真・恋姫†無双~物語は俺が書く~
「えっ、超最頂点跳び?始まりの陣」
―――序章―――
始まりは突然だった。いや、寧ろ必然であった。この阿呆…お祭り好きもとい騒ぎの特異点、北郷 一刀に任せた時点で。
三国平和祭として、なにか良い催しものは無いか?と一刀に尋ねた事から始まった。
「それなら皆で歌を合唱するというのは?」
「皆で?」
「歌を」
「…合唱」
私こと華琳は呉王・孫策こと雪蓮、蜀王・劉備こと桃香と共に一刀の部屋を訪れていた。
何故、一刀の部屋かと言うと最初は私の部屋で酒をチビチビと飲みながら、先ほどの議題について王達のみで語っていたのだが夜になってもいい案が出なかった。そして、お酒の入った桃香の一言が決め手だった。
「もうしょうがないから平和の象徴たる天の御遣いのお兄さんに尋ねてみませんか~?お兄さんの国は平和だったって言ってましたからいい案をくれるかも~~」
そして、そのまま一刀の部屋へ雪崩れこんでしまった。しかし、夜も遅かったし常識人としてはあの時間に人を呼びつけるのにも不躾ではあった為に、自分たちで赴いたが……今思えば自分から虎の住処に行くような行為だった。
因みに一刀の部屋は工房以外にもう一部屋、今度は逆の部屋を貰って自分の部屋と仕切っている壁を壊して吹き抜けにして私の部屋より広い。とはいえ、片や執務室でもう一つの方は一刀の故郷の和室?っていう物になっていた。そこで立ててもらったお茶はかなりうまかったので、よく暇を作っては入り浸っているのは家臣には内緒である。
脱線してしまったが、そんな時間に一刀も起きていた為に相談した次第であるが。何故に合唱なのだろうか?
「歌って言うのは、人の心を落ちつけたり興奮させたりさせる事が出来るだろ?天和達がいい例だ。しかし、今回は天和達が歌っても意味をなさない。彼女たちは芸人だからね?」
「今回必要なのは、立場すら超えるインパクト…衝撃が必要なんだ。普段は将軍が歌っていると、兵は「こんな、時に歌って大丈夫なのか?」って思うがこういう平和な時に歌っていれば「あぁ、将軍も歌ってる。それだけ平和なんだな~」って感じさせることができる。更に国関係なく、混合で歌えば「国なんて関係ない」て言う事の喧伝も出来る。どうだろうか?」
「さすがですね~一刀お兄さん」
「ほんとね~じゅるっ。華琳、やっぱ一刀を呉に…」
「却下よ!!!」
全く、この種馬は!すこし目立ち過ぎよ…、三国の武将・軍師だけじゃ飽き足らずに王にまで手をつけて!……どれだけ手をつけても本妻は私なんだからね。そこら辺自覚してんのかしらこいつは?
目を合わせれば、他の国の者には見せない私たち(魏の者)だけに向ける笑顔を見せる。その顔を見て桃香も雪蓮も羨ましそうに見ており、私は何とも言えない優越感に浸る。各ゆう私も顔が熱っぽいが。さて、本当に夜も遅いしここで解散する事にしましょう。そして、私“だけ”が部屋の外に…。
「って待ちなさい!!?」
「な~に華琳?お休みの挨拶かしら?」
「さぁ、お兄さん!寝ましょう」
「いやっ!拙いって、殺されるから俺!?」
雪蓮たちがいないの気づき振り返れば、桃香は一刀の手を引いて寝台に引き込もうとし、雪蓮は寝台の上で一刀に手招きをしている。一刀からすれば、『かも~ん?』ているらしいが今は関係が無い!
「何やってんのよ、桃香に雪蓮!?あと、一刀!!」
「なにって、閨を共にしようとしてるんだけど?」
「お兄さんの寝台が大きいのはその為でしょう?」
「いやな所は目聡いな、おい!?それと、華琳!俺は違いなく被害者だぞ!?」
「うるさい、うるさい!うるさい!?」
そんな事はどうでもいいわ!私は取敢えず、何だかんだで鼻の下が伸びているあんたが許せないのよ!←(そう見えているだけで実際には伸びていない)
そんな慌てふためいている私を見て、雪蓮が悪戯っ子の笑みになる。
「ははぁ~ん。さては華琳?自分の体に自信が無くて一刀が私たちに靡くんじゃないのか、心配なんでしょ?」
「えぇ?……あぁ~、なるほど」
「いや、俺はあれはあれで、かなりあれだぞ?」
私を挑発するかのような笑みを浮かべる雪蓮。桃香、今…ド・コ・を見て納得したのか教えていただこうかしら?一刀…かなりあれってどうゆう意味か、教えて頂くわよ。答えなんか聞かないわ。
「取敢えず、そこから降りて各部屋に戻りなさい……。一刀、今日はワ・タ・シと閨を共になさい」
「一刀?あんなお子様体型じゃ、色々と厭きるでしょ?大人の女…し・り・た・い・でしょ?」
「わ、私だって、それなりに自信はあるんですよ?それとも…私って魅力ないですか?」
雪蓮は、色々な構え(ポーズ)を取り自分の体を強調して桃香は上目づかいで瞳を潤ませる。私は……どうするればいいのだろう?正直分からない。一刀の言う『つんでれ』の意味もよく分からないし…って、あ、あれ?二人が固まっている…。
「…お前たちなぁ。人の睡眠を妨害した挙句、まだ、睡眠妨害して己が罪をまだ大きくするとは…見上げた根性だ。いいぜぇ?」
前髪で、隠れていた瞳は虎…いや、あれは狼だったかもしれない。一刀は私達に指差して…。
「お前ら、全員食ってやるよ…ワォーン!!!」
気がついた時には私たち皆、寝台の寝そべられており一刀の方を見れば背後に青い狼を模った“何か”がいたが残念ながら記憶はしているが……そこは自主規制という事で…。言える事があるとすれば、一刀は人の皮を被った青い狼(獣)だ。
「で…そこまではいいわ」
朝、目覚めれば同じ寝台に桃香と雪蓮が極上の寝顔を浮かべて眠っている…私的に『一刀と一緒に食べてしまえ』と考えてしまったがカットよ、華琳?
問題なのは……。
「すぅ~。カズト~桃香様にそんな…だからって私にそんな、やめっ」
「んぅ、お姉さまだけじゃなく私にも…」
「ぜ、全身精液男がよるな~くるな~ちかづくな~~き~え~て~」
何で愛紗に蓮華、それに桂花まで!?それに裸…愛紗と蓮華は桃香達と同じように肌がツルツルで幸せそうだし、桂花も魘されている割にニヤけている……って、あぁ~朧気ながら覚えてるわ。確か、私たちが一刀から逃げれなくて、3人が探しに来たんだっけ…。それで“それ”を見た3人が止めようとして逆に床に組み敷かれて……あぁ、思いだしたくないあの『お前らも一緒に食べてやるよ』って言う声。最終的にみんな気持ちよくされたんだっけ?……あいつのあだ名は『魏の種馬』から『三国の獣』に改名ね。
まぁ、そんな事がありながらも私たちは一刀の意見を採用して、合唱…歌を歌う事になったが、
「わ、私はやんないからな!?人前でそんな恥ずかしい事!!」(蜀にいる西涼の姫)
「そうだ!なぜ私が!?」(蜀の主様大好きな人)
「あわわ、無理です」「はわわ、そうですよ」(蜀の軍師)
「私はやらないからな」(次期、呉王命の方)
「無理です!そんな人前で」(ちょっと目つきの悪い軍師)
「民の事思えば…しかし」(乗り気ではない軍師)
「血畏怖の頼みでもそればかりは…」(三国の獣の部下、G(N)さん)
「嫌よ!男たちの前でそんなこと!?」(猫耳軍師)
「武人に何をさせる気だ!!?」(眼帯の方)
と、まぁ当然こんな人たちがいたがそこら辺は…ねぇ?……三国の獣の本領発揮って事で。
「一刀、針の使用許可。彼女たちの説得をしなさい」
「華琳、説得するのは構わないが……………倒して[気絶させて]しまっても構わないのだろ?」
“閨を共にする”と書いて“説得”と読ませる。
2分
少々お待ちを…。
7分
暫しお待ちください…。
9分45秒
大変お待たせしました…“説得”が終わり、皆さん“快く”承諾してくれました。
一刀…たまにあんたと閨を共にする事が恐ろしくなるわ…。
こうして、私達の歌の特訓が始まった。歌う曲は一刀の世界の曲で『超 くらいまっくす、じゃんぷ』って言うらしい。翻訳してもらうと『超 最頂点跳び』?っていうらし…。意味が分からないが、一刀曰く『ノリが大事』と熱弁していた為にそれ以上は聞かなかった。
最初は三国混合での合唱は厳しい。なので三国平和祭の7日の内の最初の3日は魏・蜀・呉で国ごとで合唱し、それでうまくいけば混合で行くというのが一刀の意見であり、皆もそれで了承した。
さて、天界の言葉も幾らかは覚えなければならないし、忙しくなりそうね!!
―――後書きという名の謝罪―――
すみません、ごめんなさい、先走り過ぎました。本篇の方も進んでいないのに…こちらを『構成だけでも作っておくかな~』と打っていたらなんかいい出来に!?
本当は、本篇の後に投稿しようと思っていたんですが『まぁ、頭くらいは…イイカナ?』と悪魔の囁きが!?
ま、まぁ、最後がどうであれ大事なのは起承転結の『転』ですよね!?
因みに残りは本篇がある程度進まない限り、投稿しないです。ここは自分に釘を打たねば!!
本篇も続けれるように頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いします。
※これって著作権の侵害になるのでしょうか?ある程度、歌詞の変更は各国でアレンジしているのですが?
Tweet |
|
|
86
|
4
|
追加するフォルダを選択
すみません。本編とはあまり関係は…無いとは言いませんが。というより、本編終了後の物語です。番外編です。はい。