香とは友達だからよ。それよりさっきの質問の答えを教えて」
思春「今からお話しても信じられるとは思えませんし何より時が足りません。ただ、一つだけもしこのまま連合に参加されるのなら雪蓮様や炎蓮様と敵対することになります」
小蓮「え、どういう事?お母様たちは連合に参加しないの?」
思春「はい。それに私どもの主は連合を壊滅させる予定です。小蓮様、もしお戻りになられるならご一緒に」
小蓮「シャオは・・・・・・・」
その時
桃香「小蓮ちゃんを放せ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」
霞から逃げてきたのだろう桃香と美花、朱里、雛里がやってきていた
桃香「私の友達から離れろ!!!!!美花さん小蓮ちゃんを助けて!!」
美花「わかりましたご主人様」
フッ
美花は一瞬で思春の前に立っていたが、そう見えたのは思春以外にもので思春は普通に見えていた
思春「遅いぞ」
思春は美花の後ろに立ち蹴りをくらわせた
美花「なに!!!グッ」
桃香「美花さん!!!よくも美花さんを」
思春「面倒だな・・・・・・・・小蓮様もし戦いたくないのなら直ちに連合から引かれなさい。そして、呉に戻られよ」
そう言った後、思春とその兵たちは関に戻って行った
曹操軍
華琳「すごいはね・・・・・たった一万で劉備軍と公孫賛軍を圧倒しているわ。いったい何という将なのかしら。・・・・・・・・華侖、董卓軍の旗は何て書いてあるの?」
華侖「えっと、関羽と戦っていたのが楽、公孫賛軍に行ったのが甘で、劉備軍に突撃したのが張旗と・・・・・え!!!」
華琳「どうしたの、変な声を上げて?」
華侖「それが・・・・・張旗、張遼と一緒にいたのは夏候の旗・・・・春蘭の牙門旗だ華琳姉!!!!」
華琳「春蘭ですって!!!!!なぜここに春蘭が・・・・・・・今から、我ら曹操軍もあの場所に向かう!!!全軍進め!!!!!!!!!!」
軍を進めていると進行先に華雄隊が陣取っていた
華琳「何をしているのかしら華雄?」
雅「何とは友が戦っているのを邪魔されないようにしているだけだが」
華琳「私は急いでいるのよ!!春蘭に聞かなければならない事があるのだからそこをどきなさい!!!!」
雅「ほうそうか、それは大変だな。しかしそんな易々とどいてやるつもりはないぞ」
華琳「く、なら力ずくでも通らせてもらうわ。華侖、柳琳、香風お願い!!」
華侖「よっしゃーーいっくぜーーー!!」
柳琳「行きます!!」
香風「いく」
三人は一斉に雅に襲い掛かったが雅はそれを簡単に受け止めた
雅「なんだ、三人でこの程度か?」
華侖「まだまだこれからーーーーー!!」
ギャンギャンギャンギャンギャン
雅はすべての攻撃を受け流して一撃を叩き込もうとしたが
ブオン
ドクァン
柳琳と香風の攻撃で軌道がずらされて地面にたたきこまれた
華侖「お前本当に人間か?」
華侖は雅が攻撃した地面を見てそう投げかけた
攻撃された地面はへこみ刃が当たった場所は地面が割れていたからである
雅「何を失礼な。私はれっきとした人間だ!!!それに処女だ!!!!!」
華侖「それはどうでもいい」
雅「どうでもいいとは失礼な奴め。しかしこの純潔もう渡す相手は決まっている。そのお方こそ我らの王だ!!!!!」
華琳「ちょっと待って、あなたの主は董卓じゃないの?その言い方ではまるで違う人物を言っているみたいだけど」
雅「そうだが?」
華琳「な!!!どういう事?」
華琳が雅の返答を聞いて考え出していると
真桜「華雄はん、聞きたいことあんねんけど一ついいですか?」
沙和「関羽と戦っていた楽の旗の人はもしかして楽進なの?」
雅「ああ、凪に間違いないぞ」
真桜「生きてたんやな凪」
沙和「うれしいの~~」
雅「もう誰も戦わんのか?数合打ち合っただけではないか。(つまらん・・・・・・しかし、ここで無駄に戦うとまた昔の自分ではないか。私は一刀様に教わり変わったはずだ)」
雅は周りの戦況を確認して他のみんながひているのを見て撤退を決断し撤退を始めた
この戦の被害は死者数、劉備軍六千、公孫賛軍四千。行方不明、関羽雲長 一人
初戦は連合の大敗で終わった様にも見えたが、董卓軍が撤退し終わった後に曹操軍が汜水関を攻略した。
あとがき??
どうなるんですかねこの後・・・・・・・
虎牢関ではもう・・・・・・
では待て次回
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