No.710814

咎を受けし御使いの最後の旅~二人の御使いと二人の劉備~

ユウヤさん

一日に連投。
理由は過去語りの一区切りをしたいから。
では続きをどうぞ

2014-08-23 22:06:35 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2510   閲覧ユーザー数:1984

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人の劉備と二人の御使い~咎を受けし御使いの最後の旅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼の始まりの物語2

 

 

 

 

 

 

 

 

For一騎side

 

 

 チチチ・・・チュンチュン。

 

 一騎「ん・・・ふぁぁああああ・・・」

 

 やべぇ、昨日は騒ぎすぎた・・・ねみい・・・

 

 一騎「・・・ん?なんだか暖かい・・・?」

 

 巨乳未亡人「ん・・・ゴックン。あ、おはようございます。一騎さん。」

 

 一騎「・・・さて・・・何をしていたのかね?紫苑。」

 

 紫苑「朝駆けですわ。」

 

 そう言われ、視線を落とすと・・・

 

 一騎「・・・なんか下着が下されてた!?」

 

 紫苑「美味しく頂かせていただきましたわ。」

 

 一騎「なんか、美味しい所を見逃した感!?」

 

 紫苑「後は“ナカ”に頂くだけですわ。」

 

 一騎「ちょ、ま、知り合って間もないのにそれはまず・・・」

 

 おにゃロボ娘「マスター、おはようございます。朝食が出来ていますので・・・失礼しました。後、ニ十分ぐらいですか?防音障壁も展開しておきますのでごゆるりと。」

 

 一騎「ちっが~う!!紫苑も服を着て!そして防音障壁は一刀と桃香の所にでも張って置きなさい!!」

 

 紫苑「あら・・・残念ですわ。」

 

 茶々丸「畏まりました・・・ですがもう手遅れかと。」

 

 一騎「さすが俺、手が早いことこの上ないな!?」

 

 なんだろう・・・朝から疲れる・・・

 

 二人「「歳?」」

 

 一騎「二人の所為だよね!?って言うか主に紫苑の所為だよね!?!?」

 

 紫苑「あらあら、すみません。」

 

 茶々丸「マスター、お着替えを済ませませんともっと人が来てややこしい事になりますが?」

 

 一騎「ぬお!?それは困る!ほら紫苑も退いて、茶々丸、服!」

 

 紫苑「わかりました。」

 

 茶々丸「了解です。」

 

 俺はそのまま服を着こんで広間(北郷邸)に向かうと・・・おおぅ、此処までの人数だと本当に壮観だな。

 

 もう一人の種馬「日本食!日本食!」

 

 かろうじてテンションを上げている一刀。

 

 お花畑「うわ~美味しそう!」

 

 明らかに肌の張りが良い桃香。

 

 飲兵衛「酒は無いのか?なあ、酒は無いのか??」

 

 朝から飲もうとしている沁。

 

 純粋無垢地雷原「ね~、まだ~?」

 

 早く食べたそうにしてる璃々ちゃん。

 

 腹ペコ王「そうですよ、早く食べましょうアーチャー。」

 

 璃々ちゃんに同調するセイバー。

 

 主夫弓兵「大黒柱がまだなのだ。少しは我慢しろ。」

 

 色々良識人のアーチャー。

 

 大きくて小さい「唐揚げ唐揚げ唐揚げ・・・」

 

 おそらく頂きますと同時に食いつくのだろう、小ちゃん。

 

 すっぱてんこー「油揚げさえあれば一日稼働できます。余裕です。」

 

 そう言いながら目の前には数十センチの高さに積み上げられた油揚げから視線を外さない藍。

 

 お前を殺す「まったく・・・あいつは何してるんだ。飯が冷めるだろう・・・」

 

 すまん左慈、遅れたよ。

 

 クソ眼鏡「左慈、あ~ん。」

 

 キモイよ于吉。あ、殴られた。

 

 一騎「遅れてすまない。早速いただくとするか。」

 

 それぞれが関についたのを確認し、手を合わせて一斉にご挨拶。

 

 全員「「「「「いただきます!!!」」」」」

 

 小ちゃん「その唐揚げ貰ったぁぁぁァァァァァァ!!!!!」

 

 左慈「させん!」

 

 二人「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 ガキンガキンガキンガキン!!!

 

 注・これは箸がぶつかる音です・・・ってか?

 

 藍「ああ・・・油揚げ、なぜあなたは油揚げなの?」

 

 それは油で揚げてるからではないでしょうか?

 

 璃々「これおいしー!」

 

 紫苑「あら・・・美味しい、アーチャーさん。後で作り方を教えてもらっても?」

 

 アーチャー「ああ、かまわんよ。」

 

 アーチャーの周りは平和そうだなぁ・・・

 

 セイヴァー「もきゅもきゅもきゅ・・・」

 

 ふむ・・・回りの騒ぎなどどこ吹く風。セイバーさすが。

 

 于吉「ああ、左慈そこです。ああおしい!私の愛で勝利を!!」

 

 于吉あいつ本気で何とかしないと駄目なんじゃないだろうか?

 

 沁「味噌汁うまー」

 

 酒の話は如何した沁。

 

 茶々丸「マスター・・・あ~ん。」

 

 一騎「茶々丸・・・さすがにそれはハズイ。だから勘弁してくれ。」

 

 茶々丸「そうですか・・・」

 

 ショボーンってな感じの茶々丸。ああ、俺の馬鹿。やってもらえばいいじゃない。

 

 桃香「はい、一刀さん。あ~ん。」

 

 一刀「あ~ん。もぐもぐ。うん、美味しいよ桃香。」

 

 爆発しろ!

 

 一騎「さて、俺も食うか・・・って誰だ!?唐揚げ全部食べたの!左慈、小ちゃん、少し自重しようか!?」

 

 左慈「黄昏てるお前が悪い。」

 

 小ちゃん「食事は戦争。」

 

 一騎「そうか・・・お前らそんなにピチュりたいか。上等だ。覚悟しろ!」

 

 その後の事はまあ・・・察してくれ。むしろ昨日の宴会が霞むほどの騒ぎだったと言っておこう。

 

 

 

 

 

 一騎「さて・・・出発しますか。」

 

 5人「「「「「しゅっぱ~つ!!」」」」」

 

 一騎「なんだろう・・・これから過去語りする雰囲気じゃないんだけど?」

 

 沁「気にしたら負けだろう。さ、語れ。」

 

 一騎「・・・まぁ・・・いいか。こほん、それでは語りませう。少年の旅の続きを・・・」

 

 その一言で全員の顔つきが変わる。璃々ちゃんは別だが。

 

 

 

 

 

 

語り(一騎)

 

 

 少年は再び異世界に降り立つ。

 

 

 だがそれは真っ先に死と隣り合わせの状況になった。

 

 

 真祖で在り悪い魔法使いの頭の上に落ちたのだからそれはもう死を覚悟した物だ。

 

 

 而して少年はその比い稀なる胆力と種馬スキルによって九死に一生を得た。

 

 

 少年はその真祖に師事した。

 

 

 彼女に魔法を教えられ、力を手にした。

 

 

 その時に茶々丸の生みの親と知り合う事になり、絡繰茶々丸と出会う事になったのだ。

 

 

 多くの試練(と言う名の八つ当たり)を乗り越え、少年は多くの力を得、旅立ちの日を迎えた。

 

 

 真祖より賜ったのは技だけに有らず、居世界に繋がる漆黒の外套『黒炎』も餞別だと渡された。

 

 

 こうして少年の魔法の世界での生活は幕を閉じる。

 

 

 

 

 一刀「真祖って・・・吸血鬼!?」

 

 一騎「ああ。」

 

 桃香「きゅうけつきってなぁに?一騎さん。」

 

 一騎「そうだな・・・美女美少女美幼女問わず血を求め夜な夜な高笑いをするドジっ子さんだ。そしてショタコンだ。」

 

 ふ、今頃くしゃみをしてるに違いない。ナギに恋した時点でショタ確定だろ?推定700歳。

 

 桃香「ほえ~・・・ねえ一刀さん。ショタって何?」

 

 一刀「少年好きってことだ。」

 

 桃香「ああ、左慈さんみたいな人だね。」

 

 一刀・一騎「「左慈に怒られるぞ?」」

 

 ちなみに于吉は左慈のみにガチだ。

 

 沁「なあ、紫苑や。」

 

 紫苑「なんでしょう、沁さん。」

 

 沁「これから続きを聞くのが怖くなってきたのは俺だけか?」

 

 紫苑「璃々も楽しみにしてますし、考えないように致しましょう。」

 

 璃々「わくわく、わくわく。」

 

 沁「・・・子供にゃかなわねぇな。」

 

 紫苑「はい。」

 

 

 

 

語り(一騎)

 

 

 少年が次に降り立ったのは人々に忘れられた者たちの幻想郷だった。

 

 

 少年は人の心を読む妖怪、古明地さとりと出会い、その幻想郷の賢者、八雲紫と出会う事になる。

 

 

 そこでは人と妖怪が共存し、馬鹿をやっては宴会をするという世界だ。(間違ってないと思いたい)

 

 

 その世界は外に出るにはそれ相応の準備が必要と言う事で三年の月日を要した。

 

 

 その間はとても良い毎日だった。

 

 

 言うなれば安息、長きにわたる旅の中の安息の時だったと言えるだろう。

 

 

 最強の妖精と馬鹿をやり。

 

 

 最凶の妖怪とお茶をして。

 

 

 神に追いかけられ。

 

 

 閻魔様に地獄に落とされかけ。

 

 

 打ち出の小槌で小さくなってしまったり。

 

 

 鬼に勧められるままに酒を煽り。

 

 

 ちょっと考えを読まれて足蹴にされたり。

 

 

 破壊の吸血鬼の従者をしてみたり。

 

 

 そんな毎日にも終焉は訪れる。

 

 

 その時について来たのは紫の式である藍だった。

 

 

 紫には恨めしい目で見られたが、どこか諦めた表情を最後に見せてきた所、どこか分かっていたのかもしれない。

 

 

 こうして少年は新しい仲間を得て次の旅へと赴く事になった。

 

 

 

 

 ・・・いやいやいや、そんな目で見られましてもね?

 

 一刀「いやだって・・・吸血鬼との縁がすごいな一騎。」

 

 一騎「ああ、俺もそう思ったよ。ファンタジーだファンタジーだと思っていたけど、この縁はすごい物がある。」

 

 紫苑「その・・・一つよろしいでしょうか?」

 

 一騎「なんだ?紫苑。」

 

 紫苑「その・・・女性なんですか?その方々も。」

 

 一騎「そうだけど?」

 

 あっけらかんと言ってのける俺に紫苑も含め皆の目が点になった。

 

 一騎「な、なんだよ?行っとくけどさほど手を出してないからな!?えっと・・・・・・・・・・・・ざっと・・・・・・・・・ふむ、ごめん、色々ごめん。」

 

 一刀「結局何人なの!?」

 

 一騎「・・・幻想郷で・・・9人」

 

 沁「此処はあれか?魏の種馬は化け物か・・・って言えばいいのか?」

 

 一騎「勘弁してくれ・・・」

 

 紫苑「これなら一人増えても本気で問題無いですわね。」

 

 一騎「orz」

 

 なんだろう、本気で問題無いと思ってしまう自分が怖い。

 

 沁「お?なんだか向こうが騒がしいな。ってなんだありゃ??」

 

 沁が何かを見つけたらしくそちらを注視すると、どうやら何かの集団が何かを追いかけているようだった。

 

 一騎「さて・・・過去話は此処までだな。」

 

 沁「気に食わねえな。一人でどうにかなると思ってやがるのか?」

 

 一騎「そうせざるを得ない状況なんじゃないか?とにかく行ってみよう。」

 

 沁「一刀、桃香、剣を何時でも抜けるようにしておけ。」

 

 二人「「う、うん。」」

 

 そうか・・・これが二人の初めての本格的な戦いか。

 

 殺す事は容易なことじゃない。だからこそ言っておかなければならないことがある。

 

 一騎「桃香、一刀。これだけは言っておく。賊は堕ちた獣だ。しかし、それでも彼らは人間であり、家族がいる事を憶えておけ。」

 

 桃香「え?それってどう言う・・・?」

 

 一刀「・・・」

 

 む?一刀の様子からすると理解はしてるようだな。

 

 一騎「行くぞ。生きる為に堕ちた獣を地獄へ送る仕事だ。」

 

 沁「さぁて、ちょっくら殺してくるか。」

 

 紫苑「沁さん。言葉が悪いですわ。」

 

 沁「仕方ねえだろ?事実なんだからよ。」

 

 紫苑「はぁ。璃々、少し離れていなさい。上海、璃々をよろしくね?」

 

 璃々「わかった。気を付けてねお母さん。」

 

 上海「シャンハ~イ(お任せあれ。)」

 

 各々武器を構え戦闘態勢に入る。俺も武器を取る。

 

 今回の武器は七星牙龍。細身の大剣だ。

 

 一騎「さあ、獣狩りの始まりだ。」

 

 それぞれの思いを胸に再び賊狩りが始まった。

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

 

 さて、今回で過去語りはひと段落してみようと思う。

 

 華琳「その心は?」

 

 尺稼ぎもほどほどに。

 

 華琳「ぶっちゃけたわね。で?襲われている人って誰かしら?」

 

 それもまた次回。

 

 華琳「・・・二人?三人?それで予想できるわ。」

 

 伏龍鳳雛か趙雲、程立、戯志才の三人と言いたいのか!?

 

 華琳「それ以外に有る?」

 

 そりゃあ無いけれども!?

 

 華琳「そのどっちかと確定・・・と」

 

 しまった!?

 

 華琳「で?本当のところどうなのよ。」

 

 言えるか!?

 

 華琳「まったく・・・」

 

 と言うか察せよ!?文面から一人だよ!!

 

 華琳「え?一人なの??」

 

 残念でした。やーいやーい!

 

 華琳「・・・」

 

 黙って絶構えるのやめてください!?

 

 華琳「むかつくわね。斬るわよ?」

 

 言いながら絶首筋に当てるのやめてください!?

 

 華琳「ふぅ、仕方ないから一刀に八つ当たってくるわ。」

 

 どうぞどうぞ!では皆さんまた次回!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一刀「ん?どうした華琳??・・・何故絶を持って黙って近づいて来る??」

 

 華琳「・・・八つ当たり」

 

 一刀「ユウヤ何をした!?」

 

 ご愁傷様。

 

 一刀「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 


 
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