第三章 5話 汜水関(一)
汜水関
霞「なんか言うことはあるか?」
雅「・・・・・・・・・・・そのだな・・・」
春蘭「・・・・・・・・・・えっと・・・・」
霞「・・・・・・お前ら、絶対あほやろ」
二人「うっ」
霞「今から敵さんがここに攻めて来るっていうとに何で来る前に関が壊れてんねん!!!しかも仲間の手で!!!普通は敵の攻撃で壊れんと違うか?なあ、どないやねん、言ってみい!!」
雅「すまなかったーーーーーーーー!!」
春蘭「申し訳なかった!!!つい、鍛錬が面白くなって周りが見えなくなってしまって・・・・・出来心なんだ、許してくれ!!」
霞「出来心でこないなってどうすんねん!!」
凪「霞さん落ち着いてください。今はこれからどうするかを話し合わなければ・・・・・・・(スー、スー・・・へへへ王様――)思春、貴様は何時まで寝ているつもりだーーーーーーー!!!」
凪はまだ壁に寄りかかりながら寝ている思春に向かって気弾を放った
ドーーーーーーーーーーーン
パラパラパラ
思春がいたところの壁にでかい穴が開いた
思春「凪、貴様何をする。せっかく王様に色々してもらっていたのに!!それに当たっていたら死んでいるぞ!!!」
凪「うるさい、こんな時に寝ている貴様が悪い!!!」
霞「凪も関壊してる!!!どうすんねん、こんな大穴開けて・・・・・敵さんからこっち丸見えになるやないか」
凪「あ・・・・・すみませんでした」
この時汜水関は五分の三が崩壊していた
思春「いったい何が起きたんだここで・・・・・・」
霞「いろいろ・・・・・本当にいろいろあったよ、は~~~~。これからどないしよう・・・」
雅「と、取りあえず連合の対策を練らないか?」
春蘭「そ、そうだな華雄の言うとおりだ。何か策を練ろうじゃないか」
凪「そうですよ霞さん。今落ち込んでも仕方ありませんし」
霞「・・・・・・そうやね、でもこれから如何すんねん。関はこんな状態やで」
思春「まずは、関がどのように壊れているか調べようじゃないか」
霞「そうやね・・・・」
そうして、まずは現状の確認を始めた
凪「関の崩壊具合ですけど連合が攻めてくる方の扉の二つの内一つが使用不可能になっています。ただ、都合がいいことにその扉の裏に瓦礫が重なっていて外から見た場合普通に見えますので敵の分散には使えます。後、城壁はボロボロです。こちらは、開く扉の方が被害が大きく開かない方が軽微になってます」
霞「なんて、守りずらい関になってしまったんや・・・・・・確か汜水関て守の易く攻めるの難やなかったっけ・・・・・・これじゃあ逆やないかい!!」
二人「ううううう」
霞「よし決めた。うち、無事に戻ったら一刀に絶対これ報告して二人にキッツイ仕置きしてもらう!!!」
雅「なっ!!!それはやめてくれ霞・・・・・・ここで無事でも、戻ったら死んでしまう。・・・・・春蘭黙ってないでお前も何か言え!!」
春蘭「一刀様からのお仕置き・・・・・・・・いい/////////////////////////」
雅「なぜお仕置きで顔を赤くしてるんだーーーーーーーーーー」
思春「それよりどうするんだ?」
凪「そうです。この汜水関に連合が攻めてきても、もって三日ぐらいですよ」
霞「そうやね~当初の策通り守りに徹する方がいいと思うんよ」
春蘭「そうだな・・・・・少しでも長く持たせないとお仕置きされ・・・・・されたいな」
雅「されたら駄目だろう!!!!取りあえず守りの準備でいいんだな」
霞「そやね、それに合わせて撤退の準備もしとこう、何時でも虎牢関に行けるようにしといた方がよさそうやし」
凪「そうですね・・・・一応、伝令で長くは持たないと虎牢関に伝えておきましょう」
思春「それがいいだろうな。虎牢関にいる月達に現状も教えておくべきだしな」
雅「そう言えば一刀様たちは何時頃到着されるんだ?」
春蘭「もうすぐだとは思うのだが・・・・・ただ、一度洛陽によって司馬家と合流するはずだからな・・・・・・」
雅「そうか・・・まだかかりそうだな」
連合天幕
袁紹「さ~~~て今日こそは総大将を決めますわよ。この連合の総大将に相応しい名声と財や兵の数をそろえている者はいったい誰でしょうねおーーーーーーーーーーーっほっほっほっほっほっほっほ」
華琳(は~~めんどくさうわね・・・・どこかの馬鹿がこいつを推薦しないかしら)
白蓮(もうお前がなればいいのに)
桃香「あ、あの!!」
袁紹「何ですか、劉備さん?」
桃香「わ、私は総大将は袁紹さんがした方がいいと思います。この連合を招集したのも袁紹さんですし、それに袁家はとても有名ですから」
袁紹「さ~~すが劉備さんですわ。解っているじゃないですか。みなさん、劉備さんがこのわたくしを総大将に推薦されましたが何か異論はありまして?」
シーーーーーーーーーーン
袁紹「何もありませんようなのでこの袁本初が連合の総大将にならせてもらいますわ!!」
桃香「それじゃあ、汜水関攻略の話を始めましょう!!」
袁紹「それはもう決めていますわ」
桃香「それは、どんなふうにですか?」
袁紹「それは、華麗に優雅に雄々しくですわ!!」
桃香「へ?」
袁紹「それと先方は私を推薦した劉備さんに任せますわ。頑張って先陣を切ってくださいな」
桃香「え、・・・・・え~~~~~~~~~~~」
こうして軍議が終わった
劉備軍天幕
桃香「どうしよ~朱里ちゃん・・・先陣なんてどうすればいいんだろ・・・」
朱里「そうですね・・・・取りあえずは今斥候を放っているので汜水関の現状を知ってから決めましょう」
桃香「そうだね」
兵「失礼します。ただいま汜水関を調べてきた者たちが帰ってきました」
朱里「わかりました、報告をお願いしたいので連れてきてください」
兵「は!」
斥候が戻ってきたので主だった将を天幕に集めた
兵「失礼します。汜水関の報告に来ました」
朱里「どうぞ入って報告をお願いします」
兵「では、報告します。まず汜水関ですが、半分以上が崩壊しています」
愛紗「は?どういうことだそれは!?」
兵「わかりません・・・・ただ、急に崩壊を始めました。それと汜水関を守備している者は旗だけを見るに董卓軍の華雄と張遼になります」
愛紗「華雄と張遼か・・・・華雄だけなら楽だったものを。それにしても呂布こちらでないということは虎牢関か・・・」
雛里「そうですね。張遼さんは少し厄介ですけど華雄さんならどうにかなるかもしれませんね」
鈴々「どういうことなのだ雛里?」
雛里「それは、華雄さんは猪で有名だからです。それに、自分の武にすごい誇りを持っているのでそこに苦言を使ったら・・」
愛紗「なるほど関から引きずり出せるというわけか。・・・・しかし、そこまでしなくても汜水関はもう半分は崩壊しているのだろう、普通に攻めても大丈夫ではないのか?」
雛里「いえ、私はそう思いません。この前まで普通だった関をあえて壊したのですから何か策があると思われます」
朱里「私も雛里ちゃんに賛成です。そこまで大がかりに壊しているのなら何か絶対に策があるとしか思えません」
愛紗「そうか。お主ら二人がそう言うなら間違いないだろうな」
鈴々「それで、誰がその華雄に悪口をいうのだ?」
朱里「それは・・・」
愛紗「なら、私が行こう。同じ武人だ、言われて腹が立つこともわかるからな」
小蓮「シャオにも任せて~~~。華雄は確かシャオのお母様と因縁があったはずだからそれについて言えばいいのよ」
雛里「それではまず愛紗さんと小蓮ちゃんにお任せします」
愛紗「わかった」
小蓮「まっかせて~~~(それにしても、お姉ちゃん達何してるんだろう)」
桃香「よし、攻略の仕方も決まったしみんな頑張って洛陽の人たちを助けにいこ~~~♪」
全員「はい(おう、なのだ)!!」
みんなが軍議を終えて汜水関を攻める準備をするため天幕を出た後
小蓮「そう言えば桃香あなたの夢て聞いてなかったけどどんな夢なの?」
桃香「それはね、みんなが笑顔で幸せに暮らせることだよ」
小蓮「そうなんだ~それで、夢のために何をするの?」
桃香「何を言ってるの小蓮ちゃんそのためにここにいるんじゃない♪」
小蓮「そうじゃなくて、その手段よ」
桃香「みんなが笑顔になるために頑張る!!!」
小蓮「そ、そう。(何か違う気がするような・・・)わかった。シャオも準備があるから行くね」
桃香「うん、がんばってね」
そして、汜水関戦が始まった
劉備軍
桃香「あれ、朱里ちゃん向こうの華雄さんの悪口を言うんじゃなかったの?」
朱里「もちろんそうですけど、最初は牽制としても攻撃はしないといけませんので」
桃香「そうなんだ~~」
愛紗「もっと矢を放てーーー敵兵を一人でも減らしておけ!!・・・・・そこ、あのでかい穴を狙え。誰かいたぞ!!」
兵「はい!!」
董卓軍
霞「ふえ~~~あれが関羽かいな。きれいやな~~~~」
凪「霞さん関羽が見たいからと大穴から覗くのはやめてください。危ないですから」
ドドドドドドド
霞「ほんとやな・・・・それじゃあ戻りますか」
凪「そうですね。それにしても、半分崩壊いしたおかげ本当にやりずらいですね」
霞「そやね。守りずろうてかなわんわ~~」
劉備軍が攻撃を始めて数時間がたった
雛里「そろそろですね。愛紗さんシャオちゃんお願いします」
愛紗「了解した」
小蓮「わっかたわ。行ってくるね」
そう言った愛紗と小蓮は前へ歩み出した
雅「ん、誰か前へに出てきたぞ」
春蘭「なに?誰だアイツらは・・・・」
思春「な!!あれは小蓮様。なぜここに居られる!?」
春蘭「知っているのか思春?」
思春「はい。あの小さい方は炎蓮、孫堅様の娘で三女の孫尚香様です」
雅「そうか、孫堅の娘か」
春蘭「何故孫家の者があちらにいる?」
思春「それが、まだ孫家が袁術の客将の時嫌気をさされて家を飛び出されたのです」
春蘭「そうか、ならあいつをどうする?」
雅「一応敵の方に居るからな・・・・今はどうしようもないだろう」
思春「はい。それに小蓮様はまだあの話を聞かされてないらしいのです」
春蘭「そうなのか、なら今から捕まえても母や姉が居なくては説得も難しいだろうな」
雅「何か言い出したぞ」
愛紗「董卓軍の将、華雄に申し上げる。我が名は関羽、貴殿に一騎打ちを申し込みに来た!」
小蓮「私の名は孫尚香、この一騎打ちの見届け人として同席している!」
愛紗「我等とて無用な争いは好まない。一騎打ちにて勝負を決めようではないか!」
雅「何を言ってるのだあやつわ。私の仕事はここの防衛だ行くわけがないだろ」
小蓮「どうした華雄!まさかあなた逃げるの!?そうか、我が母孫文台に敗れ自信すらなくしたようね!愛紗、あのような臆病者を討っても何の誉にはならないわ。此処は他の将を相手取ったほうがましよ」
愛紗「そうだな。臆病者華雄など恐るるに足りん。そうだな・・・張遼でもいいぞ。臆病者の華雄より楽しめるだろうからな!!」
それを聞いた霞は
霞「ほな、うち行ってくるわ」
凪「なに行こうとしてるんですか霞さん!!」
霞「だってうち関羽と戦いたいし・・・・」
凪「さっきまで話してたことが意味ないじゃないですか!!」
霞「う~~~ちょっとでもだめ?」
凪「駄目です!!」
霞「そんな殺生な~~~」
愛紗「中々出てこないな」
小蓮「そうね~ほかに何か無いの愛紗?」
愛紗「そうだな・・・・・・・一つだけあるな。ただ、その人物が本当にいるのか解らんが」
小蓮「もうそれでいきましょう。他に言うことないし」
愛紗「わかった。・・・・・・・・・・・関の中で震えている華雄!!お前らのような臆病者が仕えている董卓とはそれ以上の臆病者と見える。・・・・そうだ、董卓で思い出したぞ。たしか、董卓の所には旗を持たないが武闘神とも恐れられている北郷と言うものがいたな。お前らがその程度では、北郷もやはり臆病者の玉無しなのだろうな!!!それにあのような話なぞ到底信じられん、かなりの大ぼら吹きと見える!!!!どうせ、お前ら二人と一緒に縮みこんでいるのだろうな!!!」
関の中
凪「今、あいつなんて言った・・・・・・・・」
思春「どなたの事を言っているのかわかっているのかアイツは・・・・・・・・・・・」
春蘭「ははははは・・・・・・・・簡単には殺さんぞ関羽・・・・・・」
雅「言ってはならんこと言ったなアイツは・・・・・」
霞「そやね、一度あいつらにうちらの強さ見せてやらんといかんみたいやね・・・・」
あとがき??
愛紗大丈夫かな・・・・・・・
取りあえず次回までが汜水関の話です
待て次回
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