No.71967

真・恋姫無双 北郷一刀最強伝  第十一話戦いの真実

jindamuさん

今更なのですが、この小説は僕が考えた恋姫の外史なので多少キャラの呼び方が違うかもい知れないので、そこの所は御容赦ください。

2009-05-05 12:49:43 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:23358   閲覧ユーザー数:18250

華雄を気絶させて倒した北郷の目の前に立っている張遼。

戦場で二人の武人が互いの闘う気を発散させて対峙している。

この時、北郷の中に一つの疑問が出来た。

北郷「俺と戦う前に一つ聞いていいか?」

張遼「ん?なんや?」

北郷「どうして俺と戦いたいんだ?」

そう北郷はなぜ張遼が自分と戦いたいのか?その理由が全く分からないでいた。

張遼「あ~それか・・・・ほんまは虎牢関に撤退しよう思うたんやけど・・

あんたと華雄が闘こうてるのを見てうちもあんたと戦いたいと思ったんや~~」

張遼から自分と戦いたい理由を聞いた北郷は納得したような顔になりこう思った。

強いやつと戦いたいのは武人として当然のことだと。

北郷「なるほどな――――そう言うことなら俺はそれに応えないといけないな!」

先程の華雄の時とは違い北郷は本気の顔になった。

油断した瞬間こっちが殺されると・・・・・

張遼「やっぱ――戦いはこうやないとな~・・・張文遠全力で行くで―――!!!!」

張遼の名前を聞いて驚いている北郷を無視し、北郷に突っ込む張遼。

その速さははっきりいって星と同等の速さだった。

一瞬で北郷の間合いに入った張遼は北郷に自分の武器の竜槍で無数の連続突きを放つが・・・

シュシュシュシュシュシュッ!!!!

北郷「うぉ!あぶね―――!!」

北郷は得意の神速で張遼の連続突きをどうにか避けて後ろに下がったが・・・・・

北郷「!!!????!」

完璧に避けたつもりが自分の肩に切り傷が付いているのに少し驚く北郷だった。

張遼「うちを女やと思うて甘く見たら怪我するで――――!!」

北郷「確かにお前の言うとおりだな・・・いいだろう俺も全力全開で行かせてもらう!!」

この言葉がスイッチとなったのか。

北郷の体から今までとはまるで違う別の氣が流れていた。

そう、覇気という異質の氣が北郷の全身から満ち溢れていた。

覇気を発散させている北郷を見て張遼は・・・・

張遼「おもろい・・・おもろいで!ほんま!!!」

張遼はこの状況を思いっきり喜んでいた。

強いやつと戦える喜びに満ち溢れている張遼は北郷に攻撃を仕掛ける。

さっきの、時よりも素早く北郷に横薙ぎに斬りかかったが・・・・・・

その攻撃が北郷に当たることはなかった。

張遼「な・・・・なんやて!!!」

張遼が驚くのも無理はなかった。なぜなら北郷の姿が張遼の目の前から消えたのである。

北郷は今まで相手の目にも捉えれない神速の速さで戦っていたが・・今はまるで違う。

今、北郷は相手の目にも映らない超神速の速さで移動しているのである

その速さは、一流の武人である張遼でもまるで見えない速さであった。

北郷の動きを捉えようと辺りを警戒しながら見回す張遼だっだが・・・・・

北郷「どこ見てんだ?」

張遼「!!!???」

いつの間にか張遼の真後ろに北郷が立っていたのである。

気配も感じさせず自分の後ろをとられたことに驚く張遼だった。

振り向きざまに龍槍を振るう張遼・・・だが

ガキンッ!!!!!

あっさりと、自分の刀で張遼の攻撃を止める北郷。

北郷「今度はこっちから行くぞ!!!」

張遼を刀で押し返し、張遼を後ろに下がらせ北郷の神速の斬撃の嵐が張遼に襲いかかった。

ガキン!ガキン!ガキンッ―――――――!

張遼「くっ!!」

どうにか、北郷の攻撃を竜槍で受け止める張遼だったが一つの問題が起きた。

張遼「(なんて攻撃や!こっちの手が痺れてきよった!!!)」

そう、北郷の攻撃は速いだけではなく張遼ほどの武人の手を痺れさすほど重く鋭い攻撃だったのである。

だが張遼にも活路が見えてきたそれは・・・・・

北郷「これで終わりにさせてもらう!!」

北郷が足を止め刀を高くあげ大振りに攻撃しようとしているのである。

この光景に張遼は・・・・・口元が緩んだ。

張遼「うちの勝ちや!!!」

勝利を確信し隙の出来た北郷に自分の力のすべてを出した攻撃を仕掛けた。

ビュッ!!!!!!!

張遼「なっ!!!!」

だが、その攻撃が北郷に当たることはなかった。

張遼は罠にはめられたと思った瞬間、張遼の後ろの首筋に痛みを感じた。

張遼の会心の攻撃を神速を超える超神速で避けた北郷は張遼の後ろに回り込み張遼の首筋に鋭い手刀を叩き込み、張遼を気絶させた。

張遼に勝利した北郷は華雄に勝った時と同じように北郷は高らかに叫んだ。

北郷「敵将張遼!幽州啄県太守・・・北郷一刀が生け捕った!!!」

汜水関の守将華雄・張遼を生け捕った北郷は二人を尋問するために自分の両肩で二人を担ぎ本陣に戻った。

本陣に戻り愛紗達と合流したのだが・・・・・

華雄・張遼を担いでいる北郷が嫉妬に駆られた仲間たちに“どういうことですか!”

と怒られるのはもはやお約束である

汜水関の制圧は北郷達が華雄隊と闘っている間に他の諸侯が汜水関を制圧したのである。

(主に、曹操・孫策・袁術等)

これには、愛紗達はかなりご立腹だったが、本陣に戻った北郷と桃香が愛紗たちをどうにかなだめ・・・勝利を喜ぶ北郷軍であった。

連合軍が汜水関で大休止を取っている時に、華雄・張遼が目を覚ましたという報告を朱里から聞いた北郷は二人から董卓軍の情報を得るために二人から董卓軍の内情を聞くことにした。

華雄と張遼を連れてくる際は、愛紗と鈴々と星が“もしも”の時の為に備えた。

もし2人が暴れ出した時には何時でも迎撃できるように。

朱里「ただいま戻りました。」

それから暫くして朱里が複数の兵士達と共に、北郷達の元へ戻ってきた。

朱里の背後には北郷軍の精鋭数十人の兵士達に囲まれた華雄と張遼の姿が見える。

北郷「さてと・・・・おれは回りくどいのはあんまり好きじゃないないから単刀直入に聞かせてもらう・・・・・洛陽と董卓軍の内情について教えて欲しいんだ。不都合が無い限り、俺達に出来るだけ詳しい事を教えてほしい。」

華雄「だれが!貴様に教えるものか!!」

張遼「うちはおしえてもええよ」

華雄「なに!!??」

北郷の問いに激しく拒絶する華雄だったが。張遼はまるで対照的だっだ。

張遼「その代わり一つだけ約束してくれへんか?」

北郷「なにを?」

張遼「うちらの主、董卓ちゃんを助けてくれへんやろうか?」

北郷「どういうことだ?」

張遼の話によると元々董卓は都から離れた田舎で太守をやっていたのだが。

欲に駆られた袁紹や袁術と言った諸侯たちに自分達の名を高めるために無理やり悪党に仕立て上げられたと言うのだ。この話を聞いた北郷達は・・・・

北郷「なるほどな・・・そんな事情があったとは・・・」

桃香「そんなの酷すぎるよ・・・」

愛紗「・・・・・・・・」

鈴々「そうなのだ!」

思い思いの気持ちを口に出したり複雑な顔になる北郷達だったが・・・

星「しかし、主、こ奴が嘘を言ってる可能性も――「・・・それはないな」え!?」

北郷はそういと張遼の顔をまじまじと見ながら言った。

北郷「張遼の目は嘘をついて目じゃないから大丈夫だ・・・・分かった張遼の約束必ず守ろう!」

張遼「ほんまか!!」

北郷「ああ!必ず董卓を助けよう」

北郷の言葉に喜ぶ張遼だったが・・・・

華雄「ひとつ、聞いてもいいか?」

北郷「ん?」

華雄「なぜ、我らの主、董卓様を助けてくれるのだ?お前に得があるとは思えないのだが」

華雄の質問に北郷は微笑みながら。

北郷「別に俺は損得勘定で戦っているわけじゃないだよ・・・俺はただ困っている奴を放置することができない・・・ただそれだけさ、よく甘いとか言われるけど」

北郷の答えを聞いた華雄は驚いた。

自分の知っている男と言えば欲にむらがる連中ばかりだと思っていたが。

自分の目の前に立っている男はまるで違った。強さと優しさに満ち溢れていた。

北郷「さてと、堅苦しい話はこの辺にして俺から提案があるだけけどいいか?」

張遼・華雄「「なんだ(なんや)」」

北郷の提案それは・・・・・・・・・

北郷「俺達の仲間にならないか?」

全員(北郷を除く)「「「「「「「「!!!!!!!!????????」」」」」」」」

そう言った瞬間北郷は腰に差している刀を鞘から抜き華雄・張遼を縛っている縄を斬った。

自分が本気だということを証明するために・・・・

愛紗「ご主人様!何を考えているのですか!!」

“なあ?“と、北郷は愛紗を尻目に、愛紗を除く仲間たちに問い掛ける。

問い掛けられた仲間は、ゆっくりと頷いた。

桃香「仲間が増えるのはいいことだと思うよ」

鈴々「鈴々は別に良いのだ。強い奴が仲間になるのは心強いのだ」

朱里「私も反対はしません。ご主人様の性格は分かってますから」

雛里「わたしも朱里ちゃんと同じです。」

星「私も賛成だ」

愛紗以外全員が賛成したことに愛紗も渋々ながら同意した。

とりあえず全員から賛成?を得ることができた北郷は華雄と張遼の方を見た。

北郷「・・・と言う訳で俺達の仲間に―――「うちはええよ」え!?」

改めて仲間になってくれと二人に頼もうとした北郷を遮り張遼が仲間になると言ったことに対して驚く北郷だったが・・・・・

華雄「私の力あなたに委ねよう。」

張遼に引き続き華雄まで仲間になることを宣言したのであった。唖然としている北郷を無視し北郷の目の前で膝をつき手を合わせ臣下の礼をとる華雄と張遼であった。

北郷「一つ聞いてもいいか?仲間になってくれるのは嬉しいが・・・仲間になってくれる理由が分からないだよな」

北郷の質問に華雄と張遼は・・・・

華雄「私は、あなたさまの志に心を打たれ・・あなたさまの臣下になることを決めました。」

華雄の答えに“臣下じゃなくて仲間なんだけどな~”と思っていた北郷に・・・・

華雄「それから、私の事はこれからは真名で呼んでください・・・私の真名は昴(すばる)と言います。これから、よろしくお願いします!主殿!!」

華雄の真名を聞いた北郷は“いい真名だな”と思っている時・・・・

張遼「最後にうちやな!・・・うちはなんていうかその・・・あんたと戦こうてなんかこう胸が熱くなったんや・・・・簡単に言うと惚れた・・・言うんかな」

北郷は少し・・というかかなり嫌な予感がしながらその惚れた相手のことを聞いた。

北郷「つかぬことを聞くが・・・その惚れた相手って言うのは・・・」

張遼「そんなん・・・あんたに決っとるやないか」

張遼が北郷を指さしながらそう言うと・・・・・・

全員「「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(なのだ)!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」

お約束通り北郷の仲間たちが絶叫する。

張遼「というわけで、うちの真名も教えるはうちの真名は霞っていうねん!

これからよろしくなカズっち!!」

張遼改め霞がそう言うと北郷の胸に抱きついたいこれを見た仲間たちは・・・・・

愛紗「ご・主・人・様―――――――!!!!!!!」

霞が北郷に抱きついたことで愛紗が吠える。

それを聞いた北郷は逃げないと殺されると思った。

どうにか霞を引きはがして得意の神速で逃げた。

愛紗「ご主人様!!逃がしませんよ!!!」

逃げる北郷に対して愛紗は北郷の神速に劣らない速さで北郷を追いかける。

北郷「俺が何をしたって言うんだよ――――――――!!!!!!!!」

と北郷の悲鳴が響いた。

華雄と張遼の二人の強力な武人を仲間にした北郷これがこれから何をもたらすのか今新たな外史の扉が開かれる。

 


 
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