No.72194

真・恋姫無双 北郷一刀最強伝  第十二話天と約束

jindamuさん

ちょっと短いかもしれませんがUPします。

2009-05-06 18:24:20 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:17177   閲覧ユーザー数:13595

汜水関をおとし汜水関の守将である昴・霞を仲間にした北郷達。

次の難関は王都洛陽を守っている。

最大の要所、難航不落の要塞と言われている虎牢関を目指す反董卓連合軍。

峡谷の道ばかりで、同じ景色が続いていると感じた矢先、それは姿を現した。

遙か前方にそびえ立つのは、見た目が汜水関と似通った建造物だった。

北郷「あれが・・・・虎牢関か・・・・・」

雛里「はい・・・・あれこそが都の玄関口。洛陽を守る最終関門──難攻不落極悪非道七転八倒虎牢関です」

北郷「めちゃくちゃ物騒な名前だな~」

雛里の表現から意訳すると、とてつもない難所ということらしい。

間者の調べでは、見た目こそ似通っている汜水関と虎牢関ではあるが、強度にかなりの差があり、正面から崩すのは至難の業ということだ。

これをどう攻めるのか・・・それこそが一番の問題である。

だが、ここでおもわぬ事態が起きた。

それは、虎牢関の守将である狂気の武将と呼ばれている呂布が、虎牢関の外で待ち構えていたのである。こういう場合虎牢関に籠城し持久戦に持ち込むのが有利なのだ。

この事態に連合軍は虎牢関の前方に陣を張った、虎牢関攻略に際し、袁紹軍本陣──大本営にて再び軍議をすることとなったのだが・・・・・

北郷はその軍議に参加しようとはしなかった。なぜなら・・・・・

北郷「どうせ――袁紹のことだから“雄々しく、華麗にそして美しく進軍ですわ~”

って言うに決まってるだろう。」

一同「「「「「「「あ~~~~~なるほど(なのだ)」」」」」」」

とうせ、またアホなことを言うくらいなら軍議なんか行かないほうがマシだろうというのが北郷の考えである。

北郷「所で、霞・昴に聞きたいことがあるのだが・・」

霞「なんや?」

昴「なんでしょう?」

北郷「なんで呂布は籠城せず・・・虎牢関の前で待ち構えているんだ?」

なんとなく理由は分かる北郷だったが。

一応、元董卓軍の武将である霞と昴にその理由を聞いてみた。

昴「それは、恐らく・・・・・」

霞「籠城はしょうに合わないからやろうな~~~~」

愛紗「え?・・・それって一体どういうことだ?」

昴と霞の話によると恐らく呂布の考えは正面から堂々と戦っても負けないという絶対の自信があるから、籠城せず、虎牢関の前で連合軍を待ち構えているのだという。

簡単に言うと連合軍は呂布になめられているのである。

それも仕方がないのかもしれない。なぜなら連合の総大将が袁紹だからである。

そんな話をしていると袁紹の伝令らしき兵士が来た。

伝令A「幽州啄県の太守北郷殿はおられますか!!」

北郷「俺が北郷だが・・・・」

伝令A「連合軍総大将袁紹様の命令書です!」

伝令から袁紹からの命令書を受け取った北郷は伝令兵を下がらせ命令書を見た。

北郷「俺の予想が本当に当たるとは・・・・」

命令書を見た北郷は呆れ気味に袁紹の命令書を仲間に見せた。

その命令書にはこう書かれていた“雄々しく、華麗にそして美しく進軍”と書かれていた。

これを見たみんなの口から大きなため息が出た。

昴「主殿・・・袁紹とはこんなにも馬鹿なのですか?」

北郷「そうだよ・・・・泣けるだろ?」

星「全くですな・・・・」

朱里「はっきり言って軍師の立場からするとこれって作戦に対しての冒瀆だと思います。」

雛里「(コクッコクッ)」

霞「これやったら呂布ちんに舐められても仕方ないな~~~」

桃香「本当にそうだよね」

思い思いのことを言う仲間たちだったが、この命令書には一つの利点がある。それは・・・

北郷「この命令書って雄々しく、華麗にそして美しく進軍て書いてるけどこれって用は好き勝手にやっていいということだよな・・・朱里」

朱里「え!?・・・・・たぶんその通りだと思いますけどそれが何か・・・・」

自分の解釈の仕方が間違っていないことを確認した北郷はあることを思いつた。

北郷「だったら、俺達は俺達で勝手にやろうぜ!」

愛紗「ちょ・・・・ご主人様!」

愛紗がそれは言ってはまずいというような顔になるが・・・・

北郷「俺達は俺達の戦いをやって・・・霞と昴の約束通り董卓を助ける。

そのためにもまずは目の前の障害をどうにかする・・・ただそれだけだ!!!」

空に拳を突き上げそう言った瞬間、北郷の真上から太陽の光がさした

まるで天が北郷に答えるように、その光輝く姿は正に天の御遣いそのものだった。

それを見た北郷軍の武将たちは地に膝をつけ、手を合わせ臣下の礼をとった。

一同「「「「「「「「「応ぅ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」

そして、北郷の神々しい姿に答えるように気合いのこもった雄叫びで答える仲間たち。

今この瞬間、北郷は人として王として大きな一歩を踏み出したのである。

この、北郷の成長がこれから何を生むのか・・・・・

今新たな外史の扉が開かれる。

 


 
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