No.712365

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

さて・・・アルペジオー!
え?関係無い?ですよね~。
祝・劇場版です(言うの遅い!)
では恋姫本編どうぞ。

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2014-08-30 20:46:11 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2650   閲覧ユーザー数:2130

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人の劉備と二人の御使い~咎を受けし御使いの最後の旅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魂の在り方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一騎達が桃香達と合流してすぐ、趙雲は左慈、于吉に対して明らかな敵対心と憎悪を宿していた。

 

 一騎「左慈、于吉。下がってるか?」

 

 左慈「いや、かまわない。」

 

 于吉「私もかまいませんよ。それよりもこの外史は本当に特殊なようです。」

 

 左慈は趙雲の殺気に構えもせず、于吉に関しては思考の海に潜り、この状況の分析を始めてしまう。

 

 その態度に趙雲は槍を構えた。

 

 一騎「何の真似だ趙雲。」

 

 趙雲「何の真似?それこそ愚問ですぞ主。」

 

 趙雲は何を言っているのかという態度で返事を返す。

 

 それでも左慈は我関せずの態度、于吉に関してはまだ思考の海に潜りっぱなしだった。

 

 それに痺れを切らした趙雲は一撃を加えようと力を溜めるが、それを一騎に止められてしまう。

 

 一騎「趙雲、君は話を聞くと言っただろう?少し落ち着いたらどうだ。」

 

 趙雲「ぬ・・・」

 

 一騎の言葉に然りと思い、槍を下げる趙雲だったのだが、その敵意はまったく引き下げる気には無いようだった。

 

 一騎「はあ、沁、一刀、紫苑。桃香を連れていったん家に帰っていてくれ。さすがにこの状態じゃあ襄陽にはたどり着けないだろう。風呂にも入れてやらなきゃな。」

 

 沁「おう。」

 一刀「わかった。」

 紫苑「わかりました。」

 

 三人はそのまま桃香を連れて外套の中に入っていった。

 

 趙雲「それは・・・どう言う原理なのですか?」

 

 一騎「ん?まあ・・・魔法・・・かな。」

 

 趙雲「??」

 

 一騎の発した単語の意味を分からず小首を傾げる趙雲だったが、于吉がこちらに意識を向けた事により、また戦闘態勢に入ってしまう。

 

 于吉「一騎殿。どうやらこの外史はいくつもの外史の魂が混在している可能性があります。張三姉妹の魂を見てみないと確実な事を言えませんが・・・」

 

 一騎「ひとまず予想を頼む。」

 

 一騎は少しでも情報が欲しい故に、不確定ながらも管理者の予想を聞いておきたかったのだ。

 

 于吉「それでは・・・まずは魂の種類についてです。魂には大きく分けて二種類存在します。一つ、新生した魂。一つ、転生した魂。前者はさらに二つに分類されます。完全新生と転生新生です。前者はゼロから生まれた魂、後者は転生ではありますが完全新生と同じでいったんゼロに戻ってから新生した魂です。」

 

 一騎「基本的にはそう言った魂だけなんだよな?」

 

 于吉「はい。その通りです。後者でも記憶がある場合があります。」

 

 一騎「どう言う事だ?」

 

 于吉「言うなればHDDと思ってください。記憶を上書きしてもその下には実は前の記憶が薄らとですが残ってる場合があります。この場合思い出す事は出来なくても、既視感や既知感といった感じで現れます。」

 

 一騎「なるほど・・・」

 

 于吉「二つ目は転生した魂です。これは一種類しかありませんが外史の住人の数だけ可能性があります。分かりやすく言えば書物ですね。ロックが掛かっていますがきっかけさえあれば過去のデータを参照できる、思い出せるのです。勿論転生が続けばその分データ量は莫大になりますのでピンポイントって言うのは難しいですがね。今回の趙雲殿の場合は回数がそれこそ二回目ぐらいなんじゃないですか?」

 

 一騎「なるほど・・・それが魂の在り方か。」

 

 趙雲「それで?主が二人いる説明は如何なったのだ?」

 

 于吉「ふむ、北郷一刀殿はまさしく外史の突端を担う魂をお持ちです。故に外史の数だけ存在できるのです。勿論他の突端の方々も存在しますが、こちらの北郷一刀殿、今は一騎殿ですね、彼は一度外史を終端まで導き、しかし魂は肉体から離れず新たな外史に飛ばされたのです。そこから私達が協力して、彼の大事な方の魂が転生した外史を探してこの外史に降り立ったわけです。」

 

 左慈「すでに降り立っていた外史に追加で降りたのだから二人居てもおかしくはないだろう。元々修正力も無くなっている外史だったからな、だからこそありとあらゆるものを持ちこめる訳だ。」

 

 于吉と左慈の説明に趙雲はひとまず納得したようだったが、これだけはどうしても認められない物があった。

 

 趙雲「それとおまえたちが協力するのはまったく別物のように思えるが?なぜ協力している??何を企んでいる。」

 

 左慈「企んでなどいない。これは贖罪だ。」

 

 趙雲「贖罪?なんの??」

 

 于吉「貴女ならお分かりかと。始まりを知る貴女なら・・・ね。」

 

 趙雲はそれでも信じられない物を見るように左慈達を睨みつけていた。そこで一騎は自分の事を趙雲に話す事にした。主と呼ばれるのは悪い気はしないが、それでもそれは他の北郷一刀の事で自分の事ではないから、訂正もしておきたかったと言うのも有った。

 

 一騎「趙雲、俺は君の主じゃない。そしてさっきの一刀もそうだ。とにかく俺達の事を説明するから俺の家に行こう。この外套は俺の家に繋がってる。俺の言葉なら少しは信じてくれるだろう?」

 

 一騎の言葉に趙雲は少し考えを巡らせ、軽く頷き一騎が広げた外套の中に恐る恐る入っていった。その後左慈、于吉と続き、最後に一騎と外套がその姿を消した。

 

 

 

 For一騎side

 

 

 さて、と。

 

 左慈「その唐揚げは俺のだああああああああああああ!!!」

 

 小ちゃん「嘗めるな小僧、私の唐揚げ愛に勝てると思うてか!」

 

 趙雲「こ、このメンマは・・・至高だな!見た目、香り、食感、味、何を取っても最高ではないか!?」

 

 アーチャー「ふ、料理に関しては妥協はせんよ。」

 

 嵩「漬物ウマー」

 

 晏「あ、アニキずるい。俺にも下さいよ!」

 

 鴻「お、おでの・・・おでのコロッケぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 セイバー「甘いですよコウ。この腹ペコ王を嘗めないでいただきたい。」

 

 紫苑「はい、沁さん。どうぞ一献。」

 

 沁「おお、悪いな。・・・とと・・・っか~~~!うまい!!」

 

 璃々「1ピコ2ピコ3ピコリ~」

 

 上海「(4ピコ5ピコ6ピコリ~)」

 

 どうしてこうなった?

 

 一騎「な、なあ一刀。」

 

 一刀「言わないでよ一騎。」

 

 桃香「・・・・・・・・・・」

 

 ダブル御使い((桃香は桃香で立ち直る気配が見受けられない!))

 

 一騎「と、とにかく食おう。さすがに夕半抜きは死ねる。」

 

 一刀「ああ・・・そのロールキャベツは俺のだ!于吉うううううぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

 于吉「この太くてドロドロな物は私の物ですよおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 一騎「はぁ・・・メンマウマ・・・」

 

 もういいや・・・俺の今日の夕飯はメンマ丼さ。

 

 趙雲「さて・・・主。話をいたしましょうか。」

 

 一騎「趙雲、何度も言うが俺は君の主ではない。鄧艾士載だと言ったろう?」

 

 趙雲「しかし、私からしたら主なのですよ。」

 

 一騎「おまえ・・・劉北に対しても主で通すつもりか?」

 

 趙雲「ぬ・・・それを言われると弱いですな。」

 

 一騎「で、話ってのは何を話せばいいんだ?」

 

 趙雲「あr、こほん。鄧艾殿がどうして左慈や于吉と一緒に居るかですよ。」

 

 一騎「あぁ、俺が魏に所属した北郷一刀って言う事は簡単に聞いたと思うが・・・俺はそこで禁忌を犯した。歴史を変えると言う禁忌だ。そのせいで俺は他の外史を旅する羽目になった訳だが・・・途中で貂蝉たちが俺を見つけてくれてな。」

 

 趙雲「貂蝉もいるのですか?」

 

 一騎「ああ、一寸野暮用でね。代わりに左慈と于吉が同行してくれてるのさ。君が彼らを疎んでいるのは知っている。だがな、男児三日見ざるはなんとやらだ。君が彼らと戦ってからおそらく相当時間が経っているんだ。その間にあいつらもやっと救われたんだよ。」

 

 趙雲「救われた?奴等の何が救いだと??」

 

 一騎「考えても見ろ。役割を役割と認識し、延々と俺と言う存在と戦い続け、恨まれ、疎まれ、そして負け続けるなんてさ・・・正しく地獄だよ。あいつらはそう言った意味では救われたんだ。自由を得られたんだ。」

 

 趙雲「・・・」

 

 一騎「君は君の意思で君の主を愛して、君の主を守ったんだ。たとえそれが定められた物だとしても、君はそれは自分の意思だと胸を張って言えただろう?」

 

 趙雲「はい。」

 

 一騎「だが、彼らは違う。分かっているから、知っているから、それが認識させられていると分かっていても、どうしようもなく、繰り返してしまう。破壊と創造の二つの衝動に駆られていても、外史に認識させられている破壊の衝動に従うしかなかったんだ。」

 

 趙雲「鄧艾殿は・・・信頼しておられるのですね?」

 

 一騎「ああ・・・何だかんだで付き合いが長いからな。馬鹿やって・・・時に喧嘩して、それでもあいつ等は・・・」

 

 趙雲「・・・分かりました。鄧艾殿、やはりあなたは私の主足る人物だ。」

 

 一騎「趙雲・・・」

 

 趙雲「我が真名、星を貴方に・・・どうか・・・再び我が主となってください。」

 

 一騎「・・・ふぅ、俺は旅人だ。旗上げとかは考えてはいない。つまりは旅団の長ってわけだ。それでもいいなら・・・その真名を受け取ろう。」

 

 趙雲「どのような場所でも付いて行きます。あの時は愛紗・・・関羽に譲りましたが。今度は私も意地でも貴方について行きますぞ。」

 

 一騎「わかった。俺の真名、一騎を君に預ける。ようこそ・・・お馬鹿で締りが無い・・・それでいて家族のような我が旅団へ。」

 

 星「はい。これからよろしくお願いします。主。」

 

 それから改めて星は皆に自己紹介をした。ついでなので俺から提案をした。

 

 一騎「星、左慈、于吉。お前ら一回マジで戦え。」

 

 三人「「「は?」」」

 

 一騎「過去の遺恨・・・一切合財ぶつけ合って、帳消しにしろって言ってんだ。やれないって訳ないだろ?」

 

 左慈「・・・そうだな。あの時はサシではやりあえなかったからな。良い機会だ。」

 

 星「ですな・・・あの時の恨み事全部・・・ぶつけさせて貰おうか。」

 

 于吉「・・・あの一騎殿?私は武闘派では」

 

 一騎「じゃ、庭に集合な!」

 

 于吉「一騎殿ぉ!?」

 

 その後・・・于吉は星になりましたとさ。ちゃんちゃん。

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 402「どうも、402だ。」

 

 400「どうも、400です。」

 

 402「400、何故私達は此処に居るのだ?」

 

 400「それは拾われたからですよ、402。」

 

 402「誰に?」

 

 400「あそこでお茶をすすってる人間にですよ。」

 

 ずずずずずずずずず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・はぁぁぁぁぁぁぁ。落ち着くわぁぁぁぁ。

 

 402「何故?」

 

 400「海底散歩してたら見つけたそうです。運が良かったですね、402。」

 

 402「それでも私達は場違いじゃないか?」

 

 400「それは・・・言いっこなしですよ。良いじゃないですか。こうして話せるようになったんですから。」

 

 402「そうなのだろうか・・・むしろ海底に沈んでいた方がよかったと思うのは私だけだろうか??」

 

 ほら二人とも、こっちに来てお茶すすりな。

 

 二人「「あ、はい。」」

 

 三人「「「ずずずず~~~~~~~~。は~~~~~~~」」」

 

 400「美味しいです。」

 

 402「これは・・・いいな。」

 

 だろう?さて、次回の咎旅は。

 

 400「どうやら璃々が大活躍らしいです。」

 

 402「上海も頑張っているらしいぞ。」

 

 それではまた次回。

 

 三人「「「アルペジオ~~~~!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 400「私達の出典はアルスノヴァだけど、マヤから呼び出しがかかりました。」

 

 402「どうしよう、轟沈フラグに聞こえる。」

 

 カ~ニバルだよ!って侵食兵装全弾叩きこまれたりして?

 

 二人「「・・・守って・・・くれますよね?」」

 

 ・・・キュン!

 


 
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