No.730810

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

第309話

2014-10-18 00:30:39 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2130   閲覧ユーザー数:1863

~鳳翼館・露天風呂~

 

「ハア……ハア……兄様……いっぱい出してくれましたね……まだ硬いようですし、また私の中にだしますか…………?」

愛する兄との交じり合いを終えたエリスは嬉しそうな表情でリィンを見上げたが

「あ、ああ……それより……何だか聞き覚えのある声が聞こえてきたんだが……」

「え……?ですが、今この場はベルフェゴール様の結界によって誰も入れない状態ですが……」

戸惑いの表情で呟いたリィンの言葉を聞いて不思議そうな表情で首を傾げた。

 

「フフ、まさかエリスとリィンさんが既にそんな関係だなんて、驚きましたわ。」

「!?」

「え―――」

そして声を聞いたリィンが血相を変え、エリスが呆けたその中湯と露天風呂を結ぶ出入り口の扉が開かれ、なんと生まれたままの姿になっているアルフィン皇女が2人に近づいてきた。

 

「ひ、姫様っ!?」

「で、殿下!?な、ななななななな、何故ここに!?」

予想外の人物の登場にエリスは驚き、リィンは混乱し

「フフ、殿方に裸を見せるのは初めてですが……――リィンさん、どうですか、私の裸は?」

「あわわわわわわわわわ……っ!?」

頬を赤らめたアルフィン皇女に微笑まれたリィンはどうすればいいのかわからず、慌て出したが

「あっちを向いていてください、兄様っ!!」

「わ、わかった!」

エリスに指示されて慌てて明後日の方向を見つめた。

 

「何故ここに来たのですか、姫様っ!?兄様が露天風呂に入浴中である事を支配人のバギンスさんから聞いているでしょう!?」

エリスはアルフィン皇女を睨んで怒鳴ったが

「ふふっ、元々リィンさんと混浴するつもりでしたから何か問題はありますか?」

「ええっ!?」

「なっ!?」

アルフィン皇女の口から出た予想外の問いかけにリィンと共に驚いた。

 

「それより酷いですわ、エリス……わたくし達は親友同士でわたくしが貴女と共にリィンさんを愛している事を知っていながら、既に婚約どころか、男女の営みまですましている事をずっと黙っているなんて……」

「うっ……!―――友人同士とはいえ幾ら何でもそのような事は教えられません!万が一私と兄様の関係を知った姫様がアリサさんやセレーネのように、私や姉様がしたなら自分も……という展開になったら、とんでもない事態に陥るではないですか!?少しはお立場を考えてください!」

悲しそうな表情のアルフィン皇女に見つめられたエリスは一瞬怯んだがすぐに立ち直って真剣な表情でアルフィン皇女を見つめて言ったが

「あら?既にアリサさん達と婚約した話は聞いていましたが、アリサさん達もリィンさんと男女の営みをすませていらっしゃったんですか。という事はわたくしだけが皆さんと比べると圧倒的に出遅れていますわね……」

「エリス……!」

「!!」

残念そうな表情で呟いたアルフィン皇女の言葉を聞いたリィンに指摘され、失言してしまった事に気付いた。

 

「そ、その……俺はもうあがりますので、殿下はエリスと一緒にゆっくりと湯につかってください……」

そしてリィンはアルフィン皇女の姿を見ないように必死に視線を逸らしながらその場から退出しようとしたが

「あら?何を寝ぼけた事をおっしゃっているんですか、リィンさん。エレボニア皇女であるわたくしの裸を見てタダで帰られると思っているんですか♪」

「え”。」

「姫様っ!?」

(うふふ、ここで皇族の特権を使うなんてね♪)

(ふふふ、もはやこの後の展開はわかりきっていますね。)

(アハハ……で、でも……本当にいいのでしょうか……?)

からかいの表情で言ったアルフィン皇女の発言に表情を引き攣らせ、エリスは驚き、ベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をし、メサイアは苦笑していた。

 

「エレボニア皇女であるわたくしの裸を見てしまったリィンさんは本来なら極刑ですが、特別に愛し合う時や二人っきりの時にわたくしの事を”アルフィン”と呼ぶ事と今この場でわたくしの純潔を奪う事で黙っておいてあげますわ♪」

「ええっ!?」

「なっ!?姫様、お考え直しください!!」

アルフィン皇女の命令を聞いたリィンは驚き、エリスは信じられない表情で声を上げた後アルフィン皇女に指摘したが

「ちなみにエリスはリィンさんとの関係を皇女であるわたくしに偽っていた罰として、リィンさんが喜ぶ奉仕の仕方をわたくしに今この場で教える事ですわ♪ちなみにこれはもう決定事項ですわ♪」

「………………ハア………………こうなったのも全部兄様のせいですからね…………」

聞く耳を持たない様子のアルフィン皇女を見て石化したかのように固まった後疲れた表情で溜息を吐き

「エリス!?」

アルフィン皇女を諌める事を諦めたエリスを見たリィンは驚いた。

「フフ、それじゃあまずは奉仕の仕方を教えてね、エリス♪」

「…………わかりました。まずは――――」

その後リィンはアルフィン皇女の純潔を奪った後、流されるかのようにエリスとアルフィン皇女との3人で愛し合った。

 

「とっても素敵な初体験でしたわ、リィンさん♪愛する殿方と結ばれて子種を受け止める事がこんなにも幸せである事とは思いませんでしたわ…………」

”行為”を終えた後湯着を付け直してリィン達と共に露天風呂に入っているアルフィン皇女は幸せそうな表情でお腹をさすりながらリィンを見つめ

「え、えっと………………」

「ハア……………」

見つめられたリィンは口ごもってアルフィン皇女から視線を逸らし、エリスは疲れた表情で溜息を吐いた。

 

「うふふ、わたくしの純潔を奪ったのですから当然、責任を取って将来わたくしを娶ってくれるのですよね♪リィンさん?」

「そ、それは…………」

「……―――姫様が兄様と結ばれる事が果てしなく厳しい事はご承知で、そのような発言をされているのですか?エレボニア貴族の方達が絶対に反対すると思うのですが。」

微笑みを浮かべるアルフィン皇女に見つめられたリィンは表情を引き攣らせて大量の冷や汗をかき、エリスは真剣な表情でアルフィン皇女を見つめて尋ねた。

 

「あら、リィンさんとわたくしが結婚する事はそんなに難しくはないと思うわよ?エリス。」

「へっ!?」

「え……な、何故ですか?」

アルフィン皇女の口から出た答えを聞いた二人は呆けた表情をした。

「エリスやリィンさんも知っての通り、リィンさんが婚約している方の一人―――エリゼさんはリフィア殿下との強い繋がりがある事に加えてセレーネさんの姉、ツーヤさんはメンフィル皇家と養子縁組をしているでしょう?次期皇帝であられるリフィア殿下に直接取り次ぐ事が出来る人物や遠縁とは言え、他国の皇族との繋がりができるのですから”政略結婚”としても成り立ちますわ♪」

「「……………………」」

そしてアルフィン皇女の説明を聞いたリィンは口をパクパクし、エリスは石化したかのように固まり

「に・い・さ・ま~~~~~!?」

「……………………」

我に返ったエリスは膨大な威圧を纏って微笑みを浮かべてリィンを見つめ、見つめられたリィンは表情を青褪めさせて身体を震わせていた。

 

「ア、アルフィン皇女!?エリスお姉様はまだわかりますが、アルフィン皇女まで一体どうしてお兄様と……」

するとその時セリーヌを腕に抱いたセレーネが露天風呂に現れた。

「セレーネ!?どうしてセレーネまでここに…………」

「トヴァルさんに聞いて様子を見に来たんです。お兄様を元気付けようかと思って来たのですが……どうやら既にお二人がお兄様を元気づけてくれたようですわね?」

自分の登場に驚いているリィンに説明したセレーネは優しげな微笑みを浮かべて答えた。

 

「セレーネ……今まで心配をかけてしまって悪かったな。」

「フフ、気にしないで下さい。ですがお兄様?エリスお姉様はいいとして、他国の皇女であられるアルフィン皇女との混浴はできるだけ避けるべきだと思いますわよ?万が一”間違い”が起こって、その事が判明したら大変な事態になると思いますし……」

「え、えっと…………」

「ふふっ♪」

「………………ハア……………」

セレーネの忠告を聞いたリィンはセレーネから視線を逸らし、アルフィン皇女は嬉しそうな表情になり、エリスは疲れた表情で溜息を吐き

「え”。ま、まさか………」

「……人の色恋沙汰に口を出すつもりはないけど、少しは手を出した後の事を考えてから手を出した方がいいと思うわよ?」

3人の反応を見て既に”間違いが起こった後である事”を察したセレーネは冷や汗を滝のように流して表情を引き攣らせ、セリーヌは呆れた表情でリィンを見つめた。その後3人が露天風呂につかりながら仲良く会話し、リィンがその様子を見守っている中セリーヌがリィンに近づいてきた。

 

「……悪かったわね。」

「へ……?」

セリーヌに突如謝られたリィンは何のことかわからず不思議そうな表情をした。

「その、これまでの色々よ。エマや魔王達にも言われてたけど……人間の気持ちとか機微なんてのは今ひとつわかんなくてね。……でもまあ、ちょっと無神経だったかもしれないわ。」

「セリーヌ………」

「っ……!?」

リィンに突如頭を撫でられたセリーヌは驚き

(リ、リィン様……またそうやって………)

(アハハハハハハッ!さすが種族問わず籠絡しているご主人様ね♪)

(ふふふ、まさに節操なしですね。)

その様子を見守っていたメサイアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ベルフェゴールは腹を抱えて笑い、リザイラは静かな笑みを浮かべた。

 

「俺の方こそ、八つ当たりをして悪かった。……許してくれるか?」

「ゆ、許すとか許さないとかそんなんじゃないでしょ……ああもうっ、何なのよアンタは!」

セリーヌがリィンを睨んだその時、凄まじい咆哮が聞こえて来た!

 

「え…………」

「今のは……!?」

「どこかで聞き覚えがあるような……?」

「この咆哮………―――まさか、峡谷で現れた!?」

突如聞こえて来た咆哮にアルフィン皇女達が戸惑っている中、咆哮の正体がわかったリィンは血相を変え

「”魔煌兵”―――やっぱりまだ動いていたか。それに……マズいわね。この気配……少しずつ近づいてるわ――――」

セリーヌは重々しい様子を纏って咆哮が聞こえて来た方向を睨んでいた。

 

 

 

と言う訳でシルフェニアの18禁版を見ていた人達なら知っていると思いますがリィン、ついにアルフィン皇女と……!しかもその後にエリス、アルフィン皇女との3Pまで……!(大激怒)というか今の調子だとヴァイスすら超える気がしてきましたよ……(遠い目)


 
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