第三章 2話 檄文
檄文が広がる少し前、洛陽ではある事が起きていた
霊帝に引退、献帝の即位
その裏には何進と十常侍がかかわっていた
何進は霊帝の扱いにくさを思い、十常侍では趙忠だけの霊帝からの信頼を疎ましく思ったからである。そこで、二つは共闘して霊帝の引退にもっていかせた。
しかし、霊帝の引退で実権を手に入れたと思われた何進も十常侍によって暗殺されたのである
その頃後宮の奥にある一室で
霊帝「この頃、城内がうるさいの~黄」
趙忠「そうですね、空丹様。・・・はい、これが今街ではやってる胡麻団子と言うものですよ」
霊帝「おお~~これがか。(パク)甘くてうまいの~~~そう言えばこの頃何進を見ておらんがどうしたのかの?」
趙忠「(空丹様には何進殿が暗殺されたことは言えませんね)多分大きな仕事をしているんじゃないかと思いますよ」
霊帝「そうか、大変だな。私は引退もできて一日中ゴロゴロできてうれしいがの・・・・白湯は、しっかりしているのかの・・・」
趙忠「はい、大丈夫ですよ。今は洛陽の太守をしている董卓殿が相国になって献帝様を支えていると聞きますから」
霊帝「董卓・・どこかで聞いたような・・・・おお、あの時のやつかの、あいつなら見た目は害のなさそうなやつみたいだったから大丈夫だの。なら安心して私はお菓子をたべていられるの♪」
趙忠「そうですね(しかし、他の十常侍の動きが気になりますね・・一応空丹様の妹君ですから警戒をしておきましょう)」
洛陽執務室
詠「あ~~~もう、何なのよ!!あの十常侍のやつら。月をいいように働かしてあいつらは甘い汁しか吸ってないじゃない!!!!」
月「詠ちゃん落ち着いて。それでも相国になったおかげでいろいろと出来る事が増えたから大丈夫だよ。それに一刀さんからもらった手紙にも気を付けろて書いてあったし、司馬家の人たちにも手を貸してもらえるから大丈夫だよ」
詠「でも・・・・もうすぐなはずだから、今ちまちましているわけにもいかないし・・・・」
月「うん、だから今はそれに備えているんだよ。でも、献帝様や霊帝様は大丈夫なのかな」
詠「それは・・・十常侍の動き次第ね。一刀様は私たち董卓軍だけを助けるつもりみたいだし・・・あの話を聞いたら・・・・」
月「でも、やったのは今の皇帝じゃないし・・・一応私たちだけで出来る事もしておこうよ」
詠「そうね、最後は一刀様の判断に任せてあの人たちの警護ぐらいは確りしていきましょう」
月「うん」
河北、袁紹軍
袁紹「は~~~、暇ですわね。そうだ猪々子さん、美羽さんを連れてきてください。美羽さんで遊・・・いえ、と遊びたいと思いますし」
文醜「えーー、めんどくさいな~。それに美羽さま連れて行こうとすると七乃が邪魔するんですよ~~」
袁紹「いいから、速く連れてきなさい!!」
顔良「大変です麗羽様!!!洛陽の太守、董卓が相国になったらしいです。その上、大将軍の何進が暗殺、霊帝様が引退なされて今の皇帝は献帝様がなられているそうです!!!」
袁紹「なんですってーーーーーーーーーー!!!なぜ三公を輩出した我ら袁家のこのわたくしじゃなくて、田舎者の董卓なんかがあの相国になっているのですか!!それに何進さんが暗殺されたなんて初めて聞きましたよ!!」
文醜「もしかして、その董卓が暗殺してたりしてな」
顔良「もう文ちゃん、そんな適当なことを言わないの」
袁紹「いいえ、猪々子さんの言うとおりに違いありませんわ!!!そうじゃなければ田舎者の董卓なんかが相国になったりしませんわ。それに、董卓は献帝様とは結構付き合いがあると聞きますし、それで霊帝様を引退させて幼い献帝様を帝にして陰で操っているに違いありませんわ!!!!!!」
顔良「でも麗羽様、その様なことの確証は・・・」
袁紹「確証何てどうでもいいですわ。それより斗詩さん、諸侯に檄文を送りますわよ。今も董卓に操られているはずの献帝様や引退なされている霊帝様が、苦しまれているはずです。諸侯を集めてこの私、袁本初が諸侯を引き連れてお二人を助けに行きますわよ!!!オーーーーーーーーーーーホッホッホッホッホッホ」
顔良「うう、わかりました」
そして、檄文が各諸侯に送られていった
陳留
華琳「ふふ、麗羽もやってくれるわね」
桂花「どうかしましたか華琳様?」
華琳「ええ、今届いたこれは今洛陽で圧制や朝廷を我が物にしている董卓を討伐しようていう袁紹からの檄文よ」
桂花「な!!・・・・・しかし、洛陽は今までより安定していると草の者から情報がありますが」
華琳「関係ないわ、今世間が董卓をどう思っているかが大事なのだから・・・嘘も真になるのよ」
桂花「たしかに、都から離れている場所では現状を知るものがいない・・・」
華琳「その通りよ。それに、これをきっかけに名を売ることもできるわ。ここから我が覇道が始まるわ。しっかり付いてきなさい!!(それに、この戦いで春蘭達が言っていた主に会えるかもしれないしね。見せてもらうわよ、私を越えるものがどのような人物か)」
桂花「はい、華琳様!!!!今すぐに軍備を整え準備してきます。・・・・そこのあなた、他の将たちにも戦の準備をするように連絡してきなさい!!!」
兵「は!!」
平原
桃香「ねえ、朱里ちゃん、これどう思う?」
朱里「参加するべきだと思います。私たちの夢は皆の笑顔を作ることですし(ここで、名を上げればこれからの事も楽になるはずですし)」
桃香「やっぱりそうだよね。よーーーし、みんな頑張って洛陽の人や陛下たちを助けに行こう!!」
鈴々「おーーーーーーなのだ!!」
愛紗「しかし、そこに書いてあることは真実なのか朱里よ」
朱里「いえ、それは現状では・・・しかし、霊帝様が引退しているの事実なので・・」
桃香「そうだよ、愛紗ちゃん。きっと合ってるに違いないよ。だって、あの袁紹さんが送ってきたものだよ」
愛紗「しかし桃香様、もし違っていたら我らは朝廷に謀反をしたのと変わりませんと」
雛里「でも愛紗さん、今から調べる時間もありませんよ」
愛紗「うむ・・・・わかった、しかし相手はあの董卓軍だぞ。あそこの将や兵たちはどこの軍よりも屈強と聞く。それに飛将軍呂布もいる。どう対処するのだ?」
雛里「そこは大丈夫だと思います。こちらは連合です。流石に数十万の兵が押し寄せたら数万の兵では対処できません。それに、呂布の噂も流石に一人で三万も倒せるはずがありませんし、多分こちらには武勇で有名な西涼軍の馬騰さんに小蓮ちゃんのお母さんで江東の虎で有名な孫堅さんが参加すると思われるので大丈夫だと思います」
愛紗「それは本当か!?あの馬騰と孫堅が・・・・その二人の武勇はよく聞いているからな、さすがの呂布もその二人には後れを取るかもしれんな」
小蓮「ねえ雛里、その呂布てそんなに凄いの?」
雛里「私も見たことが無いのでわかりませんが、私の予想では劉備軍筆頭武官の愛紗さんより少し強いぐらいだと思っています。それに、噂も本当は兵を使って三万の敵を倒したと思っています」
小蓮「ふ~~ん、取りあえずはすごく強いてことね。・・・で、結局は連合に参加するの?」
桃香「もちろんだよ!!洛陽の人たちのためにみんな頑張ろうね」
全員「おう(はい)(うん)!!!!!!!」
西涼
ドドドドドドドドドドドドドド
バーーーーーーン
馬超「母様!!袁紹からこんなものが届いたぞ!!」
馬騰「何だい翠、うるさいね!!淑女ならもっとおしとやかにしろ!!」
馬超「淑女って・・・・それより、これを見てくれよ母様!!(母様、あの戦いが終わってから急に女らしくするようになったな。それに私たちにもそれを強要するようになったし何でだろ)」
馬騰「何だいったい・・・!!!・・・・これは・・」
馬岱「一体どうしたのお姉さま?」
馬超「袁紹から今洛陽にいる董卓を討つための檄文が届いたんだよ」
馬岱「えーーーー、どういう事?・・・もしかして、董卓軍と戦う・・・・・あのおにーさんとやるの?」
蒲公英は前の匈奴との戦いを思い出して顔を青くした
馬休「絶対無理だよ!!あの北郷さんと戦うなんて死にに行くようなもんですよ」
馬騰「落ち着きな!!・・・それに今は一応漢の将だ。それにここに書いてあることが真実か確かめないといけない・・・・・・・翠、洛陽に行くから付いて来い。蒲公英たちは兵の準備をして洛陽の近くまで来ていてくれ、現状次第では連合に行く・・・だが、それは・・・」
馬騰は何か言いかけながら部屋を出て行った
馬超「ちょっと待ってよ母様」
翠は部屋を出た馬騰を追いかけて行った
洛陽執務室
月「詠ちゃん、これ」
詠「ええ、一刀様が言われていたことがついに来たわね」
霞「何なんやこれ、でたらめにもほどがあるやん!!!」
雅「ああ、あまりにも酷い。月様がどれだけ荒れていた洛陽のために御尽力されていたのか何も知らないで」
ねね「これからどうするのですか月?」
月「まずは、司馬家に行って対策を練ろうと思います。あの方たちは一刀さんの紹介でもありますし、それに私たちの気持ちはもう決まっていますから」
そう言って月はみんなを見回した
四人「「「「(コク)一刀(様)(殿)と供に」」」」
そう話していると
兵「失礼します。北郷様の使いと言うものが三人来られました。一人は楽進殿です」
月「そうですか、ならここにお通ししてください」
兵「は!!」
凪「お久しぶりです、皆さま。一刀様のご命令で先遣隊としてこちらに来ました」
??「よろしく頼む」
??「よろしくお願いする」
二人の赤い服を着た女性が挨拶をした
月「こちらこそよろしくお願いします。今から私たちは司馬家に行こうと思っていますので御三方もお願いします」
凪「はい」
二人「「コク」」
建業
一刀「とうとう、これがきたか・・・・」
一刀は袁紹から届いた檄文を見ていた
炎蓮「主どうされるのだ」
一刀「決まっているさ、友を助けに行く。そのためにあの三人を先に行かせたんだからな」
雪蓮「でも、あの三人でよかったのですか?・・・・兵も少しぐらい連れて行ってもよかったのでわ?」
一刀「兵を連れて行かせたら、他のやつらに怪しまれるからな。それにあの三人は一人で一万や二万位だったらもう余裕で倒せるぞ。それに、凪ともう一人には俺と星で作った武器も渡したしな」
星「それにしても主の育成能力は測りきれませんな。凪など最初はまだまだひよっこも同然でしたのに今では私たちでも時々あぶのうござるからな」
冥琳「そうだな、私なんかこの前仕合したときはぎりぎりで勝てたしな」
祭「それにあやつもかなり成長しておったぞ。儂はもう負け越しておるしの・・・・・儂も一刀殿に鍛えられたはずじゃのにな~~何が足らんのじゃろか」
炎蓮「ハハハハハ、祭はだらしがないな。俺はまだあいつらには勝ち越しているぞ。それに、恋と涼以外の三人にはまだ何とか勝てるしな」
雪蓮「ぶーーーー母様は異常なのよ!!なんであの攻撃がよけれるのか不思議だわ」
星「まったくだ」
冥琳「ああ、その通りだ」
一刀「話を戻すぞ。・・・・・・・・・まず、月達を助けに行くのは当たり前として蓮華と明命に祭、粋怜、雷火はここを守っていてほしい」
祭「なに、儂もですか一刀殿!!」
一刀「ああ、ここの孫家の最古参である三人に頼みたいんだ。俺らの帰る家を守っていてほしい、それに明命は何かのための伝令として、最後に蓮華には涼の看病を頼みたい。そして、俺たちがいない間の大将としてな。だから、一番経験がある三人を置くんだ」
祭「なるほどの~~」
粋怜「なんと素晴らしい考えだ。この粋怜しかと一刀様たちのお家を守ってみせます」
雷火「お気を付けください」
一刀「ああ、ならみんな準備が終わったら洛陽に行くぞ。兵はそうだな・・・四万でいいかな、多分戦うところは乱闘に向かないしな。・・・・・・・・・そう言えば、騅の子供の赤い馬、とてもいい具合に成長していたな誰か乗りたい奴いないか?母親の方は凪たちに使わせているから居ないけど」
恋以外(一刀様からの贈り物・・・・・・・ほしい!!)
強気組
星「あの主、私が・・・・」
雪蓮「はいはい、私、私が乗りたい!!!」
冥琳「あの、私も・・・・・」
炎蓮「欲しいものだな」
弱気組
弱気組全員(欲しいけど断られたら・・・手を上げてはしたないと思われるのも嫌だし・・・)
一刀「おお、結構いるな・・・・・・よし、なら欲しい人でじゃんけんしてくれ。それで勝ったものに譲ろう」
そう言ってじゃんけん大会が始まった
じゃんけん大会で最後に残ったのはやはり勘が強い炎蓮と雪蓮だった
炎蓮「中々やるな雪蓮、でも主からの贈り物をもらうのは俺だからな」
雪蓮「母様もしつこいわね・・・でも私こそが一刀様の贈り物に相応しいのよ」
二人「「フフフフフフフ・・・・・ジャーーーーンケーーーーーンポン!!!!!!」」
炎蓮「グウ」
雪蓮「チョキ」
炎蓮「よっしゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
一刀「じゃあ、あの子は炎蓮に渡すな。名前もちゃんと決めてやれよ」
炎蓮「はい、主。名前はもう決まっています。名は赤虎(セキコ)です」
一刀「そうか、大切にしてやってくれ。それじゃあ、みんな準備を頼む」
全員「はい!!!!!!」
あとがき??
あれ、誰か忘れているような・・・・・まあいいか。
凪と誰が言ったかもうお解りですよね。あの二人ですよ
次回馬騰の真名発表します。色々とコメントありがとうございました
では、待て次回
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